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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは
テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。
ウインザーラケットショップ池袋店スタッフの中居が独自の目線で話題の商品を紹介します。
テニスに関する仕事をして30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っているシニアプレーヤーです。
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「一刀両断 元グリップ(リプレイスメントグリップ)を外しちゃダメ」
前回、昭和すぎるグリップサイズの選び方を一刀両断させていただきましたが、
そもそもグリップのワンサイズの違いは何mmかご存知ですか。
1/8インチの違いですので、外周3.175mmの差になります。
厚さにすると0.5mmです。
お店で張り替えを受ける時に、元グリップを外して、オーバーグリップだけ巻いて使っている方をよくお見かけします。
なぜ元グリップを外したのか伺ってみると…
「太かったので」
「オーバーグリップを外す時に一緒に取ってしまった」
「ベトベトになってしまったので」
などの理由でした。
ワンサイズが0.5mmの厚さですので、元グリップの厚さは1.5mm以上あります。
よって、約3サイズ細くなってしまいます。
例えば、グリップサイズ2番の元グリップを外すと、グリップ0になります。
それは、12歳以下のジュニアラケット用くらいの細さになってしまいます。
元グリップを外す弊害として、
「細すぎて手の中でグリップが動いてしまう」
「衝撃がダイレクトに手に響いてしまう」
「バランスがかなりトップヘビーになってしまう」
などの理由で、手首や肘を痛めてしまう可能性を高めてしまっているのです。
グリップテープで衝撃吸収を高めることは振動止めを付けるより効果があると言われています。
サイズが太い場合は、ワンサイズ細くできるリプレイスメントグリップがありますので、
元グリップを剥がすのではなく、交換しましょう。
元グリップの重さは20g前後ありますので、外してしまうと、全体のウエイトも軽くなります。
何より手元の重さがなくなり、バランスポイントが2cm程ヘッドよりになるので、トップヘビーになってしまいます。
ラケットの基本性能も変わってしまうので、テニスのパフォーマンスにも悪影響を及ぼす可能性があります。
元グリップは意外と大事というお話でした。