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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは
テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。
ウインザーラケットショップ池袋店スタッフの中居が独自の目線で話題の商品を紹介します。
テニスに関する仕事をして30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っているシニアプレーヤーです。
「温故知新 GEEK中居のラケット遍歴」
「温故知新」最終回記念として、わたくしGEEK中居の歴代使用ラケットを振り返ってみたいと思います。
18歳からテニスを始め、44年が経ちました。何本程のラケットを使ったのか、振り返りたいと思います。
ファーストラケットは、ウッドのヤマハ「YWG33」
何も知識が無く、重さやグリップサイズがあることも知らずに、LM5を購入しました。
この当時、ウエイトはライト<ライトミディアム<ミディアムでした。
360g程あったかと思います。
グリップ5は、4と5/8インチです。
2本目は、ジョン・マッケンロー選手に憧れてウイルソンのプロスタッフ(ウッド)にするつもりが、手違いで、「アドバンテージ」になりました。
3本目は、この頃プリンスからデカラケが発売になり、早速飛びつこうとしたところ、友人に先を越され…ウイルソンのデカラケ「エクストラ」を購入。
この頃からデカラケ思考が強かったみたいです。
初めてのカーボンラケットは、ヨネックスの「R-27」
周りは「R-22」を使っており、ボロンは硬いということを知らずに購入しました。
そしてジミー・コナーズ選手が開発に関わったとされるウイルソン「プロスタッフミッド85」を手にしました。当時で定価6万円のラケットです。
次はプリンス「グラファイト110」
初代ノングロメットで定価9万円が値下がりしたので購入しました。
その後、プロケネックス3連発「RK-96」「コンポジットドミネーター」「ブラックエースマイクロ」
ブラックエースマイクロは22×30の超密パターンのラケットで、1.10ミリのストリングを30ポンドで張るラケットでした。1回使用して手放してしまいました。
この当時は、試打をするシステムはまだ無く、イメージを膨らませてラケットを購入するのが当たり前でした。
試打ラケットが出てきたのは、約35年前の「ウイルソン プロファイル」からです。
それまで20mm以下のフレーム厚が一般的でしたが、40mm近い厚さの超厚ラケで、打ってみないことにはそのパワーが伝わらず、打った人たちの口コミで噂は広がるばかり…。
試打ラケットの順番待ちが20人を超える騒ぎになりました。
フランス人のヤニック・ノア選手が全仏オープンを優勝した時に使用していたルコックのラケット、ウッドとカーボンのコンポジット「コンセプト3」を購入。当然お揃いのウエアも着用していました。
熱可塑性素材のプリンス「ボルテックス」
プリンス O3第一弾の「O3ブルー」
ブリヂストン「X-BLADE BX」
フィッシャー「バキュームツインテック」
ヨネックスのレイトン・ヒューイットモデル「RDS001」
スタン・ワウリンカモデル「VコアツアーG」
バボラ初のラケット「ピュアドライブ」
ダンロップ「エアロジェル300」
ヘッド初代「スピードMP」を使用。44年間で唯一のヘッドでした。
ウイルソンSラケ第一弾「スティーム105S」
ウイルソン「プロスタッフ97」
バボラはアエロプロドライブが好調に売れている頃、モールドから全て作り直した「ピュアアエロ」を発売、1球も試打せずに購入しました。
その後スリクソン3連発「REVO X4.0」「REVO CV5.0」
トラックマンのデータを参考に購入した初のラケット「REVO CS10.0」魔法のラケットでした。
その後スノワート「ビタス115」
プリンス「ビーストDB100(280g)」
「エンブレム110」ときて、ウイルソン「シフト99プロ」「シフト99」の時に、腱板断裂の怪我をして「エンブレム110」に戻っているのが現状です。
ブランドで整理すると、
ウイルソン→8機種
プリンス→4機種
スリクソン→3機種
プロケネックス→3機種
ヨネックス→3機種
バボラ→3機種
ダンロップ→2機種
ヤマハ→1機種
フィッシャー→1機種
ルコック→1機種
ヘッド→1機種
スノワート→1機種
全31機種でした。
短くて1日使用した「ブラックエースマイクロ」
長くて4年使用した「エンブレム110」
平均すると1年半でラケットを買い替えている計算になりました。
皆さんも、自分で使用した歴代のラケットを思い出してみてください。
その時々の思い出が蘇ってくるのではないかと思います。
「このラケットの時は、あの試合に出てたな」とか「あのラケットの時は、ダブルスで誰々とペアだったな」等、忘れかけていたことを思い出します。
テニスを始めて2年目でデカラケを使い、グラファイト、ボルテックス、O3ブルー、REVO CS10.0、エンブレム110などデカラケが10機種ありました。
100平方インチは、5機種しかなくデカラケ好きだったことがわかります。
「温故知新」はこれにて最終回となりますが、いつか第二部が出来たらいいなと思っております。
長いことお読みくださりありがとうございました。