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■テニスGEEK通信（TENNIS GEEK NEWS）とは
テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。
ウインザーラケットショップ池袋店スタッフの中居が独自の目線で話題の商品を紹介します。
テニスに関する仕事をして30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っているシニアプレーヤーです。
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「イチオシ トアルソン アスタリスタアーマード」
このストリングを10年間待っていました。
私は、ストリングの目ズレがイヤでイヤでたまりません。
ナイロンストリングは、張り上げてからすぐに目ズレが起きます。
目ズレとは、縦の糸が横にズレて元の位置に戻らなくなる状態です。
目ズレを戻すときの「ガリッ」という音が大嫌いなのです。
ポリエステルを張れば、目ズレはなくなるのですが、硬い打球感が合わないのと、1ヶ月経つと肘に痛みが出てしまうのです。
ストリングの性能を100%発揮させるには、トランポリン効果（凹んで戻る）とスナップバック効果をダブルで享受することです。
ポリエステルはダブルで享受できるのですが、その期間が短いのです。
ナイロンはトランポリン効果はポリエステルより大きく、性能維持の期間も長いのですが、スナップバック効果はかなり小さいものになります。
今から10年ちょっと前に、プリンスから「リコイル」といストリングが発売されました。
防水加工技術で有名なゴアテックス社でテフロンコーティングを施しているナイロンモノフィラメントなのです。
目ズレは一切起こらず、ポリエステルのようなナイロンなのです。
杉山愛さんも当時使用していました。
私もこのストリングにハマり、縦横リコイル、縦リコイル横ナチュラル、縦ナチュラル横リコイルなど色々試した結果、縦ナチュラル横リコイルに落ち着きました。
しかし、数年後に生産終了してしまったのです。
ゴアテックス社と契約が切れてしまったのか、4,180円の高額がダメだったのかは分かりませんが、愛用ストリングが無くなってしまったのです。
その後はツルツルコーティングのストリングを手当たり次第に試したのですが、コーティングがすぐ取れてしまったり、効果がなかったりで、「これは」というストリングはありませんでした。
唯一良かったのが、サラサラコーティングのトアルソンのバイオロジックXXですが、あまりにも切れるのが早くて、同じ日に2本切れたときは泣きました。
10年待った甲斐がありました。
トアルソンから発売された「アスタリスタアーマード」は私にとってどストライクなストリングです。
一番重要なのは、目ズレをしないことですが、
サラサラコーティングの効果は、本当に凄くて、ポリエステルとほとんど変わらないと感じています。
1ヶ月経っても目ズレは起きません。さらに、ポリエステルですと、1ヶ月でテンションロスもかなり進行してしまいます。
アスタリスタアーマードもテンションロスはありますが、ストリングが凹んでからの戻り（復元力）が良いように感じます。
ナイロンとポリエステルの比較をすると、、、
ナイロンが優れている点は、打球感が柔らかい、テンション維持が良いの二つです。
ポリエステルが優れている点は、切断耐久性が良い、スピンがかかるの二つです。
もし、ポリエステルを張っている方で、3ヶ月以上張り替えをしない方は、是非アスタリスタアーマードを試してみてください。
現在ナイロンを張っていて、そろそろポリエステルも良いかなと思っている方は、是非アスタリスタアーマードを試してみてください。