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2018年12月27日

「98平方インチラケット大解剖」テニスGEEK通信

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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは
テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。
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テニスに関する仕事をして、30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っている
 
中居が担当いたします。
 
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「98平方インチラケット大解剖」

世の中のラケットは黄金(ゴールデン)スペック(100平方インチ、300g、26mm厚)が各メーカーから発売されていてラインナップも豊富です。

それはそれで使いやすいスペックなので支持されているのですが、

「ボールが思ったよりも飛んでしまう」
「打球感がもう少し欲しい」
「パワーよりもコントロールを重視したい」

などの声があるのも事実です。

今回はそのような方に向けた記事です。
 
98平方インチのフェース面積のラケットを集め【黄金スペックと何が違うのか】【黄金スペックには無い何かを探っていこうと思います。
 
まずは、各メーカーの98平方インチのラケットを挙げていきましょう。(フレーム厚は最大値) 

バボラピュアストライク98 16×19
(305g、320mm、23mm厚)

バボラピュアストライクVS
(295g、325mm、21mm厚)

ウイルソンブレード98CV 16×19
(304g、315mm、21mm厚)

ウイルソンブレード98CV 18×20
(304g、315mm、21mm厚)

ウイルソンブレード98S  CV
(294g、330mm、21mm厚)

ヨネックスEゾーン98
(305g、315mm、24mm厚)

ヨネックスVCORE98
(305g、315mm、22mm厚)

プリンスビースト98
(305g、315mm、25mm厚)

プリンスビーストO3 98
(305g、315mm、25mm厚)

ダンロップCX200 
(305g、315mm、21.5mm厚)

ダンロップCX200 LS
(290g、325mm、21.5mm厚)

ヘッドグラフィンタッチラジカルMP
(295g、325mm、23mm厚)

ヘッドグラフィンタッチラジカルPRO
(310g、315mm、23mm厚)

フェース面積98平方インチのラケットは、ウエイトが305gでバランスが325mmでフレーム厚が22mm前後のものが多いのがわかります。

これは黄金スペックに比べ5g重たく、5mmトップライトで4mm薄くなっています。

黄金スペックだと「ボールが思ったよりも飛んでしまう」「打球感がもう少し欲しい」というユーザーが多い理由で生まれたスペックです。

個人的にはシルバースペックと言って良いのではないかと思います。
シルバースペックは今回の記事の表現上わかりやすくするために命名したもので、公式に認知されたものではありません。
 
話を戻しますと黄金スペックとシルバースペックは、何が変わるのでしょうか。

フェース面積の差は2平方インチとわずかな差です。

一番の違いは、フレーム厚の差4mm(平均)です。

インパクトからボールが離れるまで1000分の4秒と言われていますが、ラケットがしなっている間にボールは飛んで行ってしまうのです。

しなりが戻って飛ぶわけではありません。

黄金スペックではフレーム厚を26mmに厚く、しなりを極力少なく、しなりを抑えパワーロスが無いように設計しています。

シルバースペックの22mm厚はしなりが大きくなります。

パワーは落ちますが、しなることによって自分の力加減でボールを飛ばすことができます。

さらに黄金スペックのフレーム形状はラウンド(丸い)が多く、シルバースペックはボックス(四角い)が多くなります。

ラウンド形状は変形やしなりが少なくパワーロスを減少させます。ボックス形状は変形やしなりが多くなりボールとの接触時間を長くしてくれます。

ウイルソンブレード98やダンロップCX200 は【しなり】【内面剛性のたわみ】を一番実感できるラケットです。

メリットとしては、自分の力加減でボールの勢いを調整しやすく、微妙なコントロールを可能にしてくれます。

個人的に思う黄金スペックを使っている方の特徴は、フォアハンドは厚いグリップでグリグリのスピンボール。
 
バックハンドは両手打ち又は片手のスピン打ちで攻撃的なストローカーが多く見受けられます。

ボレーはあまりスライス回転をかけずにフラット気味に当てている感じがします。

これに対し、シルバースペックに相性の良いプレースタイルはフォアハンドの握りはセミウエスタンからイースタンくらいで握り、フラットドライブの重たいボールを打ち、バックハンドは伸びのあるスライスを操るコントロールプレーヤーに向いています。

ボレーはカット気味に打ち、深くコントロールしてきたり、ドロップショットも得意で相手の嫌なところに逆をついてくるようなテニスを信条としている方に良いと思います。

※あくまでも個人的にコートで出会った人達を参考に述べていますので、まったく逆のプレースタイルの方が使ってももちろん問題はありません。

黄金スペックは飛びが良いのでフラット気味に打ってしまうとアウトが増えてしまうため、スピンで抑える必要があり、球離れが速いのでゆったりとスイングするスライスやタッチショットは少し難しくなります。

シルバースペックはやや飛びを抑え、ボールの食いつきが良いためインパクトから少し押す打ち方ができて「スピン」「スライス」「フラット」を調整しやすいのです。

また厚い当たりで打てるため、重さのある球質+見た目の速さ以上にバウンド後の伸びがあり相手は取りづらく感じます。

ただし、やっと届いたボールや苦しい体勢で力が入りづらい時は、黄金スペックでは返ったとしてもシルバースペックでは返らないことがあります。

しっかりとしたスイングフォームが身に付いてからでないと使いこなせないこともありますので、初めてのラケットとしてよりも、2本目以降のラケットとして選ばれるのが良いと思います。
 
ストリングはいきなりポリエステルよりも、柔らかくホールド感のあるマルチフィラメントが相性が良いと思います。

ポリエステルですとどうしても強く打つことになってしまい、シルバースペックのラケットが持つ柔らかいタッチを生かしたプレーをしづらくなってしまいます。

ナイロンマルチフィラメントは1本1本が切れてくるので耐久性重視ではあまりなく、1ヶ月以内でストリングが切れてしまうプレーヤーよりかは女性やベテランプレーヤー、一般のアベレージプレーヤーにオススメで、腕にくる負担も少なく、ストリングの表面の変化(1本1本糸が切れてボソボソになってきます)で張り替え時期がわかりやすいので硬質化する前に張り替えができるのが良い点です。
 
マルチフィラメントで代表的なアイテムは、バボラのエクセルやテクニファイバーTGVなどでウレタンを加工することでさらに柔らかさを向上させています。
コントロール重視の方にオススメの一品です。

*バボラ エクセル ウインザー価格:¥4,801(税込) ※ガット張り代込

*テクニファイバー TGV ウインザー価格:¥4,801(税込) ※ガット張り代込

まずはラケットを知ってから徐々にストリングを工夫していった方が様々な可能性を消さないと思います。
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