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■テニスGEEK通信（TENNIS GEEK NEWS）とは
テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。
ウインザーラケットショップ池袋店スタッフの中居が独自の目線で話題の商品を紹介します。 
テニスに関する仕事をして30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っているシニアプレーヤーです。

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「イチオシ バボラピュアアエロ98」

細マッチョ選手権で、テクニファイバーのTファイト305ISOがナンバー1になったことは、以前にイチオシで紹介しましたが、実は試打ラケットがなく、細マッチョ選手権に参加出来なかったラケットがありました。
それが、バボラピュアアエロ98です。
1月に発売になったのですが、発売日に予約ですべて完売し、1ヶ月間店頭に並ばながったまぼろしのようなラケットです。売り物がないので、当然試打のラケットもありませんでした。
世界No.1にもなったアルカラス選手にルーネ選手、オジェアリアシム選手らトップ10に入っている3名が、このピュアアエロ98を使っています。
今回は追加でこのピュアアエロ98でデータを取ってみました。
その前に、細マッチョ選手権のベスト3のデータをおさらいしておきましょう。


1位テクニファイバー Tファイト305ISO
スピード105.5km  スピン2073/rpm
2位ヘッド エクストリームツアー
スピード105.3km  スピン1762/rpm
3位バボラ ピュアドライブ98
スピード104.4km  スピン1442/rpm

それでは発表します。

バボラ ピュアアエロ98
スピード108.8km  スピン2353/rpm
ダントツで1位になりました！！



前作に比べ、フレームの硬さが増しているので、ボールスピードは上がることを予想していましたが、振り抜きの良さからスイングスピードが上がり、16×20と細かいストリングパターンも相まって、インパクトでボールを掴む（潰れる）感じがありスピンもアップしたのではないでしょうか。
長年アエロといえばナダルが代名詞でしたが、
ついにアエロを使う代表選手がナダルからアルカラスに変わるときが来たようです。
ナダルモデルとして発売されたピュアアエロRAFAオリジンは、2005年モデルのアエロプロドライブのままだそうです。
ナダルが初めて世界一になったときのモデルをずっと使っていたのです。
世界一を取ったラケットは、性能もよく、そのラケットで自分のスキルを磨き上げたものなので、変えたくなかったし、変える必要もなかったのでしょう。
もしかしたらアルカラスも世界一を取ったラケットとして、ピュアアエロ98をずっと使い続けていくかもしれませんね。
先日、綿貫選手が張り替えにいらっしゃいました。いつものピュアドライブとピュアアエロ98をRPMブラスト130で張り替えたのですが、
中居「あれっピュアアエロ98に変えるのですか」

綿貫選手「今試打していて結構いい感じです。ただ、30分で切れてしまいました。」

中居「30分ですか、横糸20本なのに早いですね。」

綿貫選手「125から130にしたので大丈夫だと思ったのですが、横糸20本の方がボールが潰れて早く切れるような感じがします。」

中居「プロは一般人とは違いますね。」

恐らく、スイングスピードが速くなってインパクトでのボールの潰れ方が大きくなったのではないでしょうか。
これからのクレーシーズン頑張って欲しいですね。