
-----------------------
■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは
テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。
ウインザーラケットショップ池袋店スタッフの中居が独自の目線で話題の商品を紹介します。
テニスに関する仕事をして30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っているシニアプレーヤーです。
-----------------------
「イチオシ ヘッドスピードMPレジェンド2025」
トラックマンイベントで横浜店に行った際、スピードMPレジェンドを試打してみました。
貸し出し用の試打ラケットが無いモデルの為、今回が初打ちです。
実際に試打をしてみると…
スッキリとした打球感で爽快感があり、柔らかすぎず、決して硬くないちょうどいい硬さでした。
前作の打球感と違い、HY-BOR(ハイブリッドボロン)を搭載したことで、鈍さが消えキレのある打感になりました。
フォアー・バックを一通り打ったのですが、バッグハンドがとても打ちやすく、フラットドライブにスライス、全てにキレがありました。
トラックマンで新旧の比較をしたところ、スピードで4km速くなり、スピンはほぼ変わらず、飛距離が3m深く飛ぶという結果でした。
この結果を踏まえ、オンコートでチェックをしてみました。
ストリングはHEADのリンクスで45ポンドです。
やはり、柔らかさがまず伝わってきます。
実際には、前作より硬くなっているはずなのに、手に伝わる打球感には柔らかさがあり、シャープさと、雑味のないクリアな感触です。
特に良かったのは、バッグハンドとネットプレー全般でした。
なぜ、フォアハンドではなくバックハンドがよく感じたのかというと、フォアハンドは打つ割合が多いので、ミスなく無難にこなすことが出来ます。
バックハンドは、フォアハンドに比べ、ミスが出やすく、苦手なショットです。
それゆえ、ミスを嫌い、スライスでつなぐことが多くなりますが、一度守りのスライスを打つと永遠にバックハンドを狙われることになります。
ところが、スピードMPレジェンドで打つスライスは、伸びがあり、ショットにキレがあるので、相手から攻撃されることがなく、イーブンに戻すことが出来ます。
浅くなったボールに関しては、スライスでアプローチを打つと、ノータッチエースになることが数回あり、もはや攻撃的なショットに生まれ変わりました。
ではなぜ、急激にバックハンドが打ちやすくなったのか思考してみると、インパクトからボールが離れるのが遅く感じ、ボールを押しこむ感覚があります。また、振り抜きが良く、スイングスピードが上がってキレが増しているからではないでしょうか。
ボレーのフィーリングもかなり良く、ラケットフェースに乗ってから弾き出す感じがあり、ミドルボレーがエースになったり、ローボレーが深く入って相手がロブに逃げたりすることがありました。
残念ながら、スピードMPレジェンドは限定品のため、試打の貸し出しは全店で実施しておりません。
試打コーナーのある、渋谷店、横浜店、聖蹟桜ヶ丘店、梅田店では、店内での試打が出来ますので気になる方はそちらをご利用ください。

