■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、
そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。
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テニスに関する仕事をして、30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っている
中居が担当いたします。
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自宅の倉庫を整理していると、昔のテニス雑誌が出てきました。
思わずパラパラとめくってしまったのが運の尽きでした。
その後1時間は昔を思い出して読みふけってしまいました。今から26年前の1991年の全米オープンを覚えている方はいるでしょうか。
男子はエドバーグ選手がクーリエ選手を破り初優勝!
女子はセレス選手がナブラチロワ選手を破り初優勝!
コナーズ選手が39歳でベスト4に入り、全米は大盛り上がりした大会でした。ベッカー選手、サンプラス選手、アガシ選手、マッケンロー選手も出場していて役者の揃った大会でした。
その中でこんな記事を見つけました。
すみません、わざとらしかったでしょか。帽子をかぶってガット張っているのが、何を隠そう私、中居です。
全米オープンのオフィシャルストリングがテクニファイバーで、当時の日本の代理店がミズノでした。
自分はミズノの依頼を受けて、全米オープンのオフィシャルストリンガーとして派遣されたのでした。
ストリングブースは、選手が食事をするスペースの一角にあり、(体育館並みに広い)ストリンガーと選手の距離は近く、コナーズ選手、エドバーグ選手、サンプラス選手はよく来てました。
ストリングマシーンは9台で、ひな壇のような場所で、横に3台、縦に3台のど真ん中で張っていました。
自分以外は外国人(自分が外国人ですが)で、わからないことは片言の英語でコミュニケーションを取っていました。
選手は張りたてを求めるので、早朝から張り始め、だいたい夜の10時過ぎまで張っていました。
残業のときは、ピザが出るのですが、1/4カットなのに、日本の1ホールくらいあります。
美味しいのですが、さすがに1週間続くと飽きてしまいますね。
一回戦、二回戦、三回戦と半分ずつ選手は減っていきます。
基本自分が張った選手のラケットは自分が張ることになるのですが、選手が負けてしまうと段々と張る本数が減ってきます。
フィッツジュラルドと言うダブルスの選手のストリンギングをしていましたが、なんと優勝してしまいました。
オフィシャルホテルから会場までは、シャトルバスで移動です。ある日ストリングチームのボスから、明日は遅番でいいぞ。と言われたのですが、その時間だとオフィシャルバスは出ていません。
地下鉄で会場まで行かなくてはなりません。
ニューヨークの地下鉄は、東京以上にわかりにくく、やっと覚えた路線に乗ったのですが、途中で事故があり乗り換えるはめに、苦労して目的の路線に乗り安心したのか、うたた寝してしまいました。
慌てて降りた駅はひとつ手前で、歩いて会場まで向かったのですが、この一駅はかなり距離がありました。
途中にニューヨークメッツの球場があったり、いい経験をさせていただきました。
ストリングブースには、受付カウンターがあり、選手はそこにラケットを預けるのですが、ある日本人の小柄で可愛らしい女の子が自分のところに、直接ラケットを持ってきました。
日本人を見て安心したのでしょうか。
まだあどけなさの残る普通の子でしたが、後に全仏オープンのミックスダブルスで優勝する平木理化さんでした。
この当時、ミズノのラケットはイワン・レンドル選手やメアリージョーフェルナンデス選手など、数名の使用があり、プロシリーズは人気のモデルでした。あれから、20数年、ついにミズノが本腰を入れてきました。
前作のC ツアーから本気で硬式ラケットを作っているのはわかってました。
ただ、ターゲットが狭いところを狙っていましたが、今回のF ツアーは、黄金スペックど真ん中で勝負してきたのです。
ウエイトが300g、285g、270gの3機種で、機能はすべて同じもので、早速、順に打ち比べてみました。
ラケットの形状とスペックで、打つ前にだいたい予測はつきますが、このFツアーは『いい意味で』予測を裏切られました。
思ったより、柔らかく
思ったより、飛びがよく
思ったより、スピンがかかる!
個人的に特に良かったのが、285g。
振り抜きがよく、バックハンドに振られた時でも、スピンで返球することがたやすくでき、300gよりスイングスピードが上がるのか、スピンのかかりも285gの方がかかってました。
通常285gだとバランスを325mmに設定するのですが、あえて320mmに設定しており、その分スイングウエイトが軽くなり、無理な体勢からでもしっかりと振り抜くことができたのです。
ではなぜ、
思ったより、柔らかく
思ったより、飛びがよく
思ったより、スピンがかかる!だったのか検証していきましょう。
思ったより、柔らかく感じたのは、グリップに内蔵した「VAポリマー」のおかげで振動吸収が良くなったと推測されます。
思ったより、飛びがよく感じたのは、従来のものよりフレーム剛性を上げた新断面形状の採用のためと推測されます。
思ったより、スピンがかかると感じたのは、ブースターグロメットとストレートドリルの採用で、ストリングの可動域が拡大したためと推測されます。ウエイトが3種類あるので、すべてのカテゴリーのプレーヤーが同じメリットを感じながら無理なくプレーできるのもいいところです。
カルロビッチ選手、バクダディス選手、バディスタ=アグ選手、コールシュライバー選手、綿貫陽介選手らは、ミズノのウエアかシューズを着用している選手です。
以前に比べかなり増えています。ミズノの注目度も益々高まりそうです!
本気のミズノがつくった『F ツアー』ぜひ一度打ってみてください!
あなたもきっと、『おっ!』と感じるはずです!


テニスGEEK通信を始めて、早1ヶ月となりました。
余談はさておき、久しぶりのテニス観戦スタートです。
プリンスのブースに行くと、14番コートで試打できると聞き早速お邪魔しました。
練習コートでは、ドナルド・ヤング選手と綿貫陽介選手が練習していました。
いよいよセンターコートで試合が始まりました。
凌駕スマッシュウォーター
ピンクイオン(ペットタイプ)
10袋入り ¥2,160(税込)
お試し 2袋入り ¥540(税込)
そして【塩分ミネラル】です。足のけいれん予防には、塩分ミネラルが不可欠です。
【エネルギーゼリー】【スマッシュウォーター】【ピンクイオン】を万全に準備して、いざ、市民大会準々決勝です。
なんでこんな話をしたかというと、道具を使うスポーツはルール上許される限り、進化するということです。
しかし、問題もあります。
ここ10年くらい、300gが男性の平均でしたが、道具の進化の過程からもわかるように、最近は280g前後の重さで打ち負けないモデルが徐々に出てきています。
初めの練習で、ウルトラ100Lを使ってみたところ、フィーリングが良かったのでそのまま試合にも使用してみることにしました。

今回は入間市の4時間ダブルスのオフに参加して、エクストリームMPの試打を行いました。
ゲームが始まり、まずはmyラケットのREVO CX4.0で数ゲームプレーしました。
それでは、7代目ピュアドライブはどのように進化したのか、実践でどのように生かされるのか、試合をやりながら探っていこうと思います。
①ストリングパターンを上下左右に広げる
前作のピュアドライブに比べ、パワーアップはしているものの、打球感は柔らかく感じ、食いついた後に弾き出す感覚がしました。