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【GEEK通信】「プリンスツアーシリーズに待望のO3が登場」
2018/08/31
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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、
そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。
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テニスに関する仕事をして、30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っている
中居が担当いたします。
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「プリンスツアーシリーズに待望のO3が登場」
昔の話になりますが、高校時代は自転車で学校に通っていて、その通り道にダイワ精工(現在はグローブライド)の本社があり、毎日その前を通っていました。
今回はその懐かしい場所でプリンスの最新モデルのテストして参りました。 2018年秋発売のツアーシリーズ5機種で、
ツアー95(310g)
ツアー100(310g、290g)
ツアーO3 100(310g、290g)

競技者向けの薄型ボックスフレームのラケットです。 まずは、ツアー95を疲れる前に打っておこうと思い、自分から球出しをすると、1球目ネット、2球目はネットを越すも2バウンドで相手に届くありさま。
だがしかし、相手に球出ししてもらったら、良いボールが次々と返りだしました。
シャフトに使われているテキストリーム+トワロンの最大の特徴がしなり戻りの速さです。
発売して数年になりますが、テキストリームカーボンの特性を復習をしておきましょう。 テキストリームはスウェーデン製のカーボンで一般的なカーボンに比べ、カーボンを固める樹脂の量を少なくできます。
例えば、300gのラケットがあったとします。
わかりやすくするために、グロメットやグリップレザーなどの重さは計算にいれません。
一般的なラケットはカーボン150gに固める樹脂150gで300gになると仮定します。
テキストリームカーボンは、固める樹脂の量を100gにできるので、カーボンが200gになります。
当然カーボンが50g多い方が、カーボンの特性が大きく反映し、反発力が増し、衝撃吸収もよくなり、復元力もよくなります。
固める樹脂は接着剤としての役割しかないので、量が多いほどラケットの性能を低下させるのです。 試打の話に戻りましょう。
ツアー95は、テキストリーム+トワロンのしなり戻りの効果が最も感じやすいラケットで、自分から球出しをして打つときは、ラケットのしなりがないので、戻りもなくボールを飛ばすための助走がなく、カタパルト効果を感じることができませんでした。
普通にストロークを打つときは、飛んでくるボールの衝撃と振り出したラケットの衝撃でしなりが発生し、そのしなりを利用してボールを押し出します。
95平方インチは最近では最も小さいラケットですが、このツアー95はフラット系のボールでも、アウトせずにコントロールできるので、打ち方が合う方には良いラケットチョイスになると思います。
続いてツアー100とツアーO3 100の比較です。
従来品にはO3機能があるモデルはなかったので、今回初めてラインナップされました。 ツアーシリーズはその名の通り、ツアーモデルですので、しっかり打たないといけないやりがいのあるモデルなのですが、しっかり打ちたいのは上級者だけとは限りません。
中級者の中にもハードヒッターはいっぱいいます。 上級者に比べ、芯を外す、スピンをかけそこなうなどミスも増えてしまいます。
そこで欲しかったのがO3機能です。 スイートエリアが大きくなり、ボールの食いつきが良くなり、振り抜きが良くなり、イージーミスが減少します。
フレーム厚が薄くてO3機能があるのは、ファントムシリーズしかなかったので、ツアーO3 100は待ち望んでいる方が多かったモデルです。
実際にツアー100とツアーO3 100を比べてみると、
ツアー100(310g)は、しっかりとした打球感で、厚い当たりのストロークが気持ちよく打てます。
ツアー100 (290g)は、スピンやスライスなど色々な球種を打ち分けられます。
ツアーO3 100(310g)は、パワーがあり、スポットを外しても深いボールが打てます。
ツアーO3 100(290g)は、スイングスピードが速くなり、威力が出る反面、アングルに打つと急激に沈みます。
ラケット選びの基本として、気持ちよく無理なく振ることができる方は重い方を選ぶことをオススメします。
ボールの威力は重さに比例しますので、同じスイングスピードで310gと290gを振ったときは、310gの方が破壊力が出ます。
ネットに出てきた相手のラケットを弾くショットだったり、ストロークのバウンド後の伸びだったり、重い方が効果があります。
ただし、サービスで辛くなったり、ネットでの速い動きについていけなかったり、後半息切れしたりするのであれば、290gがオススメでしょう。
もし、310gより290gの方がスイングスピードが上がるのであれば、290gにすることをオススメしたいと思います。 ボールの威力はスイングスピードの2乗に比例します。
「2乗」ですので、軽いものを速く振る方が、重たいものを一生懸命振るより簡単に威力を出せます。
ただし、落とし穴があり、スイングできない場面で軽いものは弾かれます。
力があることとスイングスピードの速さは必ずしも一致しません。
力があるが5割、6割くらいの力加減でコントロールを重視するプレイヤーもいれば、力があまり無く8割、9割くらいの力加減で常に全力でフルスイングするプレイヤーでは合うラケットが違います。
前者は重いラケットをゆっくり振ることで、威力が落ちず安定したボールを打ち続けられます。
後者は軽いラケットを速く振ることで、左右に振られたり、苦しい場面でもスイングスピードが落ちずに打ち続けられます。
私は軽いラケットでサービスが10キロ速くなったので、軽いラケットにしています。
クラシックグロメットタイプO3タイプの選び方は、プレースタイルというよりは、嗜好の違いでしょうか。
クラシックグロメットタイプは、ストリングから伝わる打球情報を全て把握したい方に向いており、真ん中に当たった気持ち良さ、芯を外してエラーしたときの反省など、良いもの悪いもの全て受け入れたいプレイヤーにおすすめです。今日の試合で負けても、明日の上達を目指すプレイヤー向けです。
O3タイプは、芯に当たった気持ち良さよりも、外してもミスをしたくない方にオススメです。
ラケットのどこでインパクトするかを凝視するよりも、相手の動きを見ながら打つようなイメージでしょうか。
明日の上達よりも、今の試合にラケットのおかげでも勝ちたいタイプのプレイヤー向けです。
【GEEK通信】「プリンスXシリーズを実戦で使ってみました」
2018/08/23
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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、
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テニスに関する仕事をして、30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っている
中居が担当いたします。
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「プリンスXシリーズを実戦で使ってみました」
プリンス「Xシリーズ」3機種【X100】【X105 290g】【X105 270g】を持って、2面4時間14名ダブルスに参加してきました。
ダブルスのゲームをやりながら、”世界初のツイストパワーテクノロジーを搭載したラケット”の実力を試してみました。 今回の試合のテーマは積極的にバックハンドのスライスを使っていくことです。
本来なら、リターンではほとんどスライスを使いません。
相手前衛のポーチの餌食になりやすいからです。
まずは、「X100」を使ってみました。
市民大会が近いので、ポジションは全てアドコートで、なるべくバックハンドでリターンするように心がけました。 ボールがラケット面に吸い付く感じがあり、いつもよりフォロースルーが長くなるようです。
前に出てこないサーバーだったので、深いボールを打ったのですが、予想以上にボールに伸びがあり、相手のストロークミスを誘いました。
何回か同じパターンがあり、相手の前衛もポーチを狙う目つきに変わっていきました。
ラケット面に一瞬食いついて一呼吸あってから弾き出すので、相手前衛がポーチに動いたのを見てから、ストレートに流しました。
外側に切れることなく、一直線にアレーに抜けていきました。
この一球が決まったことで、その後は前衛の動きも消極的になりました。
次のゲームでは、「X105 290g」でプレイしたのですが、スライスの威力はそのままに、ボレーに威力が増しました。
フェースが105平方インチとやや大きめなのと、290gなのにバランスポイントがなんと310mmなのです。
通常、290gのラケットは325mmに設定するのが、ラケット界の常識のようなものです。(X100は290g、325mm)
なぜ310mmなのか、グローブライドの相馬氏に質問をしたところ、
「元々威力があるラケットなので、あえて操作性能を重視し310mmとトップライトに設定しました。打ち負けるデメリットよりも、得られるメリットの方が大きいと判断しました。」
との返事でした。
実際に打ってみると、確かにネットでの操作性能は抜群で、この後に使用した「X105 270g」より不思議と軽く感じました。
X105 270gはバランスポイントが335mmとトップヘビー(常識的な基本設定)になっており、ヘッドを立てた状態を保つために前腕に力が入り、あまり軽く感じません。
290gも270gもスイングウエイトは280と同じに設計してあり、相馬氏のこだわりを感じます。
そして先に触れた「X105 270g」の良いところは、サービス、スマッシュ、ストロークです。
軽量ですので、動き出しがスムーズでインパクトからフォロースルーにかけて自然にラケットヘッドが回って行きます。振り子の原理が働いているのがよく分かります。
ちなみに、このツイストパワーラケットは日本オリジナルです。
この真っ黒なラケットを3本、審判台に立て掛けていたら、参加者の一人が気付いたようです。 参加者Aさん「そのラケット、フォアバックが違うラケットですよね」
私「そうなんです。苦手なバックハンドが良くなるラケットなんです。」
参加者Bさん「そんなラケットあるんですか。」
私「よかったら使ってみてくださいね」
女性参加者Cさん「これが噂のラケットですね。」
と待機中の人たちに持ちきりになりました。
次々と試合で使っていただきました。 ある参加者は、右も左もフォアハンドで打つ方でしたが、試してみると良かったみたいで、
「左のフォアは力が入りづらく弱いボールになってしまうのですが、このラケットだと右とあまり変わらないボールが飛びました。」
左のフォアは、バック面で打つことになるので、効果があったようですね。
参加者Aさん「バックは当然いいのですが、フォアが良かったです。もう売っているのですか?」
私「右利き用は発売していますが、品薄ですので、お早めに。」
参加者Bさん「もう少し小さめで300g以上あるものはないですかね。」
私「元々設計者がバックハンドが不得意で、バックハンドが苦手な初中級者に向けて開発したので、練習量でバックを克服できる上級者はターゲットになってないんです。」
女性参加者Cさん「なぜフォアとバックが違うのですか。」
私「シャフトのここを見てください。フォアで打つ時は、太いシャフトが上に来て、バックで打つ時は太いシャフトが下に来るのはわかりますか。」
Cさん「はいそうですね。」 私「フォアで打つ時は、太いシャフトがしなりを抑え力強いボールが打てて、バックの時はシャフトとのしなりが11%も大きくなり、打球時間が長くなり、深く威力のあるボールが打てるのです。」
予想以上に盛り上がってしまいましたが、皆さんの評価はかなり良いものでした。
個人的に使いたいのは、「X105 290g」でした。
やはり、操作性能がよくネットプレーのしやすさと、バックハンドのスライスの伸びの良さは惚れました。
ラケット選びをするときに、自分の得意なショットがより威力が出るか、よりスピンがかかるか、より正確にコントロールできるかを基準にしていると思います。
そして選ばれたラケットで苦手なショットを打つともっとダメになっていたなんてことが起こります。
このラケット選びがバックハンドが苦手な人を増やしているのではないでしょうか。
私はどちらかと言うと苦手なショットを基準にラケットを選んでいます。
現在私が使っているラケットは、スリクソンレヴォCS10.0ですが、フェース115平方インチ、255gですから、力の入りづらいバックハンドでも威力が出て調子はものすごく良いのですが、フォアハンドがパワーが出すぎてしまい、安定感がないのがネックでした。
フォアハンドに照準を当ててラケットを選ぶと、バックハンドが弱くなり、バックハンドに照準を当ててラケットを選ぶとフォアハンドが安定しないジレンマがどうしてもあるのです。
ところが、プリンスXシリーズは、フォアとバックが違う性能ですので、フォアハンドに照準を当てて選んでもいいのです。
バックハンドが11%も柔らかくなっているので、苦手になりがちなバックハンドも安心して打てるようになるのです。
バックハンドに来るとロブで逃げていた人、
バックハンドのスライスが浅くなっていた人、
すべてフォアハンドに回り込んで無理をしていた人、

ぜひ、プリンスXシリーズを検討してみてください。
====「Xシリーズ」シリーズラインナップ======
右利き用、左利き用のラインナップがございます。左利き用は9月発売予定です。
*X100
TWIST POWER TECHNOLOGYと24.5mmのボックスフレームのフェイスが、ホールド感を生み出します。厚い当りのフラットドライブ系ストローカー好みの1本。
*X105
Twist Power Technologyと27-25mmのボックス系フェイスが、ダブルスのあらゆる場面で助けてくれるスーパーラケット。270gと290gをラインアップ。
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【GEEK通信】「ヨネックス史上最高のスピンが実現された!最新のV COREを試打」
2018/08/16
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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、
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テニスに関する仕事をして、30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っている
中居が担当いたします。
------------------------------- 「ヨネックス史上最高のスピンが実現された!最新のV COREを試打」
シャポバロフ選手、西岡選手、ガルシア選手が使い始めている真っ赤なラケットを東京都品川区で開催されたヨネックスの試打会にて試打してきました。
※8月下旬~9月上旬発売予定
「V CORE」シリーズの最新モデルでヨネックス史上最もスピンがかかるラケットとして開発されました。 まずは、スピンがかかる原理についておさらいしてみましょう。
テニスボールに順回転を与えるためには、ラケットを下から上に振り上げなければなりません。
ボールを真後ろから真っ直ぐに打った場合、無回転になり、スピードは出ますが、コートに収まらなくなります。
下から上(斜め45度の感覚)に振り上げることで、縦回転がかかり飛ぶ距離を抑えることができます。ここで難しいのが、ボールスピードも重要だということです。
打つプレーヤーの馬力は一定ですので、回転にエネルギーを取られると推進力がなくなりスピードが遅くなります。 スピンをかけるためには、
ラケットヘッドスピードを速くするか、
インパクト時間を長くするしかありません。

ヨネックスの新しいV COREシリーズは、その両方に着目し、実現したラケットになっています。
ヘッドスピードを速くするために、これまでにフィンテクノロジーを採用してきましたが、さらにエアロトレンチ(トップ部のグロメットの出っ張りを隠す)で空気抵抗を軽減しました。 ラケットのトップ部周辺は空気の渦が発生しています。
3セットマッチを戦ったとすると、500~1,000回スイングはしていることになります。
1回のスイングの空気抵抗はわずかですが、そのわずかが500~1,000回のスイングになるとじわじわと違いとして現れてくるのです。 インパクト時間を長くするために、ライナーテック(ストリングの可動域を長くする工夫)とNamd(しなって復元する最新のカーボン素材)を採用しました。
ストリングの可動域を大きくすると、スナップバック効果でスピンがかかります。 そして、しなりのあるカーボンを採用することで、スピンだけではなく、コントロールやパワーにも大きく影響を与えることになります。 体験イベントでは、ヨネックス契約の本村剛一プロのデモンストレーションで前作のV CORE SVと新作のV COREで20球ずつ打ち、トラックマンデータを比較した結果、スピードはほぼ同じ(およそ148kmくらい)で回転数が約200回転(2200→2400くらい)上がっていました。
スピードが同じで、回転数が上がるとボールが浅くなってしまうと思われがちですが、テニスプレーヤーの習性で深いボールを打とうと常に意識しているので、 打ち出し角度が上がり、ネット上の通過位置が数10センチ上になり、結果着弾位置は変わらないのです。 メリットとしては、ネットするミスが減り、受ける相手はよりボールが高くバウンドして伸びてくるので返球しづらくなります。
V CORE 100、V CORE 98、V CORE 95、VCORE エリートの4機種を打ちましたが、とにかくどのラケットを使ってもイージーミスがほとんどありません。
コーチの球出しボールを3球打ったのですが、インパクトで喰いついている感触がよくわかります。
新V COREで30球くらい打った後に、旧V CORE SV 98を比較しようと思って打ちました。
始めの2球はネットしてしまい3球目でようやくネットを越えました。
新V COREと同じようにスイングすると、ボールが持ち上がらずネットしてしまったのです。
その後、本村剛一プロとのラリーの時、本村剛一プロは始めのうちは優しく打ってくれるのですが、こちらがミスしないと分かると、フォアハンドの強いボールで攻めてきました。
ベースラインギリギリのボールをバックハンドのライジングで返球すると、本村プロの対応が遅れ浅いボールが返ってきました。
そのボールをアプローチしてネットに出ると、もの凄いスピンのかかったパッシングが飛んできました。当然返すことはできませでした。
本村剛一プロを一瞬でも本気にさせられたので本望です。
しかし、スピンがかかるモデルですが、ボールを受ける側から見るスピンのかかりは特にすごかったです。
V COREシリーズのラインナップは、
*V CORE 100(300g、285g)
*V CORE 98(305g、290g)
*V CORE 95(310g)
*V CORE エリート(26.5インチ)
です。 個人的にヨネックス史上スピンがナンバーワンなのは、V CORE 100で決まりです。
ストロークは当然ながら、ボレー、サービスも打ちやすく完成度の高いオールラウンドなラケットです。
V CORE 100に比べV CORE 98は、フェイスが少し小さく、少しフレームが薄め、重量があるということがありますが、 打球感がしっかりしていて、飛び過ない、打ち負けない等良いところがあり、スピンもかけるがスピードで、勝負していくストローカーにオススメです。
※………V CORE 95は、私では使いこなせずコメントができません。
V CORE エリートは0.5インチ短い26.5インチのラケットですが、操作性能が格段に良く、スイングスピードも速くなり、スピンもよくかかります。
体の近くで打てる安心感は特にボレーでグッドショットを連発してくれました。
前作を確実に越えることは、意外と難しく、Eゾーンのようにパワーアップして良かったと言う人もいれば、EゾーンDRの柔らかさが好きだったと言う人もいます。
しかし、今回のV COREは、過去のV COREを使っている人がいたら確実に超越しているので、乗り替えをオススメします。
最後に振動止めは一切使用しなかったのですが、ほとんど気になる振動を感じなかったことを報告しておきます。
【GEEK通信】「アシックス ソリューションスピードFFを分析」
2018/08/09
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「アシックス ソリューションスピードFFを分析」
いつからだろう、アシックスのシューズにアシックスのウエアしか着用しなくなったのは。
シューズに関しては、ゲルレゾリューションが発売された時にはすでに履いていたので、現在のレゾリューション7までざっと10年は履いていることになります。
ウエアに関してはここ数年ですが、モンフィス、ゴファンを追っかけています。 ハードコート専用のトップシード、クレーコート専用のアドバンテージ、オムニコート専用のオムニテレインはシューズの機能性に優れ、白のアッパーに紺のラインでシンプルなデザインでした。
ゲルレゾリューションは、上記の専用シューズの機能性を生かしながら、デザイン性にもこだわり、白基調が多かったテニスシューズのイメージを大きく変えたモデルと言っても過言ではないでしょう。
そして次に発売されたのがゲルソリューションスピードです。
ガッチリとして横方向の安定性を極めたレゾリューションに対して、軽量で前方向への機動力を高めたのがソリューションスピードでした。
一歩目の踏み出しが早く、軽快なフットワークが可能になり、届かないボールが拾えることに驚きを覚えました。 当時の真っ赤なシルエットも斬新でした。
単に軽いだけじゃなく、トップ選手も使用できる安定性、反発力も兼ね備えた素晴らしいシューズでした。
いつしか、ユーザーの中でも【ゲルレゾリューション派】と【ソリューションスピード派】ができるくらいに浸透しました。
私はシングルスの時は、ゲルレゾリューションを使用し、ダブルスの時は、ゲルソリューションスピード、ハードコートの時はコートFFと履き分けています。
そのようなアシックス自主契約選手のような私ですが、新作シューズのローンチイベントに参加できるチャンスが巡ってきたのです。 ソリューションスピードFFの発売イベントとして、商品説明会と本当の契約選手の佐藤文平プロによるレッスンに参加し、試履きテストを行いました。                             *asics契約 佐藤文平プロ とにかく軽い、今までのゲルソリューションスピードでも十分軽かったのですが、フライトフォーム(FF)をミッドソールに採用したことで、耐久性、反発性を向上させながら軽量化に成功しています。
また、樹脂製アッパーのジャバラ構造により、横方向への柔軟性を持たせながら、縦方向へはガッチリとフィットさせ、動きやすさを実現しています。 足入れした感覚では、従来のモデルより幅が広くなったように感じたので、アシックスシューズ開発のレジェンドと呼ばれる笠松氏に投げかけたところ、幅の規格はまったく同じですが、広く感じるようにアッパーを工夫したそうです。
佐藤文平プロによるレッスンでは、シューズの良さを体感するために、ボールを打つことよりも、フットワーク中心のメニューでした。 お陰様で、前後左右の切り返しのスムーズさと動き出しの速さを体感できました。
今までは、ゲルレゾリューションに比べゲルソリューションスピードは横方向の切り返しで、体重が外に流れてしまいセンターに戻るまでのタイムロスを感じることがありましたが、
ソリューションスピードFFは、「TWISTRUSS」というアーチスタビライザー採用と小指側のアッパーを補強することにより、そのロスを軽減することに成功しています。 今回の試履きテストはハードコートで行いましたが、オムニクレーコート用のソリューションスピードFF OCのソールパターンが変更されたことが、個人的には一番嬉しい改良でした。
なぜかと言うと、オムニテレインのソールを改良して抜群のグリップ性を実現したからです。
ゲルソリューションスピード3のソールはつま先部分だけ、ドットパターンではなく、ブロックパターンだったので、サーブ&ボレーの一歩目の踏み出しで滑ってしまうことがあったのです。 過去を振り返ってもオムニテレインを超えるソールに出会ったことはありませんでしたので、今回、改良されたことはアシックスファンにとって非常に嬉しいことだったのです。
さらに、シュータンを接合することで砂入りを防止しているのです。
シューズの中に砂が入る→ソックスの縫い目に砂が入る→家の中が砂だらけになる
この現象をかなり軽減できるのです。
他にもありますが、このようにアシックスはユーザー目線で開発をしてくれているのです。
これからも自主契約を続けてまいりますので、末永くよろしくお願いします。
【GEEK通信】「ナルゲンボトル始めました。」&「女性のためのラケットラジカルサクラとレヴォCV 3.0F LSを試打!」
2018/08/02
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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、
そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。
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テニスに関する仕事をして、30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っている
中居が担当いたします。
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「ナルゲンボトル始めました」
連日の猛暑続きで、テニスコートも空きが出ています。 区営や市営コートは普段ならまったく空きコートがない状況ですが、暑さのせいで、仮予約がキャンセルになるケースが増えており、私の地元でも、3面あるコートが全面空いていることがありました。
そこでテニス大好き人間を集めて、シングルス大会を行いました。
3面4時間6人でシングルスです。
途中ギブアップありで、ダメだなと思ったらリタイアできます。
総当たりで結果は、4勝1敗でした。
最後は足にケイレンが来ましたが、ナルゲン(1リットル)のおかげでなんとか最後までやりきりました。 ナルゲンは、ニューヨーク生まれのアウトドアブランドで、プラスチック製ボトルのメーカーです。
耐熱が-20℃から+100℃まで大丈夫なので、飲料を凍らせて持って行くこともできます。
飽和樹脂ポリエステル製のため、大変丈夫で、臭いも付かず、変色もおきません。
また、特殊なキャップシステムなので、パッキンがないのにもかかわらず液漏れしません。
横にしても逆さまにしても大丈夫です。
伊達公子さんは以前からナルゲンボトルの愛用者で、2018年の全仏オープン女子ダブルスで準優勝した二宮真琴選手もピンクのボトルを使用していました。                      *ナルゲン 広口 1.0L Tritan ウインザー価格:¥1,850(税込)
シングルスの試合の時は、ナルゲンのボトルにスマッシュウォーターを凍らせてカバンに忍ばせていました。
2リットルの水を全て飲み切ってしまい、5試合目にナルゲンボトルを取り出すと丁度良い具合に解けており、ピンクイオンのタブレットを4粒一気に口に放り込み、ガツガツと噛み砕きながら、スマッシュウォーターで流し込みました。
実は1ゲーム目で、足に痙攣がきて、チェンジコートの時に、相手に断って少し離れたところに置いてあったラケットバッグを取りに戻ったのです。
冷たいスマッシュウォーターで生き返りました。
その後は痙攣も治り、6-0で勝利しました。
ナルゲン、スマッシュウォーター、ピンクイオンでこの夏の猛暑を乗り切りましょう。
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「女性のためのラケットラジカルサクラとレヴォCV 3.0F LSを試打!」
その数日後、ダブルスのオフに参加したのですが、気温36℃の暑さのせいか、1人キャンセルが出てしまい、3人になってしまったのです。
私はシングルスでも良いのですが、後の2人はダブルス専門でシングルスはあまりやりません。
そこで、他のコートで休んでいる人を誘ってダブルスをやることにしました。
最初に来てくれた女性の方は、ヘッドのインスティンクトを使用していました。
女性「ラジカルサクラじゃないですか」
私「今日試打しようと思って、試打ラケットを借りてきました、良かったら使ってみますか」
今回は、ラジカルサクラとレヴォCV 3.0F LSを持ってきて、女性のためのラケットを試してみる予定でした。
                    <左>ヘッド ラジカルサクラ<右>スリクソン レヴォCV 3.0F LS
試合が終わって
女性「打ちやすいですね、振り抜きがいいので気持ちよく振れました」
私「サービスとストロークにキレがありましたね」
交代で、次に来てくれた女性がなんと知り合いでした。
私「あれ、Kちゃんなんでここにいるの」
Kちゃん「誘われて来ちゃいました。中居さんはプライベートですか」
私「そうそう、ここ地元なので、でも試打もやっているよ」
以前足立区で、一緒にテニスをしたことがあり、全くの偶然で再開しました。
Kちゃんはテニス歴2年にして、スクール上級レベルに達しています。
普通、男子ダブルスの中にひとり女子が入ると優しいボールを打つのですが、今回に限り、全力でプレーしました。 その理由は、さらに上達してもらいたい気持ちが一番で、次に会う時にはやられてしまいそうなので今のうちに、やってやれという気持ちが二番でした。
今回試打したヘッドラジカルサクラとスリクソンレヴォCV 3.0F LSのインプレッションです。
Kちゃんも使っていたラジカルサクラは、可愛いカラーとは裏腹に中身は、プロモデルらしいしっかりとした打球感のあるラケットでした。
フェース面積98平方インチでフレーム厚23mmのスペックからもわかる通り、当てただけではなかなか飛んでくれません。自分がしっかりとスイングしないと良いボールは打てません。
ウエイトが285gなので、スイングを速くしやすい分、スイートスポットを外さないようにケアすることが大事です。
しっかり振り抜けて芯に当たるとエース級のボールになります。
上達を目指すプレーヤーには強力な相棒となり非常に良いのではないでしょうか。 スリクソンレヴォCV 3.0F LSは、同じウエイトですが、自分のミスをカバーしてくれる優しいラケットでした。
兄貴分のレヴォCV 3.0Fは弾丸派の異名を持つように、歯切れのいいスカッとしたラケットです。
その妹分のこのラケットも、スカッとした打球感はそのままに、パワーを抑えめにコントロールやスピンに比重を置いた設計になっています。
スリクソンラケットらしく芯を外しても振動が少なく、エラーしてしまいそうなショットもなんとか返球できることが多々ありました。
ターゲットは女性ですが、ベテランの男性にもオススメできるラケットです。
ストリングを黒にしたら男性でもカッコいいと思うのですが、いかがでしょうか。

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