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【GEEK通信】「ヨネックス史上最高のスピンが実現された!最新のV COREを試打」
2018/08/16
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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、
そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。
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テニスに関する仕事をして、30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っている
中居が担当いたします。
------------------------------- 「ヨネックス史上最高のスピンが実現された!最新のV COREを試打」
シャポバロフ選手、西岡選手、ガルシア選手が使い始めている真っ赤なラケットを東京都品川区で開催されたヨネックスの試打会にて試打してきました。
※8月下旬~9月上旬発売予定
「V CORE」シリーズの最新モデルでヨネックス史上最もスピンがかかるラケットとして開発されました。 まずは、スピンがかかる原理についておさらいしてみましょう。
テニスボールに順回転を与えるためには、ラケットを下から上に振り上げなければなりません。
ボールを真後ろから真っ直ぐに打った場合、無回転になり、スピードは出ますが、コートに収まらなくなります。
下から上(斜め45度の感覚)に振り上げることで、縦回転がかかり飛ぶ距離を抑えることができます。ここで難しいのが、ボールスピードも重要だということです。
打つプレーヤーの馬力は一定ですので、回転にエネルギーを取られると推進力がなくなりスピードが遅くなります。 スピンをかけるためには、
ラケットヘッドスピードを速くするか、
インパクト時間を長くするしかありません。

ヨネックスの新しいV COREシリーズは、その両方に着目し、実現したラケットになっています。
ヘッドスピードを速くするために、これまでにフィンテクノロジーを採用してきましたが、さらにエアロトレンチ(トップ部のグロメットの出っ張りを隠す)で空気抵抗を軽減しました。 ラケットのトップ部周辺は空気の渦が発生しています。
3セットマッチを戦ったとすると、500~1,000回スイングはしていることになります。
1回のスイングの空気抵抗はわずかですが、そのわずかが500~1,000回のスイングになるとじわじわと違いとして現れてくるのです。 インパクト時間を長くするために、ライナーテック(ストリングの可動域を長くする工夫)とNamd(しなって復元する最新のカーボン素材)を採用しました。
ストリングの可動域を大きくすると、スナップバック効果でスピンがかかります。 そして、しなりのあるカーボンを採用することで、スピンだけではなく、コントロールやパワーにも大きく影響を与えることになります。 体験イベントでは、ヨネックス契約の本村剛一プロのデモンストレーションで前作のV CORE SVと新作のV COREで20球ずつ打ち、トラックマンデータを比較した結果、スピードはほぼ同じ(およそ148kmくらい)で回転数が約200回転(2200→2400くらい)上がっていました。
スピードが同じで、回転数が上がるとボールが浅くなってしまうと思われがちですが、テニスプレーヤーの習性で深いボールを打とうと常に意識しているので、 打ち出し角度が上がり、ネット上の通過位置が数10センチ上になり、結果着弾位置は変わらないのです。 メリットとしては、ネットするミスが減り、受ける相手はよりボールが高くバウンドして伸びてくるので返球しづらくなります。
V CORE 100、V CORE 98、V CORE 95、VCORE エリートの4機種を打ちましたが、とにかくどのラケットを使ってもイージーミスがほとんどありません。
コーチの球出しボールを3球打ったのですが、インパクトで喰いついている感触がよくわかります。
新V COREで30球くらい打った後に、旧V CORE SV 98を比較しようと思って打ちました。
始めの2球はネットしてしまい3球目でようやくネットを越えました。
新V COREと同じようにスイングすると、ボールが持ち上がらずネットしてしまったのです。
その後、本村剛一プロとのラリーの時、本村剛一プロは始めのうちは優しく打ってくれるのですが、こちらがミスしないと分かると、フォアハンドの強いボールで攻めてきました。
ベースラインギリギリのボールをバックハンドのライジングで返球すると、本村プロの対応が遅れ浅いボールが返ってきました。
そのボールをアプローチしてネットに出ると、もの凄いスピンのかかったパッシングが飛んできました。当然返すことはできませでした。
本村剛一プロを一瞬でも本気にさせられたので本望です。
しかし、スピンがかかるモデルですが、ボールを受ける側から見るスピンのかかりは特にすごかったです。
V COREシリーズのラインナップは、
*V CORE 100(300g、285g)
*V CORE 98(305g、290g)
*V CORE 95(310g)
*V CORE エリート(26.5インチ)
です。 個人的にヨネックス史上スピンがナンバーワンなのは、V CORE 100で決まりです。
ストロークは当然ながら、ボレー、サービスも打ちやすく完成度の高いオールラウンドなラケットです。
V CORE 100に比べV CORE 98は、フェイスが少し小さく、少しフレームが薄め、重量があるということがありますが、 打球感がしっかりしていて、飛び過ない、打ち負けない等良いところがあり、スピンもかけるがスピードで、勝負していくストローカーにオススメです。
※………V CORE 95は、私では使いこなせずコメントができません。
V CORE エリートは0.5インチ短い26.5インチのラケットですが、操作性能が格段に良く、スイングスピードも速くなり、スピンもよくかかります。
体の近くで打てる安心感は特にボレーでグッドショットを連発してくれました。
前作を確実に越えることは、意外と難しく、Eゾーンのようにパワーアップして良かったと言う人もいれば、EゾーンDRの柔らかさが好きだったと言う人もいます。
しかし、今回のV COREは、過去のV COREを使っている人がいたら確実に超越しているので、乗り替えをオススメします。
最後に振動止めは一切使用しなかったのですが、ほとんど気になる振動を感じなかったことを報告しておきます。