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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。 ウインザーラケットショップ池袋店スタッフの中居が独自の目線で話題の商品を紹介します。 テニスに関する仕事をして30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っているシニアプレーヤーです。
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【検証:ダイアデム&ポリファイバー】
「ストリングのカラーで変わるのか、ポリエステルとポリエチレンの違いは?」
※緊急事態宣言以前のインプレッションとなります。
次回以降は特別編でお届け致しますのでお楽しみにください!
前回の記事では、ダイアデムのラケットの発祥のことやお客様のインプレッションをお伝えしましたが、ストリングに関してはまだお伝えできず、今週はその続きを書いていきます。 ダイアデムのポリエステル「ソルティスパワー」と「ソルティスブラック」の違いを探るのが今回のテーマですが、もう一つ気になっているストリングがあります。
ポリファイバーの「ファイヤーレイジリブド」です。 ストリングの表面が歯車状になっていて、ソルティスパワーの星形断面形状と似ているのです。
ファイヤーレイジリブドの素材は、ポリエチレンを使用し、ポリエステルに比べ柔らかい打球感になり、テンション維持が向上します。
歯車状にすることで、ボールをしっかりとホールドし、スピンのかかりを向上させます。
ソルティスパワーの星形断面形状もインパクト時に、突起部分が変形し、ボールとの接触面積が増え、スピンが向上するので考え方はかなり近いと思います。
スリクソンレヴォCS10.0を3本用意し、すべて50ポンドで張り上げました。
まずは、「ソルティスパワー」と「ソルティスブラック」の違いについてチェックしていきましょう。 取っ替え引っ替え打ち比べて微かな違いがわかってまいりました。
「ソルティスパワー」の方が「ソルティスブラック」より若干柔らかいということです。
どちらもポリエステルの中では、柔らかい方に入ると思いますが、星形断面形状がインパクトで潰れてホールド感を生み、スピンもよくかかりますが、フォアスライスのリターンが伸びてくれてリターンダッシュにつながりました。
星形が潰れた後に瞬時に、尖った状態に戻りますので、スナップバックのバックが速いのか、ボールの弾き出しもよく、ボレーも切れがありました。
※ちなみに中居個人の好みの硬さは「ソルティスブラック」の方ですべてが丁度よく感じました。
次の比較は「ソルティス(パワー/ブラック)」と「ファイヤーレイジリブド」の違いです。 はっきり言ってまったく異なるストリングでした。
考え方は同じでも、素材が違う、表面構造が違うとくれば結果は違って当たり前です。
「ファイヤーレイジリブド」は、ポリエチレンならではのまったり感があり、「ソルティス」より柔らかく感じます。
また、歯車状の表面がガリッとボールに食いつき、スピンがかかり、ネットを超えてから急激に落ちます。
ただし、スライスとボレーに関しては個人的に物足りない部分もありました。 歯車状の凹凸が縦糸横糸で、絡んでしまってスナップバックが思ったほど起こらないのです。
ストリンググライドを塗布してみたのですが、効果はあまり見られませんでした。恐らく、凹の溝にストリンググライドの液が入ってしまい、凸の表面に液が行き渡らない状態だったのではないでしょうか。
ベースラインプレーヤーでスピンで粘るシコラーにとっては、ネットの高いところを通過したボールが急激に落下し、バックアウトを激減させてくれることが大いに期待できるストリングでしょう。
スナップバックが少なめなので、バウンド後の跳ね上がりが小さく、一球でも多く打ち返す粘り強さが必要になるでしょう。 今回はすべて、1.25mmを張って約4時間均等に使用しました。
翌日、面圧を測定してみるとソルティスパワー、ソルティスブラックは張り上げた時に面圧47だったのがともに面圧45になっていました。 2~3落ちるのは普通のことです。
ファイヤーレイジリブドは張り上げ時に面圧49で、翌日計った時もまったく変わらず49でした。
ナイロンでもポリエステルでも面圧が落ちることが当たり前ですが、ポリエチレンを素材にしたファイヤーレイジリブドのテンション維持の良さには脱帽です。
またカラーによって硬さが変わってしまうのは、良くあることです。
ストリンガーの人はわかっていると思うのですが、ナイロンでナチュラルカラーとブラックがあると、だいたいブラックの方が柔らかく感じると思います。ソルティスは逆に感じたのですが、もし両方試したことがある方がいらっしゃいましたらご意見を伺いたいです。
自分の感覚が間違っていることも良くございますので。ぜひシェアいただけたらと存じます。
どちらにしても、今回取り上げましたストリングは、特徴のある面白いストリングであることには間違ってないでしょう。
【GEEK通信】【ダイアデム】「NOVA100 大ヒットの予感」
2020/04/13
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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。 ウインザーラケットショップ池袋店スタッフの中居が独自の目線で話題の商品を紹介します。 テニスに関する仕事をして30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っているシニアプレーヤーです。
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【ダイアデム】「NOVA100 大ヒットの予感」
2020年に3月に発売されたダイアデム「NOVA」が、3月度のウインザー全店舗の人気ランキングにランクインしました。
※ウインザーでは横浜店・渋谷店・梅田店・オンラインショップのみの取り扱い。
当GEEK通信のコアな読者の方で、20年来のテニス仲間であるTさんは、バボラのピュアドライブの発売以来すべて揃えているピュアドライバーです。
そのバボラ以外使用しない契約選手のようなTさんが、GEEK通信を見てダイアデムに興味を持ち、いてもたってもいられず店内で試打ができる横浜店で一通り試打し、NOVAを購入。
何故購入に至ったのか等、Tさんの感想をいただきました。
以下はTさんのコメントです。
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Tさん 「tennis365ニュースにもギーク通信のダイアデム記事が、載っていたので更に話題となるのでしょうか。ダイアデムの公式Twitterを見ると、実際に試打をして惚れて買う人が多いそうで。ピュアドライブVSと同じフレーム厚なのにあのパワーは凄いと感じました。
NOVAを使用してテニスをプレーした際に相手をしてくださった方に感想を聞いたら、『差し込んでくる』『着弾してからのボールの伸びが凄い』とのことでした。
打感は柔らかいにも関わらず個人的に申し分ないほどの剛性感があって、スイングスピードが早ければしっかりホールド感も感じることができ、尚且つボールの射出スピードが速いといった《二律相反》している感覚で、これがいわゆるプロストックラケットという感想を抱きました。
試打室で打つよりもコートで生きたボールを打つと尚更、NOVAの良さを体感しました。
自由自在でラケットのキャッチコピーの爆発的パワーというのを感じました。
※個人的な印象ですが、元々ガットメーカーだったバボラとヒストリーが似ているようにも感じました
このようにコメントをさせていただきましたが、既存メーカーのラケットを選ぶという選択肢だって勿論ありますし、好きなプロプレーヤーが使ってるメーカーを選ぶのも全然OKだと思います。
本質を求めるプレーヤーや本気で勝ちたいプレーヤーが、ダイアデムを試打すると選択肢に入るかなと思いましたのでぜひ機会ができた際に試してみて下さい。」
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まだまだ認知度は高くはないですし有名プロが使っているわけでもなく、とにかく知らないことが多いので、正規代理店のK氏にダイアデムについてインタビューをしましたので参考にしてみてください。
中居「ラケットの開発のきっかけはあったのでしょうか」
K氏「社長のAJバートレット氏がカレッジプレーヤーだった2009年にロジャー・フェデラー選手のヒッティングパートナーを務めたことがありました。彼はメーカーから与えられている市販製品とロジャー・フェデラー選手を始めとするトップが使用するプロスペックモデルとの違いに愕然としたと言っていました。怪我もありプロの道を断念したとのことでしたが、テニスメーカー、しかもプロスペックを皆が使えるものを提供したいという夢があったとのことでした。」
中居「ダイアデムの名前の由来は何でしょうか」
K氏「ダイアデムとは王冠のことで、覚えやすく高貴な意味があります。ロジャー・フェデラー選手とヒッティングした意味合いも少しだけ入れたいと思ったことや、テニスブランドとして高みにいきたいと言う願望があったと言っていました。」
中居「代理店になったきっかけはあったのでしょうか」
K氏「私との出会いは2018年秋です。日本市場でこのブランドを広めたい、コンサルタントをしてくれないか?私は貴方のことを調べたし、良く知っている米国のWやPからも貴方の名前が必ず出てくる。だから逢いに来た。と言うオファーが来たことがきっかけでした。(オファーをもらった当時は扱いブランドの『スノワート』に集中をしていました)
K氏「2019年にダイアデムのラケットがアメリカでスタートしましたが、スタート当時私は『並行輸入という形で日本に沢山流れてくるので、正規代理店を決めてお店に卸してください。ネットのみではなく実店舗があるショップから支持が受けられないブランドは終わってしまいます。』と伝えました。」
K氏「同時にラケットの完成度ですが、ウレタンフォームを詰め込むまでのアイデアは良かったのですが、個人的にはもう少しバージョンアップできる余地があると感じていました。それからはフレーム内にFSと言う壁を2枚入れ3層にしたり、PUフォームを2種類の極め細かいものにしたり、素材を全て世界一の国内最大手素材ブランドに変えました。
K氏「2019春ごろには2020モデルを完成させ、この2020モデルから日本での販売をスタートするというアドバイス提案をし、日本市場への準備を整えて参りました。
これ以降は、ダイアデムに『日本の正規代理店を決めて下さい。』と伝え、コンサルタントとしての契約を終えたのです。
ですが、正規代理店を決めるコンペが中々決まらないことなど様々なストーリーがあり、最後には私自身の会社もコンペに入れてもらい、、、、結果的に日本における販売権を私の会社が獲得することになりました。」
中居「会社の規模ではなく、ラケットにかける熱量の違いだったのではないでしょうか。Kさん熱い人ですから。お忙しい中、貴重なお話ありがとうございました。」
ダイアデムはストリングメーカーとして2015年にスタートし、選手やコーチ、ストリンガーに評価をもらい、ダイアデムというブランドが認知されラケット開発に至ったと聞いています。
そこで星形断面形状の「ソルティスパワー」を自分のラケットに張ることにしました。
カラーがティール(エメラルドグリーン)とブラックがあり、悩んでいるとパッケージの名前が違っていることに気が付きました。
ティールはエメラルドグリーンのパッケージで「SOLSTICE POWER(ソルティスパワー)」となっています。
ブラックは、黒いパッケージで「SOLSTICE BLAC(ソルティスブラック)」となっています。
そもそもカラー違いでパッケージの色が違うことはないので、この時点で変だなと思ってました。
【なぜ名前が違うのか】をK氏に尋ねました。
K氏「中居さん、よく気付きましたね。実はアメリカでは違うアイテムとして販売しているのです。カラーを変えると打球感が違ってくるのです。」
中居「グリップテープもカラーによってフィット感が変わりますが、ストリングも変わるんですね」
K氏「ただ本当に、違いがわかるのは選手クラスの限られた人達だけなのですが、アメリカでのダイアデムのターゲットが選手層なので、別々のアイテムにしているのです。」
次回はこの二つのストリングの違いを試打をして解明していこうと思います。
■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。 ウインザーラケットショップ池袋店スタッフの中居が独自の目線で話題の商品を紹介します。 テニスに関する仕事をして30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っているシニアプレーヤーです。
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【ダイアデム】「NOVA100 大ヒットの予感」
2020年に3月に発売されたダイアデム「NOVA」が、3月度のウインザー全店舗の人気ランキングにランクインしました。
※ウインザーでは横浜店・渋谷店・梅田店・オンラインショップのみの取り扱い。
当GEEK通信のコアな読者の方で、20年来のテニス仲間であるTさんは、バボラのピュアドライブの発売以来すべて揃えているピュアドライバーです。
そのバボラ以外使用しない契約選手のようなTさんが、GEEK通信を見てダイアデムに興味を持ち、いてもたってもいられず店内で試打ができる横浜店で一通り試打し、NOVAを購入。
何故購入に至ったのか等、Tさんの感想をいただきました。
以下はTさんのコメントです。
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Tさん 「tennis365ニュースにもギーク通信のダイアデム記事が、載っていたので更に話題となるのでしょうか。ダイアデムの公式Twitterを見ると、実際に試打をして惚れて買う人が多いそうで。ピュアドライブVSと同じフレーム厚なのにあのパワーは凄いと感じました。
NOVAを使用してテニスをプレーした際に相手をしてくださった方に感想を聞いたら、『差し込んでくる』『着弾してからのボールの伸びが凄い』とのことでした。
打感は柔らかいにも関わらず個人的に申し分ないほどの剛性感があって、スイングスピードが早ければしっかりホールド感も感じることができ、尚且つボールの射出スピードが速いといった《二律相反》している感覚で、これがいわゆるプロストックラケットという感想を抱きました。
試打室で打つよりもコートで生きたボールを打つと尚更、NOVAの良さを体感しました。
自由自在でラケットのキャッチコピーの爆発的パワーというのを感じました。
※個人的な印象ですが、元々ガットメーカーだったバボラとヒストリーが似ているようにも感じました
このようにコメントをさせていただきましたが、既存メーカーのラケットを選ぶという選択肢だって勿論ありますし、好きなプロプレーヤーが使ってるメーカーを選ぶのも全然OKだと思います。
本質を求めるプレーヤーや本気で勝ちたいプレーヤーが、ダイアデムを試打すると選択肢に入るかなと思いましたのでぜひ機会ができた際に試してみて下さい。」
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まだまだ認知度は高くはないですし有名プロが使っているわけでもなく、とにかく知らないことが多いので、正規代理店のK氏にダイアデムについてインタビューをしましたので参考にしてみてください。
中居「ラケットの開発のきっかけはあったのでしょうか」
K氏「社長のAJバートレット氏がカレッジプレーヤーだった2009年にロジャー・フェデラー選手のヒッティングパートナーを務めたことがありました。彼はメーカーから与えられている市販製品とロジャー・フェデラー選手を始めとするトップが使用するプロスペックモデルとの違いに愕然としたと言っていました。怪我もありプロの道を断念したとのことでしたが、テニスメーカー、しかもプロスペックを皆が使えるものを提供したいという夢があったとのことでした。」
中居「ダイアデムの名前の由来は何でしょうか」
K氏「ダイアデムとは王冠のことで、覚えやすく高貴な意味があります。ロジャー・フェデラー選手とヒッティングした意味合いも少しだけ入れたいと思ったことや、テニスブランドとして高みにいきたいと言う願望があったと言っていました。」
中居「代理店になったきっかけはあったのでしょうか」
K氏「私との出会いは2018年秋です。日本市場でこのブランドを広めたい、コンサルタントをしてくれないか?私は貴方のことを調べたし、良く知っている米国のWやPからも貴方の名前が必ず出てくる。だから逢いに来た。と言うオファーが来たことがきっかけでした。(オファーをもらった当時は扱いブランドの『スノワート』に集中をしていました)
K氏「2019年にダイアデムのラケットがアメリカでスタートしましたが、スタート当時私は『並行輸入という形で日本に沢山流れてくるので、正規代理店を決めてお店に卸してください。ネットのみではなく実店舗があるショップから支持が受けられないブランドは終わってしまいます。』と伝えました。」
K氏「同時にラケットの完成度ですが、ウレタンフォームを詰め込むまでのアイデアは良かったのですが、個人的にはもう少しバージョンアップできる余地があると感じていました。それからはフレーム内にFSと言う壁を2枚入れ3層にしたり、PUフォームを2種類の極め細かいものにしたり、素材を全て世界一の国内最大手素材ブランドに変えました。
K氏「2019春ごろには2020モデルを完成させ、この2020モデルから日本での販売をスタートするというアドバイス提案をし、日本市場への準備を整えて参りました。
これ以降は、ダイアデムに『日本の正規代理店を決めて下さい。』と伝え、コンサルタントとしての契約を終えたのです。
ですが、正規代理店を決めるコンペが中々決まらないことなど様々なストーリーがあり、最後には私自身の会社もコンペに入れてもらい、、、、結果的に日本における販売権を私の会社が獲得することになりました。」
中居「会社の規模ではなく、ラケットにかける熱量の違いだったのではないでしょうか。Kさん熱い人ですから。お忙しい中、貴重なお話ありがとうございました。」
ダイアデムはストリングメーカーとして2015年にスタートし、選手やコーチ、ストリンガーに評価をもらい、ダイアデムというブランドが認知されラケット開発に至ったと聞いています。
そこで星形断面形状の「ソルティスパワー」を自分のラケットに張ることにしました。
カラーがティール(エメラルドグリーン)とブラックがあり、悩んでいるとパッケージの名前が違っていることに気が付きました。
ティールはエメラルドグリーンのパッケージで「SOLSTICE POWER(ソルティスパワー)」となっています。
ブラックは、黒いパッケージで「SOLSTICE BLAC(ソルティスブラック)」となっています。
そもそもカラー違いでパッケージの色が違うことはないので、この時点で変だなと思ってました。
【なぜ名前が違うのか】をK氏に尋ねました。
K氏「中居さん、よく気付きましたね。実はアメリカでは違うアイテムとして販売しているのです。カラーを変えると打球感が違ってくるのです。」
中居「グリップテープもカラーによってフィット感が変わりますが、ストリングも変わるんですね」
K氏「ただ本当に、違いがわかるのは選手クラスの限られた人達だけなのですが、アメリカでのダイアデムのターゲットが選手層なので、別々のアイテムにしているのです。」
次回はこの二つのストリングの違いを試打をして解明していこうと思います。
【GEEK通信】【ヨネックス】「完成度の高さが売りのVコアプロ100 JP※Vコアプロシリーズインプレッション」
2020/04/04
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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。 ウインザーラケットショップ池袋店スタッフの中居が独自の目線で話題の商品を紹介します。 テニスに関する仕事をして30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っているシニアプレーヤーです。
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【ヨネックス】「完成度の高さが売りのVコアプロ100 JP 」
意外と知られていないのが、ヨネックスのラケットカスタムオーダーシステム「カスタムフィット(CUSTOM FIT)」です。
国産ラケットメーカーの強みは、1本1本のラケットのウエイト、バランス、スイングウエイトが比較的均一なことです。
ラケットはほとんどが海外生産で、意外とばらつきが多いのです。カタログに表示されているウエイト、バランスは平均を記載しており、プラスマイナス5~7のずれは許容範囲なのです。
逆に言うと自分の好みのウエイト、バランス、スイングウエイトをばらつきの中から選ぶことが可能なのです。
そこにいくとヨネックスはばらつきが少ないので、ウエイト軽め、バランストップヘビー等を選ぶのが難しいのです。
そこでカスタムフィットです。
ウエイトを5g、バランスを5mm上げ下げすることが可能なのです。
また、0.5インチロングにすることも可能です。(その場合はウエイト、バランス指定はできません)
費用は¥2,000+税で、10日から1ヶ月程で出来上がります。
※上記金額は2020年2月時点のもの
さらにラケットにネームプリントもできます。(費用は¥1,000+税)
※上記金額は2020年2月時点のもの 国内に工場を持つヨネックスだからできる、きめ細かなサービスです。
Vコアプロ97をカスタムフィットしたY田さんと、今回発売された「Vコアプロ100 JP」をはじめ、Vコアプロシリーズを試打したのでインプレッションをお送りしたいと思います。
今回中居が用意した試打ラケットは、【Vコアプロ100 JP】と【Vコアプロ100(300g)】にヨネックスのダイナワイヤー130を50ポンドで張ったものです。
また、Y田さんが305g、305mmにカスタムフィットした【Vコアプロ97】にルキシロンのスマート125を39/36で張ったものも参考に打ってみました。
試打の前に補足させていただきますが、Vコアプロ100 JPは日本人のために開発されたモデルで、フレーム厚を厚くしてウエイトを軽量にし、力に自信が無い方でもパワーが出せる設計です。
Vコアプロ100 JPは、スペック的にすでに発売しているVコアプロ100と別シリーズのVコア100の間に位置するようなラケットと感じましたが、シリーズが異なるうえで両ラケットの間に位置する狭い部分に焦点を当てたラケットだからこそ完成度が高いと感じます。
(そもそもVコアプロ100 JPは必要なのかの論議が起きそうですが、試打でその論議を食い止めることができるかも注目です。)
今回の試打で中居にとって最も気持ち良く打てたのはVコアプロ97でした。
まったく硬くなく、むしろ柔らかい打球感で球乗りがよく、インパクトから中々離れない印象を受けました。ただし、不利な態勢になると100%からいきなり50%以下になってしまったようなパワーしか出せず、まったくごまかしがききません。※中居個人の意見です
次に打ったVコアプロ100は、少し楽になりましたが、柔らかさはあまり感じなくなりました。
確かに、パワーアップし、スピンもかけやすいのですが、Vコアプロ97と比較し差はほんの僅かかも(?)と感じました。
自分なら、打球感を重視してVコアプロ97を選びます。
これには私個人の経験談による理由があるのですが、元々、VコアツアーG(オレンジ色のモデル)を使っていて、今でも名器だったなあと回想するほどで、20mm厚のボックスフレームは大好物なのです。
Vコアプロ100 JPは、23mm厚になるので20mmのVコアプロ97、21mmのVコアプロ100に比べて反発力が明らかに違いました。
Vコア100に比べると流石に飛びは落ちますが、ボックスフレームならではの、掴む打球感があり、ボールの押し具合は手のひらに伝わる感覚で調整がしやすく感じます。
ポリツアープロで張ったのも打ちましたが、食い付きが良くスピンもかかり、さらに音が良くて、気持ちが乗ってプレーすることができました。
個人的にはポリエステルが合っていると感じました。
--------------------
今回一緒に試打をしましたY田さんのVコアプロシリーズのインプレッションをご紹介します。※個人の意見です
■Vコアプロ 97
面の小ささ、フレームの細さからくる振り抜きやすさは抜群です。一定のしなりは感じますが、大きなしなりを感じることはないという印象です。面の安定性が高く、フラットドライブでボールをつぶして打ちやすいです。またサーブでもスイングスピードを上げやすいです。 もちろん使い慣れているという背景もありますが、スピード、回転、コントロールの制御は最もしやすいと感じました。しっかり振り切るスイングをするプレーヤーに合うと感じました。
■Vコアプロ 100
Vコアプロ 97に比べると飛びが良く、反発性も高いと感じます。打感は良いのですがVコアプロ100 JP同様にしなりは感じにくいかもしれません。Vコアプロ100 JPと同じような重さ、バランスのはずですが、試打をしたラケットの3本の中では、最もヘッドの重さを感じました。Vコアプロ97に比べ、ボールは飛びますが、重たく感じてしまった理由でコントロールはしにくかったです。中級以上でラケットヘッドの重さをご自身のスイングとうまくミックスして使える人に合うのではないかと感じます。
■Vコアプロ 100 JP
当然ですが、最も飛びが良く、弾道も高めになりました。試打用ラケットはヘッドの重みをあまり感じなく、操作性が良かったので、ボールは飛ぶ中で、コントロールを比較的しやすかったです。BOX形状の打感の良さも残り、しなりはあまり感じなかったです。オールラウンドに使いやすい印象で、マイルドな打感はすべてのプレーヤーに合うように感じました。
3本に共通して言えるのは、不快な振動が本当に少ないことだと思います。テニスエルボーになってしまった人などにも向くかもしれません。
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最後に、Vコアプロ100 JPは、BOX形状のノリの良い打球感が好きな方でパワーアシストも欲しいし、操作性も良くしたいと言うこだわりが強い方も満足させるラケットに仕上がっています。
そしてもう少し軽くしたい、トップライトにしたいなどの要望がある方は「カスタムフィット(CUSTOM FIT)」をお試しください。
■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。 ウインザーラケットショップ池袋店スタッフの中居が独自の目線で話題の商品を紹介します。 テニスに関する仕事をして30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っているシニアプレーヤーです。
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【ヨネックス】「完成度の高さが売りのVコアプロ100 JP 」
意外と知られていないのが、ヨネックスのラケットカスタムオーダーシステム「カスタムフィット(CUSTOM FIT)」です。
国産ラケットメーカーの強みは、1本1本のラケットのウエイト、バランス、スイングウエイトが比較的均一なことです。
ラケットはほとんどが海外生産で、意外とばらつきが多いのです。カタログに表示されているウエイト、バランスは平均を記載しており、プラスマイナス5~7のずれは許容範囲なのです。
逆に言うと自分の好みのウエイト、バランス、スイングウエイトをばらつきの中から選ぶことが可能なのです。
そこにいくとヨネックスはばらつきが少ないので、ウエイト軽め、バランストップヘビー等を選ぶのが難しいのです。
そこでカスタムフィットです。
ウエイトを5g、バランスを5mm上げ下げすることが可能なのです。
また、0.5インチロングにすることも可能です。(その場合はウエイト、バランス指定はできません)
費用は¥2,000+税で、10日から1ヶ月程で出来上がります。
※上記金額は2020年2月時点のもの
さらにラケットにネームプリントもできます。(費用は¥1,000+税)
※上記金額は2020年2月時点のもの 国内に工場を持つヨネックスだからできる、きめ細かなサービスです。
Vコアプロ97をカスタムフィットしたY田さんと、今回発売された「Vコアプロ100 JP」をはじめ、Vコアプロシリーズを試打したのでインプレッションをお送りしたいと思います。
今回中居が用意した試打ラケットは、【Vコアプロ100 JP】と【Vコアプロ100(300g)】にヨネックスのダイナワイヤー130を50ポンドで張ったものです。
また、Y田さんが305g、305mmにカスタムフィットした【Vコアプロ97】にルキシロンのスマート125を39/36で張ったものも参考に打ってみました。
試打の前に補足させていただきますが、Vコアプロ100 JPは日本人のために開発されたモデルで、フレーム厚を厚くしてウエイトを軽量にし、力に自信が無い方でもパワーが出せる設計です。
Vコアプロ100 JPは、スペック的にすでに発売しているVコアプロ100と別シリーズのVコア100の間に位置するようなラケットと感じましたが、シリーズが異なるうえで両ラケットの間に位置する狭い部分に焦点を当てたラケットだからこそ完成度が高いと感じます。
(そもそもVコアプロ100 JPは必要なのかの論議が起きそうですが、試打でその論議を食い止めることができるかも注目です。)
今回の試打で中居にとって最も気持ち良く打てたのはVコアプロ97でした。
まったく硬くなく、むしろ柔らかい打球感で球乗りがよく、インパクトから中々離れない印象を受けました。ただし、不利な態勢になると100%からいきなり50%以下になってしまったようなパワーしか出せず、まったくごまかしがききません。※中居個人の意見です
次に打ったVコアプロ100は、少し楽になりましたが、柔らかさはあまり感じなくなりました。
確かに、パワーアップし、スピンもかけやすいのですが、Vコアプロ97と比較し差はほんの僅かかも(?)と感じました。
自分なら、打球感を重視してVコアプロ97を選びます。
これには私個人の経験談による理由があるのですが、元々、VコアツアーG(オレンジ色のモデル)を使っていて、今でも名器だったなあと回想するほどで、20mm厚のボックスフレームは大好物なのです。
Vコアプロ100 JPは、23mm厚になるので20mmのVコアプロ97、21mmのVコアプロ100に比べて反発力が明らかに違いました。
Vコア100に比べると流石に飛びは落ちますが、ボックスフレームならではの、掴む打球感があり、ボールの押し具合は手のひらに伝わる感覚で調整がしやすく感じます。
ポリツアープロで張ったのも打ちましたが、食い付きが良くスピンもかかり、さらに音が良くて、気持ちが乗ってプレーすることができました。
個人的にはポリエステルが合っていると感じました。
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今回一緒に試打をしましたY田さんのVコアプロシリーズのインプレッションをご紹介します。※個人の意見です
■Vコアプロ 97
面の小ささ、フレームの細さからくる振り抜きやすさは抜群です。一定のしなりは感じますが、大きなしなりを感じることはないという印象です。面の安定性が高く、フラットドライブでボールをつぶして打ちやすいです。またサーブでもスイングスピードを上げやすいです。 もちろん使い慣れているという背景もありますが、スピード、回転、コントロールの制御は最もしやすいと感じました。しっかり振り切るスイングをするプレーヤーに合うと感じました。
■Vコアプロ 100
Vコアプロ 97に比べると飛びが良く、反発性も高いと感じます。打感は良いのですがVコアプロ100 JP同様にしなりは感じにくいかもしれません。Vコアプロ100 JPと同じような重さ、バランスのはずですが、試打をしたラケットの3本の中では、最もヘッドの重さを感じました。Vコアプロ97に比べ、ボールは飛びますが、重たく感じてしまった理由でコントロールはしにくかったです。中級以上でラケットヘッドの重さをご自身のスイングとうまくミックスして使える人に合うのではないかと感じます。
■Vコアプロ 100 JP
当然ですが、最も飛びが良く、弾道も高めになりました。試打用ラケットはヘッドの重みをあまり感じなく、操作性が良かったので、ボールは飛ぶ中で、コントロールを比較的しやすかったです。BOX形状の打感の良さも残り、しなりはあまり感じなかったです。オールラウンドに使いやすい印象で、マイルドな打感はすべてのプレーヤーに合うように感じました。
3本に共通して言えるのは、不快な振動が本当に少ないことだと思います。テニスエルボーになってしまった人などにも向くかもしれません。
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最後に、Vコアプロ100 JPは、BOX形状のノリの良い打球感が好きな方でパワーアシストも欲しいし、操作性も良くしたいと言うこだわりが強い方も満足させるラケットに仕上がっています。
そしてもう少し軽くしたい、トップライトにしたいなどの要望がある方は「カスタムフィット(CUSTOM FIT)」をお試しください。