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店舗情報
【GEEK通信】「ガンガン打てるオーバーサイズラケット特集」
2018/10/17
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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、
そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。
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テニスに関する仕事をして、30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っている
中居が担当いたします。
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「ガンガン打てるオーバーサイズラケット特集」
1980年のウィンブルドン決勝「ボルグVSマッケンロー」伝説となっている試合は生で見ました。
生と言ってもテレビの生放送です。
1981年も「ボルグVSマッケンロー」でマッケンロー氏がリベンジし、テニスブームが到来しました。
この時は、テニスを始めたばかりの大学2年の時でした。
フィラのウエアにウッドのラケットを小脇に抱えて大学に行くのがステータスで、授業あるなしに関わらず、毎日学校には行き、同じようにラケットを持ってきている友人達と広場でボレーボレーをするのが日課みたいになっていました。
現在の私のボレー主体のプレースタイルは、この頃の遊びが元になったのかもしれませんね。
当時はまだ日本でのテニス用品販売網は確立されておらず、フィラ、タッキーニ、エレッセ、チェルッティ、マジアなどのポロシャツはイタリア製の高級品で2万円近くするものも多数ありました。
テニスサークルも乱立し、出身の東洋大学にも当時は30近くの団体がありました。(現在は1/3くらいまで減少しており、自分のサークルも今年無くなってしまいました。)
はじめのうちはボルグ氏を真似ていて、フィラのウエアにヘアバンド、ウッドラケットに65ポンドで張っていました。
ですが、パワーが無いので、徐々にボレーの上手な選手を真似るようになり、マッケンロー氏、エドバーグ氏、キャッシュ氏、シュティッヒ氏、ラフター氏を手本にするようになっていきました。
ラケットも発売されたばかりのオーバーサイズのラケット(ウィルソンエクストラ)にチェンジしましたが、大学生では誰もオーバーサイズのラケットは使っていませんでした。
チャン氏、アガシ氏、サバティーニ氏、修造氏ら多数の選手が使っていたプリンスグラファイト110は数年後大流行しました。
自分も、初代のグロメットの無いタイプから、4本ラインのタイプまで使用していました。
当時としては高級品で憧れのラケットでした。
パワーがあり、スピンがよくかかり、デカラケなのに、コントロールが良い3拍子揃ったこのラケットはラケット史に残る傑作品でした。
先日、30年ぶりに使ってみたのですが、びっくりしました。
あの名品のグラファイト110を当時使っていたように扱えませんでした。
特に感じたのが、ネットより低いボールが持ち上がらず、ネットしてしまうことです。
道具の進化は凄まじいことを実感しました。 現代のラケットは、ネットより低いボールでも手首だけで引っ掛けるように打ってもトップスピンがかかってネットを越して急激に落ちてコートに入ります。
30年前のラケットは、しっかりと体重移動をしてインパクトからフォロースルーを厚く打たないと推進力が生まれずネットを越さないのです。
店頭でお客様と話をしていると、オーバーサイズでしっかり打てるラケットがなくて悩んでいる方が結構いらっしゃいます。
最近のラケットの傾向は、フェース面積100平方インチが圧倒的に多くて、105平方インチ以上のラケットは、軽量、厚ラケでベテランや女性用として開発したものが多くなります。
その中で、おすすめできるモデルが2機種あります。
一つ目はバボラピュアドライブ107で二つ目がプリンスビーストO3 104になります。
ピュアドライブ107はウエイト285g、バランス320mmの設計で、ウエイトの割にバランスをトップヘビーにしておらず、操作性能を重視しています。
飛び過ぎが怖くてハードヒットできないことがありますが、ピュアドライブ107はなぜかハードヒットしてもコントロールできるのです。
当然パワーはあり、ミスショットは飛び過ぎるのですが、しっかり打ったボールはエース級になるのです。
ミスショットに関しても納得いくもので、修正がきき、使い込みながらストリングとテンションをベストマッチに持っていければかなりいいラケットになります。
男性の上級者で使用している方も結構いらっしゃいます。 プリンスビーストO3 104は、105平方インチ以下ですが、O3ストリングパターンを採用しているので、104平方インチより大きいラケットの感覚で使用できます。
ウエイト280g、バランス335mmのスペックで、テキストリームカーボン×トワロンのしなりが最大の特徴で、ラケット本体のしなりとO3によるストリングのたわみの相乗効果で球のりが非常に永くなっています。 ウエイトが重たくないとダメな方、フレーム厚が薄くないとダメな方もいらっしゃいます。
番外編として、ヘッドからラジカル生誕25周年限定として、初代ラジカルツアーが発売されました。 アガシ氏がプリンスグラファイト、ドネープロワンの次に使用したラケットで、彼は引退までラジカルオーバーサイズを使い続けました。
ウエイト320g、バランス315mm、フレーム厚21mm、ストリングパターン18×19でフェース面積107平方インチのクラシカルタイプです。
最先端のグラフィン素材は使用されていませんが、今となっては貴重なオーバーサイズラケットです。
【GEEK通信】「NEWピュアアエロは【硬い】or【 柔らかい】のか。」
2018/10/12
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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、
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テニスに関する仕事をして、30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っている
中居が担当いたします。
------------------------------- 「NEWピュアアエロは【硬い】or【 柔らかい】のか。」
2016年モデルのピュアアエロを発売日にゲットしたときのことを今でも昨日のことのように覚えています。
テニス関係の仕事について30数年、試打もしないでラケットを買ったのは、後にも先にもこれが初めてです。 では、何故試打もせずにピュアアエロを買ってしまったかというと、長年のテニスラケットに関わった経験から、このラケットは間違いなくとんでもないラケットだと感じたからです。
その理由は、10年以上売れ続けているアエロプロドライブを1から作り直してフルモデルチェンジしたからです。
売り上げ不振でフルモデルチェンジするならまだわかりますが、年間売り上げが常に上位に入っている超売れ筋ラケットをモールドを変更し、ウーハーグロメット、コアテックスを改良、ストリングパターンの変更などことごとく最新の技術で作り変えたのです。
自信がなければここまで大幅にチェンジすることはできないはずです。
バボラの中では、ピュアドライブと並んで売り上げの中核を形成するナダルモデルですので、確実に進化したラケットになっているはずです。
実際に使ってみると、ボールの威力が半端なく、過去の自分が打っていたボールより確実に力強いボールになっていました。
サービスの威力は過去最高、ストローク、ボレーも絶好調でした。
半年くらいたったときに肘を痛めてしまったのですが、ラケットのポテンシャルについて行こうとかなり無理してハードヒットしていたツケが、体に出てしまいました。
その後は、スローテニスを心がけベテランテニスに合う優しいラケットに徐々に移行していき、現在のスリクソンレヴォCS10.0に至っています。
今思うとピュアアエロを使っていた半年間が自分の中で最強のパフォーマンスを発揮した頂点だった気がします。
ここまでは、2016年のピュアアエロの話しです。
ここからは、2019年ピュアアエロが先行発売されましたので、どのように進化したのか探っていきましょう。 まずは、バボララケットに関して日本で一番詳しい"ミスターバボラ"大塚氏に話を聞きにダンロップ本社に伺いました。
"ミスターバボラ"大塚氏の話をまとめると、素材の最先端をいく企業、衝撃吸収で最先端をいく企業とそれぞれコラボした結果、前作より喰いつきの良いラケットに仕上がったということを熱く解説して下さいました。
CHOMARAT社の複合素材を使用することで、しなり戻りを実現し、SMAC社の衝撃吸収材をフェースの3時9時に使用する事で快適な打球感を実現しました。
実際のフレームの硬さもRA値が1下がっており、柔らかくなっているようです。 契約選手の声も、アエロプロドライブの柔らかさに似ているとか、前作はナチュラルガットを使ったハイブリッドで打球感をマイルドにしていましたが、今回のモデルは「ポリエステル×ポリエステルでいける」などといった、柔らかくなった発言が多数を占めています。
そのような中、試打をしたのですが私としては少し硬く感じてしまい試打開始5分で中止し、なぜ私だけ硬く感じてしまったのか原因が分からず、A君に試打をお願いしました。A君はピュアアエロを6本使用する現役選手です。
私「A君どうでしたか。」
A君「1時間でガット切れちゃいました。」
私「えっ、張り替えてまだ誰も使っていないのに。ピュアアエロはどのような感じでしたか?」
A君「かなり食いつきが良いですね。かなり柔らかく感じました。ただ、芯を外すと前のピュアアエロより硬く感じました。」
私「そうだったのですね。」
いつも使っているスリクソンレヴォCS10.0は、スイートエリアが広いので、芯で打つことに集中しなくても、ミスが出ないラケットです。
それに慣れてしまったのと、10.0のスイートエリアがやや手元よりだったことから、ピュアアエロのスイートスポットより、手元側で打っていたようです。
この反省を踏まえ再度、別日に試打を改めて行いました。
この日は2面で8人のダブルスだったのですが、
なんと4人がアエロプロドライブ、1人がピュアアエロを使っており、8人中5人がアエロを使っているという奇跡が起きました。
アエロプロドライブとピュアアエロを持っている男性に話しかけました。
私「今日新しいピュアアエロの試打ラケットを持ってきているので打ってみていただけませんか。」
男性「ピュアアエロは硬くて、ほとんどアエロプロドライブでプレーをしていますが良いですか。」
私「是非お願いします。」
気に入ったようで、ゲームでも使用していただきました。
男性「これ柔らかくなりましたね。アエロプロドライブに似ててよかったです。」
その後も皆さんに試打していただきました。
「振動がこない」
「パワーがある」
「スピンがかかって安定している」
「ひかっていてカッコいい」

などなど色んな意見をいただきました。
私も今回は球ノリの良さを実感致しました。
しっかりと芯に当たると喰いついた後に飛び出していくので、気持ちよく振り抜けました。
前作に比べ、フレーム剛性を下げ、振動吸収を高めたため、優しさが出てきており、高性能のラケットには変わりありませんが、前作より扱いやすく感じると思います。
扱いやすく、更に高性能になったニューピュアアエロにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
【GEEK通信】「スリクソンレヴォCS10.0、CS8.0にさらに魔法がかかりました」
2018/10/04
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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、
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テニスに関する仕事をして、30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っている
中居が担当いたします。
------------------------------- 今日は、シングルス3名3時間に参戦しています。
クレーコートは1年ぶりくらいでしょうか。
オムニコートと大して変わらないと思っていたのですが、バウンドの跳ね方が全然違い戸惑いました。
対戦相手の方が長身でスピンサービスがめちゃくちゃ跳ねるのです。
今回の対戦相手は、中高ソフトテニス、大学から硬式テニスを部活でやってきている40代の本格派の方とベテラン55歳の部に参戦していて最高100位の同年代の方です。
2018年9月末に発売したスリクソンレヴォCS10.0とレヴォCS8.0の最新モデルの試打も兼ねています。 トラックマン(スピード、回転数、飛び出し角度、着弾位置などのデータを計測する機器)のデータで現在の私の中で【合ったラケット】になり、レヴォCS10.0に乗り換えてから早10ヶ月、テニスの調子は良くなっています。
そのレヴォCS10.0がモデルチェンジすることになりました。
長身の本格派テニスの方との対戦で、使用してみました。 レヴォCS10.0で唯一気になっていたのが、振動と打球感です。
デカラケの構造上の宿命は、ストリングが長いのでインパクト後のストリングの共振があり、余韻が残ります。
軽量厚ラケは、中空構造でフレーム内部が、がらんどうのため、打球感が物寂しく感じます。
メーカーもその辺のところは分かっているので、センターのストリングを6本止められる振動止めを標準装備しています。
それでも、残りの10本のストリングは共振してしまいます。
そこで、ワーム型の振動止めに変えて、センターのストリング10本に装着すると、かなり良い打球感になってきました。
下記写真のように、ダンパーブリッジに沿って湾曲して付けると目立たなくていいですよ。
                             *赤で囲った箇所
さて、今回のモデルチェンジで10作目となるのですが、変わって欲しくないと思っている方々が多いのも事実で、
改良点は1点のみとなっています。
フレーム内部に搭載しているソニックコアをパワーアップしています。
ソニックコアとは、硬いゼリーやグミを想像してみてください。
振動を与えると震えますよね。
この震えを利用して、ボールインパクトの衝撃を緩和するテクノロジーなのです。
今回は、グリップ内部にも制振ゴムを入れ、衝撃吸収率を12%もアップさせています。
こちらのソニックコアの改良のおかげで、気になっていた振動の余韻や打球感が良い方向に向いています。
標準装備で付いている振動止めで何も問題がありませんでした。
使用した感触では、少しヘッドが重たくなった気がしましたが、ソニックコアの増量の影響か、製品の誤差なのか微妙な感じです。
スピード、スピン、コントロールは今まで通り良い感じです。
試合前のトスで気付いたのですが、エンドキャップが変更されていました。 今までのモデルはエンドキャップが透明で、スムース、ラフが分かりづらく必ず相手の方に説明しないといけなかったので、これは良いことです。
カラーリングもダークブラウンで渋めのデザインになり、今まではどちらかというと女性を意識したカラーリングでしたので、 今回のカラーは、男性使用者も喜ぶと思いました。
試合の方は170kmは出ていると思われる高速サービスにやられ、4-6でフィニッシュしました。
ベテラン55歳の部に参戦中の方との対戦では、レヴォCS8.0を使ってみました。 レヴォCS10.0に乗り換えるときに、どうしてもCS10.0にする勇気がなく、少しでも普通の形状にしようと思いレヴォCS8.0も散々試打していました。
CS10.0とCS8.0はスイートスポットの大きさ、反発力、ボレーのイージーさにかなり違いを感じ、結局CS10.0にしましたが、今回の改良でどう変わったでしょうか。
CS10.0と同じで改良点はソニックコアで、衝撃吸収率が7%向上しています。
前回モデルですでに採用されているストレートストリングシステムですが、ストリングの可動域を広げることでスイートスポットは普通の110平方インチより広くなっておりますが、CS10.0に比べると飛びが抑えられています。
ストロークを強く打ちたい方は、CS10.0よりCS8.0の方が安定感はあるのでいいのではないでしょうか。
試合の方は6-2で勝利し、ミスの少なさが勝敗を分けたようです。
レヴォCS10.0、レヴォCS8.0共に完成度の高い仕上がりになっています。
255gの最大のメリットは楽であるということ。
疲れの出る後半でもしっかり振り抜けます。
また、フェース面積の広さは、相手の強いボールにも負けずに逆に強いボールを打ち返せます。
ストリングパターン16×18と横糸を粗くした設計からスピンはよくかかりますので、スピン、スライスを多用することでミスを削減できます。
サービスからのボレーが最大のメリットとなるラケットですが、ダブルスはもちろんシングルスでも十分使えます。
まだ早いということはありません。
年齢に関係なくプレースタイルが合うか合わないかと思いますので、是非トライしてみてください。

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