オンラインショップでは3,980円以上ご購入で「送料無料」です。

新着記事
アーカイブ

店舗情報

GEEK通信「一刀両断 RF-01フューチャーライトの超カルスイングウエイトを深掘り」
2024/11/26

-----------------------
■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは
テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。
ウインザーラケットショップ池袋店スタッフの中居が独自の目線で話題の商品を紹介します。 
テニスに関する仕事をして30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っているシニアプレーヤーです。
-----------------------

「一刀両断 RF-01フューチャーライトの超軽スイングウエイトを深掘り」

フェデラーの誕生日である、今年の8月8日にRFシリーズ 3モデルが発売になりました。
RF-01PRO(320g・315mm)
RF-01(300g・315mm)
RF-01フューチャー(280g・320mm)
10月に追加で
RF-01フューチャーライト(265g・320mm)
が発売になりました。

RF-01フューチャーライトのスペックに注目してみると、
バランスが320mmとなっていて、265gのラケットとしてはありえないトップライトな設計になっています。
通常、300g・320mmがイーブン設計で、
ウエイトを上げていくとバランスをトップライトにして、操作性能を上げています。
ウエイトを下げた場合はトップヘビーにして、ヘッドの重さで飛びを良くしてます。
スイングウエイトが280~290の間くらいになるように大体は設計されているのです。
ところがRF-01フューチャーライトは、スイングウエイトが250前後になっており、
この数値でボールが飛ぶのか心配になってきます。
通常、軽量ラケットはバランスをトップベビーにしたり、
フェース面積を大きく(110平方インチ前後)したり、
フレーム厚を厚く(26mm以上)したり、
ストリングのテンションを下げたりして飛ばなくならないように対応しています。
RF-01フューチャーライトは、320mmのイーブンバランス、フェース98平方インチとやや小さめ、
フレーム厚24mmとやや薄め、適正テンション50~60ポンドとかなりハードな設計です。
ナイロンストリングのセンセーション125を48ポンドで張って実際のコートで打ってみました。
ウォーミングアップのショートラリーからネットミスばかり。
本当に飛ばないので、スイングが段々大きくなっていきます。
スイングウエイト250ですから、操作性能は抜群で球出しのボールならスイングスピードを上げてビュンビュン振れます。
試合となると、ビュンビュン振るわけにもいかず、球が浅くなり叩かれたり、リターンが弾かれてしまったり、
ドロップボレーはネットの手前までしか飛びませんでした。

そもそも、60歳過ぎの男性がターゲットではないことはわかります。
では、ターゲットはどんな方なのでしょうか。
その答えは、一緒にプレーした方のかけていただいた言葉にありました。
「中居さん、今日はいつもよりストロークが良かったね」
いつもはエンブレムで、フォアスラを打ったり、ロブを上げたり、
かわすテニスをしていました。
今回は、ほぼ全球フルスイングしていました。
少しでもかわそうとすると、かなり浅いボールになってしまったり、ネットしてしまうので、気を抜くことなく全力で打っていました。
いつもやっている相手からすると、今日の中居さんは動きがいいぞと感じたようでした。
いつもより倍疲れました。

以上のことから、このラケットは、常に全力で打つジュニア選手に向いています。
まだ筋力は弱いけれども、体のキレが良く、腕力に頼らず体の回転運動で速いスイングができるジュニアか
それを目指すジュニアに向いています。
面積が小さく、飛ばないので、フェースの芯に当てて振り抜く練習になります。
フォーム作りにはうってつけのラケットではないでしょうか。
未来のあるジュニア選手に向けて、「しっかり振り抜け」と言うフェデラーのメッセージが詰まったラケットですね。
くれぐれも軽いからといって、大人が使うと大変苦労するラケットなのでご注意ください。