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2018年10月12日

「NEWピュアアエロは【硬い】or【 柔らかい】のか。」テニスGEEK通信

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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは
テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。
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テニスに関する仕事をして、30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っている
 
中居が担当いたします。

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「NEWピュアアエロは【硬い】or【 柔らかい】のか。」

2016年モデルのピュアアエロを発売日にゲットしたときのことを今でも昨日のことのように覚えています。

テニス関係の仕事について30数年、試打もしないでラケットを買ったのは、後にも先にもこれが初めてです。

では、何故試打もせずにピュアアエロを買ってしまったかというと、長年のテニスラケットに関わった経験から、このラケットは間違いなくとんでもないラケットだと感じたからです。

その理由は、10年以上売れ続けているアエロプロドライブを1から作り直してフルモデルチェンジしたからです。

売り上げ不振でフルモデルチェンジするならまだわかりますが、年間売り上げが常に上位に入っている超売れ筋ラケットをモールドを変更し、ウーハーグロメット、コアテックスを改良、ストリングパターンの変更などことごとく最新の技術で作り変えたのです。

自信がなければここまで大幅にチェンジすることはできないはずです。
バボラの中では、ピュアドライブと並んで売り上げの中核を形成するナダルモデルですので、確実に進化したラケットになっているはずです。
 
実際に使ってみると、ボールの威力が半端なく、過去の自分が打っていたボールより確実に力強いボールになっていました。

サービスの威力は過去最高、ストローク、ボレーも絶好調でした。
半年くらいたったときに肘を痛めてしまったのですが、ラケットのポテンシャルについて行こうとかなり無理してハードヒットしていたツケが、体に出てしまいました。

その後は、スローテニスを心がけベテランテニスに合う優しいラケットに徐々に移行していき、現在のスリクソンレヴォCS10.0に至っています。
今思うとピュアアエロを使っていた半年間が自分の中で最強のパフォーマンスを発揮した頂点だった気がします。
 
ここまでは、2016年のピュアアエロの話しです。
ここからは、2019年ピュアアエロが先行発売されましたので、どのように進化したのか探っていきましょう。

まずは、バボララケットに関して日本で一番詳しい"ミスターバボラ"大塚氏に話を聞きにダンロップ本社に伺いました。

"ミスターバボラ"大塚氏の話をまとめると、素材の最先端をいく企業、衝撃吸収で最先端をいく企業とそれぞれコラボした結果、前作より喰いつきの良いラケットに仕上がったということを熱く解説して下さいました。

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>>>>実際にお邪魔した際、大塚氏に解説いただいた際の記事はこちら。※動画もありますので良かったらご覧ください。
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CHOMARAT社の複合素材を使用することで、しなり戻りを実現し、SMAC社の衝撃吸収材をフェースの3時9時に使用する事で快適な打球感を実現しました。
実際のフレームの硬さもRA値が1下がっており、柔らかくなっているようです。

契約選手の声も、アエロプロドライブの柔らかさに似ているとか、前作はナチュラルガットを使ったハイブリッドで打球感をマイルドにしていましたが、今回のモデルは「ポリエステル×ポリエステルでいける」などといった、柔らかくなった発言が多数を占めています。
 
そのような中、試打をしたのですが私としては少し硬く感じてしまい試打開始5分で中止し、なぜ私だけ硬く感じてしまったのか原因が分からず、A君に試打をお願いしました。A君はピュアアエロを6本使用する現役選手です。
 
私「A君どうでしたか。」

A君「1時間でガット切れちゃいました。」
私「えっ、張り替えてまだ誰も使っていないのに。ピュアアエロはどのような感じでしたか?」

A君「かなり食いつきが良いですね。かなり柔らかく感じました。ただ、芯を外すと前のピュアアエロより硬く感じました。」
私「そうだったのですね。」

いつも使っているスリクソンレヴォCS10.0は、スイートエリアが広いので、芯で打つことに集中しなくても、ミスが出ないラケットです。
それに慣れてしまったのと、10.0のスイートエリアがやや手元よりだったことから、ピュアアエロのスイートスポットより、手元側で打っていたようです。

この反省を踏まえ再度、別日に試打を改めて行いました。
 
この日は2面で8人のダブルスだったのですが、
なんと4人がアエロプロドライブ、1人がピュアアエロを使っており、8人中5人がアエロを使っているという奇跡が起きました。

アエロプロドライブとピュアアエロを持っている男性に話しかけました。

私「今日新しいピュアアエロの試打ラケットを持ってきているので打ってみていただけませんか。」
男性「ピュアアエロは硬くて、ほとんどアエロプロドライブでプレーをしていますが良いですか。」
私「是非お願いします。」

気に入ったようで、ゲームでも使用していただきました。

男性「これ柔らかくなりましたね。アエロプロドライブに似ててよかったです。」

その後も皆さんに試打していただきました。

「振動がこない」
「パワーがある」
「スピンがかかって安定している」
「ひかっていてカッコいい」

などなど色んな意見をいただきました。

私も今回は球ノリの良さを実感致しました。

しっかりと芯に当たると喰いついた後に飛び出していくので、気持ちよく振り抜けました。
 
前作に比べ、フレーム剛性を下げ、振動吸収を高めたため、優しさが出てきており、高性能のラケットには変わりありませんが、前作より扱いやすく感じると思います。

扱いやすく、更に高性能になったニューピュアアエロにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

2018年10月04日

「スリクソンレヴォCS10.0、CS8.0にさらに魔法がかかりました」テニスGEEK通信

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テニスに関する仕事をして、30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っている
 
中居が担当いたします。

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今日は、シングルス3名3時間に参戦しています。
 
クレーコートは1年ぶりくらいでしょうか。
 
オムニコートと大して変わらないと思っていたのですが、バウンドの跳ね方が全然違い戸惑いました。
 
対戦相手の方が長身でスピンサービスがめちゃくちゃ跳ねるのです。
 
今回の対戦相手は、中高ソフトテニス、大学から硬式テニスを部活でやってきている40代の本格派の方とベテラン55歳の部に参戦していて最高100位の同年代の方です。

2018年9月末に発売したスリクソンレヴォCS10.0とレヴォCS8.0の最新モデルの試打も兼ねています。

トラックマン(スピード、回転数、飛び出し角度、着弾位置などのデータを計測する機器)のデータで現在の私の中で【合ったラケット】になり、レヴォCS10.0に乗り換えてから早10ヶ月、テニスの調子は良くなっています。
 
そのレヴォCS10.0がモデルチェンジすることになりました。

長身の本格派テニスの方との対戦で、使用してみました。

レヴォCS10.0で唯一気になっていたのが、振動と打球感です。

デカラケの構造上の宿命は、ストリングが長いのでインパクト後のストリングの共振があり、余韻が残ります。

軽量厚ラケは、中空構造でフレーム内部が、がらんどうのため、打球感が物寂しく感じます。

メーカーもその辺のところは分かっているので、センターのストリングを6本止められる振動止めを標準装備しています。
それでも、残りの10本のストリングは共振してしまいます。

そこで、ワーム型の振動止めに変えて、センターのストリング10本に装着すると、かなり良い打球感になってきました。

下記写真のように、ダンパーブリッジに沿って湾曲して付けると目立たなくていいですよ。

*赤で囲った箇所

さて、今回のモデルチェンジで10作目となるのですが、変わって欲しくないと思っている方々が多いのも事実で、改良点は1点のみとなっています。

フレーム内部に搭載しているソニックコアをパワーアップしています。

ソニックコアとは、硬いゼリーやグミを想像してみてください。

振動を与えると震えますよね。

この震えを利用して、ボールインパクトの衝撃を緩和するテクノロジーなのです。

今回は、グリップ内部にも制振ゴムを入れ、衝撃吸収率を12%もアップさせています。

こちらのソニックコアの改良のおかげで、気になっていた振動の余韻や打球感が良い方向に向いています。

標準装備で付いている振動止めで何も問題がありませんでした。

使用した感触では、少しヘッドが重たくなった気がしましたが、ソニックコアの増量の影響か、製品の誤差なのか微妙な感じです。

スピード、スピン、コントロールは今まで通り良い感じです。

試合前のトスで気付いたのですが、エンドキャップが変更されていました。

今までのモデルはエンドキャップが透明で、スムース、ラフが分かりづらく必ず相手の方に説明しないといけなかったので、これは良いことです。

カラーリングもダークブラウンで渋めのデザインになり、今まではどちらかというと女性を意識したカラーリングでしたので、
今回のカラーは、男性使用者も喜ぶと思いました。試合の方は170kmは出ていると思われる高速サービスにやられ、4-6でフィニッシュしました。
 
ベテラン55歳の部に参戦中の方との対戦では、レヴォCS8.0を使ってみました。

 

レヴォCS10.0に乗り換えるときに、どうしてもCS10.0にする勇気がなく、少しでも普通の形状にしようと思いレヴォCS8.0も散々試打していました。
 
CS10.0とCS8.0はスイートスポットの大きさ、反発力、ボレーのイージーさにかなり違いを感じ、結局CS10.0にしましたが、今回の改良でどう変わったでしょうか。
 
CS10.0と同じで改良点はソニックコアで、衝撃吸収率が7%向上しています。

前回モデルですでに採用されているストレートストリングシステムですが、ストリングの可動域を広げることでスイートスポットは普通の110平方インチより広くなっておりますが、CS10.0に比べると飛びが抑えられています。
 
ストロークを強く打ちたい方は、CS10.0よりCS8.0の方が安定感はあるのでいいのではないでしょうか。

試合の方は6-2で勝利し、ミスの少なさが勝敗を分けたようです。
 
レヴォCS10.0、レヴォCS8.0共に完成度の高い仕上がりになっています。

255gの最大のメリットは楽であるということ。

疲れの出る後半でもしっかり振り抜けます。

また、フェース面積の広さは、相手の強いボールにも負けずに逆に強いボールを打ち返せます。

ストリングパターン16×18と横糸を粗くした設計からスピンはよくかかりますので、スピン、スライスを多用することでミスを削減できます。

サービスからのボレーが最大のメリットとなるラケットですが、ダブルスはもちろんシングルスでも十分使えます。

まだ早いということはありません。

年齢に関係なくプレースタイルが合うか合わないかと思いますので、是非トライしてみてください。

2018年09月20日

「アディダスのマルチコート用シューズ徹底検証」テニスGEEK通信

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*ギーク通信のファンの方からTシャツをプレゼントしていただきました

「アディダスのマルチコート用シューズ徹底検証」

テニスコートはハードコート、オムニコート(砂入り人工芝)、クレーコートに分類されます。

それぞれのサーフェスに合うように、ハード用、オムニクレー用が発売されていますが、一足で済ませたい方向けにオールコート用が発売されています。

ただ、オールコート用がパーフェクトに対応できるかというと、ハードコートにもオムニコートにもやや中途半端な感じになってしまうのです。

ハードコートはシューズの着地で摩擦が大きく、急激にストップしてしまうと、足首、膝などにかなり負担がきてしまいます。

そこでソールパターンを、溝の少ないブロック状や粗めのヘリンボーンを採用しています。

かたや、オムニコートとクレーコートは、表面が砂や土ですので、非常に滑りやすい状態のため、ソールはグリップ力のある柔らかいドットパターンとヘリンボーンを組み合わせたソールを採用します。

オールコート用はどちらかというとハードコートに最適で、オムニコートでは、少し滑りやすいのを我慢して履いているという感じです。

テニスを競技としてやっている方は、ハードコート用とオムニクレーコート用を履き分けるのが一般的です。足元がおぼつかなければ試合に勝つことはできません。

そのようなシューズの世界に、新しい風を吹き込んでくるシューズがアディダスから発売されました。

「ウーバーソニック3 MULTICOURT」です。
 

*カラー:ランニングホワイト×レジェンドインクF17×ショックイエローF18 F36721

*カラー:ットシルバー×コアブラック×フラッシュレッドS15 F36722

名前にもなっているマルチコートとは、ハードコートもオムニクレーコートも専用シューズのように履けることを意味します。

ということで、早速試履きしてみました。足を通してみると今までにないフィット感で、びっくりしました。
 
シューズのアッパーに大きく入っているラインやブランドロゴは、足をサポートし、動きをスムーズにする目的で使用されていて、決してデザインではありません。

と、このシューズを履くまでは思っていました。
 
もはやラインやブランドロゴで補強する時代は終わったようです。
このシューズのアッパーに使用されているダイニーマは、鉄の8倍の強度がありながら、水に浮くほどの軽量の超高強度スーパー繊維なのです。
もはや3本ラインはデザインとなっています。

 

私ごとで申し訳ありませんが、内反小趾(小指側の骨の痛み)に悩んでいて、シューズのラインやブランドロゴの縫い目が当たるとものすごく痛いのです。

こちらのウーバーソニック3は、縫い目のないメッシュアッパーに足首周りがソックスのような一体構造になっており、無理なく足全体をサポートします。

地下足袋を履いているような感覚に近いフィーリングでありながら、左右の動きに対して足が外に流れないようにしっかりブロックしてくれます。

シューズ内部のかかとの内側に柔らかい素材の膨らみがあり、初めて足を通したときは違和感がありましたが、動き出してみると、足首周りのブーツタイプのフィット感とかかとの膨らみの抑え感が一致してサポーターを履いているような気持ち良さに変わりました。
 
肝心のソールは、オムニコートでシングルスで試しました。

左右に振られて戻るとき、サービス&ボレーの一歩目の踏み出しは、オムニコート専用と比較してグリップ力はほとんど差はなく、ドロップショットの処理に関しては今履いているオムニコート専用より良かった感じがします。

足とシューズがピッタリフィットしているので、動き出しにロスが生まれることなくスタートを切ることができます。

適度なスライドがあり、急激にストップしてしまう砂のない場所でも怖さはありませんでした。

マルチコート用ソールは、オムニコートではほぼ満点の出来でした。

新大久保の屋上にあるハードコートでも履いてみました。

球足の速いつるっとした硬めのコンクリ系のコートです。

心配していた止まり過ぎはなく、快適にプレーできました。

左右に振られたときの、最後の一歩がスライドしてくれて、適度に止まってくれます。

一歩目の蹴り出しもスムーズで、ネットプレーも安心でした。

ここのコートは硬めのコンクリ系なので、2時間のプレーでも足への衝撃が大きく、膝や太ももに疲労が蓄積されます。

ウーバーソニック3に搭載されているミッドソールのクッション性とかかとの補強として採用された(スプリントフレーム搭載)がかかとの安定性を保ち、膝、太ももの疲労感を軽減してくれます。

ハードコートでも満点の結果でした。
 

アディダスの担当者に疑問に思っていることをぶつけてみました。

私「なぜオムニコートで滑らない柔らかいソールなのに、ハードコートで止まり過ぎないのですか。」
担当者「マルチコート用のソールに使われているadiwear6というアウトソールが柔らかくて耐久性に優れるゴムなのです。」

 

私「adiwear6はウーバーソニック2にも使われていたと思うのですが」
担当者「企業秘密なのですが、ゴムの配合率を変えて改良しているのです。」

私「そうだったんですね。ヘリンボーンパターンの山形に尖ったソールはハードコートでは減るのが早いのではありませんか。」
担当者「いい質問ですね。実は今回のソールは柔らかいのに減らない素材の開発に成功したことで、マルチコートが実現したのです。」
 

私「なぜ減らないのですか。」
担当者「例えば、消しゴムはこすると消しカスが出ますよね。あれは削れてるのではなく、ゴムがちぎれているのです。マルチコートソールは弾力性があってちぎれにくいのです。」

私「納得です。」
 
ハードもオムニもクレーも一足のシューズで対応できるメリットは大きいです。
どうしても気に入ったシューズと、そうではないシューズが出てきます。
履き込むことで足に馴染んでくることもよくあります。
馴染んだシューズでいつでもできる安心感はメリットです。

また、ハードとオムニどちらも使用する場合や行くまでどっちかわからない。
ハードだと思ったら、オムニだった。
そのような時は、一足ですべて賄えるので完全にメリットしかありません。
 
今後のアディダスのシューズは、ガッチリバリケードタイプにするか、ソフトフィットのウーバーソニックにするか決めるだけで、ソールに悩むことはなくなりそうです。
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2018年08月31日

「プリンスツアーシリーズに待望のO3が登場」テニスGEEK通信

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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは
テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。
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テニスに関する仕事をして、30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っている
 
中居が担当いたします。

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「プリンスツアーシリーズに待望のO3が登場」
 
昔の話になりますが、高校時代は自転車で学校に通っていて、その通り道にダイワ精工(現在はグローブライド)の本社があり、毎日その前を通っていました。

今回はその懐かしい場所でプリンスの最新モデルのテストして参りました。

2018年秋発売のツアーシリーズ5機種で、

ツアー95(310g)
ツアー100(310g、290g)
ツアーO3 100(310g、290g)
 
競技者向けの薄型ボックスフレームのラケットです。

まずは、ツアー95を疲れる前に打っておこうと思い、自分から球出しをすると、1球目ネット、2球目はネットを越すも2バウンドで相手に届くありさま。

だがしかし、相手に球出ししてもらったら、良いボールが次々と返りだしました。

シャフトに使われているテキストリーム+トワロンの最大の特徴がしなり戻りの速さです。

発売して数年になりますが、テキストリームカーボンの特性を復習をしておきましょう。

テキストリームはスウェーデン製のカーボンで一般的なカーボンに比べ、カーボンを固める樹脂の量を少なくできます。

例えば、300gのラケットがあったとします。

わかりやすくするために、グロメットやグリップレザーなどの重さは計算にいれません。
一般的なラケットはカーボン150gに固める樹脂150gで300gになると仮定します。

テキストリームカーボンは、固める樹脂の量を100gにできるので、カーボンが200gになります。
当然カーボンが50g多い方が、カーボンの特性が大きく反映し、反発力が増し、衝撃吸収もよくなり、復元力もよくなります。

固める樹脂は接着剤としての役割しかないので、量が多いほどラケットの性能を低下させるのです。

試打の話に戻りましょう。

ツアー95は、テキストリーム+トワロンのしなり戻りの効果が最も感じやすいラケットで、自分から球出しをして打つときは、ラケットのしなりがないので、戻りもなくボールを飛ばすための助走がなく、カタパルト効果を感じることができませんでした。

普通にストロークを打つときは、飛んでくるボールの衝撃と振り出したラケットの衝撃でしなりが発生し、そのしなりを利用してボールを押し出します。
95平方インチは最近では最も小さいラケットですが、このツアー95はフラット系のボールでも、アウトせずにコントロールできるので、打ち方が合う方には良いラケットチョイスになると思います。

続いてツアー100とツアーO3 100の比較です。
従来品にはO3機能があるモデルはなかったので、今回初めてラインナップされました。
ツアーシリーズはその名の通り、ツアーモデルですので、しっかり打たないといけないやりがいのあるモデルなのですが、しっかり打ちたいのは上級者だけとは限りません。

中級者の中にもハードヒッターはいっぱいいます。
上級者に比べ、芯を外す、スピンをかけそこなうなどミスも増えてしまいます。

そこで欲しかったのがO3機能です。

スイートエリアが大きくなり、ボールの食いつきが良くなり、振り抜きが良くなり、イージーミスが減少します。

フレーム厚が薄くてO3機能があるのは、ファントムシリーズしかなかったので、ツアーO3 100は待ち望んでいる方が多かったモデルです。

実際にツアー100とツアーO3 100を比べてみると、

ツアー100(310g)は、しっかりとした打球感で、厚い当たりのストロークが気持ちよく打てます。
ツアー100 (290g)は、スピンやスライスなど色々な球種を打ち分けられます。
ツアーO3 100(310g)は、パワーがあり、スポットを外しても深いボールが打てます。
ツアーO3 100(290g)は、スイングスピードが速くなり、威力が出る反面、アングルに打つと急激に沈みます。
 
ラケット選びの基本として、気持ちよく無理なく振ることができる方は重い方を選ぶことをオススメします。

ボールの威力は重さに比例しますので、同じスイングスピードで310gと290gを振ったときは、310gの方が破壊力が出ます。
ネットに出てきた相手のラケットを弾くショットだったり、ストロークのバウンド後の伸びだったり、重い方が効果があります。

ただし、サービスで辛くなったり、ネットでの速い動きについていけなかったり、後半息切れしたりするのであれば、290gがオススメでしょう。

もし、310gより290gの方がスイングスピードが上がるのであれば、290gにすることをオススメしたいと思います。
ボールの威力はスイングスピードの2乗に比例します。

「2乗」ですので、軽いものを速く振る方が、重たいものを一生懸命振るより簡単に威力を出せます。
ただし、落とし穴があり、スイングできない場面で軽いものは弾かれます。
力があることとスイングスピードの速さは必ずしも一致しません。

力があるが5割、6割くらいの力加減でコントロールを重視するプレイヤーもいれば、力があまり無く8割、9割くらいの力加減で常に全力でフルスイングするプレイヤーでは合うラケットが違います。

前者は重いラケットをゆっくり振ることで、威力が落ちず安定したボールを打ち続けられます。
後者は軽いラケットを速く振ることで、左右に振られたり、苦しい場面でもスイングスピードが落ちずに打ち続けられます。

私は軽いラケットでサービスが10キロ速くなったので、軽いラケットにしています。
 
クラシックグロメットタイプO3タイプの選び方は、プレースタイルというよりは、嗜好の違いでしょうか。

クラシックグロメットタイプは、ストリングから伝わる打球情報を全て把握したい方に向いており、真ん中に当たった気持ち良さ、芯を外してエラーしたときの反省など、良いもの悪いもの全て受け入れたいプレイヤーにおすすめです。今日の試合で負けても、明日の上達を目指すプレイヤー向けです。

O3タイプは、芯に当たった気持ち良さよりも、外してもミスをしたくない方にオススメです。
ラケットのどこでインパクトするかを凝視するよりも、相手の動きを見ながら打つようなイメージでしょうか。
明日の上達よりも、今の試合にラケットのおかげでも勝ちたいタイプのプレイヤー向けです。
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