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【GEEK通信】「【月一企画】ショット別にラケットを考える。第四回『シングルバックハンド』」
2019/03/29
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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。
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テニスに関する仕事をして、30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っている
中居が担当いたします。
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「【月一企画】ショット別にラケットを考える。第四回『シングルバックハンド』」
まず初めにこの写真をご覧ください。 シングルバックハンドならではのダイナミックで気持ち良いフィニッシュです。
相手からの回り込んでの逆クロスや、ダブルバックハンドのクロスボールに負けないためには、これほど力強いフォロースルーが必要なのです。
ですが、中々アマチュアでここまで振り抜くのは難しいですよね。
では何故ここまで大きなフォロースルーが可能なのか考えてみましょう。
フォロースルーを大きくしようと思ってスイングしているわけではありません。
強いインパクトを意識してスイングした結果、大きなフォロースルーになったのです。
右腕は体の右端にあります。(左利きの方は左端)
フォアハンドの場合クローズスタンスとオープンスタンスで若干違いますが、右端から左端までの体の幅の間でインパクトをすれば良いので約50cm程の融通性があるかと思います。
バックハンドは右肩を支点としてスイングするのでクローズスタンスが向いています。
もしオープンスタンスで打った場合、テイクバックから打点までの距離が近く、スイングスピードを上げるための助走が短すぎます。
これではどうしても威力のあるボールが打てません。
打点はクローズに踏み込んだ右足から少し前が最も力を出しやすい位置になり、フォアハンドに比べると打点の幅が狭く融通がききません。
バックハンドが苦手な人はスタンスがオープンになってしまったり、打点が遅れて体の横になってしまったりすることでミスしてしまうのです。
フォアハンドでは大丈夫なことがバックハンドではミスになってしまうのです。
しかしながら、バックハンドは打点の幅が狭く打点が定まりやすい事もあり、一度コツを掴んでしまうと再現性が高いのもバックハンドの特徴です。
一方、フォアハンドは、コンチネンタル、イースタン、セミウエスタン、ウエスタンどの握りでも打てます。
打点の位置も自由です。調子が良いときは何も考えなくて良いのですが、
不調に陥ったときに、原因の追求が難しく、立ち直りに時間がかかってしまうことが多いのです。
現に、自分もフォアハンド病にかかってしまい、グリップの握りや打点の位置を色々試すうちに、肘を痛めてしまいました。 スピンをかけると痛みが走るので、フォアハンドはもっぱらスライスです。
バックハンドはまったく痛みはないので、頼みの綱はバックハンドとなり、ほとんどスライスは使用せず、決め球はバックハンドで打つようになり、回り込んでのバックハンドを打っていました。
その結果、苦手だったバックハンドがいつしか自信を持てるショットになり、自分のテニスの中心になってきたのです。
参考になるかは分かりませんが、しばらくフォアハンドはスライスにして、バックハンドのみで勝負するテニスをやってみるのも良いかもしれません。
新しい境地を見つけることができるかもしれませんよ。
さて話を戻しますが、バックハンドが打ちやすいラケットとはいったいどんなラケットでしょうか。
フォアハンドに比べ、シングルバックハンドは、力が入り辛い上に、居合抜きのように一気に振り抜きます。
そのため、操作性能が良く、トップヘビーよりトップライトの方が良いと思われます。
また、フェース面積も小さ過ぎると打点が遠くなってしまい難しくなり、大き過ぎてもシャープに振り抜けません。 フェース面積は100平方インチで、300g以下でバランス320mmが以下が理想です。
さらに、バックハンドはフォアハンドに比べ振り遅れのごまかしがききませんので、球乗りの良い少ししなるラケットが合うと思います。
候補のラケットは、
バボラピュアドライブチーム、バボラピュアアエロチーム(共に285g、320mm) ウイルソンクラッシュ100(295g、310mm) プリンスX100(300g、320mm) ヘッドグラフィン360インスティンクトS(285g、320mm) ヘッドグラフィン360スピードMPライト(275g、330mm) ブリヂストンXブレードBX290(290g、325mm) 個人的にはまったのがヘッドグラフィン360スピードMPライトでした。
振り抜きがとにかく良くてインパクトからフォロースルーまでが一瞬でフィニッシュする感覚です。
フレーム厚が22mmですので振り抜かないと飛ばないというのもアウトを気にせず、迷いなく100%のパワーを出し切れます。
あくまでもシングルバックハンドでフラットドライブだけのショット限定ですのでお間違いなく。
みなさんもシングルバックハンドを磨いてみませんか。

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