■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、
そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。
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テニスに関する仕事をして、30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っている
中居が担当いたします。
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「プリンスツアーシリーズに待望のO3が登場」
昔の話になりますが、高校時代は自転車で学校に通っていて、その通り道にダイワ精工(現在はグローブライド)の本社があり、毎日その前を通っていました。
今回はその懐かしい場所でプリンスの最新モデルのテストして参りました。
2018年秋発売のツアーシリーズ5機種で、ツアー95(310g)
ツアー100(310g、290g)
ツアーO3 100(310g、290g)
競技者向けの薄型ボックスフレームのラケットです。
まずは、ツアー95を疲れる前に打っておこうと思い、自分から球出しをすると、1球目ネット、2球目はネットを越すも2バウンドで相手に届くありさま。だがしかし、相手に球出ししてもらったら、良いボールが次々と返りだしました。
シャフトに使われているテキストリーム+トワロンの最大の特徴がしなり戻りの速さです。
発売して数年になりますが、テキストリームカーボンの特性を復習をしておきましょう。
テキストリームはスウェーデン製のカーボンで一般的なカーボンに比べ、カーボンを固める樹脂の量を少なくできます。例えば、300gのラケットがあったとします。
わかりやすくするために、グロメットやグリップレザーなどの重さは計算にいれません。
一般的なラケットはカーボン150gに固める樹脂150gで300gになると仮定します。
テキストリームカーボンは、固める樹脂の量を100gにできるので、カーボンが200gになります。
当然カーボンが50g多い方が、カーボンの特性が大きく反映し、反発力が増し、衝撃吸収もよくなり、復元力もよくなります。
固める樹脂は接着剤としての役割しかないので、量が多いほどラケットの性能を低下させるのです。
試打の話に戻りましょう。ツアー95は、テキストリーム+トワロンのしなり戻りの効果が最も感じやすいラケットで、自分から球出しをして打つときは、ラケットのしなりがないので、戻りもなくボールを飛ばすための助走がなく、カタパルト効果を感じることができませんでした。
普通にストロークを打つときは、飛んでくるボールの衝撃と振り出したラケットの衝撃でしなりが発生し、そのしなりを利用してボールを押し出します。
95平方インチは最近では最も小さいラケットですが、このツアー95はフラット系のボールでも、アウトせずにコントロールできるので、打ち方が合う方には良いラケットチョイスになると思います。
続いてツアー100とツアーO3 100の比較です。
従来品にはO3機能があるモデルはなかったので、今回初めてラインナップされました。 ツアーシリーズはその名の通り、ツアーモデルですので、しっかり打たないといけないやりがいのあるモデルなのですが、しっかり打ちたいのは上級者だけとは限りません。
中級者の中にもハードヒッターはいっぱいいます。 上級者に比べ、芯を外す、スピンをかけそこなうなどミスも増えてしまいます。
そこで欲しかったのがO3機能です。
スイートエリアが大きくなり、ボールの食いつきが良くなり、振り抜きが良くなり、イージーミスが減少します。フレーム厚が薄くてO3機能があるのは、ファントムシリーズしかなかったので、ツアーO3 100は待ち望んでいる方が多かったモデルです。
実際にツアー100とツアーO3 100を比べてみると、
ツアー100(310g)は、しっかりとした打球感で、厚い当たりのストロークが気持ちよく打てます。
ツアー100 (290g)は、スピンやスライスなど色々な球種を打ち分けられます。
ツアーO3 100(310g)は、パワーがあり、スポットを外しても深いボールが打てます。
ツアーO3 100(290g)は、スイングスピードが速くなり、威力が出る反面、アングルに打つと急激に沈みます。
ラケット選びの基本として、気持ちよく無理なく振ることができる方は重い方を選ぶことをオススメします。
ボールの威力は重さに比例しますので、同じスイングスピードで310gと290gを振ったときは、310gの方が破壊力が出ます。
ネットに出てきた相手のラケットを弾くショットだったり、ストロークのバウンド後の伸びだったり、重い方が効果があります。
ただし、サービスで辛くなったり、ネットでの速い動きについていけなかったり、後半息切れしたりするのであれば、290gがオススメでしょう。
もし、310gより290gの方がスイングスピードが上がるのであれば、290gにすることをオススメしたいと思います。 ボールの威力はスイングスピードの2乗に比例します。
「2乗」ですので、軽いものを速く振る方が、重たいものを一生懸命振るより簡単に威力を出せます。
ただし、落とし穴があり、スイングできない場面で軽いものは弾かれます。
力があることとスイングスピードの速さは必ずしも一致しません。
力があるが5割、6割くらいの力加減でコントロールを重視するプレイヤーもいれば、力があまり無く8割、9割くらいの力加減で常に全力でフルスイングするプレイヤーでは合うラケットが違います。
前者は重いラケットをゆっくり振ることで、威力が落ちず安定したボールを打ち続けられます。
後者は軽いラケットを速く振ることで、左右に振られたり、苦しい場面でもスイングスピードが落ちずに打ち続けられます。
私は軽いラケットでサービスが10キロ速くなったので、軽いラケットにしています。
クラシックグロメットタイプとO3タイプの選び方は、プレースタイルというよりは、嗜好の違いでしょうか。
クラシックグロメットタイプは、ストリングから伝わる打球情報を全て把握したい方に向いており、真ん中に当たった気持ち良さ、芯を外してエラーしたときの反省など、良いもの悪いもの全て受け入れたいプレイヤーにおすすめです。今日の試合で負けても、明日の上達を目指すプレイヤー向けです。
O3タイプは、芯に当たった気持ち良さよりも、外してもミスをしたくない方にオススメです。
ラケットのどこでインパクトするかを凝視するよりも、相手の動きを見ながら打つようなイメージでしょうか。
明日の上達よりも、今の試合にラケットのおかげでも勝ちたいタイプのプレイヤー向けです。


今回の試合のテーマは積極的にバックハンドのスライスを使っていくことです。
ある参加者は、右も左もフォアハンドで打つ方でしたが、試してみると良かったみたいで、

「ヨネックス史上最高のスピンが実現された!最新のV COREを試打」
まずは、スピンがかかる原理についておさらいしてみましょう。
ラケットのトップ部周辺は空気の渦が発生しています。
インパクト時間を長くするために、ライナーテック(ストリングの可動域を長くする工夫)とNamd(しなって復元する最新のカーボン素材)を採用しました。
そして、しなりのあるカーボンを採用することで、スピンだけではなく、コントロールやパワーにも大きく影響を与えることになります。
体験イベントでは、ヨネックス契約の本村剛一プロのデモンストレーションで前作のV CORE SVと新作のV COREで20球ずつ打ち、トラックマンデータを比較した結果、スピードはほぼ同じ(およそ148kmくらい)で回転数が約200回転(2200→2400くらい)上がっていました。
メリットとしては、ネットするミスが減り、受ける相手はよりボールが高くバウンドして伸びてくるので返球しづらくなります。
個人的にヨネックス史上スピンがナンバーワンなのは、V CORE 100で決まりです。

ハードコート専用のトップシード、クレーコート専用のアドバンテージ、オムニコート専用のオムニテレインはシューズの機能性に優れ、白のアッパーに紺のラインでシンプルなデザインでした。
ソリューションスピードFFの発売イベントとして、商品説明会と本当の契約選手の佐藤文平プロによるレッスンに参加し、試履きテストを行いました。
*asics契約 佐藤文平プロ
とにかく軽い、今までのゲルソリューションスピードでも十分軽かったのですが、フライトフォーム(FF)をミッドソールに採用したことで、耐久性、反発性を向上させながら軽量化に成功しています。
お陰様で、前後左右の切り返しのスムーズさと動き出しの速さを体感できました。
今回の試履きテストはハードコートで行いましたが、
過去を振り返ってもオムニテレインを超えるソールに出会ったことはありませんでしたので、今回、改良されたことはアシックスファンにとって非常に嬉しいことだったのです。

ナルゲンは、ニューヨーク生まれのアウトドアブランドで、プラスチック製ボトルのメーカーです。
*ナルゲン 広口 1.0L Tritan ウインザー価格:¥1,850(税込)
<左>ヘッド ラジカルサクラ<右>スリクソン レヴォCV 3.0F LS
スリクソンレヴォCV 3.0F LSは、同じウエイトですが、自分のミスをカバーしてくれる優しいラケットでした。
