今回は、【ラケットの基本的な名称】を説明していこうと思います
各名称を覚えておくとカタログや、説明を聞いたときにより分かりやすくなるかもしれません。
ラケットは、□フェイス□スロート□グリップに分かれます。ラケット全体を「フレーム」と呼ぶこともあります。
□フレーム=フェイス
ラケットのフープをフレームと呼ぶこともあります。ラケット全体のこともフレームとも呼びます。
①フェイス:打球面(ストリングが張ってある状態)に対して使う。フレームと同じで使うこともある。
②グロメット:ラケットに通すストリングスとフレーム(主にフェイス部)の保護を目的としたパーツ。
③バンパー:ラケットを衝撃などの外傷から守るための保護パーツ。
現在では一体化し、この2つを合わせグロメットと呼びますが、正式にはバンパーグロメットと呼びます。
この2つのパーツの歴史は比較的浅い。
ラケットがウッド→金属フレーム→カーボン製と変わりますが、カーボン製の初期までは、グロメット(とバンパー)が無い状態でした。後に、単独グロメットが登場、やがて連結グロメットとなり、そしてバンパー付グロメットと現在の形となります。
*ソフトテニスでは、バンパーが搭載されていない。
*バドミントンでは、軽量化を図るために単発グロメットを採用している
④ストリングス:フレームに通してある糸状の物を指します。「ガット」とも呼ばれますが、本来は、「動物の腸」という意味。昔は、羊腸(現在は牛腸)が主流だった時の名残でガットと呼ぶこともあります。なので、ガットの訳自体も「腸」と「糸状の物」に対しても使われます。
・メインストリング:ラケットを立てた時に、縦糸に張られているストリングをメインストリングと言います。
・クロスストリング:ラケットを立てた時に、横糸に張られているストリングをクロスストリングと言います。
⑤メーカーロゴ:プロ選手のラケットなどにはストリング面にメーカーロゴが描かれております。専用のインクとステンシルシートを使用しストリングへ入れます。
□スロート
ブリッヂ(ヨーク)とシャフトをまとめてスロートと呼びます。
①ブリッヂ:図の部分の事を指します。ヨークとも呼びます。
*プリンスのグラファイトはもう一本ブリッヂを追加してフレーム合成を高めるダブルブリッヂを採用している。
②シャフト:ラケットのフレーム(フェイス)を支える部分になります。
現在のラケットでは2本シャフトで支えられていることになります。
ウッドラケット~初期のカーボン製ラケットでは、1本シャフトでした。
*ソフトテニスでは、1本シャフトが採用されていることがある。
主に後衛用では、ラケットのしなり感を生かすためにわざと1本シャフトのモデルもある。
*バドミントンでも1本シャフトを採用している。
□グリップ
プレーヤーとラケットの接点となる部分です。
ベースグリップである「リプレイスメントグリップ」があらかじめ巻かれ、そのまま使用することも、さらに「オーバーグリップテープ」を巻き足すこともできるカスタマイズ性の高い部分になっています。
①リプレイスメントグリップ:ラケットにあらかじめ巻かれているベースグリップとなります。このテープをはがすと芯になる部分が出てきます。
*レザーをはがした状態
②グリップエンド:名前の通りグリップの底にあたる部分でメーカーロゴが描かれています。グリップ部のエンドにあたる部分はふくらみがありますが、エンドキャップ(バットキャップ)と呼ばれるパーツが装着されています。ふくらみを持たせることで効率よく力が入るようになるのでこの形が採用されています。
*エンドキャップの図
*ちなみにグリップは八角形になっている。
今回は、これで以上となります。
参考にしてみてください。
つづく