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GEEK通信「第2回細マッチョ選手権」
2023/03/20

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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは
テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。
ウインザーラケットショップ池袋店スタッフの中居が独自の目線で話題の商品を紹介します。 
テニスに関する仕事をして30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っているシニアプレーヤーです。
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第2回、、、?いつ第1回があったのと思った方も多いでしょう。

>>>2020.9.10「キュッパーマルゴーのリキラケっ何?」

にて、第1回を開催しました。
当時はまだ、「細マッチョ」というネーミングがなかったのですが、98平方インチ、305gのラケットが続々と発売され「キュッパーマルゴー」と言っていました。
黄金スペックが比較的楽に打てるのに対して、力を入れて打たないといけないので「リキラケ」と名付けていました。
この時は8本のラケットで、それぞれダブルスの試合を行い、単純に試合が気持ちよくプレー出来たかどうかで順位を決めました。
第1回開催時、ナンバーワンになったのが、ダンロップのFX500ツアーでした。
第2回細マッチョ選手権は、トラックマンで20球打ち、スピードの順位とスピンの順位を足して数字の小さいラケットがナンバーワンになる企画です。

参加したラケットは
98平方インチ、300~305g
ヨネックスVコア98、Eゾーン98
ダンロップFX500ツアー、CX200、SX300ツアー
プリンスツアー98
テクニファイバーTファイト305、Tファイト300
TF40(16×19)
ヘッドラジカルMP、エクストリームツアー
ダイアデムエレベート
バボラピュアドライブ98、ピュアストライク
ウイルソンブレード98 (16×19 )
の15本です。


Tファイト300とラジカルMPは300gでそれ以外は305gです。
Tファイト305は18×19、エレベートは16×20でそれ以外は16×19です。
場所は聖蹟桜ヶ丘店で、朝9時スタート。


ところが、予想しない結果に、、、

スピン1位エレベートがスピード15位
スピン2位CX200がスピード14位

スピード1位Vコア98がスピン10位
スピード2位ツアー98がスピン5位

スピードとスピンの順位を足して数字が小さい方が、ナンバーワンになるので、ツアー98の足して「7」が最も小さい数字でした。

トラックマンのイベントでは、ユーザーの方にいつも説明しているのですが、物理学で「エネルギー保存の法則」というものがあります。

エネルギーが100だとして、、、、
スピードが70になると、スピンは30になり、
スピンが70になるとスピードは30になると説明しています。

正にスピン1位のエレベートはスピードが15位
スピン2位のCX200はスピードが14位とエネルギー保存の法則を証明してしまったのです。

ただ、イベントの時にも説明しているのですが、自分と相性の良いラケットに巡り合うと、スピード70、スピンも70になることがあると言っています。

本来の自分のエネルギー100を超えることがあるのです。
今回のデータ採取は早朝で、まだ身体がウォーミングアップ状態であったと判断して、夜に再計測することにしました。

その結果、朝のスピード最速103.8kmに対して夜は105.5km、朝のスピン最高回転数1910/rpmに対して、夜は2073/rpmと体の動きが良くなっています。

夜の部の結果(中居個人の結果です)
スピード1位Tファイト305  105.5km
スピード2位エクストリームツアー 105.3km
スピード3位ピュアドライブ98  104.4km

スピン1位Tファイト305  2073rpm
スピン2位エクストリームツアー 1762rpm
スピン3位ピュアドライブ98  1442rpm

となりました。
なんと、スピードとスピンの1、2、3位が同じラケットになりました。
特に面白い結果として、朝は下位だったTファイト305とピュアドライブ98が上位にきたことです。

Tファイト305は、ストリングパターン18×19と細かいパターンで飛び、スピンで結果が出にくいはずですが、しっかり振れれば良い結果が出ることを証明できました。
ピュアドライブ98も305gでありながら、バランス325mmとかなりトップヘビーに設計しており、手だけでスイングしても良いボールは飛びません。身体全体を使ってスイングするとそのポテンシャルがやっと顔を出す設計になっています。

エクストリームツアーは、前作も3位で、今回も2位という結果でした。
比較的細マッチョスペックの中では、優しいラケットで、簡単高性能なラケットです。

ナンバーワンになったTファイト305には、姉妹品のTファイト300があります。ストリングパターン16×19でこちらも打ちやすく、スピード4位、スピン6位と総合4位でした。

2年前に比べて、細マッチョスペックがかなり増えてきています。


楽できる黄金スペックと比べ、ハードヒットしたボールの方向、飛び出し角度、距離感が自分のスイングと同調してくれて、楽ではないけれど安心してフルスイングできます。
進化を続ける細マッチョスペックに今度も目が離せません。

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