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GEEK通信「温故知新 ハイブリッドストリングの歴史」
2024/04/05

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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは
テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。
ウインザーラケットショップ池袋店スタッフの中居が独自の目線で話題の商品を紹介します。 
テニスに関する仕事をして30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っているシニアプレ
ーヤーです。
「温故知新 ハイブリッドストリングの歴史」
1980年代、ほとんどのプロは、ナチュラルガットを使用していました。
ラケットはウッド素材からカーボン素材に変わり、パワーが一段とアップししました。
しかし、フラット系の打ち方ではバックアウトが増えてしまい、トップスピンをかけないと安定してベースラインに収まりづらくなりました。
トップスピンが必須のテクニックになると、ストリングが切れることが多くなり、ナチュラルガットではなく、耐久性を上げる為にナイロンを使う選手も増えていきました。
1990年代後半になるとポリエステルが登場し、耐久性は数倍上がりました。
ポリエステルに移行する選手が増える中で、ボレーを主体とする選手や柔らかいタッチを重視する選手はナチュラルの良さを捨てきれませんでした。
そこで、縦にナチュラルを、横にポリエステルを張る『ハイブリッド』が生まれました。
2000年頃にティムヘンマンが縦にVSチーム125、横にティモバンガー110を張ったのがトップ選手の始まりではないでしょうか。
2002年までナチュラルを張っていたフェデラーにアドバイスしたことで、VSタッチ130とアルパワーラフのハイブリッドに変更したという説もあります。
その後、試行錯誤を繰り返し、引退するまでナチュラルとポリエステルのハイブリッドを使用し続けました。
引退後も、フェデラーの愛したハイブリッドは「チャンピオンズチョイスデュオ」として残っています。

2005年にバボラが発売した「カスタムハイブリッド」は、ナチュラル、ナイロン、ポリエステルを半分の長さにしたハーフガットとして商品化した画期的なものでした。
その他にも、1991年にゴーセンから「OGシープミクロハーフ」という商品が出ていました。
こちらは当時大人気だった「ミクロスーパー」を縦横12色のカラーを使って張ることができる、カラーバリエーションを楽しむためのハイブリッドでした。

今後のハイブリッドの進化はどうなるのか考えてみました。
ハイブリッドする際、過去に張ったことがあり、性能がわかっているストリングを組み合わせることで、どういう化学変化が起こるのかを想像して張る方がほとんどです。
ハイブリッドするポリエステルの相棒はトアルソンの「アスタリスタアーマード」がおすすめです。
アスタリスクアーマードはすでにユーザーにどんなストリングでどんな性能か、認知されてきています。
スピンもかかりやすく、耐久性も高いことから相性抜群だと思います。
ポリエステルを縦にするか横にするか、丸ポリにするか多角形ポリにするか、ゲージを何mmにするかなど、紙面では語り尽くせません。
是非、店頭のスタッフまでご相談いただき、ハイブリッドをお楽しみください。