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ウイルソン「プロラボ」打ってみた!
2021/04/14
皆様、こんにちは! 緊急事態宣言が解除となり少しずつプレーできる日々が 増えてきたのではないのでしょうか。 まだ油断ならない状況ではありますが楽しくプレーしましょう! 皆さん!ウイルソンから発売された「プロラボ」というラケットはご存じでしょうか!? 市販で発売されているものとはスペックも素材も異なり プロ選手の為に作られたラケットとなります! 勿論、全員がというわけではないですが プロの大会を観てるとお店では見たことないようなラケットを使用してることってありますよね?? それがプロ選手の為に作られたラケットです! そんなプロ仕様のラケットをウイルソンでは「プロラボ」と名付けて発売することになりました!! ・プロスタッフSIXONE95 95インチ 331グラム 305mm 22mm厚 18×20 ・ブレードプロ16/19 98インチ 305グラム 315mm 22mm厚 ・ブレードプロ18/20 98インチ 305グラム 315mm 22mm厚 ・ウルトラプロ16/19 97インチ 305グラム 315mm 19mm厚 ・ウルトラプロ18/20 97インチ 305グラム 315mm 19mm厚 実際に打ってみました!! ※ミクロスーパー130 46ポンド オムニコートで2時間 (普段はブレード98 16/19 V7.0 ハイパーGソフト120 47ポンドで使用) 「シンプル」で雑味のないラケットという印象を受けました。 しかしアシストはほとんどなくラケットコントロール、ボールコントロール共に自分で 行わなくてはいけなくかなりハードなラケットでした・・ ボールもあまり持ち上がっていく印象がなく私の力ではすぐ失速してしまい 飛距離が短くなってしまいました。 これを使用してあれだけのパフォーマンスができるプロ選手ってやっぱり凄い・・ 数量限定商品で取り扱いしているショップもかなり少ないとのこと!! ウインザーでは「渋谷店」のみの取り扱いとなります! 少しでもプロのラケットに興味のある方は是非渋谷店でご覧になってください! 【GEEK通信】でもプロラボについて記事が上がっています! https://www.windsorracket.co.jp/blog/blog/tGEEK通信/ 【ウインザーYouTubeチャンネル】でも紹介しています! https://www.youtube.com/watch?v=28Q3cEqWt8o
【GEEK通信】「ウイルソンのプロラボを計測。ラケットフィッティングとは。」
2021/03/25

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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。 ウインザーラケットショップ池袋店スタッフの中居が独自の目線で話題の商品を紹介します。 テニスに関する仕事をして30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っているシニアプレーヤーです。
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【GEEK通信】「ウイルソンのプロラボを計測。ラケットフィッティングとは。」
憧れる選手の真似をすることは、決して悪いことではないですが、ウエアやシューズを同じものにするのは良いとしても、ラケットやストリング、テンションなど真似するととんでもないことになることもあります。
そもそもプロになるために天文学的な数のボールを打ち、フィジカルトレーニングを毎日しているからこそ使えるラケットを週一プレーヤーが使えるはずもないのです。そのようなことはわかっているけど気になりますよね。でも実際にプロが使っているラケットは市販のモノと同じなのでしょうか。
①市販のモノをそのまま使用している
②市販のモノをチューンナップして使用している
③デザインだけでまったく違うモノを使用している

の3つのパターンがあります。
①の場合、ランキングの低い選手はメーカーの提供を受けられなかったり、提供されていても、市販のモノを年間数本ということで、強くなるまではフェデラー選手でも、ジョコビッチ選手でも同じだったと思います。
ランキングが上がっても、そのまま市販のモノを使用している選手はメーカーとの契約問題がやがてやってきます。
2年から3年周期でラケットのモデルチェンジは行われているのですが、ほとんどの場合最新のモデルを使用してプレーをしないといけない契約になっています。
最新モデルに移行する選手と移行できない選手が出てきてしまうのは当然のことです。
私達アマチュアでも、新しいラケットに移行するのは大変です。
新しくすることによって、プラスも有ればマイナスもあるからです。
プロにとっては体の一部のようになってしまったラケットを2年ごとに変えるのは大変なことなのです。
そこでメーカーは苦肉の策で、旧モデルに最新の塗装を施したラケットを選手に提供するのです。
ペイントジョブと呼ばれています。
まだ塗装技術が低かった頃は、新しいラケットに移行する期間は黒塗りにして使用していたり、ランキング下位の選手は2世代前のラケットを平気で使用していたりといったこともよくありました。
ただどんなに塗装技術が進化しても、フレーム表面の凹凸だったり、グロメットの形状だったり、ストリングパターンの違いなどはどうしようもないこともあります。
いつしか、プロが使用しているラケットは別物とか、特別に作られている物とか言われるようになったのです。
しかし、すべてのユーザーがそう思っているわけではなく、ユーザーとメーカーの間で訴訟問題に発展したことがありました。
海外では、「実際には別物を使用しているのに、あたかもプロが使用していると宣伝し、販売したことは違法」という内容で集団訴訟が起こり、メーカー側が敗訴したのです。
それ以降、○○プロ使用モデルから「契約選手はカスタマイズされたラケットや写真とはことなるラケットを使用している場合がございます」などの注意書きがつくようになったのです。
それでも、メーカーもショップもグレーゾーンとして多くを語ることはありませんでした。
自分もそわそわしながらこちらの記事を書いています。
というのは、ウソで、なんとウイルソンから、プロだけに提供していたプロストックが発売されるのです。
プロストックとは、先程お話しした古いモデルをペイントジョブでプロに提供するラケットのことで、「古いモデルをプロのためにストック」しておくことです。
ウイルソンではこれをプロラボと呼び、一人一人に対してペイントジョブをするのは大変なので、あらかじめ人気の機種のモールドを作成しています。

今回発売される機種は、
・プロスタッフSIXONE95
・ブレードPRO 16×19
・ブレードPRO 18×20
・ウルトラPRO 16×19
・ウルトラPRO 18×20

の5機種です。

いつものようにダブルスのゲームで使ったのですが、プロスタッフSIXONE95 18×20が一番打ちやすく、ブレードPROもウルトラPROも 18×20の方が打ちやすく感じました。ブレードPRO 16×19もウルトラPRO 16×19も、18×20に比べパワーがなく、スピンもかからないように感じたのです。
・プロスタッフ SIXONE 95

・ブレードPRO 16×19

・ブレードPRO 98 18×20


・ウルトラPRO 98 16×19

・ウルトラPRO 97 18×20

打球感は全ての機種に共通なのが、柔らかく、しなっているように感じ、変な振動はなくて心地良いことです。
全機種フォームコアがフレーム内部に充填されているからでしょう。
エンドキャップを開けてみると、プロスタッフSIXONE95だけシリコンみたいな透明な物体を確認できました。
全機種のRA値(フレームの硬さ)とスイングウエイトは
・プロスタッフSIXONE95 RA値65、SW304
・ブレードPRO 98 16×19 RA値59、SW316
・ブレードPRO 98 18×20 RA値63、SW301
・ウルトラPRO 97 16×19 RA値60、SW279
・ウルトラPRO 97 18×20RA値64、SW302

(ギーク調べ)
意外とRA値が低く、しなっているように感じたのは間違いではありませんでした。
ブレードPROとウルトラPROは、共に 16×19より 18×20の方がRA値が4ポイント高くなっており、パワーが出たのはこのためかもしれません。
スピンに関しては、疑問が残ります。
通常、ストリングパターンは粗い方がスナップバックが大きくなり、スピンがかかりやすくなるので、今回の結果はゲーム中のことなので、正確な情報ではありません。
そこで、トラックマンでデータを取ることにしました。
上記5機種に、現行モデルのバージョン7のブレード98 16×19 と 18×20を比較対象として打ってみました。

上記の結果になりました。
やはり、わずかですが、 16×19より 18×20の方がスピンのかかりがよくなっています。
ストリングが細かい方がボールとストリングの接触本数が多くなり、ボールを潰す効果があったか、摩擦抵抗が大きくなってスピンがかかったか、スナップバックする縦糸の本数が多くなってスピンがかかったかなどが考えられます。
ゲーム中に感じたのは、トップスピンロブやアングルショットでは 18×20ではストリングの引っかかりが少なくミスショットになることが多く、セカンドサービスのリターンやつき球では 18×20の方が威力が出ていました。
十分な体勢から厚い当たりで振り切れる場合は、 18×20の方がパワー、スピンともに威力が増し、小手先で打つようなショットはミスになりやすいようです。
ブレードPROとブレード98(v7)との比較では、トラックマンのデータからわかるように、ほとんど違いはありませんでした。
実際の打球感ではブレードPROはホールド感が強く、ブレード98(v7)は素直に弾く感じがしました。
もはやこの差は好きか嫌いかで、どちらが良い悪いではありません。
もし、今ブレード98(v7)を使用している15歳のジュニアが将来トッププロになったとします。
ブレード98のv9かv10が発売されている7.8年後に、中身がv7のプロストックを使用している可能性があります。
人気があった2013年のブレード98を今でも使い続けている方、K SIX ONE95が好きで、ストリングパターンが 18×20が好みの方はプロラボは大変価値のあるラケットだと思います。
ただし、ハレプ選手が好き、デミノー選手が好きとの理由で今回のプロラボは購入されないでください。
※なぜかと言うとストリングパターンが 16×18で、本来ブレードにはないパターンを使用しているからです。
昔からある定番モデルを現代のデザインにしたのがプロラボです。
個人的な考えですが、自分はプロラボを選んで使おうとは思いません。なぜならラケットは日々進化しており、その進化した武器に体を合わせるように変化していきたいからです。
選手が簡単に新しいラケットに変えられないのは、ジュニアからプロになる数年間に最も多くのボールを打ちます。
その時期に使っていたラケットは本当に体の一部になったようなものです。
ラケットを変えると言うことは、変化しないといけないので、また、多くのボールを打たないといけないのです。
フェデラー選手や錦織選手のようなこだわりが強いトップ選手は、パーソナルモデルと言って、プロラボで準備しているモデルではなく、1から選手専用に作られています。
もし、アマチュアの人でもパーソナルモデルが作ることができるなら理想的なラケットになるのでしょうか。
30年以上前ですが、プリンスから「サバラン」というラケットがあり、フレームの硬さやウエイト、バランスなどオーダーしてから作られて、木箱に入って出来上がってくるパーソナルモデルがありました。
気になる価格は26万円でした。




試打してから作られるわけではないので「こんなはずじゃ」ということもあったのです。
トップ選手のラケットフィッティングには、トラックマンを使って、フレームの硬さ、フレーム厚、フェース面積、ストリングパターン、ウエイト、バランス、スイングウエイトなど様々な角度から検証し色々なラケットからベストなものを選んでいきます。
ウイルソン、ヘッド、ヨネックス、バボラ、プリンス、ダンロップ、スノワート、ダイアデム、テクニファイバーなど、色々なブランドから色々なラケットが発売されています。
私達アマチュアは全てのラケットから好きなラケットを選ぶことができます。
プロは1社からしか選ぶことができません。
さらに、トラックマンを使ってパーソナルラケットを作ることができるのはほんのひと握りの選手だけなのです。
私達はトラックマンも使えるし、好きなブランドも自由に選択できるじゃないですか、パーソナルモデルを作るようなものなのです。
今回プロラボを打って感じたのは、一人一人に合うラケットというのは違いがあって、プロ仕様の特別なモデルと言ってもが全ての人に合うわけではなく、合う方は限定的だということです。
合いそうな方は
○週3回以上テニスをしている
○300gだと軽すぎる
○100平方インチではデカすぎる
○26mm厚では厚すぎる
○体力には自信がある
○プロを目指している

5つ以上にチェックが入った方は是非チャレンジしてみてください。
*プロラボシリーズは渋谷店限定取り扱いモデルです。※3/26(金)発売
興味のある方は実際に手に取ってみてください。
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