■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、
そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。
-----------------------
テニスに関する仕事をして、30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っている
中居が担当いたします。
-------------------------------
「アシックス ソリューションスピードFFを分析」
いつからだろう、アシックスのシューズにアシックスのウエアしか着用しなくなったのは。
シューズに関しては、ゲルレゾリューションが発売された時にはすでに履いていたので、現在のレゾリューション7までざっと10年は履いていることになります。
ウエアに関してはここ数年ですが、モンフィス、ゴファンを追っかけています。

ゲルレゾリューションは、上記の専用シューズの機能性を生かしながら、デザイン性にもこだわり、白基調が多かったテニスシューズのイメージを大きく変えたモデルと言っても過言ではないでしょう。
そして次に発売されたのがゲルソリューションスピードです。
ガッチリとして横方向の安定性を極めたレゾリューションに対して、軽量で前方向への機動力を高めたのがソリューションスピードでした。
一歩目の踏み出しが早く、軽快なフットワークが可能になり、届かないボールが拾えることに驚きを覚えました。 当時の真っ赤なシルエットも斬新でした。
単に軽いだけじゃなく、トップ選手も使用できる安定性、反発力も兼ね備えた素晴らしいシューズでした。
いつしか、ユーザーの中でも【ゲルレゾリューション派】と【ソリューションスピード派】ができるくらいに浸透しました。
私はシングルスの時は、ゲルレゾリューションを使用し、ダブルスの時は、ゲルソリューションスピード、ハードコートの時はコートFFと履き分けています。
そのようなアシックス自主契約選手のような私ですが、新作シューズのローンチイベントに参加できるチャンスが巡ってきたのです。






また、樹脂製アッパーのジャバラ構造により、横方向への柔軟性を持たせながら、縦方向へはガッチリとフィットさせ、動きやすさを実現しています。

佐藤文平プロによるレッスンでは、シューズの良さを体感するために、ボールを打つことよりも、フットワーク中心のメニューでした。

今までは、ゲルレゾリューションに比べゲルソリューションスピードは横方向の切り返しで、体重が外に流れてしまいセンターに戻るまでのタイムロスを感じることがありましたが、
ソリューションスピードFFは、「TWISTRUSS」というアーチスタビライザー採用と小指側のアッパーを補強することにより、そのロスを軽減することに成功しています。


なぜかと言うと、オムニテレインのソールを改良して抜群のグリップ性を実現したからです。
ゲルソリューションスピード3のソールはつま先部分だけ、ドットパターンではなく、ブロックパターンだったので、サーブ&ボレーの一歩目の踏み出しで滑ってしまうことがあったのです。


さらに、シュータンを接合することで砂入りを防止しているのです。
シューズの中に砂が入る→ソックスの縫い目に砂が入る→家の中が砂だらけになる
この現象をかなり軽減できるのです。
他にもありますが、このようにアシックスはユーザー目線で開発をしてくれているのです。
これからも自主契約を続けてまいりますので、末永くよろしくお願いします。



