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【GEEK通信】「冬対策!柔らかウレタンストリングがおすすめ」
2018/11/08
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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、
そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。
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テニスに関する仕事をして、30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っている
中居が担当いたします。
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「冬対策!柔らかウレタンストリングがおすすめ」
11月に入り一気に気温が下がってきております。
こういう時に起こりがちなのが、怪我です。
寒さで体が硬くなっていますが、ラケット、ストリング、ボールも硬くなるのです。
ラケットに関しては硬くなると言うより、「硬く感じる」と言うのが正解ですが、ストリングとボールは気温低下によって硬くなります。
ボールのバウンドは気温が高いと弾みが良く、気温が低くなると弾みが悪くなります。
冬だからといって、ラケットを変えたり、ボールを変えたりすることはありませんよね。
そこでストリングに注目です。
テンションを下げるのは当然として、ストリングの種類についても考えていきましょう。
週1-2時間のテニスをする方を基準にすると、3ヶ月で24時間プレーすることになります。 24時間プレーすると、5ポンドから10ポンドくらいテンションが下がります。
テンションが下がってくると、バックアウトが増え、コントロール、威力も低下してきます。
バックアウトが増えると、コートに収めようとする防御反応が働き、スイングを止めたり、スピンを増やそうとして手首をこねたりと理想のフォームから離れていきます。
適正なテンションを維持することで、正しいフォームが生まれますので、年に4回張り替えることが良いプレーにつながると思います。
日本には四季がありますので、ベストテンションが50ポンドの場合、春=50ポンド、夏=52ポンド、秋=50ポンド、冬=48ポンドと変遷していけば、同じフォームのまま1年中プレーすることができます。
1月1日に張り、4月1日、7月1日、10月1日と3ヶ月ごとに張り替えるのが理想ですが、
3月1日(2ヶ月)5月1日(2ヶ月)7月1日(4ヶ月)11月1日(4ヶ月)3月1日といったように、
暖かくなっていく期間は2ヶ月サイクルで、寒くなっていく期間は4ヶ月というのもおすすめです。

なぜかというと、7月1日に張った場合、3ヶ月後の10月1日ころは、寒くなってきていますが、テンションも下がってきているので、もう1ヶ月使っても良いと思います。
また、5月1日に張った場合、2ヶ月後の7月1日には気温も上がり、ベストテンションとの差が生まれてきます。夏に向けては早めの張り替えで対応するのがおすすめです。
気温が下がることで、ストリング、ボールに加え体(筋肉)も硬くなります。夏と同じようにプレーを続けると怪我や疲労の蓄積が懸念されます。
そこで冬におすすめのストリングをご紹介します。 現在ポリエステルを張っている方は、横糸に柔らかいナイロンマルチフィラメントを使用した【ハイブリッド】がいいでしょう。
縦横ポリ×ポリに比べ大分打球感は和らぎます。
ウイルソンとバボラから1張りから張れるハイブリッドが発売されていますので、まずはこれを試してみてはいかがでしょうか。
ウイルソンデュオフィール(エレメント+NXT)
                          *ウインザー価格 2,678円(税込)
バボラ プロハリケーンツアー+エクセル                          *ウインザー価格 2,160円(税込)
ハイブリッド以外では、ポリファイバーから発売されているポリエチレン素材を使用したTCSも柔らかい感触です。                         *ウインザー価格 2,246円(税込)
すでにシンセティックストリングを使用している方やポリエステルからシンセティックに移行を考えている方におすすめなのが、ナイロンマルチフィラメントにウレタンをコーティングしているストリングです。
また当社では、冬におすすめストリングとして、各メーカーの代表的なウレタン入りマルチフィラメントを取り扱っています。 それでは冬におすすめストリングを比較していきましょう。
■おすすめストリング
*バボラエクセル
*テクニファイバーTGV
*ウイルソンNXT
*ヨネックスレクシス
*ヘッドベロシティマルチ
*オリジナルテックコントロール16L とにかく柔らかくて食いつきの良いストリングを望む方は、エクセルかTGVが双璧です。
打ちごたえがあり、打球感が鈍くなりすぎないタイプは、レクシスとベロシティマルチです。
NXTとテックコントロールはちょうど間くらいの性能を備えています。
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*柔らかさの目安
TGV > エクセル > テックコントロール ≧ NXT > ベロシティマルチ > レクシス
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テクニファイバーはウレタンをストリングの芯まで浸透させている唯一のメーカーです。
TGVはテクニファイバーの中でも最も柔らかいストリングですので、冬の時期には間違いなくテニスのパフォーマンスを維持してくれるストリングです。
ですが全てのプレーヤーに合うわけではありません。
ウレタンの特徴として、衝撃を吸収してくれますが、その反面、反発力が低くなったり、打球感の歯切れの良さが失われます。
フレーム厚が26mm以上で、フェース面積100平方インチ以上のラケットをお使いの方は反発力が十分に備わってますので、まさしくTGVやエクセルがベストマッチですが、柔らかさ程々でスピード感のあるプレーを後押しするストリングが好きな方はレクシスやベロシティマルチがおすすめです。
また、テックコントロール16L以外は、ゲージの太さが2種類ありますので、ご自身プレースタイルに合わせて選択すると良いと思います。
ゲージ1.30mmはストロークの安定感を重視したオールラウンドなプレーに適し、ボールの飛びすぎを抑えソフトな打球感を実現しています。
ゲージ1.25mm(NXTは1.24mm)は反発力が上がりますので、女性や非力な男性または、ネットプレー重視の方に向いています。

ゲージが低いと耐久性が下がりますので、3ヶ月以内で切れてしまう方は複数本のラケットを用意するか、1.30mmにする方が良いと思います。
ここまでウレタンストリングを勧めておいて、手のひらを返すようで申し訳ないのですが、実はウレタンストリングにどうしても気になる点が1点あったのです。
それは、反発力が低い点です。
その理由は、ボールの食いつきが良すぎてしまい、サービス&ボレーを信条とする自分としては、スピードが食われてしまっている感覚があるからなのです。
ところが、その反発力を向上させた優れものが、大坂なおみ選手も使用しているヨネックスのレクシスなのです。
レクシスは3つの凄いことを実践しています。
*特殊高弾性ポリウレタン素材「フォルティモ」を世界初採用
*繊維間の隙間を埋めるFRP製法を採用し、パワーロスを排除
*プラズマ照射することで、繊維と繊維の結合を高め、強度を向上
上記のことによって、しっかりとした打球感を実現し、反発力もアップしているのです。
この冬は皆さんも、柔らかウレタンストリングの中から自分に適したアイテムを見つけ快適にプレーしてみませんか。