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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは
テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。
ウインザーラケットショップ池袋店スタッフの中居が独自の目線で話題の商品を紹介します。
テニスに関する仕事をして30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っているシニアプレーヤーです。
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「一刀両断 ラケットのウエイト・バランス・スイングウエイトのバラつきに一刀両断」
ラケットには、静止重量(ウエイト)・動的重量(スイングウエイト)・バランスの3つのポイントがあります。
ウエイトとバランスはラケットにも記載されていますが、スイングウエイトはプリンス以外のメーカーは記載がありません。
しかし、一番重要なのは「スイングウエイト」なのです。
ストロークを打つ時、サービスを打つ時、ボレーを打つ時、必ずラケットを振っています。
稀に、振らずにじっとしているところにボールが当たることがありますが、
動いているウエイトが重要になるのです。
また、ラケットは1本1本の製品に誤差があることをご存知でしょうか。
メーカーによっては、親切に「±7」とカタログに記載してくれています。
軽いものと重たいもので14gも違うことが普通に許されています。
当然、バランスもスイングウエイトも1本1本違います。
同じラケットを2本揃える場合は、極力近い数字のものを選んでください。
もしストリングが切れてしまい、予備のラケットの振った感じ全くが違っていたら、
勝てる試合も負けてしまうこともあります。
ここまでは一般論で言われていることです。
私が実践しているのは、使用する直前の3スペックを計測しています。
ストリングを張る、オーバーグリップを巻く、振動止めを付ける、レザーグリップに変える、おもりを付ける等、人によって色々とラケットに手を加えていると思います。
同じように加工したはずが、かなり違ってしまうこともあるし、
ストリングの種類で全く変わってしまいます。
また、ストリングのテンションによっても重さが変わります。
強く張ると軽くなります。
ストリングは、強く張れば張るほど伸びますので、ストリングの使う長さが変わってきます。
3本持っているラケットに3スペックを貼っているのですが、
重たい・真ん中・軽めの順番に1日の中で変えながら使っていきます。
野球に例えると、先発・中継ぎ・抑えの投手リレーに似ています。
先発(重たい)はなるべく長く引っ張り、やや疲れが出てきたら中継ぎ(真ん中)に継投し、息切れしてきたら、抑え(軽め)を投入します。
元気なうちは重ための方が威力が出ていいので、先発完投を目指すのですが、
中々完投はできません。
相手のあるスポーツですから、上手な相手に当たると、すぐに中継ぎに、そして抑えを投入することもよくあります。
先日、タッチトニック>135(太いゲージ)を張ったのですが、急に調子が悪くなり、ラケットが思ったように振れなくなってしまいました。
重さを測ってみると、5g重たくなっており、スイングウエイトは10も増えていました。
ストリングの重さは、ラケットの先端方向にありますので、スイングウエイトに大きく影響します。
オーバーグリップも5gありますが、握っている支点なので、スイングウエイトは増えません。
ストリングを変更したときは、重さが変わることがありますので、変更前と変更後の3スペックをチェックすることをオススメします。
同じラケットを複数本持っていても、全部同じと思っていると、気に入った1本ばかり使ってしまう傾向にありますが、微妙にウエイト、バランス、スイングウエイトが違うことで、色々使い分けができ、全てのラケットが輝くことができます。
張り替え時に3スペック計測をご依頼いただければ、張り上げ後に計測データを差し上げることができます。
是非ご利用ください。

