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【GEEK通信「伸びる、止まる、曲がるバックハンドスライスが自由自在のX100ツアーはおもしろい。」
2019/08/22
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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。
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テニスに関する仕事をして、30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っている 中居が担当いたします。
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「伸びる、止まる、曲がるバックハンドスライスが自由自在のプリンスX100ツアーはおもしろい。」
ベテランテニスのJOP大会のシングルスを見ると、バックバンドのスライスを使う選手が非常に多いです。
その理由として年齢が上に行けば行くほど、シングルバックハンドが増えていると思います。
オムニコートを使用するので球足は遅くなり、ノータッチエースは少なくなり、無理にドライブで打ってミスをすることを避けるようになります。
3セットマッチの試合もあるので、体力の温存として省エネのスライスを多用します。
ベテランの試合ではドロップショットが重要で、スライスショットのフォームからドロップショットは打ちやすく相手に読まれにくくなるなど、、、
色々な理由でバックハンドスライスを使う選手が多く、重要なショットなのです。
プリンスから発売された画期的なラケット「X」は、ツイストパワーテクノロジーを搭載したフォアとバックが違う性能のラケットで、バックバンドのしなりがフォアより11%柔らかくなるものでした。 当初は、テニス経験の浅いバックバンドが苦手なプレーヤー向けに発売したのですが、
上級者からの評価も高く、今回100平方インチで300gの黄金スペックのものと97平方インチで310gの上級者向けモデルの2機種を追加発売したのです。 ベテランテニスのランキング上位の選手は「待っていました!」と言わんばかりに、次々とこちらのラケットにチェンジしているという噂を耳にしました。
先日発売元のグローブライドの本社にお邪魔し、徹底的に試打をして参りました。
ヒッティングの相手が、ラケット開発責任者のSさんで関東オープンベテラン優勝の実績があります。 奥様は現役時代は全国大会で活躍した有名人で、息子は現役Jリーガーのスポーツ一家です。
まずは、97平方インチで310gの【X 97 ツアー】から打ってみたのですが、テニスラケットとしての完成度が高く、ボールを包み込むような打球感が気持ちよく、余計な雑味の無い本格派なラケットに仕上がっています。
スイートスポットは決して広くはありませんが、芯に当たった気持ち良さを楽しみながら、ストロークでフラット・スピン・スライスを自在に操ることができます。
プリンス契約プロも使っていてもおかしくないくらいのラケットと感じました。 次に試打したのが、100平方インチで300gのモデル【X 100 ツアー】で、打球感は【X 97 ツアー】と同じで包み込むような打球感があり、気持ち良いのですが、【X 97 ツアー】に比べてパワーがあり、ボールの伸びがよく7掛けのスイングで十分でした。
バックバンドはびっくりするくらい上手に打つことができました。
Sさんは【X 97 ツアー】で私は【X 100 ツアー】でバックバンドのスライスだけ選手権のように、すべてスライスで打ち合いましたが私の完全勝利でした。※譲っていただいたのもあると思いますが
インパクトが長いので、十分に回転をかける時間的余裕が持てます。
直線的に飛んでいるのですが、滞空時間が長くベースライン付近で着弾し、バウンド後に伸びがあります。
このスライスが打てれば試合中に守ることもできますし、相手からの攻撃も受けなくて済みます。
私はフォアハンドが苦手であまり強打ができないのでスライスをよく使います。
【X 100 ツアー】を使うと、バックバンドは伸びあるスライスと切れのあるドライブが打てますが、フォアハンドでスライスを打つとボールが持ち上がらずネットすることもありました。
フォアサイドとバックサイドの剛性の違いがよくわかった瞬間でした。
当然、フォアハンドを強打する方は剛性の高い方が面ブレが起きずパワーロスもなく安定しているのですが私はレアケースです。 ただ、フォアサイド側もバックサイドと同じ硬さにすれば良いのかというと、また違う感じがします。
捻ってあるからこそ生まれる「しなり」と「捻れ」の融合みたいなことがあるのだと思います。
イメージとしては、インパクトの瞬間、地面に対して垂直に当たり、フェース面の地面側はしならず、空側だけしなる(フェースが開いて閉じる)ような感覚です。 【X 97 ツアー】より【X 100 ツアー】が個人的に良かった理由がもう一つあります。
ストリングパターンが【X 97 ツアー】は16×19に対し、【X 100 ツアー】は16×18で少し粗い設計となっています。
現在使用中のレヴォCS10.0も16×18なので、もともと相性が良かったのかもしれません。 ストリングパターンは細かいとボールを潰しやすく、粗いと食いつきがよくスナップバックが起こりやすくなります。
ボールを潰せるスイングスピードの方は、ヘビースピンがかかり、エッグボールで攻撃できる16×19で、 スイングスピードがそれほど速くない方は、ストリングのスナップバックを利用して、スピンとパワーをアシストしてくれる16×18がおすすめです。
今回はストロークとボレーのみの試打でしたので、試合形式でどのような感触なのか、次回試してみます。
その結果次第では購入もあると思います。 *こちらのモデルは左利き用もラインナップ
【GEEK通信】「ハイブリッドの欠点解消!インナーハイブリッドHDMX誕生」
2019/08/16
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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。
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テニスに関する仕事をして、30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っている 中居が担当いたします。
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「ハイブリッドの欠点解消!インナーハイブリッドHDMX誕生」
※2019年8月下旬発売商品
ハイブリッドストリングに注目が集まっています。
R・フェデラー選手、N・ジョコビッチ選手を筆頭にナチュラルとポリエステルを組み合わせたハイブリッドにしている選手が非常に多くなっています。
ウイルソン、ゴーセン、バボラなどのメーカーからハーフガットを組み合わせたハイブリッドストリングが発売されています。 では、ハイブリッドは何がいいのでしょうか。
縦糸と横糸の役割が違うので、それぞれの特徴を生かして、欠点をカバーすることができるのがハイブリッドの良さです。
縦糸の役割は、反発、耐久性、スピン、コントロール、打球感などです。
横糸の役割は、打球感、スピンアシスト、コントロールなどで、70%は縦糸の性能に左右されると言われています。

シンセティックストリングの欠点は、耐久性が無いこととスナップバックがほとんど起こらずスピンとパワーがややマイナスなことです。
長所は打球感が柔らかく、コントロールがしやすく腕への負担が少なくなります。

ポリエステルストリングの欠点は、打球感が硬く、柔らかいタッチが出しづらいことです。また、テンション維持が短いこともマイナスなことです。
長所は、耐久性があり、スナップバックが起こることで、スピンとパワーが得られます。

ナチュラルガットの欠点は、雨に弱いことと、飛びすぎることです。
長所は、打球感が柔らかく、スイートスポットが広いことです。またテンション維持がながいこともナチュラルの特徴です。

ポリエステルとシンセティック、ポリエステルとナチュラルをハイブリッドした場合、スナップバックによるスピンとパワーが得られ、柔らかいタッチもあり、欠点を補うことができます。
ただし、ポリエステルはテンション維持が短く、ナチュラルはながいところに盲点があります。
縦をポリエステルにした場合、ポリエステルの寿命とともに性能は劣化します。
横をポリエステルにした場合もポリエステルが劣化しますが、縦のナチュラルがテンション維持しているので、意外とポリエステルの寿命が気になりません。
それでも段々とフィーリングは変わってきてしまいます。
トッププロは数ゲーム、ランキングの低い選手でも1日しか使用しませんので、縦横のテンションのばらつきはさほど関係無いのです。
しかし、私たちアマチュアは3ヶ月は気持ちよく使いたいところです。
ポリエステルのテンション維持は1ヶ月と言われていますので、ハイブリッドで気持ちよく打てるのは1ヶ月ということになります。
そのような問題を抱えているハイブリッドストリングを発売していないストリングメーカーがあります。
ウレタンを使用したナイロンマルチフィラメントとソフトな打球感のポリエステルが評判のテクニファイバーです。
テクニファイバーは縦糸と横糸の寿命の違いを問題視しており、ハイブリッドストリングを発売していません。
そこで、ストリング単体として内部構造でハイブリッドさせることにしました。(ハイブリッド3D構造) ****************
「HDMX」は8月下旬に発売を予定です。
カラー:イエロー
取扱いゲージ:1.25mm/1.30mm
ウインザー価格:¥2,419(税込)
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HDMXというネーミングのポリエステルとシンセティックの複合構造で、
いったいどんなストリングなのか打つまでまったく想像がつきませんでしたが、
本当に、ポリエステルの良さとシンセティックの良さを併せ持ったストリングでした。 10年前にプリンスから発売していたリコイルを思い出しました。
シンセティックでありながら、表面をテフロン加工していて、摩擦がなくスナップバックが凄かったのですが、打球感が硬く単体で張るよりもハイブリッドの片側にする方が多かったストリングです。
ゴアテックスで有名なゴア社が加工していたのですが、シンセティックでは最も高額だったと思います。私も縦ナチュラルに横リコイルで張っていました。
HDMXは、100%ポリエステルに比べるとスナップバックがやや劣りますが、シンセティックよりスナップバックは起こります。打球感はポリエステルより柔らかくなり、手に来る衝撃も少なくなります。 そこで浮かんだのが、HDMXとポリエステルをハイブリッドしたら面白そうでした。
早速、レヴォCS10.0に縦HDMX130、横アイスコード125を張ってみました。 アイスコード単体より、食いつきがよくなり、スライスの打ちやすさと、ボレーのしやすさが増しました。
思った通り、スナップバックもポリエステル単体と変わらなくなり、スピンとパワーもHDMX単体より向上しています。

個人的にかなり気に入りました。
もちろん【HDMX+ポリエステル】でも【ナイロン+ポリエステル】でも同様にテンションロスに違いがおきます。
HDMXにするとハイブリッドの耐久力を持ちつつ、縦横で同じストリングを張れるので、縦横テンションのアンバランスが無くなるということです。
ポリエステルが好きな方で、柔らかいシンセティックとハイブリッドすると、スナップバックが減少したり、シンセティックがすぐ切れてしまったりすることに不満があったと思います。
HDMXとポリエステルのハイブリッドなら、ポリエステルの性能を生かしながら、少しだけ柔らかくなるのでこのような組み合わせもありだと思います。
当然、初めはHDMX単体で張ってみて、こちらのストリングの特徴を知ってから、ハイブリッドにチャレンジしてみてくださいね。
【GEEK通信】「発見!クラッシュ108は打っても打ってもアウトしない不思議なラケット」
2019/08/09
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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。
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テニスに関する仕事をして、30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っている 中居が担当いたします。
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「発見!クラッシュ108は打っても打ってもアウトしない不思議なラケット」
先日、Y田さんとシングルス7セットやった話しの後日談です。
月曜日に4時間シングルスをやり、その週の木曜日にまたY田さんと4時間シングルスをプレーをしました。
Y田さん「実はまだ疲れが取れてないんです。」
私「そうなんですか、自分は昨日も4時間テニスしましたよ。でも全然大丈夫です。」
Y田さん「自分より3つも年上なのに、凄い体力ですね。」
私「体力じゃないんです。疲労をためないようにしているんです。」
Y田さん「どうしているんですか。」
私「重炭酸イオンのお風呂に入っています。これが効果あるんです。」
Y田さん「それ欲しいです。」
重炭酸イオンを発生する入浴剤「アスリートリラックス」こちらがオススメです。
※使用感には個人差がございます
きっかけは、炭酸ガスの温泉に入ったときに気持ちよく、温泉を出た後も血流が良くなっているのか冬なのにずっと暖かさが続きました。
翌日にはテニスの疲れがなくなっていました。
炭酸ガスを調べてみると、重炭酸イオンがもっと効果があることがわかり、それ以来、自宅のお風呂で使用しています。
38度前後のお湯に15分浸かると、重炭酸イオンの効果があらわれます。
・重炭酸イオンが血管に取り込まれると「体内NO」という健康物質が分泌され、血管が拡張し、血流がよくなります。
・血液中の酸素量が増え、ミトコンドリアの働きが活性化。酸素を使うエネルギー生成が行われ、体温が上がる。
・血流が上がると副交感神経のスイッチが入り、リラクゼーション状態となって快眠、疲労回復が促進
・血管拡張によって血液中のリンパ球の動員が容易になって、リンパ球が増加し免疫機能が向上する。
よってシングルス4時間やっても、翌日に疲労が残り辛くなるのです。
その日の疲れはその日のうちに。
蓄積されるといつも疲れている状態が続いてしまいます。
痛い肘、膝をマッサージしていると15分はあっと言う間に経ってしまいます。
一回300円で、家族からも感謝されること間違いなし。
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■「アスリートリラックス」はウインザー各店店頭にて取扱っております。
10粒入り
ウインザー価格:¥1,080(税込)
30粒入り
ウインザー価格:¥2,700(税込)
*********** テニスコートでクラッシュを使用しているプレーヤーをよく目にします。
今回のダブルスの対戦相手が2人ともクラッシュだったのですが、ネットに出てウォッチしたボールがストンと落ちて入ること多数。
スピードはあまり出ていないのですが、確実に入っていきます。
アマチュアにはスピードより、コントロールが大事ですよね。
プロはスピードが出るラケットでコントロールする技術がありますが、アマチュアはスピードが出るとミスが出やすい傾向にあります。
クラッシュのしなりはミスショットの許容範囲を広げてくれているようです。
ということで、クラッシュをいちから打ち直してみました。 ある発見がありました。
クラッシュ108が程々にパワーがありながら、打っても打ってもバックアウトしないのです。
※個人差によります
私にとっては、100ツアー、100、100L、98の4機種はパワー不足で必要以上に強打しないと深く飛ばないことが多いです。
ところが、108は軽く打つと深いボールが行き、ハードヒットすると浅いボールになるのです。
不思議な現象はなぜおこるのでしょうか。
まずはスペックを確認してみましょう。 ***********
クラッシュ108:ウエイト280g、バランス335mm
クラッシュ100:ウエイト295g、バランス310mm
クラッシュ100L:ウエイト280g、バランス315mm
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まず気がつくのはバランスの違いです。
280gで335mmというのは、かなりトップヘビーです。
バーン100LS:ウエイト280g、バランス325mm
ウルトラ100L:ウエイト277g、バランス325mm
ですのでウイルソンのラインナップの中でもトップヘビーで、ましてやクラッシュはトップライト設計のモデルです。
さらに、さらにクラッシュ108は0.25インチロングなのです。
これは間違いなく、パワーアップが狙いです。
力があまり無い女性でも楽々飛ぶように設計したのかもしれませんが、ハードヒットする男性でも使えることは想定外だったかもしれません。 なぜ、ハードヒットすると浅くなるのかというと、クラッシュ特有のウッド並みのしなりが原因と考えます。
軽く打つとあまりしならないので、フェース108平方インチ、バランス335mm、0.25インチロングのおかげでパワーが生まれ深くて威力のあるボールが飛んでくれます。
ところが、ハードヒットした途端にボールの軌道が変わるのです。
ネットを越してすぐに「グググ」とスピンで沈み込むのです。
打てば打つほど沈み込む感覚があり、アウトボールはほとんどありません。 ダブルスのゲームで使ってみたのですが、普通に打つだけでリターンがよく沈みます。
センターへの突き球も良いボールが打てるのですが、アレーを狙ったアングルショットがサイドアウトせずに入るので安心して角度をつけることができます。
球乗りが良いのでボレーもミスが少なく、元々、軽く打つと飛ぶラケットですので、ボレーの威力もあり、ネットプレーは軽快です。
私の中で最近チャレンジしていることがあるのですが、相手の前衛がネット際まで詰めている場合にトップスピンロブでストレートに抜くリターンを練習しています。
抜ければそのままエースになることが多いのですが、浅くなればスマッシュを決められ、スピンのかかりが悪いとバックアウトしてしまいます。
クラッシュ108でトライしてみたところ、面白いように見事に決まりました。
インパクトの時間がながいので、成功に結びついてくれたようです。 ダブルスでスピンを操りたい男性におススメの一本です。
対戦相手がクラッシュを使っていたら、要注意です。
際どいボールはウォッチせずに打ち返しましょう。
【GEEK通信】「ヘッドから10年ぶりの新シリーズ グラビティを試打」
2019/08/01
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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。
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テニスに関する仕事をして、30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っている 中居が担当いたします。
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「ヘッドから10年ぶりの新シリーズ グラビティを試打」
ヘッドから新しく発売されるラケット「グラビティ」の名前を聞いた時は、「ビクッ」としました。
なぜかというと、グラビティという名前のストリングが発売されており、張るのに苦労したことを思い出したからです。
グラビティというストリングは、縦糸が正三角形で横糸が円形のハイブリッドポリエステルです。 縦糸が1.25mmの表示なのですが、円形のストリングならば、直径1.25mmは普通のゲージですが、三角形の1.25mmは高さを表示しています。
三角形の一辺の長さを計算すると、1.44mmになるので相当太いストリングになります。
ラケットのストリングホールの大きさも色々あり、その時張ったラケットが小さなホールだったので、苦労した日がありました。
「グラビティ」という名前で一瞬ためらってしまったのはそういう過去があったのですが、ラケットを試打してみると別世界が待っていました。
初めて見たのは、パンフレットだったので、2色展開のラケットだと思っていました。 実物を見てびっくりしました。 ラケットのスムース面、ラフ面でカラーが異なっていたのです。
打つ面によって性能が違うわけではありませんが、フォアとバッグで違う面で打てたり、試合前のトスの時にわかりやすかったりするなど面白いデザインですね。 ビッグ3の牙城を崩すのは、ズべレフ選手(グラビティ)、ティーム選手(ストライク)、チチパス選手(ブレード)の3人と言われていますが、偶然にも3人のラケットの新作がこの夏に揃い踏みになります。
ヘッドは10年前にジョコビッチモデルとしてスピードシリーズを発売して以来の新シリーズの登場になり、ズべレフ選手に対しての期待の表れだと思います。
ラケットを正面から見ると、2時10時の幅が広くかなり丸くなっています。 また、5時7時の位置に新素材を採用し、食いつきをよくしています。 試打は軽い順に、
グラビティS(285g)→グラビティMP(295g)→グラビティツアー(305g)→グラビティプロ(315g)
の順番で打ちました。 グラビティSの第一印象は、楽によく飛んでスピンがかかるでした。 グラビティMPは、Sに比べて打ちごたえがあり、コントロール性能がより高くなっているようでした。少し飛びを抑えたラジカルMPのような感じです。 グラビティツアーは、このあとに打ちましたグラビティプロとセットで解説します。
ともに18×20の密なストリングパターンを採用し、打球感、コントロールを重視した設計になっています。
ウエイト以外の大きな違いはフレーム厚がツアーが22mmに対して、プロはさらに2mm薄い20mmになっています。
試打用はシンセティックガットPPSを46ポンドで張ったのですが、面圧が64も出てしまい硬すぎたかなと思ったのですが、いざ打ってみるとラケットの打球感がソフトなので、全く硬く感じませんでした。
グラビティツアーが弾く感触があるのに対して、グラビティプロはしっとり乗る感触です。
ともに18×20のストリングパターンですので、ストロークの飛び出し方向は低めに感じます。 今回試打をしたのは、2面12名4時間のダブルスオフでした。
4機種を順に使用しながら、テニスの調子も良くてここまで全勝です。 次のゲームで組む相手は、今回参加しているメンバーの中では最も初級に近いAさんです。
ただ一番早くコートに来て素振りをしているのを私は知っていました。
対戦ペアは今回の参加の中でも上手な二人が組んでいます。
かなり緊張しているのがわかったので、Aさんに近づいて耳元で囁きました。
「ここまで全勝なので、頼みます」
わざと緊張感が増すようなことを言ったので、初めはびっくりされてましたが、その後は笑ってくれました。
Aさんの緊張も解け、いつも以上の頑張りで勝利することができました。
このゲームにどうしても勝ちたかったので、安心してプレーできるラケットはどれかと考えて選んだのは、グラビティMPでした。
1球の威力はグラビティプロですが、確実にミスなくプレーをしたかったのとボレーは16×19のストリングパターンが行いやすいので、グラビティツアーと迷いましたがMPを選びました。 グラビティシリーズ全般に言えるのは、粘りのある柔らかい打球感から安心感を得られることです。
ストロークはスピンでもスライスでもしっかりと体重が乗り、見た目以上の威力が出ます。
ボレーは、グラビティSとグラビティMPは行いやすいですが、グラビティツアーとグラビティプロは踏み込みが必要です。
プレステージシリーズとスピードシリーズの間に位置するようなアスリート向けのグラビティと使用するズべレフ選手に注目です。