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【GEEK通信】【番外編】「2019ATPツアーファイナルズ出場8選手と錦織圭選手が対戦したら。」※中居個人の想像です
2019/12/30
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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。 ウインザーラケットショップ池袋店スタッフの中居が独自の目線で話題の商品を紹介します。 テニスに関する仕事をして30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っているシニアプレーヤーです。
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【番外編】「2019ATPツアーファイナルズ出場8選手と錦織圭選手が対戦したら。」
ジョコビッチ選手、ナダル選手、フェデラー選手、メドベージェフ選手、ティーム選手、チチパス選手、ズべレフ選手、ベレッティーニ選手 と言えば、2019年11月に開催されたATPツアーファイナルズの選ばれし8人です。
今回注目していたのは、グランドスラムタイトル19個も獲得しているが、なぜかATPツアーファイナルズのタイトルは未獲得のナダル選手です。
ナダル選手は、春先のクレーシーズンを全力で戦い、真夏のUSオープンで燃え尽きてしまうのが、今までのパターンでした。
直前の大会で腹筋を痛めてしまい、また今年もダメなのかと思ったら、ラウンドロビン第2戦のメドベージェフ選手との試合で、ファイナルセット1ー5になり、私はあきらめて眠りに入ってしまいましたが、そこから2ブレイクし逆転勝ちしたのです。
この大会を優勝したのはチチパス選手ですが、唯一黒星をつけたのはナダル選手です。
2勝1敗が3人並び、チチパス選手とズべレフ選手が決勝トーナメント進出し、ナダル選手はまたしてもツアーファイナルズのタイトルはお預けとなりましたが、個人的には一番頑張っていた選手で、決勝トーナメントに進出できていれば優勝できたのではないかと思っています。
今回怪我もあり、残念ながら出場出来なかった錦織圭選手になり変わって、錦織選手なら出場8選手とどう戦うかを勝手に想像してみました。 また出場選手の使用モデルのインプレッションも掲載させていただきます。
※あくまで個人の想像です 「ジョコビッチ選手 VS 錦織圭選手」
精密機械のようなミスの無いストロークに加え、狩猟動物のようなフットワークが持ち味の選手で、最近はサービスも強化されて欠点は見つかりません。 対戦成績は2勝16敗で15連敗中。
最も苦手としている選手です。
錦織圭選手の得意なバックハンドクロスが通じない相手で、角度のあるアングルを打ってもそれ以上の角度で切り返されたりします。
錦織圭選手が勝つには、前に踏み込んだフォアハンドがどれだけ決まるかにかかっています。
さらに、ジョコビッチ選手が必要以上にドロップショット打ってしまう癖につけ込むのと、なんでもないスマッシュのミスも飛び出せば勝機が生まれてくるでしょう。
■ジョコビッチ選手使用モデル:ヘッド スピードPRO
18×20(ジョコビッチ選手は18×19)の目の細かいストリングパターンですが、センターフォーカスではなく、18本が等間隔になっているので、ボールの食い付きもあり、スピンはよくかかります。歯切れの良い打球感が気持ち良く、ストロークからボレーまでオールラウンドにプレーできます。
「ナダル選手 VS 錦織圭選手」
左ききからのフォアで相手のバックハンドに高く跳ね上がりながら外にキックしていくボールが打てれば、手の打ちようがありません。 実はナダル選手のサービスが個人的に好きで、反転動画で右利きのナダル選手を参考にして真似していることもあります。
対戦成績は2勝10敗です。
初対戦から7連敗してますので、ここ最近では2勝3敗となっています。
敗戦した試合ですが、2014年のマドリードでクレーキングのナダル選手を追い詰めた試合が印象に残っています。
6-2.4-2で錦織選手リードの場面で、体の不調が発生し、結局リタイアになってしまいましたが、ナダル選手がクレーコートでこれほどやっつけられているのは、この時の試合。ぜひ良ければチェックしてみてください。
■ナダル選手使用モデル:バボラ ピュアアエロ パワーをスピンでコントロールするモデル。斜め45度の入射角でボールを捉える感覚で打てる方は、バウンド後に高く跳ね上がるエッグボールが可能です。ボレーもしやすいのでダブルスでも有効です。 「フェデラー選手 VS 錦織圭選手」
言わずと知れたテニス界の生きるレジェンド、ロジャーフェデラー選手は、すべてのショットをパーフェクトに操り、特にサービスからの流れるようなネットプレーはすべてのプレーヤーがお手本にしたいショットです。
対戦成績は3勝8敗です。
フェデラー選手のバックを攻め、甘くなったところをバックハンドでダウンドラインに決めることができるかどうかがカギになります。お互い想像力豊かな選手なので、ミラクルショットの応酬が期待できます。 2018年のATPツアーファイナルズで錦織選手が勝った試合は両選手共にミスが多かったのですが、フェデラー選手にもそういう時があるということです。
■フェデラー選手使用モデル:ウイルソン プロスタッフRF97
前作から微妙に柔らかく設計した改良モデル。当初、白黒のデザインでしたが、2、3試合使用して黒黒のデザインに変更しました。 サービスゲームのキープ率が下がり、ラケットフェースの向きが白黒は相手に分かってしまったらしいです。 340gとかなり重めですが、305mmのバランスなので、操作性能は決して悪くありません。スピードで押すプレースタイルに向いています。 「メドベージェフ選手 vs 錦織圭選手」
メドベージェフ選手はミスをしない、諦めない、何を考えてるかわからないが凄い選手です。
ティアフォー選手との対戦のとき、ドロップショットをなんとか拾ったメドベージェフ選手のボールをネットに出ていたティアフォー選手が無人のベースライン方向にミドルボレーを打ちました。
ボールに背中を向けてガッツポーズをしているティアフォー選手。メドベージェフ選手は諦めず斜め後方に、ボールを追いかけ返球。 ガッツポーズしているティアフォー選手の横をボールが抜けて行きました。 誰しもティアフォー選手のボレーが決まったと思いましたが、メドベージェフ選手だけはあきらめていませんでした。
対戦成績2勝2敗
錦織選手はメドベージェフ選手が諦める程のショットを打つのがカギとなりそうです。メンタル面で少し崩れるシーンも見受けられるので、緩急を使った揺さぶりも必要でしょう。
■メドヴェージェフ選手使用モデル:テクニファイバー Tファイト 305XTC
マイルドな打球感で、ボールを押せる感覚があるモデル。厚い当たりのフラットドライブでコーナーに打ち分けるとラケットの特性がよくわかります。 ドロップショットやアングルボレーなどの繊細なタッチも出しやすく、色々な球種でプレーしたい方におすすめ。 「ティーム選手 VS 錦織圭選手」
ティーム選手は、フォアバックともに回転量の多いストロークを打ちベースライン後方からの展開が得意な選手です。
クレーコートでの勝率が高く、ハードコートはやや苦手でしたが、最近はハードコートでの勝率も上がってきています。 対戦成績3勝2敗
ベースライン後方に下がるティームに対して、ベースラインの中でプレーする錦織圭選手は、ライジングショットを駆使すれば有利に展開でき、ハードは錦織圭選手、クレーはティーム選手の図式が成り立つでしょう。
■ティーム選手使用モデル:バボラ ピュアストライク18×20
正面から見たフレームの厚さが世界最薄クラスで、思い切って振り抜けます。飛びを制御しているので、バックアウトを気にせず打ち込めます。 フレームはしっかりしていて、振動減衰性にも優れているので、腕にも優しいラケットです。 「チチパス選手 VS 錦織圭選手」
フォアハンドの威力は、チチパス選手かデルポトロ選手がナンバー1ではないでしょうか。シングルバックハンドも魅力的ですが、フォアに比べると見劣りします。 サービスアンドボレーも得意なショットで、オールラウンドなプレーヤーです。
対戦成績1勝0敗
2018年の楽天オープンでの対戦では、格の違いを見せたのですが、その後チチパス選手が急成長しているので、簡単ではないと思いますが、錦織選手は得意な展開に持ち込みやすい選手ではないでしょうか。
■チチパス選手使用モデル:ウイルソン ブレード98 18×20
横しなりと縦しなりの両方を追求したモデル。
しなりを上手く使うと、縦回転、横回転をコントロールでき、バウンドに微妙な変化が起き、相手のラケットのスポットを外すことが可能です。 前作より、5mmトップライトに設計していますので、ボレーもしやすく、サイドスピンの効いたボレーが相手を悩ませます。 「ズべレフ選手 vs 錦織圭選手」
230kmの強烈なサービスとフォアハンドが武器。錦織圭選手が勝った試合では、ドロップショットを効果的に決めていました。 前後の動きに課題があるようです。しかしながら、2018年ATPツアーファイナルズ優勝のように波に乗ると手がつけられなくなります。
対戦成績1勝2敗。
錦織選手が勝つには、前後左右の揺さぶりとネットプレーがカギになると思います。 パワー勝負では不利なので、頭をフル回転させて相手を翻弄することが必要です。
■ズベレフ選手使用モデル:ヘッド グラビティプロ
10年ぶりに出たヘッドの新しいプロモデルです。フレームのしなりとまんまるいフェース形状から、ストローク好きの方向けです。 当たったフィーリングが手に伝わってくるのが早く感じ、安心してハードヒットできます。シングルスメインの方におすすめ。 「ベレッティーニ選手 VS 錦織圭選手」
突然出てきた新星で、あまりデータはありませんが、長身から繰り出す高速サービスが一番の武器でしょう。フォアの強打も魅力ですが、バックのスライスも切れがありパワーだけではありません。
錦織選手との対戦はまだありません。リターンの良い錦織圭選手からするとプレーしやすい選手に思えます。 ベレッティーニ選手の強打をライジングで左右に振り回して、ドロップショットで意表をつくシーンが想像できます。
■ベレッティーニ選手使用モデル:ヘッド エクストリームプロ or MP
トップベビーな設計から、サービスとストロークを強化したい方に向いています。
フレームが26mmあり、プロモデルの中ではパワーがあり、スピンをかけてもスピードが遅くならず、攻撃的に仕掛けていけるモデルです。 錦織圭選手の2020年は再びATPツアーファイナルズに出れるように、怪我を治して万全な状態でプレーして欲しいと思い応援しています。
やっぱり錦織圭選手が出てないATPツアーファイナルズは日本では盛り上がりに欠けてしまったように思え少し寂しい気持ちでした。
グランドスラムとオリンピックで活躍し、ATPツアーファイナルズに出場する。
2020は錦織圭選手の集大成になるように祈っています。

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