オンラインショップでは3,980円以上ご購入で「送料無料」です。

新着記事
アーカイブ

店舗情報

GEEK通信「温故知新 ダンロップ編」
2023/08/11

-----------------------
■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは
テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。
ウインザーラケットショップ池袋店スタッフの中居が独自の目線で話題の商品を紹介します。 
テニスに関する仕事をして30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っているシニアプレーヤーです。
-----------------------

「温故知新 ダンロップ編」
1888年にイギリス人のJ.Bダンロップは、自転車に乗る息子のために、空気を入れたタイヤを作ってあげました。これが世界初の空気が入ったタイヤでした。
1909年に住友が英国ダンロップの工場を日本に誘致します。
その後、テニスボールの開発が始まり、1962年にダンロップフォートが誕生します。
1974年にウッドラケット「MAXFLY FORT」を発売、グリップサイズは8までありました。
1981年に伝説の試合となったウインブルドン決勝ボルグvsマッケンローで、マッケンローが初優勝した時にMAXFLYを使い大ヒットしました。
1983年にナイロン樹脂を使ったMAX200Gが発売され、MAX200Gプロ、プロⅡ、プロⅢとシリーズ化され、マッケンロー、グラフが使用しました。
1988年にグラフが年間グランドスラムとオリンピックを勝ち、ゴールデンスラム達成記念モデルとして、世界限定500本のMAX200Gリミテッドエディションを発売しました。
ダンロップは英国ダンロップと日本の住友ダンロップがあり、1995年に日本のダンロップからもナイロンを使った名品「プロ2000リムツアー」が発売され、鈴木貴男選手の使用と相まって大ヒットし、リムはシリーズ化されました。
2002年、後に魔法のラケットと呼ばれるラケット「スペースフィールプライム」が発売されます。
その後スリクソンのレヴォ10.0になり、現在のダンロップLX1000となり、20年以上続く大ヒットラケットとなりました。
ダンロップブランドは、英国ダンロップと日本のダンロップがあり、別々にラケット開発をしていて、リムシリーズの大ヒットもあり、日本ダンロップの製品開発も世界に目を向けるようになってきました。
しかし、海外では英国ダンロップが販売権を持っており、日本ダンロップはアジア圏のみでの販売に限定されています。
そこで海外でも販売ができるようにゴルフで展開している「SRIXON」ブランドを2009年にテニスでもスタートさせたのです。
約10年間スリクソンブランドでラケットを展開し、日本では慣れ親しんだブランドになってきていました。
ところが、2018年にスリクソン契約選手のラケットに異変が起きます。
ラケットはスリクソンなのに、ステンシルマークがダンロップになっていたのです。
実は、英国ダンロップを住友ゴムが吸収合併したのです。
全世界のダンロップブランドの販売権を日本が手に入れたので、スリクソンで10年間頑張ってきたのですが、やはり100年続くダンロップブランドを使わない手はないと言うことで、スリクソンテクノロジーのダンロップに変わったのでした。
今後のダンロップラケットに期待することは、優秀な英国のエンジニアも日本のグループに入ったことですので、200Gのネーミングを使ったプロモデルの開発を待っています。