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横浜店 ブログ

NEWBIE【ストリング基礎知識編】
2021/08/27
今回は、
お店に行ったとき、もしくはカタログを見ていたときに
役立つかもしれないお話を書いてみます。
【パッケージを読む・見る】

 パッケージって皆さんはよく見られますか?いろいろなストリングの情報が載っていますが
一体どれを見たらよいのか・・・迷うことはありませんか?
パッケージから読み取れるのは■構造■材質■太さ■その他(モデルの特徴など)が、よく載っている情報です。
今回はその中で構造・素材・太さを分けて説明していこうと思います。
■構造
ストリングは意外と複雑な内部構造です。
構造(断面)は、大きく分けて2つ
□モノフィラメント□マルチフィラメントに分かれます。
ストリングは、特に素材がシンセティックガット(化学繊維)の場合、色々な種類の素材・太さの糸を組み合わせて作られています。
組み合わせ方で呼び方が変わっていきます。
□マルチフィラメント
ストリングの断面が下図のようになっているストリングをマルチフィラメント構造と呼びます。
複雑で、極細の繊維を使っていることが多いです。
マルチで一番わかりやすい特徴は、やわらかさです
細い繊維の集まりで変形がしやすく、繊維自体も伸縮するのでボールを包み込むように捕えます。
同じマルチでもやわらかさの度合いが違ったり、やわらかさに違う性能を加えたモデルもあります。

*ナチュラルガットは、動物の腸を束ねてで作られているので、構造はマルチフィラメント

□モノフィラメント
ストリングの断面が下図のようになっているストリングをモノフィラメント構造と呼びます。
シンプルな構造が多く、中央に芯糸と呼ばれる太い糸があり周りに側糸と呼ばれる糸が巻き付かれて出来ています。
芯糸の影響でやわらかさは控えめな代わりに、打ち応え感・スピード感(弾き感)を強調したモデルが多いのが特徴です。

*ポリエステルも素材の特性上、繊維同士を接着するのが難しくモノフィラメントが多い(下図)

■材質
ストリングを構成しているベースの材質です。
材質は、□ナチュラルガット(天然素材)とシンセティックガット(化学繊維)に分かれ
シンセティックガットは、さらに□ナイロン□ポリエステルにわかれます。

実は、あまりパッケージに記載されていることが少なく、内部構造とセットで判断していることが多い・・・
パッと見ただけでは判断が難しいのも現状です。

それぞれの特徴を簡単に説明すると・・・
□ナチュラルガット(天然素材)
動物の腸(現在は、牛)をベースとした天然素材のストリングです。
テニスよりも、弦楽器によく使われていることが多いです。
トータルバランスが良く、一般プレーヤーからトッププレーヤーなど幅広く使用されています。
天然素材の独特なやわらかさに加え、復元力(反発性・テンション維持力)が強く、打球音は高く心地良く響きます。
パッケージの図はほぼ、マルチフィラメント構造で描かれています。


□ナイロン(シンセティックガット)
現在ストリングのベースとなる位置付けとなります。
洋服などでよく知られていると思います。
伸縮性の良さ、やわらかさ、加工のしやすさなどが特徴です。
初心者や非力なプレーヤーはもちろん、様々なニーズに合わせたストリングが発売されています。
ナイロンの見分け方は、構造の複雑さ。ポリエステルには無い複雑な構造をしているか否かで判断できます。

□ポリエステル(シンセティックガット)
シンセティック素材の中で、耐久性とスピン性に着目したのがポリエステルです。
プラスチックの仲間で、ペットボトルなどがイメージしやすいと思います。
摩擦に強いこと・打ち味が硬さがあるのが特徴で、練習量の多いプレーヤーや力強いプレーヤーに好まれています。
また、形(断面)が特殊なモデルが多いのも特徴で、スピンを多用するプレーヤーにも好まれています。
素材の特性上、単純な内部構造が多くモノフィラメント構造となります。
■太さ
ストリングの太さ(直径)となります。太さが違うことでも違いが出てくることがあります。
表示の仕方は二通りで・~㎜もしくは・~gとなります。

□~㎜は、ミリメートルです
ナイロン・ナチュラルストリングの場合一般的に1.30mmが平均とされています。
ポリエステルは、素材の特性上1.25mmが平均とされています。
0.05mm刻みで商品化されていることが多く1.20㎜・1.25㎜・1.30㎜・1.35㎜が良く目にする太さになります。
□~gは、ゲージといいます。
主にヨーロッパやUSなどの海外表記となり18g・17g・16gと数字が下がるにつれて太さが太くなっていきます。

〇細い?太い?
細くなると、耐久性(切れにくさ)は低下してしまいますが、
ストリング同士の間隔が広くなり動きやすくなりスピンアシスト性能を助ける効果があります。
少ない力でもストリングを伸縮させやすくなるため、飛びのアシスト性もアップしていきます。
細いことで、打球音に影響しより高いインパクト音となっていきます。
 

太くなると、力強さや、スイングスピードの速さが求められますが、
耐久性(切れにくさ)が上がっていきます。
ストリング同士の間隔が狭まる為ストリングの動きが制限されます。ブレにくくなるのでよりまっすぐにボールを打ち出しやすくなります。どちらかといえばフラット>スピンです。
ストリングを伸縮させるのにパワーが必要となるので、飛距離のコントロールがしやすくなります。

張り替えの際にご活用ください。
もっと知りたくなった方は、スタッフご相談ください


つづく