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GEEK通信「温故知新、振動止めの歴史を振り返る」
2023/01/07

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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは
テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。
ウインザーラケットショップ池袋店スタッフの中居が独自の目線で話題の商品を紹介します。 
テニスに関する仕事をして30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っているシニアプレーヤーです。
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「温故知新、振動止めの歴史を振り返る」

振動止めの歴史を振り返りながら、今後の発展を見て行きましょう。
ウッドラケットの頃は、衝撃や振動に関してあまり気にすることはありませんでした。
理由としては、天然素材のウッドはしなりがあり、腕にくる衝撃は少なく、肘や手首を痛めることもあまりありませんでした。
素材がカーボンになり、衝撃が大きくなり、打ち方もよりスピンをかけるようになり、手首、肘への負担が大きくなり、怪我も増えていきました。
その予防や衝撃の緩和、振動の減衰を目的として振動止めが生まれたのです。
1986年にハナマンドリコワがスポンジタイプのものを使い始めたのが一番初めではないでしょうか。
円柱形のものをセンター2本のストリングに指で縮めて挟むとまん丸に変形し、取れなくなります。
その後ゴムやシリコンなど色々な形が出ましたが、基本はセンターの2本のストリングを止めるタイプでした。
徐々に6本止めのブロックタイプ、10本止めのワームタイプなど種類も増えていきました。

約20前に発売したキモニーのクエークバスターが大ヒットし、今現在でも一番売れる振動止めであるのは間違いないところです。

開発者に話しを聞いたことがあるのですが、日々振動止めのことを考えていたある日、ふと水溜りを眺めていると、ポツン、ポツンと雨が降ってきました。
水溜りに落ちた雨粒が水の波紋を作り、その波紋は広がっていきます。また別の波紋ができ広がっていきます。ぼーと見ていると、広がっていた波紋が急に無くなることがありました。

よく見ると、広がっていた波紋に別の波紋がぶつかるとお互いの波紋が小さくなることに気がついたのです。
波紋同士が打ち消し合っているようでした。
はっと閃いた開発者は、急いで家に帰り、子供の消しゴムをカッターで削って、クエークバスターの原型となる形を作ったそうです。
振動を減衰するには振動をぶつけるのが効果的なのですね。
不快な振動が減衰する早さと、適度に残る打球感の気持ち良さで、日本のトップ選手が使用するなど大ヒットとなりました。
2022年トアルソンから発売されたイオミックショックレスは、クエークバスターに形状は似ていますが、決して真似して作られたものではありません。

クエークバスターが完成形なため、いいものを開発すると似てきてしまうのです。
縦糸の2本のストリングに装着し、外れにくくすると、丸でも三角でもなく四角が一番で、最後の横糸にしっかりとはまる溝を作るとどうしてもこの形が最良なのです。
縦の突起は振動を減衰するもので、横の突起はぶれを防ぎ弾道を、安定させる効果を期待するものです。
振動止めを付けると、ボールが飛ばなくなるというのは、聞いたことがありますが、弾道が安定するというのは初耳です。
実際に、トラックマンで実験してみたのが、振動止めを付けないもの、ワーム型の振動止めを付けたもの、イオミックショックレスを付けたものを20球づつ打ち、スピード、スピン、打ち出し角度、飛距離、20球のばらつきを調べました。
結果から言うと、大きな差はありませんでした。
スピードは、振動止めなしとイオミックショックレスはほぼ同じで、ワーム型は約3km遅くなり、スピンも振動止めなしとイオミックショックレスはほぼ同じで、ワーム型は若干落ちました。
イオミックショックレスの弾道が安定するというのは、この実験からは実証されませんでした。
ただ自分がワーム型からイオミックショックレスに変えて使っているのですが、明らかにボールの威力、コントロールはよくなっています。
振動止めをつけないでプレーしている方に、つけた方がいいとは言いませんが、
振動止めは必ず付けると言う方は、一度イオミックショックレスを試してみるといいかと思います。

 
<2022/12/6追記>【GEEK通信】【トアルソン 】「バイオロジックXX 128のサラサラ表面はXX(チョメチョメ)のためです。」
2022/12/06

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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは
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*2020/7/17記事
【トアルソン 】「バイオロジックXX 128のサラサラ表面はXX(チョメチョメ)のためです。」 
トアルソンのナイロンマルチフィラメント「バイオロジックXX128」が6月の売り上げベスト5に名を連ねていました。 
まだ試していなかったので、レヴォCS10.0に53ポンドで張り上げ打つことにしました。

■バイオロジックXX128
中央に細いフィラメントを組む構造で、反発力と耐久性、ウレタンにより柔らかさを兼ね備える。さらに糸の滑りを良くするコーティングを施しスピン性能を引き出した。ひと呼んで「上達マルチ」。
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実は、ナイロンマルチフィラメントを打つことはあまりないのです。
私の中でのストリングのこだわりはスナップバックです。
ナイロン系は、縦糸と横糸の摩擦でノッチングができると途端にスナップバックが起こらなくなります。
厳密にはスナップはすれどもバックがなくなるのです。
ボールに回転をかけた時に、縦糸は横にスライドし、瞬時に元に復元する動作がスナップバックで、スピンのかかり、ボールスピードに大きく影響を与えます。
ポリエステルは表面がツルツルで素材が硬質のため、スナップバックが起こり易いのです。
ストリングには長所と短所があり、ナイロンマルチフィラメントとポリエステルにはそれぞれ違った良さがあります。
ナイロンマルチフィラメントは、なんと言っても柔らかい打球感でボールを潰さず丸いまま包み込むようなフィーリングがあります。
狙ったところに、ボールを運ぶようなコントロール性があり、深いボール浅いボールの出し入れがしやすく、ボレーのタッチも良いのでレベルを問わず使われているオールラウンドなストリングです。
ポリエステルは、インパクトの衝撃の大きさで反応の仕方が変わります。
強く当たると、ボールとストリングの接触した部分が凹むような感覚があり、食い付いた後にボールを押し返す動作が素早く起こります。
実際には、縦糸が横にスライドし、元に戻る動きで弾いているのですが、1000分の4秒で起こっている現象なので、凹んでいるように感じます。
ただし、インパクトの衝撃が弱いとストリングのスライドする動きは起こらず、硬いものにぶつかったようなフィーリングになり、コントロールもしづらく、手に残る衝撃も大きく感じます。

トアルソンのバイオロジックXX128は、2000年に発売したバイオロジック128の改良モデルです。
真ん中にモノフィラメントの束があり、その周りをマルチフィラメントで囲った構造で、しっかりとした打球感で、食いついてから弾き出すモノフィラメントとマルチフィラメントの良いとこ取りなストリングで、人気アイテムのゴーセンAKプロと張り合うアイテムです。 

今回の改良されたところは、スナップバックを起きやすくしていることです。フォーカスするポイントとして表面が「さらさら」しています。
ポリエステルは「ツルツル」、ストリング塗布剤は「ヌルヌル」でスナップバックを実現しています。
本当に「サラサラ」でスナップバックが実現するのでしょうか。
営業マンが熱く語ってくれましたが、ストリングの表面の摩擦を少なくする方法として、ツルツルより、サラサラしている方がスナップバックが起こりやすくなることを研究者が発見したそうです。
要はストリングの表面にサラサラになるパウダーをかけたみたいなイメージです。

ストリングの表面がツルツルしていると、密着してしまい動きが悪くなるそうです。
想像してみてください、2枚のピカピカのガラスを重ねると、くっついて動かなくなります。
2枚のすりガラスを同じように重ねて動かすと、動きます。
営業マンはきっとこのようなことを言いたかったのでしょう。
スナップバックへのこだわりが強く、マルチフィラメントを日頃あまり使用しない中居が試打をさせていただいて「サラサラ」の効果を判定したいと思います。 
バイオロジック128XXを張ったラケットで、目直しを一切やらずに4時間のダブルスをプレーした場合、ストリングの乱れはどうなるかチェックしたいと思います。

実際にプレーに使用したラケットは下記画像です。

画像の通り、ストリングの乱れはほとんどなく、「サラサラ」の効果が実証されました。
プレーの途中では、結構乱れがあり、「あれっサラサラ効果ないのかな」と思ったのですが、不思議なことに打っているうちに、元に戻ったのです。
過去の経験上、一度乱れたストリングが打っているうちに、元に戻る現象を見たことはありません。
「サラサラ」効果は本当でした。
通常のナイロンマルチフィラメントは、柔らかい打球感のため、歯切れの良さが失われますが、今回取り上げた【バイオロジックXX128】は、適度な柔らかさと歯切れの良さを併せ持っています。
 特に感じたのが、ボレーの時に食い付いた後の弾き出す感じがあり、綺麗なスライス回転がかかり、バウンド後に滑ってくれて相手は取りづらそうでした。
膝の怪我のため、久しぶりのテニスで強打ができない中、フォアスライスやロブを多用したのですが、ポリエステルではきっとミスをしているであろうボールがネットを越したり、前衛の上を抜くボールになったりしたのは、ストリングとボールの接触時間の長さがあったからです。
また、当てるだけでも弾いてくれるので、下半身の踏ん張りが効かない状態でもそこそこのボールが打つことができました。
バックハンドスライスの切れをよくしたい方やネットプレーで優位に立ちたい方にオススメです。また、体力があって、スイングの速い方ばかりではないと思うので、女性やベテランプレーヤーで少ない力でも切れを出したい方にはアシストしてくるでしょう。
 
タイトルのXXの答えは「スナップバック」でした。
スナップバックにこだわるプレーヤーも納得のストリングでした。 

*2022年12月追記
発売から2年経ち、大変好評で、1.28mmナチュラルカラーのみでの発売でしたが、1.23mmが追加され、それぞれにブラックカラーも発売され、4アイテムになりました。


ストリングにはそれぞれの役割があり、ポリエステルはスピン性能と耐久性、ナイロンモノフィラメントは反発力、ナイロンマルチフィラメントは打球感の柔らかさとコントロール性能が優位になります。
全てを兼ね備えたストリングはありませんでした。
バイオロジックXXは、普通のマルチフィラメントより、反発力が強く歯切れのいい打球感でありながら、マルチフィラメント本来の柔らかさも持ち合わせており、また、表面のコーティングをサラサラにすることで、ポリエステルのようなスピン性能を実現した次世代ストリングです。
耐久性だけは、普通のマルチフィラメントと変わらず、ポリエステルのような持ちはありませんが、ストリングがあまり切れないと言う方にはオススメの逸品です。
GEEK通信「温故知新、軽量ラケットを振り返る」
2022/08/26

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GEEK通信「温故知新、軽量ラケットを振り返る」
軽量ラケットの歴史を振り返るときに、避けて通れないのが、厚ラケです。
ウイルソンが1980年代に発売したプロファイルが初めての厚ラケで、フレーム厚が20mm以下が当たり前の時代に、40mm近い厚さで度肝を抜きました。
パワーがものすごく、2倍のスピードが出る感覚でした。
ただ、薄いフレームのラケットで覚えたフラット打ちは、簡単に直ることはなく、厚ラケではボールが飛んでいってしまいました。
ウエイトも330g以上あり、当たるだけでも飛んでしまいました。
数年後に発売された、プロファイルSPSが世界初の軽量ラケットになるのですが、250gで超トップヘビーバランスでした。
次に発売されたプロファイルハンマーが大ヒットし、世の中にハンマーシステム(トンカチで釘を打つ理論)を知らしめました。
どのメーカーも330gが普通で、軽くなると打ち負けたり、威力が出ないと信じていました。
テニスの打ち方がグリップを支点にして、ラケットの先端を扇状に回す動きなので、軽量でヘッドヘビーは理にかなっていて、少ない出力で大きなパワーを生み出し、一般のテニスプレーヤーに受け入れられたのです。
軽量化することで、厚ラケの「飛びすぎる」「スピンがかからない」2大マイナスポイントを見事に解決したのでした。
1990年代にフレームにチタン合金を使い225gまで軽量化したヘッドのTIS6をきっかけに、チタン超軽量ブームが起こりました。
各メーカーから対抗するモデルが発売され、世界最軽量を次々と更新していき、最終的に200gを切るラケットも現れました。
...が数年後にチタン超軽量ブームは終焉しました。
その理由は、ラケットの耐久性が落ちてしまい、折れてしまうことが多発したり、
また、直接的な原因はわかりませんが、テニスエルボーになる方が急増しました。
その後、20年は、軽量モデルでも250gを切らないことが暗黙の了解のようでした。
最近では、材質や構造、製造技術の進化で、250g以下のラケットも増えてきていますが、軽量ラケットの売上2トップのダンロップLX1000、プリンスエンブレム110はともに255gです。


50年前は400gが普通で、現在は300gが一般的です。
100gも軽量化されました。

ウッド→金属→カーボンと素材の進化。
フェースサイズの変化。
フレーム構造の革新。

50年後は200gが普通になっているかもしれませんね。
GEEK通信「ベテランにイチオシ!ヨネックスVコアプロ104」
2022/08/11

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GEEK通信「ベテランにイチオシ!ヨネックスVコアプロ104」

Vコアプロは97と100が大ヒットしていますが、実は隠れた名器があります。
Vコアプロ104です。


名前の通り、104平方インチと少し大きめの面積で、楽を出来そうなラケットですが、実はそうではありません。
Vコアプロのシリーズは全部で5種類あり、『プロ』と名乗るだけあり、97平方インチはバリバリの選手モデルとなっており、100平方インチは少し楽に打てるように、97平方インチの21mm厚から2mm厚い23mmになっています。

女性の方、楽をしたい男性向けとして、Vコアプロ100Lを用意しています。
280gで100平方インチで23mmです。

では、Vコアプロ104は女性や楽をしたい男性向けではないのでしょうか?

290gでフレーム厚が22mmになっています。
どのような狙いかと言いますと、300gだと少し重たく感じてきたベテランの方。
でも、テニス歴は長いのでしっかり打つフォームは変わらない。

私もそうですが、フラットで打つ時代からプレーしていると、若い子のようにウエスタングリップでグリグリのトップスピンは打てません。

どうしても弾道が直線的になり、フレームが厚いラケットは飛びすぎてしまうのです。

22mmにする事で、しなりが生まれ、ボールをフラット系で押せたり、スライスの乗りが良くなります。

さらに、ストリングスのパターンを見ていただくと分かるのですが、横糸の間隔が広くなっており、ボールがストリングの隙間に食い込みやすく設計されているのです。
その上、フェイスが104平方インチになる事で、スイートスポットを外したときのカバーができます。


私のようなベテランになると目も悪くなり、よく外すのです。

ただ、ボールを捕らえる技術はあるので、余裕がある時は先端の方で打つので、104だけ形状が先の方が広くなるように設計されています。

実際に打ってみると、打ち応えがしっかりしており、104平方インチとは思えない程に打球感が気持ち良い。

104のメリットとして、パワーアシストがある事で深いボールが行きやすく、苦しい体勢からも返球がしやすい、スライスの伸びが良い、ボレーがしやすい、が上げられます。

今回Vコアプロ104を取り上げようと思ったのは、ベテランJOPシングルスに出場した際に対戦相手が使用していて、良いボールを打っていたので、やはりメーカーの意図をわかって使用していると思ったことがきっかけでした。

■Vコアプロ特設サイト↓↓↓



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【GEEK通信】「温故知新、ゴーセンのガットの進化を見ると、ストリングの歴史、ストリングの未来が見えて来ます」
2022/06/30

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「温故知新、ゴーセンのガットの進化を見ると、ストリングの歴史、ストリングの未来が見えて来ます」

ストリングの歴史を振り返ってみると、1970年頃にゴーセンがシンセティック(ナイロン)ストリングを開発するまでは、シープガット(羊の膓)が全てのラケットに張られていました。
シープガットは高額の上に湿気に弱く、小雨や霧で中止になるくらいでした。
ゴーセンが開発したシンセティックストリングは大変評判が良く、シープを超えた性能という意味で、ハイシープとネーミングされました。
また、ガットとは腸という意味ですが、シープガットを超えたと自負があるので、今でもテックガットとか名前にガットを残していたり、電話の応答で「ガットのゴーセンです」と名乗っていらしたりすることもありました。


70年代、80年代はハイシープ1強時代でした。
ハイシープは1.42mmでしたので、現在のラケットの穴に通らないくらい太いストリングでした。
1980年代初頭からデカラケブームが起こり、レギュラーサイズ(70平方インチ)から急に110平方インチになったのですが、スイートスポットが広い、パワーがアップするなど良いことが多かったのですが、フェース面積が大きくなったことで、振りづらくなってしまったのです。
そこで、1.30mmの「OGシープミクロスーパー16」をデカラケに適合するストリングとして発売したのが1985年でした。
1.30mmは現在ではノーマルの太さですが、この当時はミクロだったのです。
そして現在でもゴーセンの売上上位を続けている凄いストリングなのです。


ストリングの歴史を語る上で避けて通れないのが、ポリエステルの出現です。
クエルテンが彗星の如く現れ全仏オープンを優勝したのが1997年で、『あの銀色のガットは何だ?』と話題になりました。
ルキシロンのアルパワーで、その後ポリエステルを開発する新興メーカーが次々と現れ、老舗のストリングメーカーもポリエステルを発売し、現在市場ではシンセティック(ナイロン)とポリエステルは半々くらいになっています。

ポリエステルの特徴は、耐久性が高く、スピン性能に優れてる点です。
ラケットの進化は、素材が高反発になり、軽量化されたことで、誰でも簡単にスピードアップすることが可能になりました。
当然決められたコート内に収めないといけない競技ですので、以前よりスピンをかけないと入らなくなり、ストリングに求める性能はスピンが重要になり、スピンをかけて打っていると切れるのが早くなり、耐久性のあるポリエステルが重宝されるようになったのです。

ポリエステル発売当初は、硬くて、丈夫で、飛ばないくらいにしか性能は理解されていませんでしたが、2005年にスピンがかかる現象を研究した論文が発表され、スナップバックによってかかっていることが初めてわかったのです。

スナップバックとは、インパクトで縦糸が横にずれて元に戻ることで、ズレ戻りの大きさでスピンのかかりに影響を与えていたのです。

その後、ITF(国際テニス連盟)の正式文書で、ポリエステルはシンセティックより20%スピンの回転数が向上すると発表されました。
それなのに、いまだに1985年発売のミクロスーパーが「迷った時はミクロスーパー」のキャッチコピーで売れ続けているのには、理由があります。


まず、ポリエステルは強く打たないとスナップバックの効果が感じられないのと、テンション維持が悪く、切れないのに早めに張り替えをしないといけないのです。

要するに、初級から中級の一般プレーヤーにはあまり向かないのです。
次にミクロスーパーのそもそもの性能の高さも40年近く経っても売れ続ける理由です。爽快な打球感と反発力の良さが、気持ち良いのです。

スピンのかかりよりも、飛びを重視したり、ボレーの切れ味を望む方にはミクロスーパーが合っているのです。

ポリエステルの良いところを活かしながら欠点を補うのがハイブリッドで、打球感の柔らかいシンセティックを横に使ったり、縦に使ったりすることで、パーソナルなストリングにしていきます。
ただし、ハイブリッド用に半分の長さにして縦横をパッケージしたモデルは数える程で、自分の好きなものをチョイスすると、半分余ってしまうのです。

そこで発売したのが、G-XX1とG-XX3です。
特にG-XX3は、ポリエステルの中では柔らかい打球感で扱いやすいGツアー3とゴーセンの売上ナンバー1のAKプロに耐摩耗性を向上させたAKプロCXを使っている優れものです。


今後のストリングの発展した姿として、「シンセティックなのにポリエステル並みにスナップバックする。」
「ポリエステルなのに、シンセティック並みに柔らかい打球感である。」

が未来のストリングと考えました。
今年発売されたラクシアバイト、ラクシアアシストはシンセティックでありながら、表面コーティングをツルツルにしてスナップバックするようにしており、ポリエステルのスピン性能に近づけようとする工夫が見られます。


また、エッグパワーの柔らかさはポリエステル中では群を抜いており、硬さが原因で躊躇していたジュニアたちはファーストポリエステルとしておすすめできます。

これからもゴーセンガットの発展はストリング全体の発展につながりますので、目が離せません。
【GEEK通信】「ラケット選びは2本目が大事です」
2022/06/06

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「ラケット選びは2本目が大事です」
テニスを初めて、最初に買ったラケットのこと覚えていますか?
自分は何も分からず、店員さんにも相談せず、価格が手頃なヤマハのウッドを買いました。(40年前)

グリップサイズがあることも知らなかったので、後々気づいたら4.5/8(5番)だったのです。
2本目は、ラケットの知識や活躍するプロの使用ラケットは何かなど情報が増えます。
1980年のウィンブルドン決勝は伝説の試合となったボルグ対マッケンロー戦、ボルグのファンだったのでテレビに釘付けになったことを昨日のことのように鮮明に覚えています。
ボルグはドネーの硬いラケットにハイテンションで張るヘビースピンのストローカーに対し、マッケンローは柔らかいラケットにローテンションで張るネットプレーヤーです。
ボルグのファンなのですが、プレースタイルはマッケンローに憧れていたので、2本目のラケットはマッケンローが使用していたウイルソンジャッククレーマープロスタッフ(ウッド)に決めました。
日本では、高額だったので、海外に行く知人に買い物を頼みました。
ところが、間違ってフレームが硬いアドバンテージを買ってきてしまったのです。
当然返品はできません。
2本目は苦い思い出です。

というように、失敗しない2本目のラケット選びを考えていきましょう。
1本目のラケットは、黄金スペックを選んだ方が多いのではないでしょうか。
フェース100平方インチ、ウエイト300g(女性285g)、フレーム厚26mm前後のラケットは癖がなく、最初の1本として最適です。
1本目を購入して、1年経ったとしたら、ある程度自分のプレースタイルができている頃だと思います。
プレースタイルなどないという方もいらっしゃると思いますが、得意なショット、苦手なショットはあるのではないでしょうか。
また、これからスピンをもっとかけたいとか、サービスのスピードを上げたいとかボレーを上手くなりたいなど今後の目標も出てくる頃です。
そこで2本目の選び方なんですが、98平方インチを候補にしてみてください。
98平方インチのモデルのほとんどは、305g、フレーム23mm前後になり、黄金スペックより、飛びを抑え、コントロール重視の中上級者向けになります。
黄金スペックが飛び過ぎてしまっていたり、安定感が悪かったりする方は、このスペックに合いそうです。
ラケットの試打をしてみて、やっぱり難しいと感じた方は、100平方インチの300gの黄金スペックに戻りましょう。
すでに、使ってるよと思うでしょうが、試合に出るようになると最低2本は必要になるのです。

一概に黄金スペックと言っても、各メーカーから多種多様の黄金スペックが出ています。
パワーに特化したモノ、スピンに特化したモノ、フィーリングに特化したモノなど、フレームの硬さ、ストリングパターン、振動吸収機能搭載の有無などで変わってきます。
目的のラケットが決まったら、次はスペック選びです。
大事なのがスイングウエイトです。
なるべく近いスイングウエイトを選びましょう。
たとえ、ラケットが違うモデルでもスイングウエイトが近ければ、違和感なく使えるモノです。
ラケットが2本になるとストリング選びが楽しくなります。
ラケットが1本の時は、冒険ができなかったと思います。
失敗してしまうと、しばらくはその状態で使わないといけないからです。
ただ、ストリングの種類は数百あり、ストリングの太さやハイブリッドを入れるとその数倍になります。
また、テンションを上げるとどうなる、下げるとどうなるなど何ポンドがベストなのか探すこともできます。
ベストストリング、ベストテンションを探す旅も楽しいものです。
1本は今までのベストを張っておけば、2本目は色々チャレンジができます。
2本目のラケットを持つことは、これからのテニス人生でいい道しるべになってくれますので、真剣に選びましょう。
【GEEK通信】「柔らかい→硬い→柔らかい→硬いを繰り返すラケットの歴史に沿うようにクラッシュV2.0登場」
2022/03/21

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「柔らかい→硬い→柔らかい→硬いを繰り返すラケットの歴史に沿うようにクラッシュV2.0登場」
私がテニスを始めた頃は、ラケットはウッドでできていました。
その後、金属になり、グラスファイバーになり、カーボンになっていきました。
ウッドからスチールやアルミになったときは、しなりがなくなり、反発がものすごく、コントロールするのが難しく感じました。
グラスファイバーは柔らかい打球感が特徴で、ウッドぽさもありましたが、すぐにカーボンの時代が到来します。ウッドから見れば、カーボンはしなりが無く、高反発が魅力でしたが、フレーム厚は20mm以下が普通で、厚ラケ(36mm前後)が発売されたときは、2倍の厚さで2倍のスピードが出てる錯覚がするほど、びっくりしました。
このように、ウッド(柔らかい)、金属(硬い)、グラスファイバー(柔らかい)、カーボン(硬い)、厚ラケ(さらに硬い)というように、柔らかい→硬い→柔らかい→硬いを繰り返しています。
硬い方が、反発力があり、面のブレも無く、硬ければ硬い方が良いように感じますが、実はそうでもないのです。
テニスという競技は、23.77mの広さのコートに、0.94mのネットの上を通して入れなければいけません。
ただ反発力が良いラケットでは、アウトしてしまうのです。
ラケットに求める機能は、スピード、スピン、コントロールの3つです。


1000分の4秒と言われるインパクトですので、しなった瞬間にボールは飛び出しています。しなればしなるほどパワーロスがあり、スピードをロスします。極力しならない硬いフレームの方がスピードは出るのです。
スピンは衝撃を受け止め、回転に転化してくれる、しっかりとしたフレームと適度なしなりも必要になっていきます。
コントロールは本来自分でするものなので、一概に硬い方が良い、柔らかい方が良いとは言い切れませんが、硬い方が方向性は良く、柔らかい方が距離感がよくなると思います。

以上を踏まえた上で、ウイルソン「クラッシュ」を考察していきましょう。
3年前(2019年)に発売されたクラッシュは、ウッドよりしなるというキャッチコピーでしたが、硬いラケット全盛だったので、革新的でした。


バボラピュアドライブが発売されてからの約20年は、しなるラケットでヒットしたモデルは記憶にありません。
クラッシュは大ヒットしたのですが、その理由は、「ボールがアウトしない」だったのです。
しなることで、反発力は低下し、飛距離は短くなります。
球持ちの長さから回転がかけやすくなり、さらにさらに飛距離が短くなります。
よって、バックアウトが極端に減ったのです。
私の周りのテニス仲間もこぞってクラッシュユーザーになり、「クラッシュショット」をお見舞いしてきました。
「クラッシュショット」とは、自分が勝手に呼んでいたのですが、アウトかなと思ってウォッチしたボールが急激に失速して入るボールのことを現しています。

いつもプレーをしていた仲間のボール軌道は脳裏に焼き付いていますので、この人のこの角度、このスピードはバックアウトと咄嗟に判断するのですが、ことごとく入るものですから、悔しくて「クラッシュショットかよー」と叫んでいたのです。
クラッシュにはまって使い続けている人がいる反面、「サービスのスピードが落ちた」「ショットの切れ味がない」などの理由で元のラケットに戻してしまう人も結構いたのです。
実際にプロプレーヤーの使用例は女子に1人いるか or いないかのレベルで、スピードが落ちることで、ミスが減るのは、アマチュアでは有効でも、プロの世界では通用しないのです。
スピードのあるボールを確率良く、安定したボールを打つために、厳しい練習をしているのです。
ただ、アマチュアはミスをしない人程勝利を手にしていることも多いのも事実です。
クラッシュはそのようなわけで、大ヒットし、初代のブラック×オレンジはすべて完売し、セカンドカラーのシルバー×オレンジに変わったのです。


そして遂に、フルモデルチェンジのバージョン2が発売になったのです。
早速、クラッシュ100(295g、310mm)を打ってみました。


間違いなく、前作より硬くなっていますが、ラケット全体的に見れば柔らかい方に入ります。余分なしなりが無くなり、パワーは相当アップしています。食い付いている感触があり、インパクトからしっかりと押せる手応えがあり、ストロークは緩急を付けながら、自在に操れます。
サービスのスピードも前作と比べ物にならないくらい良くなっています。特にボレーの感触が一番良くなったように感じました。

インパクト時に、ボールがフェイスにへばりつき、その後弾き出す感覚で威力も出る、距離感、方向性をコントロールできました。
クラッシュバージョン2は、柔らか過ぎず、ちょうど良い硬さに仕上がっています。


唯一、気になったのが、シャフトの「CLASH」の文字のエンボス加工です。
私はシングルバックハンドなので、常に左手でシャフトを触ってクルクル回しています。片側だけ掘ってあるので、違和感を感じました。
ポンドシールが少し剥がれるだけで、気になってしまうタイプなので、このCLASHの刻印は慣れるのに時間がかかりそうです。
見た目はカッコよく、気にしない方にはまったく関係の無いことですが、一度気になり出すともう止まりません。。。
クラッシュV2は、クラッシュ98、クラッシュ100プロ、クラッシュ100→エンボスロゴ


クラッシュ100L、クラッシュ100UL、クラッシュ108→プリントロゴ

今度はプリントロゴタイプも試打してみて、インプレしたいと思います。

>>>ウイルソン クラッシュバージョン2.0特設サイトはこちらへ
【GEEK通信】「1平方インチのこだわり、97平方インチは名品が勢揃い」
2022/03/08

■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。 ウインザーラケットショップ池袋店スタッフの中居が独自の目線で話題の商品を紹介します。 テニスに関する仕事をして30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っているシニアプレーヤーです。

「1平方インチのこだわり、97平方インチは名品が勢揃い」
100平方インチ、98平方インチのラケットは各メーカーに必ずあり、黄金スペック、シルバースペックと呼ばれ、打ちやすいラケットの基準になっています。
98平方インチに比べ、たったの1平方インチ小さい97平方インチのラケットは、極端に少なくなります。
ヨネックスVコアプロ97D(320g、21mm)
ヨネックスVコアプロ97(310g、21mm)
プリンスファントムグラファイト97(315g、22.5-21.5-18.5mm)
ウイルソンプロスタッフRF97(340g、21.5mm)
ウイルソンプロスタッフ97(315g、21.5mm)
※プロスタッフ97L、プロスタッフ97ULは今回取り上げるカテゴリーから外れているので除外していてます。

発売が決まっているものがあり、
プリンスファントムグラファイト97(300g、22.5-21.5-18.5mm)
バボラピュアストライクVS(310g、21-22-21mm)
の2本が春に出ます。
以上の7本のラケットに共通していることは、フレーム形状がボックス型で、フレーム厚が薄く、ウエイトが310g以上(300gのファントムグラファイト97のみ例外)のスペックだということです。

小さく、薄く、重たい三重苦のようなラケットですが、熱狂的に支持する人達がいるんです。
支持する理由は
「フェース面積が小さいことで、スイートスポットとそうでないところがハッキリし、芯で捉えた感触がより気持ちいい打球感になります。スイートスポットを外した時のミスショットも自分のせいと納得がいきます。」
「フレームが薄いことで、飛びを抑えることができ、自分の力加減で距離をコントロールできます。アウトの心配が減るので、安心してフルスイングできます。」
「ウエイトが重たい方が、打ち負けることが少なくなり、打ち込んだ時も威力が増します。体力は必要になりますが、そのためにトレーニングをしています。」
といったようなストイックな意見が大半です。
昔はこのようなスペックが当たり前でした。
1980年代は、プロスタッフミッド85(345g、85平方インチ、17mm厚)を筆頭に、小さく、薄く、重たいのが当たり前でした。
この頃の打ち方は、コンチネンタルグリップで、フラットに打つことが基本で、左足をネット方向に踏み出し、インパクトからネット方向に押すように打ち、フォロースルーは顔の前で左手でラケットを止めるように習いました。
もし、この頃の打ち方が抜けてない方は黄金スペック(100平方インチ、300g、26mm厚)は飛び過ぎてしまいまったく使えません。
最近のプロの試合を見て、打ち方を真似しようとすると、手首や肘が痛くなって取り返しのつかない怪我につながる可能性があります。
下半身の動き、上半身の捻りなど全てを真似できればいいのですが、腕の動きだけ真似してしまうと無理がきてしまうのです。
30年40年やってきたことは、無駄ではないので、コンチネンタルでも、フラットでもいいと思います。
昔の、打ち方で上手な方はいっぱいいます。
ただし、その場合、フェース面積が97平方インチくらいのものをチョイスすると違和感なくプレーできると思います。
ヨネックスVコアプロ97は、ラケットのしなりを感じながら押していけるので、フラットドライブ主体にバックハンドはスライス多めの方に合っています。
パワーのある方は18×20のストリングパターンのVコアプロ97Dにチャレンジしてみてください。
ボールが潰れる感覚が気持ちいいです。

ウイルソンプロスタッフ97は、がっしりとした打ちがごたえで、パンチがきいています。
フラット系で攻めるストローカーやネットプレーヤーに向いています。
プロスタッフRF97は、340gとかなり重たいのですが、バランス305mmでスイングウエイトも300前後なので、意外と使えます。
ストロークとボレーは重さを利用してコンパクトに打っても威力が出ます。
さすがに、サービスはやや大変ですが、スピンサービス以外は行けると思います。

プリンスファントムグラファイト97(315g)は、シャフトの根元からトップにかけて18.5mmから22.5mm厚になっており、やや先で打つと威力が出る設計になっています。
スピン性能は97平方インチのグループの中でナンバー1です。
97平方インチは使ってみたいけど、ウエイトが重たくてとおっしゃる方に朗報です。
ファントムグラファイト97に300gが発売されます。
早速打ってみました。
普通、同じモールドで軽量タイプは、打ち負ける、打球感が空っぽなどのマイナスがありますが、このファントムグラファイト97は、315gと300gに打球感の違いや打ち負け感の違いはほとんどありませんでした。
300gを1年発売を遅らせた理由は、マイナス要因をなくすために時間がかかったのではないでしょうか。

バボラピュアストライクVSはまだ試打していないので、インプレはできませんが、きっとピュアコントロールを彷彿とさせてくれるのではないでしょうか。
97平方インチは98平方インチよりたった1平方インチだけ小さいのですが、その1平方インチのこだわりが意味があるのですね。
試打する場合は、第一印象に左右されないでください。じっくり打つとじわじわ良さが滲み出てきますよ。
【GEEK通信】「ダルビッシュ選手もおすすめ、入浴で疲労回復 HOT TABリカバリー」
2022/02/11

■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。 ウインザーラケットショップ池袋店スタッフの中居が独自の目線で話題の商品を紹介します。 テニスに関する仕事をして30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っているシニアプレーヤーです。
「ダルビッシュ選手もおすすめ、入浴で疲労回復 HOT TABリカバリー」
あるテニスオフでのこと、乱数表で対戦するのですが、相手は男ダブで自分は女性とのペアになりました。
トスに勝ち、自分のサービスからスタートです。
サービスを打とうとして、前衛に入った女性を見ると水筒を持って立っています。
私「○○さんラケットはどうしました。」
女性は自分の手元を見て「あらっやだ!」
と言って恥ずかしそうにラケットが立てかけてあるベンチに取りに行きました。
参加者全員、大爆笑です。
水筒の重さとラケットの重さが近かったのかもしれませんが、こちらもびっくりしました。
でもその試合はきっちりと勝たせていただきました。
勝因は間違いなく水筒からラケットに持ち替えたこと?です。
昨日もテニスしていて、2日連続で疲れていたそうです。
翌日に疲労を残さない入浴剤「アスリートリラックス」をおすすめしておきました。

プロゴルファーのマスターズ優勝のH.Mさん、メジャーリーグのピッチャーパドレス所属のY.Dさんが愛用する入浴剤「アスリートリラックス」がさらに効能がプラスされリニューアルされました。
また、Y.Dさんとコラボすることが決定したので、発表します。
ダルビッシュ有投手です。
ブログやtwitterでアスリートリラックスを気に入って使ってますと取り上げていたのですが、店頭のPOPにするわけにも、ギーク通信で取り上げるわけにもいかずもどかしかったのですが、今回正式に契約したそうです。
こちらがそのツイートです。
https://twitter.com/faridyu/status/1362160817949433858?s=21

HOT TABという商品で発売されていて、高濃度炭酸泉を自宅の風呂で入ることができる入浴剤として数年前から使っていたのですが、スポーツ用に効果を強めたアスリートリラックスになり、スポーツ店でも取り扱えるようになりました。

そして今回、睡眠に効果のある「グリシン」免疫力アップ、疲労回復に効果のある「L-アルギニン」をプラスした「HOT TABリカバリー」が発売されました。
売上の一部が「ダルビッシュ有 水基金」に寄付されます。
世界中で、満足な水を得られない人は9億人いて、年間180万人の子供が水が原因で亡くなっています。
ダルビッシュは1勝するごとに、10万円を積み立てており、日ハム時代からトータル147勝、1470万を寄付しているのです。
それに賛同した企業が増えており、今回HOTTABもダルビッシュとコラボすることになったのです。

ある時、温泉で高濃度炭酸泉に入りました。
血行が良くなり、ぐっすり眠れ、翌朝は快適で昨日の疲労が改善していました。
また、肌がツルツルに髪の毛がサラサラになっていたので2度びっくりでした。
そんなことがあり、HOT TABを見つけた時は「これだ」と思い即買いでした。
温泉と同じ効果を感じ、テニスをやった日はもちろん、疲労が溜まってると感じた日はHOT TAB風呂に入っています。
HOT TABを3粒入れて、36度~39度のややぬるめのお湯に15分~30分入るだけなのですが、先に体を洗ってください、HOT TABを洗い流してしまうと、せっかく肌がツルツルになるのにもったいないです。
追い焚きもOKで24時間効果は続きますが、重曹が入っているので、お掃除効果があり風呂釜の汚れを取ってくれます。何度も追い焚きをするとお湯が汚れてきますので、お気をつけてください。
ベテランになってくると、疲労からの回復が遅くなってきます。
疲れが中々抜けない方、土日連続でプレーする方是非
「HOT TABリカバリー」をお試しください。
ご家族からも喜ばれますよ。