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【GEEK通信】「ラケットの未来予想図」
2020/01/30
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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。 ウインザーラケットショップ池袋店スタッフの中居が独自の目線で話題の商品を紹介します。 テニスに関する仕事をして30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っているシニアプレーヤーです。
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「ラケットの未来予想図」
テニスプレーヤーの中でも、ゴルフをプレーしている方は多いのではないでしょうか。
ティーショットでドライバーが良い当たりをすると気持ち良いですよね。
ドラコンホールの時には、1ヤードでも遠くへ飛ばそうとマン振りするのではないでしょうか。
私中居は最近ゴルフをプレーしていませんが、プレーしていた当時は、規定ギリギリの高反発ビッグヘッドでさらに長尺シャフトを使っていました。
ところが、飛び過ぎを規定する規則ができて、低反発ヘッドでないとダメなルールになり、長尺シャフトも今後規定されるという噂があります。
25年前は300CCが一番大きいヘッドだったのが、軽量で大きくできる技術が進み、規定しないとどんどん大きくなるので、460CC以下の規定ができたのです。
世界トッププロのほとんどが、規定ギリギリの460CCを使っているそうです。
要するにパワーがあって飛ぶ道具は有利になるので、規定されていく傾向にある様子です。 当然、飛べば曲がりやすくなるので、プレーヤーの技術も使いこなすために努力して向上させていかないといけません。
2010年にスイムウエアでも規制がありました。
SPEED社で開発されたレーザーレーサーは、ポリウレタン素材で縫い目のない水着で、素肌より抵抗が少なく、これを着用した選手が世界記録を連発しました。 その後規制され、上半身を覆ってはいけない、素材は布でなくてはならないというルールになりました。
陸上ではナイキのマラソンシューズのヴェイパーフライが規制するかどうか議論されています。 厚底シューズを履いた選手達がどんどん記録を出しているからです。
このように、道具を使うスポーツは、道具の進化で、もっと飛ぶ、もっと速く、もっとスピードが出る方向に進んでいるのです。
もし、今後テニスラケットで規定されるラケットが出るとしたらどんなラケットでしょうか。
「もっとスピードが出る」「もっとスピンがかかる」「もっとコントロールがよくなる」
やっぱり「もっとスピードが出る」ではないでしょうか。
スピンとコントロールはプレーヤーの技術の方が比重が高くなるからだと思います。
「もっとスピードが出る」ことをもう少し掘り下げていきましょう。
ゴルフ、水泳、陸上は協会が規定する方向に向かってますが、テニスではプレーヤー自らがスピードアップすることをためらっているのではないかと考えます。
テニスラケットについては、フェース面積はルール上135平方インチまで許されるのに、100平方インチを使っていたりフレーム厚を薄くして飛びを抑えたりしています。
長さは29インチまでOKなのですが、27インチがほとんどです。
野球のバットは、高校野球では金属バットでプロ野球では木製バットです。
金属バットは、反発力が強く芯を外しても飛んでくれるデカラケのようなものです。
木製バットは、きちんと芯に当てて振り抜かないと飛びません、ミッドサイズの薄ラケのようなものです。
プロ野球選手は、規定されているので木製バットを使っていますが、金属バットがOKならこぞって使うはずです。 テニスでは規制されていないのに、金属バット(デカラケ)を使わず、自ら木製バット(ミッドサイズの薄ラケ)を使っているようなものです。
テニスでもパワーがあった方が有利なはずです。
フェース面積を大きくし、フレーム厚を厚くし、1インチ長くする方向に向かっていくはずです。
ではなぜ、テニスではデカラケを使っている選手が少ないのでしょうか。
それは、コントロールを重視しているからだと思います。
私中居個人の考えですが、コントロールを良くしてくれるラケットは無いと思っています。
コントロールは自分自身で行うものです。
飛びの良いラケットは、アウトしないように、回転をかけ、ネット上の通過位置を下げます。
飛びの良くないラケットは、深くボールが行くように、回転はほどほどでネット上の通過位置を高くします。
ラケットが勝手にやってくれるはずはないので、すべて自分自身の選択でコントロールしているのです。
セリーナ・ウイリアムズ選手のラケットは、フェース104 平方インチ、長さ28 インチで、自らのパワーとラケットのパワーを掛け合わせている未来型の選手です。 彼女は10代のころからフェース110平方インチを使用しており、パワーをコントロールすることに慣れているのです。
単純に慣れているかいないかが大きな問題なのです。
1990年代に活躍し、4大大会を9回優勝しているモニカ・セレス氏は、130平方インチ、28 .5インチのルール上許されるほぼギリギリのラケットを使用していたことがあります。
90ポンドで張って、フォアバック両手から繰り出すショットはものすごい威力でした。
100平方インチ、300g、フレーム厚26mmの黄金スペックを使っている方が多いのは、当然なのですが、60代、70代の方もこぞって使っているに疑問を持ちました。
先日、参加したダブルスオフで私中居が最年少だったのですが、見事なまでに私以外の方は黄金スペックを使っていました。
やっと届いたボールはネットを越さない、サービスゲームは苦しそう、リターンは振り遅れ気味といった光景を目にすると、もっと大きくて軽量のラケットにしたら良いのにと仕事柄感じてしまいました。
パワーを上げるとどういうことが起こるか考えていきましょう。
①ボールの飛距離が出る。
②ボールのスピードが上がる。
③やっと届いたボールが返りやすい。

①のメリットは、深くボールを打つのに、フルパワーは必要なく、余力を残しながらプレーできます。
デメリットは、打ち出し角度のミス、回転のかけ損ないはアウトしてしまうことです。
②のメリットは、相手のコートカバーリングが遅れることです。
デメリットは、打つコースを間違えると、逆に速く返ってくる場合があります。
③のメリットは、言うまでもありません。
デメリットもありません。
①と②のデメリットは、すべて自分のコントロールミスです。
コントロールは自分でするものと、先に述べましたがコントロールする上で大事なファクターがあります。
それは「打球感」です。
芯に当たっているか外れているか、スイング軌道の何処で当たって、何処で離れたか、フェース面がどのくらいの角度でインパクトしているかなどを知る上で打球感は大切です。
ボールが当たっている時間は1000分の4秒と言われていますが、人間の感覚は優れており、1000分の4秒の中でいろんな作業をしているのです。
軽量デカラケの場合、カーボンの厚みも薄く軽い打球感になってしまい、コントロールに必要な繊細なフィーリングが伝わってこないのです。
でももし、フェース面積が115平方インチで、260gの軽量デカラケで、100 平方インチ、300gのラケットのような打球感のラケットがあったならどうしますか。
パワーがありながら、スピンがかかり、狙ったところにコントロールするのがたやすいラケットがあったとしたら、上級者は手に取るのではないでしょうか。
(もしかすると、言い過ぎかもしれませんが上級者より先にプロの選手たちが使うかもしれません。)
20年前にピュアドライブが出てきた頃に、上級者たちは「そんな簡単なラケットじゃ上手くならないよ。」と初中級たちにコメントしている光景を見ました。
その後プロたちがピュアドライブをこぞって使い始めどんどん活躍していき、常識を塗り替えていきました。
スノワートのビタス115は、フェース115平方インチ、260gでありながら、中身の詰まった打球感を実現しており、未来のラケットのヒントになる可能性があるのかなと思いました。
4種類の断面を用いたフレーム形状に日本製のこだわりカーボン素材などの工夫が見られます。ここのところラケットメーカー各社の軽量デカラケのカテゴリーは低迷しているように感じます。 --------------------------------
【ウインザー価格:¥30,800(税込)】
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もちろん各メーカーのラケットも浸透されていますが、このようなラケットもユーザーにとって選択肢の一つでもあるのかと思いました。
【GEEK通信】【ヨネックス】「試合に勝てる予感がするEゾーン98」
2020/01/23
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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。 ウインザーラケットショップ池袋店スタッフの中居が独自の目線で話題の商品を紹介します。 テニスに関する仕事をして30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っているシニアプレーヤーです。
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【ヨネックス】「試合に勝てる予感がするEゾーン98」
ヨネックスは、いつから四角い形になったんでしょうか。
当然ウッドの頃は、丸型でした。
カーボネックスはキング夫人やナブラチロワ氏が使ったことで有名になりました。
1980年にアルミラケットのR-1、R-2、R-3を発売したのが、アイソメトリックの始まりでした。
その後カーボンラケットのR-7をナブラチロワ氏が使い、空前の大ヒットラケットとなるR-22へと続いて行ったのです。
その後発売したRX-32、RX-37という丸型のラケットの発売以降、ヨネックス=四角を徹底していくことになったように感じました。
縦糸の本数は大体16本ですが、丸型ラケットの場合、センターの2本が最も長く端に向けて1本1本短くなります。 ボールがストリングにぶつかり、くの字型にストリングがたわみ、そのたわみの大きさでボールの弾き具合が変わっていきます。
当然大きくたわんだ方が、威力が出て、たわみが小さい程威力が落ちます。
丸型のラケットの場合、サイドに向けてストリングの長さは短くなり、一本一本飛ばなくなります。
アイソメトリック形状の利点は、16本ある縦糸のうち10本の長さがほぼ均等なため、多少センターを外しても飛びのむらが出ないのです。
今回新しく発売されたEゾーン100、Eゾーン98が手元に届いたとき、少し丸くなっているのに気が付きました。
個人的に嫌な予感がしましたが、実際にオンコートで試打をしてみると取り越し苦労だったことがわかりました。
Eゾーン100(300g)は前作同様に、ラケットにパワーがあり、ストローク、ボレーともに楽にスピードボールが打て、ロブやドロップショットなどの柔らかいタッチが必要なショットも打ちやすく、ミスの少ないラケットでした。
ストリングはポリツアープロの新色のブルーが張ってあり、ラケットのデザインとマッチして良い感じです。
やはり目立ったのか、ペアを組んだ方から声をかけられました。
ペアの方「それカッコイイですね、マーク入れるのお金かかるんですか」
ラケットのことじゃなく、ガクッときましたが、
中居「220円かかりました」
ペアの方「そのくらいならいいですね」
ラケット、ストリング、ステンシルの調和がカッコよく映ったのでしょう。
Eゾーン98(305g)は最初の1打でビックリしました。
98は100に比べ飛ばない印象を持っていたので、気合を入れて振り抜きました。アウトしたのでミスショットなのですが、私個人としてはファインショットでした。
相手のファーストサービスがバックハンドに入り、前に踏み込みながらライジング気味にフラットで逆クロスに打ったリターンは、空中で伸びることはないのですが、グングン伸びている感じで僅かにアウトしました。
前作のEゾーン98に比べ、しなりが増している感じでインパクトの瞬間、手のひらにボールが当たった感触が残り、フォロースルーで押している感覚があります。
押せる感覚がアウトしてしまったのですが、その後慣れてくると、エース級のボールが良いところに入るようになりました。
ロブが浅くなったり、ローボレーをミスしたりすることがあり、気合を抜くと途端にエラーしてしまいますが、しっかり打てたときの伸びるボールはEゾーン100にはない気持ちよさです。
実際のフレームの硬さを測ってみると、
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旧Eゾーン100 RA値71
新Eゾーン100 RA値70
旧Eゾーン98   RA値65
新Eゾーン98   RA値61
Eゾーン105    RA値65(ギーク調べ)
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やはりEゾーン98はRA値が4ポイント下がっており、しなるわけです。
Eゾーン105も打ってみました。
シニアにはこちらですね。
サービスはスピードアップし、ボレーが簡単に決まります。
トップスピンロブを打った時に、アウトかなとあきらめたのですが、急激に落下し、追うのをあきらめた相手がインのジェスチャーをしています。
EゾーンDR108というのは前々作にありましたが、ヨネックスは元々スイートスポットが広いので、105平方インチでも他社の110平方インチクラスの楽なラケットに仕上がってます。
ストリングについてもリポートしておきましょう。
ポリツアープロに新色のブルーと、1.15mmゲージが追加販売。
元々ソフトな打球感のポリツアープロですが、1.15mmの極細ゲージで反発力も上がり、ナイロンストリングから初めてポリエステルに変える方でも安心です。
スナップバック効果でスピン量は向上し、極細ゲージのためボレーもしやすくポリエステルの欠点が見当たりません。
ハイテンションでボールを潰して打っているハードヒッター(1ヶ月でポリエステルが切れる方)には向きませんが、ダブルスを主戦場にしているプレーヤーにおすすめのポリエステルです。
【GEEK通信】【ヘッド】「大変貌を遂げた赤いプレステージ5機種の全貌」
2020/01/17
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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。 ウインザーラケットショップ池袋店スタッフの中居が独自の目線で話題の商品を紹介します。 テニスに関する仕事をして30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っているシニアプレーヤーです。

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「大変貌を遂げた赤いプレステージ5機種の全貌」
洗練された赤に、渋めの海老茶色を纏ったヘッドの新作プレステージ5機種をじっくり4時間かけて試打してみました。
先日、埼玉県のダブルスオフに参加しました。1試合ごとに、ラケットを変えながら試合をしていきました。
グラフィン360+プレステージS、プレステージツアー、プレステージプロ、プレステージMP、プレステージMIDの順番で徐々に難しいモデルになるようにセッティングしました。
まずはプレステージSですが、今作から30数年間続けていた扁平グリップをやめて丸型のグリップを採用しています。
個人的にはやっぱり丸型の方がしっくりきます、295gで99平方インチ、ストリングパターン16×19のやや扱いやすいモデルからスタート。
ん、これは私がこれまでに知っているプレステージではありません。
とにかく楽々で、飛びも良いし、回転もかかり、打球感もマイルドです。
やや縦長のフェース形状なのでサービスの振り抜きが良く、スライスの切れが良かったです。
ラケットに異常なこだわりを持つヘッド契約コーチのI氏が、選んだのもプレステージSでした。
次にテストしたのは、プレステージツアーで、305g、99平方インチ、ストリングパターン18×19のスペックです。
やや硬さはあるものの、飛びは悪くなく、プレステージSの295gだと少し軽く感じる方におすすめ。
今回、ストリングはベロシティマルチを一律48ポンドで張ってあり、プレステージSより面圧が硬いのでファーストボレーが浅くなることがありました。
3試合目は、プレステージプロを使用、315g、95平方インチ、16×19のモデル。
ラウンド形状とボックス形状の中間的な構造で、弾きが強くなっています。私はリターンでロブをよく使うのですが、球離れが速く、ミスが多くなりました。スイングの速い方が攻めていくラケットだと痛感しました。
4試合目に使用したプレステージMPは、今まで打った3本とは明らかに違うテイストのラケットでした。
320g、98平方インチ、18×20のスペックで、前作より3平方インチ大きくなっています。320gで18×20のストリングパターンですから、本来は難しいラケットのはずですが、打球感がソフトで食いついている時間が長く感じて、思った通りのショットが打てました。
後でラケットのしなりを計測してみると、RA値が前作から6ポイント下がって59(ギーク調べ)だったのです。
ちなみに、
プレステージS 【67】
プレステージツアー【64】
プレステージプロ 【65】
プレステージMP 【59】
プレステージMID 【65】(ギーク調べ)
ですので、プレステージMPが特別柔らかいのが分かると思います。
最後はプレステージMIDだったのですが、対戦相手が地元の市民大会のチャンピオンの方で、プレステージMIDでは当然相手になりませんので、私の個人的なルールを曲げてプレステージSを使ってしまいました。
そのおかげで、そのゲームはなんとか勝つことができました。私にとって今日一番のショットも出ました。相手に打たれたショットがネットに当たり、力なくネット際に落ちました。ギリギリ届いて打ったボールが、今日一番なのですが、ドロップショットで返したボールが白帯でワンバウンドし、ポトリとほぼ真下に落ちてエースになりました。
バドミントンの桃田選手が得意とするシャトルをネットに当て、鋭角に下に落とすヘアピンショットのようでした。
おそらく次がラストゲームになるので、プレステージMIDを手にしたのですが、乱数表のあやで、再度チャンピオンとの対戦になりました。
相手のレベルが高く1ゲームも取れずに完敗です。93平方インチ、320g、16×19のハードスペックモデルで、久々にこんな難しいラケットを打ちました。 93平方インチは私にとっては小さかったです。普段115平方インチを使っていますので、ほとんど芯に当たりませんでした。
良かったのはサービスで、高い打点から打ち下ろす感覚があり、アドコートからワイドに打ったサービスが鋭角に決まり、エースになりました。
今回打ったプレステージは二つに分類できると思います。
①本格的プレステージの真髄を味わえる、MIDとMP。
②赤い快適ラケットのプロ、ツアー、S。

後者はプレステージ好きの方からすると、プレステージじゃないかもとコメントされる可能性がありそうですが、個人的にはこちらの方が使い勝手がよく、特に「S」はダブルスを極めたい方におすすめです。
「プロ」は、プレステージの歴史を知らない学生さんに向いています。95平方インチのラケットのカテゴリーがあるならば、全メーカーの中でも1番2番の出来ではないでしょうか。
「MP」は、昔のプレステージが好きだった方におすすめです。この独特なホールド感は他には見当たりません。

今までのプレステージは一部のコアなファンに向けたラケットでしたが、今作はすべてのプレーヤーが5機種のうちのどれかに満足いくような作りになっています。
1機種を打ってすべてを判断しないようにしてください。
【GEEK通信】「ストリングの未来予想図」
2020/01/10
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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。 ウインザーラケットショップ池袋店スタッフの中居が独自の目線で話題の商品を紹介します。 テニスに関する仕事をして30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っているシニアプレーヤーです。
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「ストリングの未来予想図」
ストリングはいずれ、ナチュラルとポリエステルだけになってしまうのではないでしょうか。
ナイロンを張っているトッププロはもしかしたら、0人になるかもしれません。
ATP、WTAトップ100のポリエステル使用率は100%(2017年USオープン時)で、ハイブリッドを含みますので、ナチュラル以外のハイブリッドをしている選手がもしかしたらいるかもしれませんが、単体でナイロンを張っている選手はトッププロでは0人です。(100位までの男女で)
ナイロンストリングの特性は、柔らかい、食い付きが良い、弾力がある、ポリエステルよりテンション維持が良いなどです。
ナチュラルガットの特性は、凄く柔らかい、非常に食い付きが良い、非常に弾力がある、すべてのストリングの中で最もテンション維持が良いなどです。
ナイロンストリングを凌駕している側面があります。
ポリエステルストリングの特性は、耐久性がある、スピンのかかりが良い、表面の摩擦が少ないのでスナップバック効果がある、スイングスピードのある方は反発力が上がるなどです。
ナチュラルは価格が高く、雨に弱い特性から贅沢なストリングと見られており、「自分のテニスにはもったいない」「まだ早い」「ナイロンで十分」といった声も中には聞きます。 でも一度ナチュラルを使った方はもうナイロンに戻れないと言う方が多数です。
もし今後ナチュラルの原価が下がるようなことがあれば、ナイロンの存在意義は無くなってしまうのではないでしょうか。 ナチュラルガットにおける話題で「雨の時はどうするの?」という疑問にお答えします。
ナチュラルガットは、牛の腸でできているので、水分を含みやすく、吸った後はよりが戻りささくれが出てきてしまいます。ナイロンは水分を吸収しやすく、雨に濡れてしまうとテンションが大幅に落ち、反発力が失われます。
ナチュラルのように見た目の変化が起きないので、見過ごしてしまいがちですが、ナチュラルもナイロンも雨に弱いことではあまり大差は無いのです。
その点ポリエステルは水分吸収率が低いので、雨用としてポリエステル単体で張ったものを1本用意しておくと良いかもしれません。
ポリエステルストリングが発売された20数年前は、ヨーロッパの選手がスピンを多用し始めた頃で、ウエスタングリップでソフトテニスのようなグリグリのトップスピンを打っていました。
バックハンドも厚いグリップで、トップスピンを打つ選手が急激に増えた頃です。
私は、ウッドラケットでフラット打ちでテニスを覚えてしまったので、今でもウエスタングリップで握ることはできません。
ソフトテニス経験のある方を羨ましく思うときがよくあります。
シングルバックハンドも、ウエスタングリップで打つ選手も結構いて(クエルテン氏、エナン氏、ガスケ氏etc)
グリップチェンジをしないワングリップでプレーしている選手もいます。
ソフトテニス経験者はフォアもバックも握りを変えずに、軌道や当たる角度の調整の練習をすれば、遠回りせずに上達するのではないでしょうか。
ポリエステルの欠点である、テンション維持の低さに関して考えてみましょう。
本当のところはわかりませんが、私の経験の中でテンションの落ち具合は、ナイロンとポリエステルでほとんど変わらないと感じています。
私は、張り上げた時と、張り替える前に必ず面圧を計測しています。
1、2ヶ月使用して張り替える時の面圧はナイロンもポリエステルも5~10くらい落ちています。
ポリエステルのテンション維持が悪いという風評は、ポリエステルとナイロンの特徴の違いから出てきているのではないかと思っています。
ポリエステルは、表面がツルツルで、ストリング自体がピンとしています。
ナイロンは、表面がざらっとしていて、ストリング自体はグニャっとしています。
茹でる前のパスタと茹でた後のパスタを思い浮かべてください。
ポリエステルは、ボールが当たると当たった部分の4、5本のストリングが横にずれてすぐに元通り戻ります。
ボールが当たった部分だけ、凹んでいるような感覚で、弾き出しも強く感じます。
打ち続けていると、ストリング表面にキズや汚れで、縦糸の動きが摩擦によってズレづらくなったり、ズレても戻りが遅くなったりしてきます。
そうなると、ポリエステルの特徴のスナップバックが急激に劣化し、性能ダウンを感じ取ってしまい、テンション維持が悪いと思ってしまいます。
一方、ナイロンは、ストリング面全体がくの字型に凹みます。
当たったボールの箇所を中心に弓矢の弓のように凹み、復元する力でボールを弾き出します。
テンションが落ちてきたとしても、凹み方が少し深くなるだけで急激に劣化したようには感じません。
逆に、楽に飛ぶように感じて張りたてより少し時間が経った方がよく感じる場合もあります。
ポリエステルとナイロンの特性の違いから、テンション維持の察知に差が出てしまうのです。
ポリエステルは時間の経過通りに正確にテンションロスを感じ取り、ナイロンは緩んできていても使えてしまうので、テンションロスに関してルーズになっているのです。
個人的に考えるポリエステルの今後の課題は、スナップバックの機能低下を防ぐことと、スナップバックを使わない柔らかいタッチショットをどう克服するかと考えました。
スナップバックの維持に関しては、ストリング表面にシリコンをコーティングしたもの(ブラスト、ポリツアーファイヤなど)が出てきています。
スナップバックは強い当たりに対して起こる現象ですので、ボレーやドロップショットなどの低速でスイングする場合はナチュラルやナイロンの凹み方が有効です。
テクニファイバーのHDMXは、一本のストリングの中で、ポリエステルとナイロンのハイブリッド化を実現、プリンスハイパーレスポンスはポリエステルの中身をくり抜いて衝撃吸収ジェルをインサートしました。
柔らかいタッチの実現化はすでに始まっています。
私たちアマチュアは、世界のトッププロにあこがれ、少しでも近づけるように、ラケット、シューズ、ウエアを真似し、フォームやフットワークを参考にしています。
この流れから、ストリングも真似するのは自然なことだと思います。
ポリエステルを一度も使ったことがない方、今年は是非チャレンジしてみてください。
いきなり縦横ポリエステルが不安な方は、ナイロンとポリエステルのハイブリッドが各メーカーから発売されてますので、
縦ナイロン横ポリエステルで張ってみてください。
縦のナイロンが横のポリエステルの表面上をスライドする感覚がわかると思います。
これがスナップバックで、スピン性能が向上します。
ポリエステルの機能を理解した上で、次は縦横ポリエステルに変えていくのも良いと思います。 最後に実現化は不可能だと思いますが、ストリングを張った時に、スムース面とラフ面が違う性能のものがあったら面白いかと思いました。
卓球は、表と裏で違う種類のラバーを張り、回転のかかり方を変えて相手を惑わせます。
ストリングを縦に白黒ツートンにして、白はツルツル、黒はザラザラにすることができれば、フォア面とバック面で違う球種のボールになったり、サービス時に 相手に読まれないように面を変えて打ったりできるので、サービスキープがしやすくなるのではないでしょうか。