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【GEEK通信】「ラケット選びは2本目が大事です」
2022/06/06

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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。 ウインザーラケットショップ池袋店スタッフの中居が独自の目線で話題の商品を紹介します。 テニスに関する仕事をして30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っているシニアプレーヤーです。
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「ラケット選びは2本目が大事です」
テニスを初めて、最初に買ったラケットのこと覚えていますか?
自分は何も分からず、店員さんにも相談せず、価格が手頃なヤマハのウッドを買いました。(40年前)

グリップサイズがあることも知らなかったので、後々気づいたら4.5/8(5番)だったのです。
2本目は、ラケットの知識や活躍するプロの使用ラケットは何かなど情報が増えます。
1980年のウィンブルドン決勝は伝説の試合となったボルグ対マッケンロー戦、ボルグのファンだったのでテレビに釘付けになったことを昨日のことのように鮮明に覚えています。
ボルグはドネーの硬いラケットにハイテンションで張るヘビースピンのストローカーに対し、マッケンローは柔らかいラケットにローテンションで張るネットプレーヤーです。
ボルグのファンなのですが、プレースタイルはマッケンローに憧れていたので、2本目のラケットはマッケンローが使用していたウイルソンジャッククレーマープロスタッフ(ウッド)に決めました。
日本では、高額だったので、海外に行く知人に買い物を頼みました。
ところが、間違ってフレームが硬いアドバンテージを買ってきてしまったのです。
当然返品はできません。
2本目は苦い思い出です。

というように、失敗しない2本目のラケット選びを考えていきましょう。
1本目のラケットは、黄金スペックを選んだ方が多いのではないでしょうか。
フェース100平方インチ、ウエイト300g(女性285g)、フレーム厚26mm前後のラケットは癖がなく、最初の1本として最適です。
1本目を購入して、1年経ったとしたら、ある程度自分のプレースタイルができている頃だと思います。
プレースタイルなどないという方もいらっしゃると思いますが、得意なショット、苦手なショットはあるのではないでしょうか。
また、これからスピンをもっとかけたいとか、サービスのスピードを上げたいとかボレーを上手くなりたいなど今後の目標も出てくる頃です。
そこで2本目の選び方なんですが、98平方インチを候補にしてみてください。
98平方インチのモデルのほとんどは、305g、フレーム23mm前後になり、黄金スペックより、飛びを抑え、コントロール重視の中上級者向けになります。
黄金スペックが飛び過ぎてしまっていたり、安定感が悪かったりする方は、このスペックに合いそうです。
ラケットの試打をしてみて、やっぱり難しいと感じた方は、100平方インチの300gの黄金スペックに戻りましょう。
すでに、使ってるよと思うでしょうが、試合に出るようになると最低2本は必要になるのです。

一概に黄金スペックと言っても、各メーカーから多種多様の黄金スペックが出ています。
パワーに特化したモノ、スピンに特化したモノ、フィーリングに特化したモノなど、フレームの硬さ、ストリングパターン、振動吸収機能搭載の有無などで変わってきます。
目的のラケットが決まったら、次はスペック選びです。
大事なのがスイングウエイトです。
なるべく近いスイングウエイトを選びましょう。
たとえ、ラケットが違うモデルでもスイングウエイトが近ければ、違和感なく使えるモノです。
ラケットが2本になるとストリング選びが楽しくなります。
ラケットが1本の時は、冒険ができなかったと思います。
失敗してしまうと、しばらくはその状態で使わないといけないからです。
ただ、ストリングの種類は数百あり、ストリングの太さやハイブリッドを入れるとその数倍になります。
また、テンションを上げるとどうなる、下げるとどうなるなど何ポンドがベストなのか探すこともできます。
ベストストリング、ベストテンションを探す旅も楽しいものです。
1本は今までのベストを張っておけば、2本目は色々チャレンジができます。
2本目のラケットを持つことは、これからのテニス人生でいい道しるべになってくれますので、真剣に選びましょう。