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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは
テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。
ウインザーラケットショップ池袋店スタッフの中居が独自の目線で話題の商品を紹介します。
テニスに関する仕事をして30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っているシニアプレーヤーです。
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「一刀両断 Eゾーンvsピュアドライブ」
Eゾーンは「変わり過ぎにも程がある」に一刀両断
ピュアドライブは「変わらな過ぎにも程がある」に一刀両断
どちらも大ヒットラケットだけに、新作を出すのには難しい面があります。
売れているだけに、大幅な改良はせずにマイナーチェンジ程度に止めるのがいいのか、
さらなる改良を加えて、新しく生まれ変わるのがいいのか。
悩ましいせめぎ合いが両メーカーの開発担当者にはあったと思います。
ヨネックスの担当者が新しいEゾーンを持ってきた時には
思わず…
「まだデザイン変更は間に合いますか?」
と聞いてしまいました。
なぜなら、あまりにもポップなカラーリングで、ベテラン男子代表として拒否反応を示してしまったからです。
カラーリングだけでなく、フレームの厚さ、フェースの形、材質まで変わってしまったのです。
一方、ピュアドライブはEゾーンとは全く異なり、
初めて見たときに、なぜか懐かしく感じました。
過去に似たデザインがあったような気がして、
思わず歴代に発売したモデルを見返してしまいました。
ピュアドライブの300gに関しては、モールド・グロメット・材質は同じで、
衝撃吸収機能を追加したぐらいでほとんど変わっていません。
ピュアドライブ・ピュアドライブチーム・ピュアドライブ98と
前作のピュアドライブで試打をしてみました。
まず、ピュアドライブと前作のピュアドライブで打ち比べをしてみたところ、
歯切れの良いシャープな打球感でありながら、硬さの中に食いつきを感じることができました。
グリップに新しく追加されたFLAXの効果かなと思い、
続けて前作を打ってみたのですが、やはり硬さの中に食いつきを感じることができ、
NEWピュアドライブに搭載されたFLAXではなく、ピュアドライブの基本性能のウーファーグロメットの効果だったようです。
黄金スペックはスピード・スピン・コントロールの3つが絶妙なバランスで成り立っています。
オールラウンドなラケットで改良を加えると、バランスが崩れてしまう気がします。
スピードを上げれば、スピン・コントロールに影響を与えてしまいます。
ピュアドライブは変わらないことで伝統を守っているのですね。
一方、ピュアドライブチームはさらなる進化を遂げていました。
スロートのグロメットが分厚くなっていて、衝撃吸収効果が上がっており、
明らかにピュアドライブよりマイルドな打球感になっていました。
ピュアドライブとピュアドライブチームは、フレームのモールドは前作と全く同じですが、
ピュアドライブ98は、フレーム形状が変更になっており、ラウンド形状だったものが、
フェース部の2時・10時付近がボックス形状になっています。
打った感触ですが、芯を捉えて厚い当たりで打てた時は、食いつきが長く感じ、ネット超えてから伸びているような感覚がありました。
これは前作にはなかった感覚で、ボックス形状のホールド感が追加されているのでしょう。
Eゾーン100で新旧打ち比べをしてみました。
どちらもパワーがあり、威力のあるストロークが打てるのですが、フィーリングはかなり違っていました。
新Eゾーンはしなりがなく、フレームのパワーで飛ばしている感覚です。
しかし、振動減衰性に優れ、打球感は柔らかいラケットのように錯覚します。
旧Eゾーンはフレームのしなりがあり、素材のパワーで飛ばしている感じです。
ピュアドライブは大幅に変化せずに、完成度を高めた結果、ピュアドライブユーザーの期待に応えました。
Eゾーンは大幅に変化させ、びっくりさせられましたが、新たな境地を開拓しさらなる進化のために冒険をしたのでしょう。
2つの大ヒットラケットに今後も期待をしています。

