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GEEK通信「一刀両断 ナチュラルストリングは雨に弱いは本当なのか」
2024/10/16

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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは
テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。
ウインザーラケットショップ池袋店スタッフの中居が独自の目線で話題の商品を紹介します。 
テニスに関する仕事をして30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っているシニアプレーヤーです。
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「一刀両断 ナチュラルストリングは雨に弱いは本当なのか」

ナチュラルストリングは「雨に弱い」というのは本当ですが、ナイロンストリングも雨は良くありません。
雨に比較的強いのは、ポリエステルだけです。
ナチュラルストリングは牛の腸を加工して作られているので、水を吸収してしまいます。
人間の肌も長い時間、水に付けているとふやけてくるのと同様で、天然のものは水分を吸ってしまうのです。
ただし、近年ナチュラルストリングの支持が高い「バボラ」では、
水に対して強くなるオールシーズン加工をストリングの内部に浸透させました。
しかも、ナチュラルストリングの品質に悪影響を与えないように、牛のDNAを研究し、完成させたのです。
これによって、ある程度の水分ならばさほど影響しないようになってきたのです。
普段ナチュラルストリングを張っている方で、雨の日用にナイロンを予備にしている場合がありますが、
個人的には、雨の日にナイロンはあまりおすすめしません。
おすすめしない理由は私の体験談にてお話をさせていただきます。
ある大会で、雨足が強くなってきました。
普通なら中断するほどの雨だったのですが、日没も近くなってきており、
大会運営側からすると、最後の試合なので、終わらせたいと思うのも仕方ありません。
ボールを、打つと水しぶきが凄く、土星の様に周りに輪ができる感じです。
ボールが重たくて、全然飛ばなくなり、ネットを越さないミスが増えてしまいました。
予備のナイロンを使っていたのですが、大事な決勝ですので、思い切ってナチュラルを張っているラケットにチェンジしました。
すると、ナチュラルの方が反発が良いので、ネットミスは減り、良いショットが出る様になりました。
試合の翌日、ナチュラルストリングは1.5倍くらいの太さになり、
ナイロンストリングは見た目は変わりませんが、ゆるゆるになっており、10ポンド以上面圧は落ちていました。
もし、ナイロンを雨の日用にするなら、5ポンド以上テンションを下げて張っておくことをおすすめします。
もし、雨上がりの試合で軽くボールが湿る程度なら、ナチュラルを使ってもいいかもしれませんね。
これからは、雨の日用はポリエステルを5ポンド程度緩く張って準備するか、そろそろ張り替えるタイミングのナチュラルを予備にすることにします。
結論、ナチュラルストリングは雨には強くはないが、昔より改善されてきているので、大事な試合で、多少の湿り気程度なら使用してもいいのではないでしょうか。
くれぐれも自己責任でお使いください。