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2019年09月06日

【プリンス】「10年後まで記憶の残る傑作!赤いビースト誕生」テニスGEEK通信

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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは
テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。
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テニスに関する仕事をして、30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っている
 
中居が担当いたします。
 
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「10年後まで記憶の残る傑作!赤いビースト誕生」

ウインザーではトラックマンを使って数値に基づいたラケット診断を行なっていますが、人間と違って社交辞令もなければ、遠慮もありません。

ただ正確に真実のみをデータで訴えかけてきます。

今回はプリンスの新製品を10本まとめて試打をしてトラックマンでデータ取りを行いました。
 
【データ取りをしたラケット】

「X97ツアー」/「X100ツアー」
「ファントムO3 100」/「ファントム100」
「ビースト100(300g)」/「ビーストO3 100(300g)」
「ビースト100(280g)」/「ビーストO3 100(280g)」
「ビーストO3 104」/「ビーストライト 100」

※ファントムO3 100・ファントム100・ビーストライトは2019年11月発売予定
 
トラックマンの測定方法は、フォアハンドを10球、7~8割の力でコーンを目掛けて打ちます。

ボールスピード、回転数、打ち出し角度、着弾地点などを計測し、総合的にどのラケットが良いのかを判断します。

データの判断ポイントは、ボールスピード、回転数、着弾地点10球を円で囲んだ面積です。

またなぜフォアハンドかというと、統計的に70%はフォアハンドを打っているからです。

*着弾地点の図

【補足】
着弾地点の円の大きさが小さければ小さい程安定してコントロールできていることになります。

上記画像の【18.5㎡】【36.6㎡】~【11.7㎡】の中で円の面積が小さいものが最もコントロールできたラケットという事になります。
その他、ボールスピードや、回転数の数値を比較して総合的にどのモデルが合っているのかを決定します。
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「ビーストライト100」は、ジュニア高学年向きのラケットでグリップサイズも0番で、とりあえず打ってみよう程度の参加でしたが、なんとボールスピードの項目でトップだったのが「ビーストライト100」でした。

確かに、「ビーストライト100」を打っているときに感じたのが振り抜きの良さと、程よい食いつき感で、グリップ2だったら良いのになと思いながら打っていました。
まさか、スピードが一番出ていたとは信じられませんでした。

そもそも私にとっては、フォアハンドが苦手なショットということもあり、260gと軽量だったのが良かったのかもしれませんが、面ブレもなくしっかり押せる感覚がありジュニアラケットも本気で作っているプリンスと感じました。
 
前回に「X100ツアー」「X97ツアー」のレポートをしましたが、今回試打したビースト4機種にも共通するものがありました。
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>>>GEEK通信「伸びる、止まる、曲がるバックハンドスライスが自由自在のX100ツアーはおもしろい。」
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打球感が似ていて、しっかりとした手応えの中に、包み込むような柔らかさがあり、余韻の振動が非常に少なく、胸のすく気持ちいい爽快感が残ります。
 
同じシリーズを続けることで完成度が高くなっているようです。

トラックマンのデータを細かく見てみると、

「ビーストライト 100」ボールスピード105km、回転数829回転、打ち出し角度8.2度、着弾地点の面積13.1㎡

「ビーストO3 100(280g)」ボールスピード101km、回転数1358回転、打ち出し角度8.6度、着弾地点の面積13.3㎡

「ビースト 100(280g)」ボールスピード104.5km、回転数1109回転、打ち出し角度8.9度、着弾地点の面積26.2㎡

「ビーストO3 100(300g)」ボールスピード100.7km、回転数1006回転、打ち出し角度9.1度、着弾地点の面積4.4㎡

「ビースト 100(300g)」ボールスピード97.6km、回転数776回転、打ち出し角度10.1度、着弾地点の面積11.7㎡

「ビーストO3 104」ボールスピード101.2km、回転数748回転、打ち出し角度8.4度、着弾地点の面積9.9㎡

 

*項目の意味

*ビーストシリーズのみのデータ

**以下は中居の個人の見解です**

「ビーストライト 100」
ボールスピードは1番でしたが、回転数が低く、打ち出し角度も最も低いので、ネットする確率が高くなりそうです。
前述の通り、ジュニアラケットから大人のラケットの入門モデルを本気でつくったプリンスの意気込みをとても感じました。
 
「ビーストO3 100(280g)」
回転数はダントツで一番でした。
その割に、スピードも落ちることなく維持していて、着弾地点の面積も平均的なので、試合になると安心して使えそうです。
「ビースト100(280g)」
ボールスピード2位、回転数2位、打ち出し角度も悪くないのですが、着弾地点の面積がワースト2位で、安定感が出ていません。
試合ではミスが出そうな気がします。
「ビーストO3 100(300g)」
スピードは平均的、回転数は3位、打ち出し角度平均的、着弾地点の面積はダントツの1位でした。

今回試打した10機種でナンバー1はこのラケットに決まりです。
「ビースト100(300g)」
ボールスピード、回転数ともに低い結果になりました。

ビーストは280gにするか300gにするか、O3グロメットにするか、トラディショナルグロメットにするか選ぶことができます。

重さに関しては、今まで使ってきたウエイトが何グラムなのか、プレースタイルはネットプレーヤーなのか、ストローカーなのか、体力はあるのか無いのか等様々なファクター(要因)があります。

基本的には、振れるかぎりは重たい方が良いのですが、【後半疲れてくる】【サービスゲームが辛い】などがあれば軽くした方が良いでしょう。
 
O3グロメットかトラディショナルグロメットかは打球感の好みになります。

O3グロメットのメリットはストリングの可動域が大きくなることで、スイートスポットが広くなり、スピン・スライスの回転量が増えます。

トラディショナルグロメットのメリットは打球情報がダイレクトなので、コントロールがつけやすく、どこで捉えているか把握しやすくなります。

今回、ナンバー1になった「ビーストO3 100(300g)」は当然良いラケットなのですが、

私が選んだのは「ビーストO3 100(280g)」の方です。

理由としては、回転数がダントツに高かったことと、やはり20g軽いことです。

構えているところに飛んでくる10球を打つのと、走りながら100球以上打つのでは、結果も当然違っていきます。

今作のビーストは、軽量ラケットの欠点である打ち負け感がなく、
中身が詰まった濃厚な打球感からくるコントロールのつけやすさ
を感じました。



無理して300gの重さにして、後半辛くなるより280gで軽快にプレーするのもベテランのテニスだと思います。


ドロップショットを拾うのが辛い、ロブを抜かれたら追えなくなってきたという方は、少し軽いラケットに変えても良い頃です。

10年後20年後に「あのプリンスの赤いラケットって、良いラケットだったね。」と言われる可能性のあるラケットに仕上がっていると感じました。
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