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【GEEK通信】「95平方インチ、310g、310mmのラケットは何が良いのかわかったかも。」
2021/02/25

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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。 ウインザーラケットショップ池袋店スタッフの中居が独自の目線で話題の商品を紹介します。 テニスに関する仕事をして30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っているシニアプレーヤーです。
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「95平方インチ、310g、310mmのラケットは何が良いのかわかったかも。」
ダンロップCX200ツアーを打ったときのスライスの切れが凄かったり、プリンスツアー95でダブルスのゲームをした時にサービスが良くて勝ってしまったり、意外と95平方インチが良いことに気が付きました。
そしてヨネックスVコア95も好評で大変人気のあるラケットです。
この3モデルの共通点は、フェース面積95平方インチ、ウエイト310g、バランス310mmとまったく同じスペックなのです。
今回はこちらの95平方インチ、310gの3モデルを打ち比べてみたいと思います。
(ちなみに、ウイルソンウルトラツアー95も95平方インチ、309gなのですが、バランスが325mmとトップヘビーで、0.25インチロングの錦織選手モデルですが、今回の試打には入れておりません。)

3本の共通していることは、簡単にパワーが出るラケットではないことです。
ストロークでも、ボレーでも当てて終わりでは「ボットン」です。ボールが浅くなってしまい、相手にチャンスボールを与えてしまいます。インパクトをしっかり芯で捉え進行方向にフォロースルーしながら最後まで振り抜くことが必要になるのです。
何球か打っているうちに、ボールが浅くならないようにインパクトが、強くなっていくのが自然のなりゆきです。
また、95平方インチのモデルは同モデルの98平方インチや100平方インチのモデルより、フレーム厚が薄くなっていることが多く、今回試打したCX200ツアーのフレーム厚20.5mmに対してCX200は21.5mm、ツアー95の22mmに対して、ツアー100は23mm、Vコア95の22mmに対して、Vコア98は23mmと言う具合です。
フレーム厚を薄くすることによって、ラケットのしなりを大きくしており、インパクトからフォロースルーの時間が長くなり、押しの効いたボール、バウンド後に伸びるボールが出やすくなっています。
実際にダブルスのゲームで使用したので、インプレしていきます。
CX200ツアーは、スライスサービスの威力が凄く、横回転がかかりながも、スピードが出てくれて少しコースが甘く入っても相手がリターンミスをしてくれることがありました。やっぱり、スライスのリターンが効果的で、バックハンドはもちろんフォアハンドもスライスを多用しました。



Vコア95は、サービスとストロークに威力を感じましたが、ボレーのときにガシャることが何度かありました。スイートスポットが上方にあるので、体に近いショットは上手く体を逃がさないと良いところに当たりません。


ツアー95は、3本の中で1番パワーがあり、ストロークの安定感も抜群でした。難しさはほとんど感じることがなく、ボレーボレーの反応も良く、トップスピンロブも打て、ダブルスに向いているラケットでした。

95平方インチはなぜスライスが良いのか、疑問は解けなかったので、トラックマンを使って、CX200ツアーとマイラケのエンブレム110でパックハンドのスライスを打ってデータを取ってみました。

まずは普通にドライブで打ち、その後にスライスを打ちました。スライスのスピンレイトを計測するのは初めてで、マイナスとして出るのか、普通に出るのかわかりませんでしたが、順回転も逆回転も回転していることに変わりはないので、トップスピンと同じように計測されました。
まずエンブレム110では、バックハンドドライブの平均スピード110km、スピン2000回転、アングル(飛び出し角度)10度、クリアランス(ネット上の通過距離)80cm、レングス(着弾地点までの距離)23mと出ました。バックハンドスライスの平均スピード91.8km、スピンレイト1824回転(逆回転)、アングル8.7度、クリアランス55.1cm、レングス22.7mになりました。
当然ドライブよりスピードが落ち、回転数も若干落ちますが思ったより、スピンとあまり変わらない回転数です。飛び出し角度が1.3度低くなり、クリアランスは25cm低くなりますが、飛距離はほとんど変わりません。
次にCX200ツアーでバックハンドスライスを打ちました。結果はスピード94.6km、スピンレイト1427回転(逆回転)、アングル5.2度、クリアランス37.1cm、レングス23.0mとなりました。

エンブレム110に比べ、スピードは上がり、回転数は落ち、飛び出し角度が3.5度低くなり、約18cmクリアランスも低くなりながら、レングスは同じところに着弾しています。
エンブレム110で打つときは、5時から11時にボールが転がるようなイメージを持ってボールを擦るようにスイングします。
対して、CX200ツアーは体から遠いところで、ピンポイントで捉えるイメージで打ちます。
意識しているというより、面が小さいという感覚が、無意識の内にラケットの真ん中で当てようとしていて、自然と遠い打点になっているようです。
95平方インチのラケットでスライスを打つと回転数は少ないながらも、ネットすれすれのスピードのあるボールが打て、相手にしてみれば伸びてくるように感じたのではないでしょうか。
今回95平方インチの3モデルでゲームをしてみて感じたことは、意外とミスが少ないことでした。
110平方インチで普段プレーしていると、ロブ、ドロップショット、アングル、サイドスピンなど色々なことをやってしまいがちで、普通に打てば決まったものを余計なミスをすることがあります。
95平方インチを手にした途端、余計なことをしなくなります。
いかに、綺麗に芯に当てるかを第一優先にするので、余計なことをしなくなり、クリアな打球が増えていきます。
基本に忠実なショットが増えることで、イージーミスが減り、ゲームでの勝率も上がってきたのだと思われます。
中級者の方で、長い目で見て上達したい方は、95平方インチは良いかもしれません。
芯に当たった手応えと、芯を外した手応えが瞬時に手のひらに伝達するので、グッドショットの記憶とバッドショットの反省ができ、正しいスイングへ導いてくれることになるでしょう。
「急がば回れ」です。