
-----------------------
■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは
テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。
ウインザーラケットショップ池袋店スタッフの中居が独自の目線で話題の商品を紹介します。
テニスに関する仕事をして30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っているシニアプレーヤーです。
-----------------------
「イチオシ スピードMP LEGEND × NAKAIBRID」
前回のイチオシでスピードMP LEGEND2025を取り上げて、残念ながら購入には至りませんでしたとお話をしました。
しかしながら、あの打球感がどうしても忘れることが出来ずにいました。
店頭に自分のお気に入りスペックを発見し、これはなにかの縁だと思い、思わず購入をしてしまいました。
スピードMP LEGENDの一番の長所は、なんと言っても雑味のないクリアな打球感です。
ハイブリッドボロンがシャフトに搭載されたことで、やや硬めの反発の良いラケットに仕上がっているのですが、
打球感からは前作よりソフトに感じることも多々あります。
縦にナイロンマルチフィラメント、横にポリエステルのハイブリッドを試してみましたが、完全にベストかと言うとそうではありませんでした。
雑味のないクリアな打球感を100%生かせるストリングはやっぱり「アレ」しかありません。
そうですナチュラルストリングです。
それも、最上級のバボラタッチvs125しかありません。
縦に「タッチVS125」・横にはprince「ファントムプロ125」を選択しました。
食いつきの良いナチュラルストリングには、少し硬めで反発力が強めのポリエステルが適任です。
柔らかめのポリエステルにすると鈍さが出てしまいます。
NAKAIBRIDを過去数回に渡り、取り上げてきました。
「エンブレムソフト×ファントムスピン」
「XONEバイフェイズ×MACH10」
「アスタリスタアーマード×ポリツアーREV」
などですが、実際に試したハイブリッドは100通りくらいあると思います。
ある程度気に入ったハイブリッドを見つけると、1ヶ月、2ヶ月くらい使うのですが、フィーリングの劣化もあり、さらに良い組み合わせがないかまた試したくなってくるのです。
ある時、海外で活躍する選手が立て続けに張り替えに来たことがありました。
どちらも「ナチュラルストリング×ポリエステル」で張り方もナチュラルストリングをプレストレッチ10%で横糸を3ポンド落とすことも共通していました。
私も全く同じように試してみたところ…
とても感触が良く、これ以降新しいハイブリッドにチャレンジすることはなくなりました。
張り替えのサイクルも長くなる予感がするので、NAKAIBRIDは一旦完結をいたしました。
ナチュラルストリングをプレストレッチすることで、テンションロスを無くし、横糸を3ポンド落とすことで、ホールド感を強くする効果があります。
ナチュラルストリングの食いつきを重視する場合は、プレストレッチをしない方がオススメです。また、反発重視の方は横糸を下げないことをオススメいたします。
【NAKAIBRID最終形】
「タッチVS125×ファントムプロ17」
縦糸:45ポンド(プレストレッチ10%)
横糸:42ポンド
使用ラケット:スピードMP LEGEND 2025

