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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは
テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。
ウインザーラケットショップ池袋店スタッフの中居が独自の目線で話題の商品を紹介します。
テニスに関する仕事をして30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っているシニアプレーヤーです。
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「一刀両断 元グリップの加水分解を見逃すな」
昔使っていた古いラケットが出てきたので、そのまま使おうとしている方はいませんか。
ストリングだけ張り替えてもダメですよ。
元グリップを確認してみてください。
前回、ベトベトになったから元グリップを外してしまった。という話しをしました。
なぜベトベトになってしまったかというと「加水分解」が起きてしまったからです。
ポリエステル系ポリウレタンやEVAなどは経年劣化として、科学変化を起こします。
元グリップ、衝撃吸収を謳ったグロメット、シューズのミッドソール、オシャレなバッグの表面などに使われています。
水と科学反応することで、違う物質に変化してしまい、「ベトベト」「サラサラ」「粉状化」「墨化」「硬質化」など、
かなり大変な状態になります。
使用、不使用に関わらず劣化しますので、古いラケットを久々に使う時は特に要注意です。
あれっ?と思ったら、グリップをビニール袋などで覆ってお店にお待ちください。
リプレイスメントグリップ代と加工費で交換させていただきます。
また、普通に使い続けているラケットでも、加水分解は徐々に進行しています。
オーバーグリップの痛み方が今までより早くなってきたら、元グリップの加水分解を疑ってください。