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GEEK通信「イチオシ ダンロップ LX1000」
2024/10/18

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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは
テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。
ウインザーラケットショップ池袋店スタッフの中居が独自の目線で話題の商品を紹介します。 
テニスに関する仕事をして30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っているシニアプレーヤーです。
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「イチオシ ダンロップLX1000」

今から7年前、トラックマンのスタッフイベントで予想もしないラケットに出会いました。
マイラケのスリクソン レボCX4.0より約10km程、速いボールが打てることに驚愕し、
すぐさまラケットをチェンジしました。
その後、軽量デカラケ路線へ軌道修正することになるのですが、
そのきっかけとなったラケットが「スリクソン レボCS10.0」通称『魔法のラケット』でした。
スリクソン レボCS10.0からダンロップLX1000にモデルチェンジし、その後継モデルとして第二弾が発売されました。

フェース面縦の長さは39.37cmを超えてはいけないという規定があります。
LX1000の縦糸の長さは、40cmあり何もしないと違反になりますが、
デュアルブリッジ・システム搭載により、実打長を36cmにしています。
縦ストリングはデュアルブリッジに触れていません。
その為、40cmの撓みを利用することによって、パワーが上がり、ブリッジ付近に当たってもスイートスポットとさほど変わらないボールが打てるようになります。
そのことから、魔法のラケットと言われるようになったのです。
発売からフェース面積115平方インチ、ウエイト255g、長さ27.5インチは22年間変わりませんでしたが、
今回発売されたLX1000は長さが27インチに変更されました。
27.5インチのメリットは、パワーが増すことです。
27インチのメリットは、操作性能が良くなることです。
今回の改良は、パワーを犠牲にして操作性能を取ったのでしょうか。
いいえ違います。
他の方法でパワーアップして、操作性能もアップさせたのです。
その他の方法とは、「パワーブーストグルーブ」という機能です。
ストリングが通るグロメットの下のフレームに溝を堀り、
ボールインパクトの瞬間にストリングが撓みトランポリン効果で反発を向上させているのです。

実際にダブルスとシングルスで使用してみました。
操作性能は格段に良くなっていて、ネットプレーは本当になんでも返ります。これぞ魔法という感じです。

力が伝わりづらい方には、サービスやストロークでも威力が出て、テニスの楽しさが増すのではないでしょうか。
シングルスでは、ストロークが多くなる為、27インチのメリットより、0.5インチロングでリーチが広くなったり、
サービスの角度がついたりするメリットの方が多いように感じました。
シングルスでも、早めにネットに出るプレースタイルの方には良いかもしれませんね。

スピードが出るからといって、スピードアップを狙いにいくのはおすすめしないラケットです。
LX1000は攻撃より守りの時に良さが出ます。
27インチになったことで、より鉄壁な守りが可能になったのです。
LX1000のメインターゲットは、ダブルスを楽しむアベレージプレーヤーですので、良いメリットしかないと思います。
私の驚愕したラケットを是非一度、お試しください。