-----------------------
■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは
テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。
ウインザーラケットショップ池袋店スタッフの中居が独自の目線で話題の商品を紹介します。
テニスに関する仕事をして30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っているシニアプレーヤーです。
-----------------------
「イチオシ ダンロップ白ラケ」
以前に「新旧対決」「ライバル対決」をやったのですが、どちらも白ラケが良い結果となりました。
まだ、ダンロップの白いラケットの正体を明かしていないので、新旧というのもおかしな話しなのですが、
ダンロップLX800は長さが27.5インチだったのに対し、白ラケはおそらく27インチになっています。
トラックマン対決の際にダンロップの白いラケットが気に入ってしまい、翌日のプライベートテニスに持っていきました。
このラケットはなんと言っても打球感に特徴があります。
マイルド・ソフトという月並みな表現では物足りない感じで、「なめらか」が最もイメージに近いと思います。
軽量モデルはスイートスポットを外すと面ぶれが起きやすかったり、面積が大きいラケットはストリングの共振や振動が大きくなったりと打球感に問題を抱えるパターンが見られますが、この白ラケはまったくその兆候がありません。
きっと色々な工夫がされていると思うのですが、まだ情報解禁前なので、
ダブルスのゲームで使用したインプレッションをお伝えさせていただきます。
14名で2面を使用し、4時間プレーしたのですが、勝ち残り制で、ペアを変えながら行うので、
今回勝ったペアは次戦では敵になります。
よって勝ち続けるのは本当に大変なのです。
結果を言ってしまうと白ラケのみ使用して、7戦全勝してしまいました。
しかも、上から打つサービスはドクターストップがかかっているので、スリークォーターからのアンダースピンサービスです。
白ラケのストロークとボレーの打ちやすさのみで勝てたので、ラケットのクオリティが高かったということになります。
まずよかったのはデフェンスです。
サービスのリターン・スマッシュの返球はラケットに当たればなんとか返すことができました。
スマッシュの返球時は、ジャンプして左手で返したのですがブレずに返すことができました。
威力のあるサービスに対し、軽量(おそらく255g)なのに面ブレがなく、反応さえすればネットを超えます。
相手のセカンドサービスは前衛の上を抜く、ストレートスピンロブがミスなく打て、有効打になりました。
ドロップショット・アングルボレーは嘘のように簡単にエースになってしまいました。
とにかく楽!でも楽なのに威力もコントロールも申し分ないレベルです。
これぞラグジュアリーラケットです。
ストリングは縦にトアルソン・バイオロジックXX128、横にトアルソン・アスタリスタアーマード125を40ポンドで張りました。
柔らかく張ったことで、軽量ラケットの欠点である打ち負け感がほとんどありませんでした。
発売が待ち遠しいラケットです。