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【GEEK通信】「40オーバーのややお疲れの方にオススメラケット」
2017/09/21
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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、
そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。
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テニスに関する仕事をして、30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っている、
Nが担当いたします。
第3回は「40歳以上で少しパワーダウンを感じ始めた方にオススメのラケット」
本題に入る前に少し余談を。
ゴルフにハマっていた20年前、キャロウェイのグレートビッグバーサと言うドライバーに憧れていました。
美しいフォルム、最先端の機能、すべてが理想のクラブでした。ドライバーを買うか買わないか悩んでいた時に、ビゲストビッグバーサと言う新製品が発売されました。
名前の通り、当時としては最大のヘッド体積(300cc)を持ったドライバーです。
もう迷うことなく手に入れました。あれから20年、現在のドライバーの体積は460ccが当たり前です。
今、ゴルフに行ったらきっと、ビゲストビッグバーサはスプーンに見えることでしょう。
ちなみに、ゴルフ雑誌の企画でビゲストビッグバーサと現在のドライバーと飛距離の比較をしていました。
やっぱり最新のドライバーの方が20ヤード飛んでました。 なんでこんな話をしたかというと、道具を使うスポーツはルール上許される限り、進化するということです。
ゴルフ、テニス、スキーは間違いなく20年前と比べ確実に進化しています。
40年前のテニスラケットはウッドでした。
それから、【スチール→アルミ→グラスファイバー→カーボン】と変遷しています。

素材の強度が上がると、設計上の自由度が上がります。
ゴルフもそうですが、道具が進化すると、その競技に必要な技術が簡単になります。
フェース面積が大きくなると、スイートスポットが広くなり、ミスヒットが少なくなります。
重量が軽くなると、操作性が良くなり、振り遅れが減り、スイングも速くなります。
初心者から中級者は間違いなく上達が早くなります。 しかし、問題もあります。
上級者になると、対戦する相手のボールの威力も増してくるので、ラケットが軽すぎると打ち負けてしまうのです。
トッププレーヤーのラケットは特注で重たくしていることがほとんどで、さらに重りを貼っている選手もいます。
スイングスピードが遅くならない程度で重たくするのはいいのですが、一般プレーヤーは300g以上にすると、振り遅れや疲労、テニスエルボーの原因になることもあります。
また、上級者になるとスイートスポットの広さよりも芯を捉えた感触を重んじる傾向があり、フェース面積も100平方インチで十分なのです。 復活を遂げたフェデラーはインタビューで、90平方インチから97平方インチに変えたことは大きなことだったと語っているように、小さ過ぎるとミスが増え、パワーも出づらくなります。 ここ10年くらい、300gが男性の平均でしたが、道具の進化の過程からもわかるように、最近は280g前後の重さで打ち負けないモデルが徐々に出てきています。
スリクソンレヴォCX4.0(285g)は大変完成度の高いラケットになっていて、300gのラケットにも全く引けをとりません。
打ち負けることもなく、逆にスイングスピードは上がり、苦しい体勢からでも威力のあるボールが打つことが可能です。
さあ、いよいよ試打のレポートに入ります!
今回、試打したのはEゾーン100のLG(285g)タイプウルトラ 100L(277g)です。
ヨネックス Eゾーンウイルソン ウルトラ、は大ヒットした前作からの後継機になり、期待が持てます。 初めの練習で、ウルトラ100Lを使ってみたところ、フィーリングが良かったのでそのまま試合にも使用してみることにしました。
特にボレーのタッチが凄くよく、対戦相手のYさんも「ボレー良さそうですね、ミス0ですね。」と開始前のトスの時に言ってきました。
確かに、練習のときはミスをしていませんでした。ボールの食いつきがいいのでローボレーも簡単に持ち上がります。
ところが、試合に入ると自分のサービスの調子が悪く、ダブルフォールト3本で落とし、Yさんにキープされ、またまたサービスを落とし、気がつけば一度もボレーをすることもなく0-3です。
一度My ラケットのレヴォCX4.0に持ち替えました。
なんとかタイブレークまで持ち込み、タイブレークも序盤は劣勢でしたが、今日は粘りがあり、タイブレーク7-5でファーストセットを取ることができました。
セカンドセットは、Eゾーン100とウルトラ100Lで戦い、4-2で時間切れになってしまいましたが、セカンドセットでは十分に試打ができました。
Eゾーン100(LGタイプ)は前作同様、打球感はマイルドで食いつきがよく、しなりがあり、ストロークを押している感じがあり、フラット系の伸びるボールが深く入っていました。リターンもきっちり入り、軽量モデルのデメリットは感じませんでした。
ウルトラ100Lは、じっくり使ってみるといいラケットで、ストロークよりボレーの打ちやすさが光ってました。
アングルボレー、ドロップボレー、深いボレーと距離感がわかりやすくネットに出る不安感はありません。
ストリングはミクロスーパーが張ってあったので、バボラアディクションなどのマルチフィラメントを張ると、球持ちが良くなり、粘りのあるプレーも可能になるでしょう。
今回試打した2本は、ともに黄金スペックのやや軽量の、プラチナスペックと呼ばれるモデルでした。
285gと277gで打ち負けないか心配でしたが、まったく問題ありませんでした。
それよりも、操作性かいい、疲れない、ネットプレーの反応がいいなどのメリットがありました。

40歳以上の方で、最近サービスゲームが辛い、ネットプレーの反応が悪くなった、ゲームの後半動きが落ちるなどの悩みがある方は是非チャレンジして見てください。