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【GEEK通信】「プリンスXシリーズを実戦で使ってみました」
2018/08/23
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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、
そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。
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テニスに関する仕事をして、30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っている
中居が担当いたします。
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「プリンスXシリーズを実戦で使ってみました」
プリンス「Xシリーズ」3機種【X100】【X105 290g】【X105 270g】を持って、2面4時間14名ダブルスに参加してきました。
ダブルスのゲームをやりながら、”世界初のツイストパワーテクノロジーを搭載したラケット”の実力を試してみました。 今回の試合のテーマは積極的にバックハンドのスライスを使っていくことです。
本来なら、リターンではほとんどスライスを使いません。
相手前衛のポーチの餌食になりやすいからです。
まずは、「X100」を使ってみました。
市民大会が近いので、ポジションは全てアドコートで、なるべくバックハンドでリターンするように心がけました。 ボールがラケット面に吸い付く感じがあり、いつもよりフォロースルーが長くなるようです。
前に出てこないサーバーだったので、深いボールを打ったのですが、予想以上にボールに伸びがあり、相手のストロークミスを誘いました。
何回か同じパターンがあり、相手の前衛もポーチを狙う目つきに変わっていきました。
ラケット面に一瞬食いついて一呼吸あってから弾き出すので、相手前衛がポーチに動いたのを見てから、ストレートに流しました。
外側に切れることなく、一直線にアレーに抜けていきました。
この一球が決まったことで、その後は前衛の動きも消極的になりました。
次のゲームでは、「X105 290g」でプレイしたのですが、スライスの威力はそのままに、ボレーに威力が増しました。
フェースが105平方インチとやや大きめなのと、290gなのにバランスポイントがなんと310mmなのです。
通常、290gのラケットは325mmに設定するのが、ラケット界の常識のようなものです。(X100は290g、325mm)
なぜ310mmなのか、グローブライドの相馬氏に質問をしたところ、
「元々威力があるラケットなので、あえて操作性能を重視し310mmとトップライトに設定しました。打ち負けるデメリットよりも、得られるメリットの方が大きいと判断しました。」
との返事でした。
実際に打ってみると、確かにネットでの操作性能は抜群で、この後に使用した「X105 270g」より不思議と軽く感じました。
X105 270gはバランスポイントが335mmとトップヘビー(常識的な基本設定)になっており、ヘッドを立てた状態を保つために前腕に力が入り、あまり軽く感じません。
290gも270gもスイングウエイトは280と同じに設計してあり、相馬氏のこだわりを感じます。
そして先に触れた「X105 270g」の良いところは、サービス、スマッシュ、ストロークです。
軽量ですので、動き出しがスムーズでインパクトからフォロースルーにかけて自然にラケットヘッドが回って行きます。振り子の原理が働いているのがよく分かります。
ちなみに、このツイストパワーラケットは日本オリジナルです。
この真っ黒なラケットを3本、審判台に立て掛けていたら、参加者の一人が気付いたようです。 参加者Aさん「そのラケット、フォアバックが違うラケットですよね」
私「そうなんです。苦手なバックハンドが良くなるラケットなんです。」
参加者Bさん「そんなラケットあるんですか。」
私「よかったら使ってみてくださいね」
女性参加者Cさん「これが噂のラケットですね。」
と待機中の人たちに持ちきりになりました。
次々と試合で使っていただきました。 ある参加者は、右も左もフォアハンドで打つ方でしたが、試してみると良かったみたいで、
「左のフォアは力が入りづらく弱いボールになってしまうのですが、このラケットだと右とあまり変わらないボールが飛びました。」
左のフォアは、バック面で打つことになるので、効果があったようですね。
参加者Aさん「バックは当然いいのですが、フォアが良かったです。もう売っているのですか?」
私「右利き用は発売していますが、品薄ですので、お早めに。」
参加者Bさん「もう少し小さめで300g以上あるものはないですかね。」
私「元々設計者がバックハンドが不得意で、バックハンドが苦手な初中級者に向けて開発したので、練習量でバックを克服できる上級者はターゲットになってないんです。」
女性参加者Cさん「なぜフォアとバックが違うのですか。」
私「シャフトのここを見てください。フォアで打つ時は、太いシャフトが上に来て、バックで打つ時は太いシャフトが下に来るのはわかりますか。」
Cさん「はいそうですね。」 私「フォアで打つ時は、太いシャフトがしなりを抑え力強いボールが打てて、バックの時はシャフトとのしなりが11%も大きくなり、打球時間が長くなり、深く威力のあるボールが打てるのです。」
予想以上に盛り上がってしまいましたが、皆さんの評価はかなり良いものでした。
個人的に使いたいのは、「X105 290g」でした。
やはり、操作性能がよくネットプレーのしやすさと、バックハンドのスライスの伸びの良さは惚れました。
ラケット選びをするときに、自分の得意なショットがより威力が出るか、よりスピンがかかるか、より正確にコントロールできるかを基準にしていると思います。
そして選ばれたラケットで苦手なショットを打つともっとダメになっていたなんてことが起こります。
このラケット選びがバックハンドが苦手な人を増やしているのではないでしょうか。
私はどちらかと言うと苦手なショットを基準にラケットを選んでいます。
現在私が使っているラケットは、スリクソンレヴォCS10.0ですが、フェース115平方インチ、255gですから、力の入りづらいバックハンドでも威力が出て調子はものすごく良いのですが、フォアハンドがパワーが出すぎてしまい、安定感がないのがネックでした。
フォアハンドに照準を当ててラケットを選ぶと、バックハンドが弱くなり、バックハンドに照準を当ててラケットを選ぶとフォアハンドが安定しないジレンマがどうしてもあるのです。
ところが、プリンスXシリーズは、フォアとバックが違う性能ですので、フォアハンドに照準を当てて選んでもいいのです。
バックハンドが11%も柔らかくなっているので、苦手になりがちなバックハンドも安心して打てるようになるのです。
バックハンドに来るとロブで逃げていた人、
バックハンドのスライスが浅くなっていた人、
すべてフォアハンドに回り込んで無理をしていた人、

ぜひ、プリンスXシリーズを検討してみてください。
====「Xシリーズ」シリーズラインナップ======
右利き用、左利き用のラインナップがございます。左利き用は9月発売予定です。
*X100
TWIST POWER TECHNOLOGYと24.5mmのボックスフレームのフェイスが、ホールド感を生み出します。厚い当りのフラットドライブ系ストローカー好みの1本。
*X105
Twist Power Technologyと27-25mmのボックス系フェイスが、ダブルスのあらゆる場面で助けてくれるスーパーラケット。270gと290gをラインアップ。
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