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【GEEK通信】「HEAD グラフィンタッチ ラジカルは音に注目」
2017/12/14
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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、
そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。
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テニスに関する仕事をして、30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っている
中居が担当いたします。
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「HEAD グラフィンタッチ ラジカルは音に注目」
全日本ベテランシングルス 女子40歳以上の部でベスト8のI塚さんと予期せぬところでシングルス対決をすることになりました。
いつものように、O村さんとシングルスをする予定だったのですが、新体連の全国大会を控えている女性プレーヤーのI塚さんと練習マッチをしてくれないかとO村さんからのお願いでいざ対戦。
早速試合がスタート…困ったことに彼女はまずミスをしてくれません。
逆にこちらの甘いボールは、ばんばんエースを取られてしまいます。
I塚さんのサービスで始まり、簡単にキープされ、逆にこちらのサービスをブレイクされ…あっと言う間に1-4のスコアになってしまいました。
フォアのストレートとバックのクロスがコーナーいっぱいに入っていきます。
ふと考えてみると、そればかりにやられていたので、そこをカバーするように展開を変えてプレーしました。
すると…4ゲーム連取することができ、逆転で5-4とリード。私中居にマッチポイントが来ました。
フォアボレーをアングルに落とし、足の速いI塚さんはギリギリ届き、力無いボールが返ってきました。
私はそこでバックボレーを対角線に深く打ったのですが、これが緩くても決まると思ったのが間違いでした。
I塚さんはまっしぐらに斜め後ろに走って、ギリギリのところで届きロブで返ってきました。
動揺してしまい、このポイントを落とし、流れが変わりこのゲームを落とし、5-5になってしまいました。
次のサービスをI塚さんがキープして5-6。必死で自分のサービスをキープし、タイブレークに突入しました。
タイブレークも接戦が続き、カウント7-6の時に、相手のバックにアプローチを打ってネットに出ました。クロスを予測していたら、ストレートにパッシングがきました。抜かれたと思った瞬間、ネットに当たり、力無いボールが自分の横にバウンドしました。最後はきっちり決めて、タイブレーク8-6で勝利しました。
丸々1時間戦の大熱戦をなんとか制しました。使用ラケットはスリクソンレヴォCS10.0。 ダブルス4時間のテニスオフの後に、同コートでシングルス2時間のテニスオフに参加しました。
その中で、HEADのラジカルシリーズを試打してみました。
※試打したのは、グラフィンタッチラジカルPROとグラフィンタッチラジカルMPの2機種 ラジカルと言えば、アンドレ・アガシが活躍していた25年前からヘッドラケットの中心的存在で、プリンスのグラファイト、ドネーのプロワンからヘッドに移籍し、開発されたのが1993年発売のラジカルツアーです。黒に黄色でかっこよかったですね。
2018年は、ラジカル発売25周年を迎えます。
1993年と言えば自分も忘れられないというか、忘れたら怒られる記念の年(※中居の結婚記念)です。車のナンバーも1993。
アガシは引退するまで一貫していたのが、オーバーサイズのこだわりでした。
「200km以上のサービスをフルスイングでスピンをかけてリターンすること」がアガシスタイルでしたので、スイートスポットの広さにこだわったのです。
初代ラジカルツアー(当時最高のスーパースターアガシとラケット契約を締結、アガシのために今まで無かった新しいフェイスサイズと独特のフレックスを持つ17種類もの専用プロトタイプを作成し"ラジカルツアー"が誕生。)
2代目ラジカルツアーT2(打球感とボールホールド性能を大きく進化させた「ツインチューブ・テクノロジー」を搭載。)
3代目ラジカルツアーTT(「ツインチューブ・テクノロジー」搭載モデルの進化版として、初代の黄色イメージを復活させて登場。)
4代目T iラジカル(ツアーシリーズとして初めてチタンを採用、ここからオレンジカラーに。)
5代目iラジカル(「インテリジェンス・テクノロジー」を採用。ジュニアで頭角を現し始めた「アンディ・マレー」がその後世界ランキング上位に名を連ねるまで愛用し続けたモデル)
6代目リキットメタルラジカル(リキッドメタル”液体金属採用”。凹凸フレームが特徴的)
7代目フレックスポイントラジカル(「フレックスポイント・テクノロジー」を搭載。)
8代目マイクロジェルラジカル(「マイクロジェル・テクノロジー」で新たに打球感を追求したモデル。)
9代目ユーテックラジカル(フレーム形状がボックスからラウンドに変更)
※10代目以降は、画像を掲載 10代目ユーテックIGラジカル(「インネグラ」を採用。ストリングパターンが16×19になる、ここまでのスペックは295g、325mm、21mmのフラットビーム)
11代目グラフィンラジカル(ラケットに革命をもたらした「グラフィンテクノロジー」を搭載。オーバーサイズがなくなる、新モールドを採用し、それまでの均一厚のフラットビームを一新、極バランス採用でバランスが315mmになる。)
12代目グラフィンXTラジカル(進化した「グラフィン」素材をにより更なる極バランスのよるパワーアップを図ったモデル。295g、315mm)
13代目グラフィンタッチラジカル(振動吸収性に優れた「グラフィンタッチ」を採用したフレームとなる。295g、320mm)
今回のモデルで13代目になります。
今作もいい意味で期待を裏切られました。
どれだけ改良されているか楽しみだったのですが、ラジカルプロを打ってみるとあまり変わっていないような感じです。 でもそれは、振動止めを外したラジカルMPを打ってみて、間違いだと気付かされました。
前作のグラフィンXTラジカルMPは、バランスポイントが315mmでしたが、最新作のグラフィンタッチラジカルMPでは、320mmに変更されていたのです。
グラフィンは2010年にノーベル賞を受賞した最新のカーボンで、少ない量でもかなり強固に設計できるので、シャフトにグラフィンを使うと、トップ部とグリップ部が重たくなり、やじろべえの原理の「極バランス」になります。
※バランスを変えることなく、少ない力で、より大きなパワーを生み出すことを可能にしたカーボン
そこで、バランスポイントを325mmから315mmにトップライトにしても、スイングウェイトは変わらなかったのです。
振動止めを外して打ったグラフィンタッチ ラジカルMPは、高音の清々しい音とともにパワーのあるボールが打て、スピン、コントロール、打球感も前作を凌駕していました。
グラフィンタッチが衝撃吸収に優れるので、振動止めは付けなくても手にくる負担はほとんどありません。
普段は振動止めを付けてプレーしているので、今回新たな発見がありました。
音によってショットの良し悪しがわかったのです。
ボールが当たる場所、勢い、角度で音はかわります。
テニスの上手な人は、予測が良いと言います。
恐らく、自分が打ったボールが相手を追い込むのか、イージーボールとなって攻撃されてしまうのかなどを、 打った瞬間に察知し、次のショットへの行動を早くしているのです。
その判断は、手に伝わる打球感だったり、音だったりで、目で見てからでは遅いのです。
今回、グラフィンタッチ ラジカルMPの良い音のおかげで、インパクトの瞬間に集中することができ、少しだけ予測することができました。
練習していけば、もっともっと予測ができるようになると思います。
2018年でシリーズ発売25周年を迎えた、今作のラジカルは、バランスポイントを5mm変え、ややトップヘビーにしたことで、ボールの伸びがよくなり、ストロークの展開が楽しくなりました。
グラフィンタッチ ラジカルシリーズを試打するときは、まずは振動止めを付けないで打ってみてください。