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■テニスGEEK通信（TENNIS GEEK NEWS）とは
テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。
ウインザーラケットショップ池袋店スタッフの中居が独自の目線で話題の商品を紹介します。
テニスに関する仕事をして30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っているシニアプレーヤーです。
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「イチオシ キモニードライスパイラルグリップ」
ある日お店にベテランの男性がオーバーグリップテープを探しにやってきました。
ドライタイプにするか、凸凹タイプにするか迷っていて、自分に声をかけてきました。
Aさん「凸凹タイプでドライはないですか」
私「ドライの凸凹は出てないですね」
Aさん「凸凹タイプが好きなんですが、汗っかきなので、ドライがいいなと思って」
私「今度メーカーさんに伝えておきます」
ということで、キモニーの担当者がお店に来た時に、ドライタイプの凸凹グリップの要望があったことを軽い気持ちで伝えました。
本当に軽い気持ちで言ったので、言ったこと自体をすぐに忘れしまったのですが、数ヶ月後にキモニーの担当者がやってきました。
担当者さん「中居さん。凸凹のドライタイプのサンプルができました。試してみてください。」
私「えっ、本当に作っちゃったの。さすがキモニーさんは行動が早いですね。」
とは言ったものの、凸凹タイプは自分では使わないので、テストせずに放置してしまいました。
また、数ヶ月が経ち、キモニーの担当者がやってきました。
担当者さん「中居さん。商品が完成しました。」
私「本当に商品化しちゃったの。ウインザーで取り扱うかわかりませんよ。」
担当者さん「商品課からOKいただきました。全店で扱っていただけることになりました。」
私「さすがですね。」
軽い気持ちで言ったことが、大変なことになってしまいました。
言い出しっぺの責任を感じ、まずはいただいたサンプルを試してみることにしました。
今まで凸凹タイプに対して思っていたことは、
・グリップチェンジがしづらい
・凸の部分に指がのると、太く感じる
・非力な方向き
・手のひら感覚がわかりづらい
といった印象を抱いていました。
ただ、全日本ベテランに出場する知り合いで、凸凹タイプしか使わないこだわりのある方がいて、もしかしたら食わず嫌いで、使ってみたら凸凹タイプの良さがあるのかもとは思っていました。
実際に使用してみたら、180度イメージが変わりました
・グリップチェンジの問題は、ドライタイプなので、凸凹でも自然にできました
・少し太く感じますが、ストロークの安定感がでます
・サービスの時に、エンドギリギリを握っても、凸凹があるので、しっかり握れて、ヘッドの返りがよくなります
・凸凹のウレタンが衝撃を吸収してくれて、手に優しい打球感になります
ラストドライグリップにウレタンのコブを装着したのが、絶妙でした。
ラストドライは、ウェットとドライの中間のタイプで、普段はウェットを使用している方でも違和感なく使用でき、耐久性の問題もクリアしています。
1回だけ試すつもりが、はまってしまい、3本ともドライスパイラルに巻き替えました。
一度試す価値は十分あります。