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2018年06月14日

「DUOシリーズ3モデルのハイブリットを検証した結果は?」お知らせ

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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは
テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。
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テニスに関する仕事をして、30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っている
 
中居が担当いたします。

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「DUOシリーズ3モデルのハイブリットを検証した結果は?」

以前掲載した GEEK通信「R.フェデラー選手、錦織選手から探るハイブリッドストリング」でナチュラル×ポリエステルのハイブリットはお分かりいただけたでしょうか。


先日テニスをしていると、ご一緒した方から

「このガットはなんですか」
と聞かれ

「ナチュラルとポリのハイブリットです」
と答えると

「これがナチュラルですか、初めて見ました。お高いんでしょ」

まだまだナチュラルは高級品のイメージが強く、さらに湿気を気にするデリケートなガットというレッテルが貼られているようです。
 
そこで、アメアスポーツから発売された、ウイルソン ナイロンマルチフィラメントとルキシロンポリエステルのハイブリットの3タイプをチェックしたいと思います。

①DUOコントロール:NXTコントロール×4Gラフ
②DUOパワー:NXTパワー×アルパワー
③DUOフィール:NXT16×エレメント125

ウイルソンNXTシリーズは、ナイロンマルチフィラメントですが、ポリウレタン樹脂に浸すことでナチュラルガットに近い柔らかい打球感を実現したストリングです。

ルキシロンのポリエステルはトップ選手の半数以上が使用する高性能ストリングです。

今回のガット比較は、【ウイルソン ウルトラ100cv】を3本用意し、縦ナイロン横ポリで48ポンドで張り上げました。

DUOパワーを張っている時に、4Gラフが張りやすいことに気がつきました。

4Gラフは凹凸加工が施されており、横糸に使用すると、張っている最中に縦糸を傷付けてしまうことがあるのですが、このDUOコントロールの4Gラフは凹凸が少なくしてあり、縦糸のNXTコントロールを傷付けない特別仕様になっていました。
 
ラケットの試打は、飛びや打球感の違いが1本1本明確にわかりますが、ストリングの試打はその判別が大変難しくなります。
その原因は、ラケットの性能がストリングの性能を隠してしまうからです。

いつも使っている自分のラケットに試打したいストリングを張れば、ラケットの性能を気にすることなくストリングだけに集中できますが、同時に複数のストリングの試打ができません。

そこでストリングの試打で大事なのが、打球感を素直に感じる事が出来るラケットを揃えることです。
今回は【ウイルソン ウルトラ100cv】を3本を用意しました。
 
ハイブリットの張り方も縦にポリエステルにする方法もありますが、いつも縦ナチュラル横ポリで使用しているので、比較しやすい縦ナイロン横ポリにし、試打する場所も外的要因に左右されないインドアにしました。

自分一人だと不安なので、30年来親交のあるテニスライズ代表の河合氏に協力をお願いしました。

河合氏はブログ読者2万人以上のテニスサイトを運営するカリスマコーチです。

試打の後、感想を聞きました。

私「デュオシリーズのストリングどうでした」
河合氏「ストリングの試打は難しいね、まったく商品のこと知らないからね」

私「では、一番良かったのはどれでした」
河合氏「デュオコントロールが好きですね。ボールの食いつきがよくて、名前の通りコントロールがしやすかったですね」

DUO CONTROL: 4G ROUGHとNXT CONTROLのハイブリッド。コントロール性能を最大限に引き出し快適な打球感を実現したモデル。

私「デュオパワーとデュオフィールはいかがでしたか」
河合氏「やっぱり縦ナイロンだと柔らかいですね。
どちらもいい感じでしたが、デュオパワーは少し飛びが良くストロークより、ボレーが良かった印象です。デュオフィールは少し鈍い感じで、ポリが張ってある感じはしませんでした。」

DUO POWER: ALU POWERとNXT POWERのハイブリッド。パワーを最大限に引き出し快適な打球感を実現したモデル。

DUO FEEL:ELEMENTとNXT のハイブリッド。極上なソフトフィーリングを最大限に引き出しタッチショットで優位性発揮するモデル。

私「そういえば、今日ダブルスの試合もしましたが、一度も自分のラケット使っていなかったですね。」
河合氏「そうなんですよ、これ気に入っちゃって最後まで使っていました。」

(河合氏はデュオコントロールを手離しませんでした。)
 
私の感想は、3種類のハイブリットはどれも打ちやすく、普段縦ナチュラル横ポリを使っているのとかなり近いフィーリングだったことに驚きました。
3種類の違いは微妙にあることはあるのですが、ほぼ同じに感じました。

せっかく、同じラケットを揃え、インドアでやる徹底ぶりでしたが、完璧なインプレッションはできませんでした。

ただし、デュオシリーズのハイブリットがいいのはよくわかりました。

ボールがインパクトした瞬間の凹っとした感覚、
そのあとのスピンがカリカリっとかかるフィーリングは3種類とも共通でした。

バックバンドスライスの食い付きの長さと、ボレーの切れ味は特徴のひとつでしょう。
本来自分はポリエステル単体のフィーリングはプレースタイルからあまり合っていないのか、好きではありません。

ただ、横にポリエステルを使用した時は、ポリエステルのマイナス要因は無くなり、逆に単体のナチュラル、単体のナイロンより性能が向上するのです。

例えば、NXTだけを張った場合、ポリウレタンを浸透させた柔らかいナイロン素材同士が摩擦で削れ、ノッチングができ、縦糸の凹と横糸の凹が絡み合いスナップバックが起きなくなってしまいます。

横糸にポリエステルを張った場合、ツルツルした硬い素材の上で縦糸のナイロンがスルスルと滑り、スナップバックを大きく速くしてくれます。
 
わかりやすいように例え話しをすると、ちょっと長めの滑り台があったとします。

あなたはポリウレタンが浸透した柔らかいナイロンのパンツを履いています。
滑り台の素材も同じ柔らかいナイロンです。

始めのうちは、滑るのですが、摩擦熱で表面がザラザラしてくると途中で止まってしまいました。

次にポリエステルでできた滑り台を滑ります。
硬くてツルツルしているので、最後までスピードが落ちずに滑り切りました。
ハイブリットにおける横糸ポリエステルは、滑り台の役割で、縦糸を自由に動かす手助けをしてくれるのです。
 
DUOシリーズのハイブリットは、ナチュラルガットを使わずに、それに近いパフォーマンスを引き出してくれる優れものでした。
それぞれの違いに関しては、今回の試打では検証できませんでしたが、縦ナイロン横ポリは一度試してみる価値は充分あると思います。
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