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【GEEK通信】「【TENNIS LAB】ピュアアエロシリーズの中からベストなウエイトを探りました。」
2018/12/13
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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、
そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。
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テニスに関する仕事をして、30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っている
中居が担当いたします。
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「【TENNIS LAB】ピュアアエロシリーズの中からベストなウエイトを探りました。」
全日本テニス選手権2018女子ダブルスベスト4の守谷友里加プロをゲストに迎えて、ピュアアエロの検証をしました。(守谷宏紀プロの実のお姉さんです)
ピュアアエロには、315g、300g、285g、270gの4種類がラインナップされています。 黄金スペックと言われる300gが圧倒的なシェアを持っていますが、誰でも300gが良いわけではありません。
守谷プロも300gを使用していましたが、小柄でパワーもある方ではないので、285gのピュアアエロチームに使用変更したのです。
そのおかげもあり、全日本でベスト4に入れたとのことです。
【実際に重さが違うと何が良くて、何が良くないのか、自分に適正な重さは何グラムなのか】そのような点を踏まえ実験を行いました。 実験方法は、トラックマンを使って聖蹟桜ヶ丘店スタッフ斎藤(40代代表)と池袋店スタッフGEEK中居(50代代表)がプロとラリーをしながらデータを取りピュアアエロ(300g)、ピュアアエロチーム(285g)、ピュアアエロライト(270g)の3機種の内どれが一番適正なのかを検証していきます。 ストリング、テンションによってデータが変わってきてしまうので、あらかじめ斎藤は斎藤のベストセッテング、GEEK中居はGEEK中居のベストセッテングに3本とも仕上げてあります。
GEEK中居は、縦VSタッチ130、横ブラスト125をすべて45ポンドにセッテングしました。
300g、285g、270gの順番で守谷プロと2分間のラリーをしてトラックマンデータを取ります。
たったの2分と思うでしょうが、相手はプロですから、こちらがハードヒットしても簡単に良いボールが返って来ますので、体力の消耗があるのは言うまでもありません。
1本目は300gで、始めは調子よく打っていましたが、徐々に振り遅れやスピンのかけ損ないが出てきて、後半はバタバタでした。
2本目の285gは、スピンもよくかかり、パワーも出ていますが、スピンがかかりすぎて浅くなったり、パワーが出過ぎてアウトしたりすることがありました。
3本目の270gは、威力は少し落ちますが、常に打ちたい打点にラケットが出てくるので、思った方向に飛んでくれました。
GEEK中居のトラックマンの結果は、ピュアアエロチーム(285g)がボールスピード、回転数が一番でした。 ところが、着弾地点全てを円で囲んだデータではピュアアエロライト(270g)が一番小さな円になりました。 私が一番気に入ったラケットはピュアアエロライトでしたので、スピード、スピンよりも同じボールを同じ場所に打てることが心に響いたようです。
実際の試合で、スピードボールを打ってくるがミスも多い人と、スピードはあまり無いがイヤなところにコントロールするミスの少ない人がいたら、対戦したくないのは後者の方です。
私の場合、ピュアアエロチームで打つと前者のテニスになり、ピュアアエロライトで打つと後者のテニスになるのです。
また、実際のテニスでは、2分ではなく2時間はプレーしますので、短時間だけ良いボールが打てる重さのラケットよりも最後まで無理なく思い通りに打てる重さが重要になっていきます。
サービスでも3機種のデータを取ったのですが、
270g>285g>300gになりました。
40代のスタッフ斎藤のナンバー1は「ピュアアエロチーム」でした。
本人の感覚、トラックマンデータ、プロが見た印象が一致していました。
【体力、フォーム、プレースタイルは人それぞれで異なる】という前置きをさせていただいて、 今回の実験でわかったことは、300gが誰にでも合うわけではないということです。
今回、ピュアアエロツアー(315g)が発売され、15gきざみで4種類から選ぶことができるようになりました。
ボールの威力は「1/2×ウエイト×スイングスピードの2乗」に比例します。
重たいものを速く振ることが威力につながるのですが、スイングスピードの2乗に比例するということは、ウエイトを重たくするよりも、スイングスピードを速くする方を優先させた方が早いのです。

300gより285gの方が速く振れて、285gと270gだとほとんどスイングスピードが変わらない場合は285gを選ぶのがオススメです。
GEEK中居の場合は270gが285gより速く振れたので、270gがよく感じたのです。
人によっては、315g、300g、285g、270gを同じように振る方もいます。振るというか面を合わせていくような感じです。
小さなスイングで相手のボールの勢いを利用してライジングで捉える場合は315gが一番威力が出ます。
ただしサービスは振らないといけないので、気持ちよくサービスを打てるウエイトで選ぶと良いでしょう。
①気持ちよく振り抜けること。
②打ちたい打点にスッとラケットが出てくること。
③後半も疲れずに振れること。
④サービス、スマッシュが無理なく打てること。
それが可能なギリギリ重たいものがあなたのベストなウエイトです。

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