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【GEEK通信】「メーカー代表、トラックマン対決」
2021/07/14

■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。 ウインザーラケットショップ池袋店スタッフの中居が独自の目線で話題の商品を紹介します。 テニスに関する仕事をして30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っているシニアプレーヤーです。
「メーカー代表、トラックマン対決」
テニスユーチューバーの聖地、大井町のスポルに来ました。
伊達公子さん監修の全米オープン仕様の本格的インドアテニスコートと、パデル、サーフィン、アーチェリー、ボルダリング、フットサルなど多目的な施設になっています。
3年間限定でオープンしていたのですが、8/31を持って閉園してしまうので、残念な気持ちでいっぱいでしたが、この日は色々あって少し嬉しい一日でした。

今日の目的は、ヨネックス、ヘッド、ダンロップ、テクニファイバーの4社を招き、トラックマンでのデータ計測を行うことでした。
自分たちはDコートでしたが、Aコートではライジングで鋭いボールを打っている女性がいます。その特徴のあるフォームは離れていても伊達公子さんとわかりました。
また、隣のCコートでは、吉本一のテニス芸人、バモスわたなべ氏がYouTube撮影をやっています。
プライベートでもテニスをやったことがある知り合いなので、軽く挨拶を交わしました。

ヨネックス社員の野原さんが到着し、早速トラックマン計測に入りました。
野原さんは、大学で実績を残した方で、サウスポーから打たれるボールは威力十分です。
ラケットはVCORE98にポリツアーREVを48ポンドで張っています。

フォアハンドストローク、バックバンドストローク、サービスの順にデータ取りを行ったのですが、サービスの時にアクシデントがありました。
動画を撮影していた当社スタッフの井口が、迫力ある映像を撮ろうとして、リターン位置で三脚をセットし、スタートした1球目、なんと190km近いサービスがカメラめがけて飛んできたのです。
井口はとっさに逃げたのですが、見事に三脚に当たり、カメラごと倒れてしまいました。

今日の撮影は、カメラが壊れてしまえば終わってしまいます。
三脚の足は1本折れてしまいましたが、カメラは無事でした。
野原さんのマイラケセッティングでのデータ取りは終了し、次にスピンストリング対決です。
ポリツアーREVとポリツアースピンを野原さんと自分がテストし、どちらがよりスピンがかかるかデータを取りました。
トラックマンのデータを見てみると、二人ともREVの方がスピンがかかる結果となりました。
同じ多角形ポリでも、ラケットとの相性、打ち方の相性があるので、一概に二人だけの結果を持ってREVの方がスピンがかかると断言はできませんが、REVは打球感が柔らかく、ホールド感があり、ストリングとボールの接触時間が長いように感じました。
ポリツアースピンの方が、シャープな打感で、低めの弾道で飛んでベースライン手前で落ちるのでフラットドライブが持ち球の方は、こちらが良さそうです。

今回のトラックマンは、メーカーごとに行いました。
2番手のヘッド松下さん登場です。
ラジカルPROにホークタッチを48ポンドで張っています。

松下さんは、営業マンとは思えない191kmのサービスを記録しました。
ただフォアハンドの記録を取っている時に、過去に例のないNGを出してしまったのです。
いい数字を出そうと力んでしまい、5球連続でネットしてしまったのです。
通常トラックマンのデータ取りでは、いつも通りのボールを、10球前後打ってもらいその平均を出すのですが、5球ネットした段階でスタッフ斉藤から「ちょっと待った」の声がかかりました。
「松下さん、力みすぎです。普通に打ってください。」と笑いながら声をかけました。
これで力みが消えて、その後はいいデータが取れました。

3番手は紅一点のダンロップ藤枝さんです。
チョイスしたラケットは、CX200でエクスプロッシブツアーを40ポンドで張っています。

ストロークもサービスも自分より速いボールを打っていて、ブランクがあるとは思えませんでした。
特にバックハンドが得意ということで、ストリングスピン比較はバックバンドでやることにしました。
エクスプロッシブツアー、エクスプロッシブバイト、
エクスプロッシブスピンの3つを比べるのですが、
斉藤「藤枝さんの予想はどれが一番スピンがかかると思いますか」
藤枝さん「使っているので、エクスプロッシブツアーです」
斉藤「では、中居さんはいかがでしょうか」
中居「私もエクスプロッシブツアーです」
斉藤「ええー、同じですか」
空気を読まずに、同じストリングを選んでしまいました。台本なしでやってるので、スタッフ斉藤もびっくりでした。
結果は二人とも大外れでした。
藤枝さんは、バイト>ツアー>スピンの順で、
私は、スピン>バイト>ツアーの順でした。
ダンロップは、エクスプロッシブシリーズの弾道テストを行っており、カタログにも掲載されていますが、
エクスプロッシブバイトは一番高い弾道で、上からスピンで落ちてくるイメージで、エクスプロッシブスピンは一番低い弾道で、ベースライン手前で急激にドロップするイメージです。
自分の結果もそれを裏付けることになりました。
エクスプロッシブバイトのアングル(打ち出し角度)は、9.8度でクリアランス(ネット上を通過した距離)は103.5cmでした。
エクスプロッシブスピンのアングルは、8.4度でクリアランスは70.7cmだったので、カタログ通りの結果となったのです。
私の持ち球は、フラットドライブなので低い弾道でベースライン近くでスピンで沈み込むエクスプロッシブスピンが合っているのでしょう。
データでも、スピード、スピンともに1番の数字でした。

最後のテスターはテクニファイバーTファイト305を使用するテニス365所属の田村和也プロです。

初対面の第一声が
「足何センチですか」
「29.5センチです」
失礼だとは思ったのですが、職業柄か見たことない大きさだったので思わず聞いちゃいました。
やっぱり、プロは凄いですね。
ボールが速いのは当然なのですが、フォームが綺麗で無駄な力が入ってない感じで、永遠に同じボールを打ち続けられるように見えます。
特にサービスは凄かった。
200kmサービスが出てしまいました。
観客席から見たことはありますが、至近距離で見たのは初めてで、恐怖を感じました。

今回、初の試みのトラックマンイベントでしたが、4名全員素晴らしいボールを打っていました。
メーカーを代表して来ていることと、マイラケでのデータ取りということで、かなり気合も入っていたことと思います。
ストリングのスピン比較では、予想が外れてしまうことがありましたが、終わってみれば納得の結果だったと思います。
皆さんも自分ラケットのデータと気になるラケットのデータを比較したい場合は、トラックマンラケットカウンセリングを開催していますので、是非参加してみてください。
予想外の結果に一喜一憂することもまた楽しいですよ。

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