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2019年03月19日

ブリヂストン 『X-BLADE BX』 は五感で楽しめますテニスGEEK通信

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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは
テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。
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テニスに関する仕事をして、30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っている
 
中居が担当いたします。
 
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「ブリヂストンXブレードBXは五感で楽しめます」
 
ブリヂストンのBXと聞くと20年以上前に、大変気に入って使っていたBXを思い出します。
 
高級なカーボンを使った初代BX、2台目BXⅡ、バンパーなし深緑色の3台目BXを使っていました。
 
当時からブリヂストンはノリのいいラケットを作るのに長けていました。
 
今回のXブレードBXもしなりと食いつきをテーマに、パワーも両立した完成度の高いモデルを4機種発売しました。


* XブレードBX305
(フェイス:98inch2 ウエイト:305g  バランス:315mm フレーム厚:21mm)
 
* XブレードBX300
(フェイス:98inch2 ウエイト:300g  バランス:320mm フレーム厚:22mm)
 
* XブレードBX290
(フェイス:100inch2 ウエイト:290g  バランス:325mm フレーム厚:22-23-22mm)
 
* XブレードBX280
(フェイス:100inch2 ウエイト:280g  バランス:330mm フレーム厚:23-24-22mm)

まずは305を試打してみました。
 
「おお、すごいしなる!」
 
しなった後に、フレームが震える感じがして昔懐かしい感触がしました。
 
シャフトに添える左手の指先の触覚が心地よい、本格的なボックスフレームです。
 
最近のボックスフレームは微妙にラウンドが入っていたり、正面の厚みが大きかったり、伝統的な形ではなくなっていました。
 
ただ、昔のラケットとの違いは、ボールの勢いとサポート力です。
 
やはり、ちゃんと芯に当たらないといいボールは打てませんが、しっかりとインパクトできた時は、狙った方向に真っ直ぐ伸びていきます。
 
この日は結構風が吹いていましたが、風に煽られることなく重たいボールが飛んでくれました。


次に300を打ちました。
 
305と全然違いました!
 
カタログの表記上としては、ウエイトが5g軽く、バランスが5mmトップへ、フレーム厚も1mmしか変わりませんが、305とは全く違いました!
 
しなることはしなるのですが、305に比べると弾きがよく、スイートスポットも広いようです。
 
スピンもよくかかり、ベースライン付近にきっちり収まっていました。
 
ボレーの歯切れの良さに加え、スマッシュの振り抜きの良さを感じました。
 
305と同じ面積(98平方インチ)とは思えないほど、楽々でした。


次に290を打つと305に近い柔らかさを感じました。
 
しなっていると言うより、フェース面に包み込まれていると言う方が近い感覚かもしれません。
 
無理なくスイングできる重さなので、サイドに振られたバックハンドもスライスではなくドライブで返球することができます。
 
しかしながら、一番びっくりしたのが、実はスライスを打ったときでした。
 
糸を引くようにネットすれすれを通過したボールがベースライン手前でバウンドした後、低く滑って伸びたのです。
 
クロスコートにスライスを打つと、今度はサイドに曲がって、バウンド後外に逃げるように滑ったのです。
 
フェースに食いついている時間が長いので、いつも以上にフォロースルーが長くなり、しっかりとスライス回転がかかり、受け手側は非常に取りづらそうでした。


最後に280を打ったのですが、これが一番楽々でした。
 
このフレーム厚(24mm)でこの柔らかさを出すのは大変だったろうなと、勝手に開発者の気持ちになりました。
 
ラウンド形状とは違ったまったり感が出ていて、パワーだけじゃなく、微妙なタッチショット(ドロップショットやロブなど)も打ちやすく、ダブルスを主体にプレーするベテランや女性におススメのラケットです。
 
個人的にはまったのは、290です。
 
ストローク、ボレー、サービスすべてにおいて、コントロールとパワーがいい感じで融合していました。
 
ボックスフレーム独特の中身が詰まった、しっとりとした打球感とフレームのしなり、フェース面のたわみが相まり、さらに打球音がいいので気持ちよくテニスができました。
 
XR3が張ってあったのですが、TGVやXONEバイフェイズを張ったらさらに良さが引き出させるだろうと推測されます。
ブリヂストンに以前から敬意を払っているのが、セプトングリップです。
 
通常のグリップは、カーボンの上にウレタンで8角形に形成し、エンドキャップを被せビスで止めてあります。
 
使っていくうちに、ビス止めが緩み、エンドキャップがグキグキと動いてしまうことがあります。
 
これが非常に気になり、さらにビスで止めるのですが、ウレタンに穴を開け過ぎると割れてしまうことがあるので注意が必要でした。
 
セプトングリップは特殊なゴムで、エンドキャップまで一体成型し、カーボンの上から被せてあります。
 
これは、ゴルフのグリップを参考にした構造(方法)で、ゴルフクラブも製造するブリヂストンならではの発想だったのです。
 
エンドキャップを使ってませんので、緩むということは起きないのです。
 
また、セプトングリップのいいところは、重さ、長さ、太さの調整がグリップの交換でできるところです。

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そして先日、ブリヂストン本社へお邪魔し、ラケット開発担当 上坂氏に試打した感想や気づいた点などを投げかけてみました。
 
 

『とてもしなりを感じるラケットだが、しなることによるデメリットである、ねじれ、パワーロスをあまり感じなかったのはなぜか?』
 
上坂氏
「柔らかい=ねじれが出てくる不安定さを、新フレーム構造【レジツイストBフレーム】によってねじれを抑えることができました。」

「また中厚モデルのRSシリーズでも採用しているバランス設計【パワースタビリティシステム】の効果で、スイング自体の安定度をあげることで、さらにねじれを抑えることが出来ました。」
 


「フレーム厚についてですが、305g、300gはフラット、290g、280gはフレームの中央あたりがトップ、シャフト部分にくらべて、1mm厚くなっている形状に分けているのはなぜか?」
 
上坂氏
「305g、300gより、もう少しパワーを求める方が使うであろう290g、280gについては、フレームの3、9時部分を1mm厚くすることでパワーを求めつつ、シャフト部分は薄くしていることで、ラケットの特徴であるしなり感を生み出しています。」
 
 

『今回のラインナップで、ウエイトが280g、290g、300gと来て、310gと思ったら、305gという設定ですが、何か意図があるのですか?』
 
上坂氏
「まずはここ最近の流れとして、あまり重くしすぎないという傾向があります。そういった声を多くいただいたので、今回は310gではなく、305gに敢えて設定した。また、当社ラケットの特徴であるラケットカスタマイズサービスで、ウエイトパーツをつけたり、グリップチェンジでウエイトを重くすることが出来る環境があるので、ラケットのベースのウエイトは305gにしました。」 

上坂氏
「また、今回4モデルを発売しましたが、305g ⇒ 300g ⇒ 290g ⇒ 280g と順に軽くしているラインナップではなく、【305gと290g】《300gと280g》というふうにグループ分けをしてラインナップをみていただきたい。」
 
「【305gと290g】は、スロートの部分を柔らかくしていることでしっかりとしなりコントロールできるモデル
《300gと280g》フェイスの部分のたわみを大きくさせ、スロート部分はしっかりとさせることで、 速いスイングでもしっかりとコントロールしやすくしています。」

体の一部になれるようなラケットを目指してつくりました!とのことでした。

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X BLADE-BXは、久々の本格派ボックスフレームラケットで、使っているルビーレッドが闘争心を掻き立ててくれます。
 
左手の触覚、打球音など五感で楽しめるラケットではないでしょうか。

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