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池袋店 ブログ

【GEEK通信】【バボラ】「2021ピュアドライブは第一印象で判断してはダメ。」
2020/09/23

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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。 ウインザーラケットショップ池袋店スタッフの中居が独自の目線で話題の商品を紹介します。 テニスに関する仕事をして30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っているシニアプレーヤーです。
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「2021ピュアドライブは第一印象で判断してはダメ。」
2021ピュアドライブの300g、27インチだけ2020年9月に先行発売されます。
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>>>シリーズスペック情報はこちらへ(※バボラ×ウインザー ピュアドライブ特設サイト)
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その他のモデルは2021年1月発売予定です。
ピュアドライブは黄金スペックの先駆けとして、20年以上テニスラケットのトップを維持してきました。

他メーカーもほぼ同等の黄金スペックのラケットを対抗して発売してきましたが、ある一点が真似出来ず、後塵を拝してきました。
その一点とはウーファーグロメットシステムです。
半円状の膨らみがピストン運動と滑車の働きをすることで、インパクトした部分が凹み、スイートスポットを外れていてもスイートスポットに当たったような感触になり、また凹んだことによりボールとストリングの接触時間が長くなり、スピンのかかりがよくなるのでした。

前作からウーファーグロメットはさらに進化し空気抵抗を少なくする観点から、半円状の出っ張りをなくし内部に取り込んだインナーウーファーシステムを採用したのです。
他メーカーに追いつかれないようにどんどん先を行っています。

今回もダブルスのオフでゲームをしながら、インプレッションしていきます。 ところが、この日は途中から雨が降ってしまい2試合しかできませんでした。
その時の個人的な印象は
「硬くて、食い付きが物足りず、バックアウトが多いな。遂にピュアドライブも他メーカーに抜かれる時が来てしまったのかな。」 でした。
他メーカーもあの手この手でウーファーシステムに負けない、ホールド感を実現できるようになってきています。 20年間守ってきたナンバー1の座を遂に明け渡す時が来てしまったのかな。
しかし、本当にそうなのか。
モンスターラケットと呼ばれるピュアドライブがそんな単純なただ硬いだけのラケットをバボラが造るでしょうか。
数日後、もう一度試すことにしました。 この日は快晴で、4時間じっくり打つことができました。
確かに硬さは前作より、硬くなっているようですが、その分パワーが格段に上がっていました。
前回の試打で、バックアウトばかりしていたのはラケットのパワーをコントロールできなかったのが原因でした。
雨の中、十分なフットワークも出来ずに、手打ちになってしまい、パワーを持て余してしまったようでした。
今回は8試合くらいできたので、十分にラケットの特徴を掴みとることができました。
徐々に体の動きが良くなってくると、食いつく感じになり、フルスイングしてもバックアウトはいっさいなく、スピンがかかって深いところに入るので相手のミスを誘うことが度々ありました。
特にパワーアップが簡単にわかるのがサービスです。
いつもは、8試合してもノータッチエースは1本あるかどうかですが、この日は5本も取ることができました。
ジュースコートからワイドに切れていくサービスは、いつもなら、曲がりはするけれどノータッチにはならずにラケットに触られてしまうのですが、この日は違いました。
ある試合の第1ゲーム、自分のサービスから始まりました。 最初のサービスをワイドに打ったのですが、いつものように曲がるところは同じなのですが、スピードがいつもより速く、ノータッチエースになりました。 第5ゲームに回ってきたサービスでも、最初のサービスをワイドに打ったところ、再びノータッチエースに。 観戦者「おー!さっきとまったく同じだ」と少しだけどよめきました。
いつも参加しているテニスオフですが、過去に色々な発売前の新作を持って試打しているのですが、ほとんどラケットに反応する方はいませんでした。
「これ新しいピュアドライブですよね。」「触っても良いですか。」「これ予約しました。」 など、参加者全員が反応してくれました。
今回は、凄かった。
やはり、モンスターラケットですね。

ミスターバボラの大塚さんに電話取材しました。
中居「第一印象が硬くて、徐々に良くなってきたんですが、何故でしょうか。」
大塚氏「ちょこちょこ打ちでは大体の方は硬いと言いますね。杉田祐一選手とか綿貫陽介選手は、強く打ったときは食いつくし、戻りが速くてパワーがあると言っていました。」
中居「確かにパワーは格段に上がってますね。」
大塚氏「スイングスピードがある程度ないと、その良さは引き出せないと思いますね。」
中居「何故なんでしょうか。」
大塚氏「強いインパクトの瞬間、捻れが起きるのですが、その捻れの復元が速いのが今回のピュアドライブの特徴なんです。ゆっくりのスイングですとしなりや捻れが起きないので、一般の人より特に選手クラスの人達に評判が良いんです。」
中居「ありがとうございました。」
2021ピュアドライブは、誰でも使いこなせる楽々ラケットから、しっかりしたスイングにはさらに上乗せした特上のパワーが与えられる進化したラケットに生まれ変わっています。
初めは硬いと感じても、使い続けると変化してくるはずです。
食いつくと感じればレベルが上がった証拠です。

デザインで気になるところがありました。
「PURE」の文字がフレームの正面に入っていて 裏返すと「ERUP」と逆向きにプリントされていて、 スムースとラフが分かるようになっていました。 大塚氏に聞くと、それは初めて聞きましたと言っていたので、偶然かもしれません。

個人的には歴代の8モデルの中で一番デザインはカッコいいと思います。
皆さんはどうですか。
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>>>シリーズスペック情報はこちらへ(※バボラ×ウインザー ピュアドライブ特設サイト)
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プリンス秋冬アパレルキャンペーン開始!
2020/09/20
みなさま、こんにちは。まだまだ残暑が厳しいですね。
さてプリンスの秋冬新作ウエアのキャンペーンが始まっております!
新作ウエアを¥10,000以上お買い上げの方にオリジナルマウスカバーをプレゼントいたします。
ウエアと同じ生地で作られており吸汗速乾で飛沫対策に最適です。ウエアとお揃いでいかがでしょうか?
(なお、ノベルティーのオリジナルマウスカバーは非売品となっております。ご了承くださいませ。)
皆様のご来店をお待ちしております。
Prince ニシデ
ヨネックス ナノフレア800LT 新発売
2020/09/20
ヨネックス ナノフレア800LT 新発売 皆様、こんにちは(^^♪ 池袋店のM氏です。 少しづつですが学校の開放も始まり、バドミントンをできる環境が戻ってきているように感じます。 皆様のところはいかがでしょうか? 普段に比べるとどうしても練習量が減っている方が多いかと思いますが、バドミントンをできる事に感謝し1回1回の練習を大切にしていただければと思います。 久々にプレーされる方は特に準備運動をしっかり行い、楽しくバドミントン生活をしていきましょう(^^)/ さて、今回はヨネックスから新しいラケット発売のご報告です。 ヨネックス ナノフレア800LT!!! 元々、トップライトで競技者向けの人気があるモデル ナノフレア800の軽量バージョン 非常に軽くて振りやすいのが特徴です。 ドライブやプッシュ等が打ちやすかったです。 ダブルスの前衛が多い方にもおススメです(^^)v お店では貸出用の試打ラケットもご用意しております。 ご興味ある方は是非コートでお試しください。 ※3泊4日の貸出 モニター登録必要になります。詳しくはスタッフまで(*^_^*) 皆様のご来店お待ちしております。
【GEEK通信】「キュッパーマルゴーのリキラケってなに?」
2020/09/10

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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。 ウインザーラケットショップ池袋店スタッフの中居が独自の目線で話題の商品を紹介します。 テニスに関する仕事をして30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っているシニアプレーヤーです。
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いきなりクイズです。
FX500ツアー、グラフィン360+エクストリームツアー、Vコア98、Eゾーン98、ピュアストライク16×19、ピュアアエロVS、ブレード98 16×19 、エレベート98、CX200、ビースト98(黒黄色の旧タイプ)、XブレードBX305



上記のラケットの共通点はなんでしょうか?
答えは、すべてフェース面積98平方インチでウエイトが305gのラケットでした。
皆さんご存知の黄金スペックは、フェース面積100平方インチ、ウエイト300g、フレーム厚26mmのラケットのことですが、最近発売されたラケットに違う特徴があることに気が付きました。
ダンロップFX500ツアー、ヘッドグラフィン 360+エクストリームツアー、バボラピュアアエロVSのスペックは、フェース面積98平方インチ、ウエイト305g、フレーム厚23mmとまったく同じスペックなのです。 黄金スペックより-2平方インチ、+5g、-3mmなので、±0になり新しい黄金スペックとなる可能性があります。


以前の記事「騙されたと思って打ってみて、ラクラケはプラスが色々」で300g以上、100平方インチ以下のラケットを「リキラケ」と呼びましたが、まさにこのグループのラケットは「リキラケ」です
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>>>GEEK通信「騙されたと思って打ってみて!ラクラケはプラスが色々」
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他社のラケットを調べてみると、
ヨネックスEゾーン98:98、305、22
ヨネックスVコア98:98、305、22
ウイルソン ブレード98:98、305、21
ダイアデムエレベート:98、305、21.5
バボラピュアストライク16×19:98、305、23

ダンロップCX200:98、305、21.5
プリンスビースト98(旧モデル):98、305、25
ブリヂストンXブレードBX305:98、305、21

ほぼ同様のスペックが存在しているのです。
黄金スペックより、小さくて、重たくて、薄いラケットですので、間違いなく簡単を目指しているのではないことがわかります。
小さくすることで、スイートスポットの位置とスポットを外した感触がよくわかるようになります。
上級者になると、わざとスポットを外して打つことがあります。 スポットの先で打つことで、アングルショットが鋭角に入ったり、スポットの横で打つことでスライスサービスの切れが増したりすることを意識してプレーしているのです。
重たいメリットは、打ち負けなくなり、こちらからのショットの威力が増します。
ただし体力が無いと逆効果になります。
薄いラケットのメリットは、しなることと打球感にあります。 筆箱に定規とボールペンが入っている方は試してみてください。
フレーム厚の薄いラケットはボックス形状が多いので定規に見立て、フレーム厚の厚いラケットはラウンド形状が多いのでボールペンに見立てます。
定規はたわむけど、ボールペンはたわみません。

打球感の違いはペットボトルの飲み物で体感してみましょう。
中身が入ったものを用意し、蓋をグリップと見立て軽く何かを叩きます。軽くですよ。
中身が空っぽのもので、同じように行うと違いが分かると思います。
中身が入っている方が、低音でずしっと来るけど柔らかく感じませんか。 空っぽの方は、高音で軽い感じだけれど、手に振動が伝わりやすいように感じませんか。
ラケットの構造は薄いフレームも中身は中空(ダイアデムエレベートは中身にファームコアが詰まってます)になってますが、薄くて重たいものと、厚くて軽いものだと中空の度合いが大分違ってくるので、打球感に現れてくるのです。

上記の小さい、重たい、薄いをテーマにしたラケットを実際に試打していきましょう。
※CX200、ビースト98、XブレードBX305は旧モデルのため、試打はしていません。
※尚、ビースト98(黒赤)のニューモデルはウエイトが300gに変更になっているため、このグループに入れていません。


4ゲーム先取のダブルスを8試合行い1ラケット1試合で使いやすさを試してみました。
・FX500ツアー ・Eゾーン98
・グラフィン360+エクストリームツアー
・ピュアアエロVS ・ブレード98 16×19
・エレベート98 ・Vコア98
・ピュアストライク16×19
ダブルスをより快適に楽しくプレーできた印象が強かった順番を列挙しました。
※あくまでも中居個人の見解です。
元々こちらのグループのラケット(リキラケ)は、楽しくより試合に勝てるをテーマにした中上級者をターゲットにしたアスリートモデルですので、ダブルスを快適に楽しくプレーできたからといって、そのラケットの性能を100%理解できたわけではありませんが、マイナスになることはないので参考にしていただければと思います。
FX500ツアーは、パワーがあり、サービス、ボレーの威力がとても良かったです。 衝撃吸収がよく、パワー系ラケットとは思えないソフトな打球感でした。

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Eゾーン98は、なんでもこなせる完成されたラケットですが、今回の試打でもその良さを実感しました。リターン時の、沈める、ロブ、ストレートアタックどれもミスなく打てました。

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グラフィン360+エクストリームツアーは、回転の切れはナンバー1です。特に、サービスのスライスはスピードが落ちずに曲がります。

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ピュアアエロVSは、私のように遅いスイングでは太刀打ちできません。ポテンシャルの高いラケットですので、スイングスピードが速い攻撃的なプレーヤー向きです。(フラット系のサービスの威力はあったのですが、私には小技ができませんでした。)

>>>オンラインショップページ(ピュアアエロVS)はこちらへ 
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ブレード98 16×19 は、一番重量を感じました。バランス320mm(エレベート、ピュアストライクも320mm、その他は315mm)と、今回試打した中ではトップヘビーで、私のプレーでは振り遅れが目立ちました。ですがフレームのしなりがあるので、ストロークの打ちやすさを感じました。

>>>オンラインショップページ(ブレード98 16×19)はこちらへ
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エレベート98は、まったく他とは違う打球感で、芯に当たった気持ち良さはナンバー1でした。ただ、ダブルスよりもシングルス向きのモデルのように感じました。ナチュラルガットを張ったら最高の打球感になる予感がしました。

>>>オンラインショップページ(エレベート98)はこちらへ
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Vコア98は、想像していたよりも打球感を少し硬く感じ、Eゾーンとは対照的なラケットでした。ですがスピン系のボールに威力があるので、ストロークに自信のある方は、雁行陣でプレーすると良いと思います。

>>>オンラインショップページ(Vコア98)はこちらへ※ブラックカラーもございます
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ピュアストライク16×19は、振り抜きが良く、切れのあるボールが打てる良いラケットです。(ボレーの柔らかいタッチが少し出しづらく、私のプレースタイルには合いませんでした。シングルスで使ってみたいラケットです。)

>>>オンラインショップページ(ピュアストライク16×19)はこちらへ
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98平方インチ、305gのリキラケを使ってみて感じたのは
00平方インチ、300gの黄金スペックのようなパワーアシストはないものの、狙って打ったボールの方向、距離、回転のズレがなく、ここぞという場面での一発が裏切らずに入ってくれます。 ただし、十分な態勢を作らないとそれはかないませんので、体力、技力は必要になります。 黄金スペックだと、バックアウトが気になる方、自分のスイングでボールをコントロールしたい方、気持ち良い打球感を望む方はこの「キュッパーマルゴー(98インチ 305g)」のリキラケを使ってみてはいかがでしょうか。
 
【GEEK通信】【ダンロップ】「歯切れが良くてパワーがある大好物なラケットFXシリーズ誕生」
2020/08/28
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「歯切れが良くてパワーがある大好物なラケットFXシリーズ誕生」 
ダンロップから新しいラケットが発売されました。 
その名はFX500シリーズとFX700です。 
すでにダンロップからはCXシリーズとSXシリーズが発売しています。 
CXのCはコントロール、SXのSはスピン、そしてFXのFはフォースです。
 
フォース=チカラ=パワーがテーマです。 
スリクソンのレヴォCX3.0Fの後継機種にあたります。
 
今更ですが、3.0FのFはフォースだったんでしょうか。
(※調べてみたら「F」の意味は、「Fast(速い)」「Force(強さ)」からきているとのことででした) 
実はレヴォCX3.0Fを短い期間でしたが、マイラケットとして使ってました。

私中居は歯切れがよくてパワーがあるラケットは大好物なんです。 
そして今回発売したFXシリーズを観察してみると、前2シリーズ(CXとSX)にはフェース内側に「SRIXON」の文字がありましたが、今作ではそれはなくなり、シャフト内側に小さく入ってました。


住友ゴムが「SRIXON」テニスラケットを誕生させたのが2009年、それから約10年続いてきたのですが、100年以上続く「DUNLOP」ブランドの知名度には勝てません。

今作からダンロップを全面に打ち出したFXシリーズをチェックしていきましょう。
ラケット正面から見るとヨーク部分の逆三角形が大きくなっているのが目立ちます。
面のブレが少なくなり芯を外したボールも進行方向へ飛んでくれそうです。
グロメットの下のフレームに溝を掘る事で、食いつきを良くする「パワーブーストグループ」は大変手間のかかる作業です。
嘘ではないと思うのですが、グロメットが外せないようになっているので、目視による確認はできませんでした。
どのくらいの深さなのか気になります。
 
それでは、FX700、FX500LS、FX500の順番で試打していきましょう。
試打と言っても、自分の場合、ダブルスゲームをプレーしながらテストしていきます。
FX700は、107平方インチ、265gのラケットとは思えないしっかりとした打球感です。
サービスもボレーもパワーがあってよかったのですが、一番良かったのがリターンでした。

サウスポーの逃げるスライスサービスがスピードはないものの、かなり浅い位置に入ってコートの外に切れていきます。
ラケットの先端でやっと届いたボールをポール回しぽく、打ちました。
ネットかなと自分は思ったのですが、ギリギリネットを超えてエースになりました。
芯を外しても面ブレがなく、パワーアシストが効いたお陰です。
デカラケの部類に入るスペックですが、スポットを外してもボールは暴れることがなく、安心してハードヒットできました。
ダブルスを極めたい男子ベテラン選手や女性のアベレージプレーヤーには心強いラケットになるでしょう。
  


>>>オンラインショップページはこちらへ(FX 700)
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FX500LSは、FX500を軽量化したモデルですが、285gだからといって打ち負けることはほとんどありません。
逆に軽いメリットを随所に感じました。
相手前衛のポーチを近距離でボレーで返球できたり、バック側に上がったロブをバックのハイボレーでアングルに打てたり、重かったらきっとミスが出ていたと思います。



>>>オンラインショップページはこちらへ(FX 500 LS)
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FX500は、黄金スペックの王道をいっているラケットでした。
パワーがありながら、スピンがかかるのでボールの深さは調整が自在で、深く跳ねるスピンでネットに出ることも、スピンで沈めて相手にローボレーをさせることも簡単にこなせます。
パワーがあって、歯切れの良い打球感で、嫌な振動がなく、大好物のラケットでした。



>>>オンラインショップページはこちらへ(FX 500)
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ダンロップのストリングについても以前試打をしていてインプレのメモが残っていたので、報告します。

アイコニックオール(ベトナム製)は、ナイロンマルチフィラメントで、食い付きいが程よくありながら反発力もあり、バボラのアディクションに似た性能を感じました。


エクスプロッシブスピン(ドイツ製)は、6角形のポリエステルで、当然スピンはよくかかるのですが、ホールド感があり、スピン以外のコントロールショットも打ちやすく、テクニファイバーのブラックコードに似た性能を感じました。

エクスプロッシブスピード(ドイツ製)は、スナップバックのバックの威力があるのか、バウンド後の伸びを感じました。

エクスプロッシブツアー(日本製)は、これぞポリエステルというガッチリとした打球感で、芯をしっかり捉えた時はホールド感があり、攻撃的なストローカー向きのストリングに仕上がっています。 

今回試打出来なかった、FX500ツアーは次の機会にインプレします。
 
【GEEK通信】「地球環境、テニス環境、お財布環境すべてを保護するボールレスキューとは。」
2020/08/21

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「地球環境、テニス環境、お財布環境すべてを保護するボールレスキューとは。」
 
ケビン・アンダーソン選手、マルティン・デルポトロ選手、アンディ・マレー選手の現在のランキングを足すといくつでしょうか。
※新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で一時的に凍結されています
 
ヒント、ランキングの下一桁がそれぞれ3、8、9です。

答え、380です。

なんと、123位、128位、129位、とグランドスラム予選レベルで競いあっているのです。

アンダーソン選手はグランドスラム準優勝2回、最高ランキング5位、膝の怪我で離脱中。
デルポトロ選手は全米オープン優勝、最高ランキング3位、膝の怪我で離脱中。
マレー選手は、グランドスラム優勝3回、最高ランキング1位、股関節の怪我から復帰中。
 
怪我は突然やってきます。
私中居も膝の怪我で2ヶ月離脱しましたが、徐々に復帰しています。
まだまだ満足に走ることができないので、一緒にプレーする方に迷惑をかけてしまいます。

そこで今気になっているアイテムが二つあります。

一つは自動球出し機の「スリンガーバッグ」で、

もう一つはプレッシャーボール復元器の「ボールレスキュー」です。

スリンガーバッグがあれば、一人で練習することができ、誰にも迷惑をかけずにリハビリテニスができるのです。

その際に使用するボールも空気の抜けたものではなく、新品と同じバウンドをするボールを使いたいのです。

今回は「ボールレスキュー」について掘り下げてみたいと思います。


まだフェルトが綺麗なのに、エアが抜けてしまって使えないことってあると思います。

プレッシャーボールは1.8~1.9気圧がボールの内部に圧縮されていて、封を切ると、徐々に抜けてしまい、数週間で弾みが悪くなってしまいます。

フェルトがツルツルになるまで、使ったのなら廃棄しても元を取った感がありますが、一度使っただけでも、数週間経ってしまうともう使えません。

テニスボールの原料は、ゴムと化学繊維と羊毛でできています。

再利用はできないので、ゴミになるしかないのです。

学校の椅子の足にはめて、音がしないようにしているところもあるみたいですが、ほんのわずかな数にしかなりません。
 
そこで、テニスボールのエアを抜けなくするか、抜けたエアを入れ直すことができれば、ゴミになるボールの量を減らすことができます。

※エアを抜けなくするには、使用後に「ボールセイバー」に入れる方法がありますが今回は割愛させていただきます。
 
今回ご紹介するアイテムは、一度抜けてしまったエアを元通りに戻すことができる優れもの「ボールレスキュー」です。
このアイテムを輸入販売している松田コーチとは以前にシングルスの試合をしたことがあり、それ以来知り合いです。

※過去に対戦したプレーヤー数百人の中で、自己ランキング1位です。

松田コーチに自己紹介とボールレスキューを販売するきっかけを伺いました。
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*松田コーチ 経歴
学生時代より本格的にテニスを始め、一度は就職するも海外のトーナメントに出る夢を諦められず、オーストラリアへ長期留学。 試合に出ながら外国人コーチに指導を受ける中、日本とは大きく異なる指導方法に衝撃をうけ、様々な指導法、プレースタイルがあることを知る。 後に、ジュニア選手育成に携わりながら、日本テニス協会公認コーチの資格を取得。 理論と実践を融合させたレッスンを目指し、上達をレッスンとグッズでサポートすることを目標としている。
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中居「 ボールレスキューを取り扱う経緯は?」

松田コーチ「人工芝等のコートで練習していて、フェルトは綺麗なのにボールの空気が抜けてしまっていてもう使えない。それってもったいないな。簡単に復活させる方法は無いものか?そう思っていた時に出会ったのがこのボールレスキューです。」

松田コーチ「さらに詳しく調べると、年間何億個ものテニスボールが廃棄されていて、まだ使えそうと思いながら廃棄するボールの量を減らすことにより、環境への負担を少しでも少なくできる。そんな取り組みに少しでも貢献したいと思い、取り扱うことを決めました。」



1年間で世界中で廃棄されるボールの個数は約4億個で、ボールのボトルは1億2500万個がゴミになっているそうです。

もし、週一回テニスをする方がボールレスキューを使用した場合、5年間で1200個のボールと300個の容器が無駄にならないそうです。
 
それでは、ボールレスキューの実力を試してみましょう。


コロナ自粛前に使用して3ヶ月経ったセントジェームスがあるのですが、フェルトは綺麗な状態なので、バウンドが正常であればまだまだ使えます。

1個(A)はボールレスキューに入れ専用のポンプで圧力を加えます。

もう1個(B)はそのまま放置しておき、2週間後にバウンド実験をしてみました。

わずかですが、バウンドに差が出ています。

正常なバウンドに戻すには、放置した時間と同じ時間、密閉しておかないといけないので、3ヶ月間放置したボールに対して2週間のレスキュー期間後に実験を行うと、効果はあるものの、正常なバウンドに戻すにはレスキュー期間が短かったようです。※3ヶ月ほど保管すれば正常なバウンドに戻るのでしょう
 
それはそうですよね、ペット缶から開けた段階からボール内部の1.8気圧のエアーが約1気圧の空気中に抜け出していて、3ヶ月経ったらボール内部はほぼ1気圧になっています。

そのボールの内部に気圧を戻すとして、ソフトテニスのボールの様に空気入れで送り込むわけじゃなく、2-3気圧の中にボールを閉じ込めて、ゴムの表面から空気を通過させてボール内部に気圧を戻さないといけないのです。時間はかかってしまいます。

コツとしては、使用したボールはすぐにボールレスキューに入れ、2気圧くらいで保存することです。

そうすれば、次のテニスの日程にかかわらず、開ければ新品のボールと同じ弾みになるはずです。


地球の環境のことは真剣に考えなければいけませんが、このボールレスキューは地球にも優しくお財布の環境にも優しい画期的なアイテムです。

ボールレスキューを1個販売するごとに100円を環境保護団体に寄付する仕組みになっています。

是非皆さんも環境保護にご協力ください。
>>>オンラインショップページ(ボールレスキュー)はこちらへ

※現在「オンラインショップ」と池袋店でのみ取り扱っております。その他店舗でご購入をご希望の際は直接店舗までお問い合わせ頂くか、オンラインショップで「店舗受取(支払)」をお選びください。
 
【GEEK通信】【ブリヂストン】「ブリヂストンさん、36年間ありがとうございました。」
2020/08/06
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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは
テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。
ウインザーラケットショップ池袋店スタッフの中居が独自の目線で話題の商品を紹介します。 
テニスに関する仕事をして30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っているシニアプレーヤーです。
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「ブリヂストンさん、36年間ありがとうございました。」 
ブリヂストンが年内(2020年)をもってテニス事業から撤退することを発表しましたが、私がテニス関係の仕事についたのが1983年でブリヂストンがテニス事業をスタートさせたのが1984年でほぼほぼ同じ時間を共有してきたのと、個人的にもブリヂストンのIさんとダブルスのペアを組んでいたことがあったりと、ラケット、シューズ、ボールをヘビーに使わせていただいたので、思い出を振り返ってみようと思います。

ブリヂストンは創業者の石橋さんの名前を逆さまに英語にしたのは、知っている方も多いと思いますが、創業時は「ブリッヂストンタイヤ」という名称でした。
文字変換の間違いで「ブリジストン」となっていることがありますが、キーボード上では「J I」ではなく「D I」と打ち込んでください。
1984年にテニス事業に参入し、テニスラケットのB9とテニスボールのXT-8が発売されました。翌年に発売したB10/01は福井烈さんが使用し、大ヒットしグッドデザイン賞も受賞しました。
B10/01、B10/02、B10/03、B10MID、B10RなどB10シリーズでブリヂストンのテニスラケットはどんどん市場を広げて行き、硬派なテニスプレーヤーから支持される様になっていきました。
厚ラケ全盛の中発売したフラットフレーム設計のRV-1は、薄いフレームでも厚ラケに負けないパワーが出る画期的なラケットでした。
フラットフレームとは、普通のラケットにあるグロメットがはまる凹型の溝がなく、フラットな状態のフレームに全周繋がったバンパーグロメットを装着するもので、溝がないために内側に撓む動きが大きくなり、包み込んでから弾き出す画期的な構造でした。
新しいブランドながら、安易に厚ラケをコピーするのではなく、独創的な発想で勝負できるラケットメーカーになったのです。

アンチ厚ラケの方も多く、ブリヂストンの知名度は上がっていきました。 
現役時代の福井さんは、日本ランキング1位を9年間続けた無敵の選手で、引退した後にユーザーイベントなどで大変お世話になりました。
引退して10年くらい経った時に、あまりにも動きが良いので、聞いたことがあります。
中居「今でも現役に復帰したら、日本のトップを取れるんじゃないですか」
福井さん「誰も見たいと思わないでしょう」

きっと自信はあったと思います。 
ブリヂストンラケットを使用する選手も増えてきて、橘清孝プロ、小泉幸枝プロ、神尾米プロなどを輩出しました。
橘プロは1987年にデビスカップ代表になっており、長きに渡って活躍される選手でした。
小泉プロは、元日本ランキング4位で、全日本ベテランの40歳以上5連覇、45歳以上5連覇、50歳以上5連覇、55歳以上5連覇、60歳以上2連覇と22連覇を継続中で、それだけでも大変な記録なのですが、22年間、1セットも落としてないのが凄いことです。
もはや、同年代のライバルはナブラチロワぐらいではないでしょうか。

神尾プロは、世界ランキング24位と輝かしい成績を残した選手ですが、同時期に伊達公子さん、沢松奈生子さんが活躍していたので3番手の選手となっていました。怪我などもあり25歳の若さで引退しました。
引退後もブリヂストンと関わりを持ち、メディアの仕事や後進の育成に努めています。
 
大御所の田村伸也さんにも大変お世話になりました。
教え魔と言う言葉がよく似合う方で、いつもいつも熱いレッスンをしてくださいまして、終了時間が過ぎても話が終わらないのは日常茶飯事でした。
こんな逸話があります、レッスン終了後に飛行機で移動しないといけなかったのですが、その日はいつも以上に熱くなってしまい、結局、飛行機に間に合わなくなってしまったというのです。
それくらい熱いレッスンをされていたということです。

フラットフレーム設定の続編として、RZプロ、RZ、ZD-V、ZD-R、RV110R、RV100Tなどが発売され、自分も大好きだったBX、BXプロと続き、1994年に発売したプロビームはブリヂストン史上一番記憶に残るラケットとして今でも語り継がれています。
スロートに1本横バーを入れ、I型断面構造を採用し、電車の線路の様なH型にする事で、ねじれに対して非常に強い構造になり、ボールヒット時のブレを極限まで抑えることに成功しました。
伝説となったプロビームの魂を受け継いで2005年に発売されたXブレードは2020年まで続き、XブレードBX、XブレードRZで終焉を迎えます。


2012年に発売された4代目Xブレードに採用されたセプトングリップは画期的なアイデアでした。
通常のラケットのグリップは、、ラケット本体のカーボンの上にウレタンを八角形に成型しエンドキャップで蓋をする様に被せるのですが、セプトングリップは、特殊なゴムとプラスチックでエンドキャップを一体成型し、カーボンの上から差し込みます。
エンドキャップのぐらつきは一切ありません。

「BX」「RZ」と過去にヒットしたラケットのネーミングを持ってきたのはブリヂストンファンへのオマージュだったのかもしれませんね。
36年間、ラケット造りに一貫していたことは、ブームに左右されずに、ユーザー目線の打ちやすいラケットを妥協せずに造っていたことです。
ミーハーなラケットは造らず、硬派な印象があります。
 
ボールに関しても「XT-8」「ツアープロ」「NX1」はファンが多く、これじゃないと困ると思っている方も多いと思います。
XT-8の思い出は、やはり「毎トー」です。学生の頃からから、夏の大会と言えば毎トーで、毎トーと言えばXT-8でした。 
大変レベルが高く、早稲田の学生に当たったり、その後にプロになるジュニアに当たったり、ベテランになって出た大会では1回戦でシード選手に当たったり、負けてる記憶しかありませんが、良い思い出です。
真夏の大会で3セットマッチなので、ファイナルセットで記憶がなくなることもありました。
また、大会使用球のXT-8を持参する草トーがあったりして、テニスバッグに必ず1缶入れていたのが「XT-8」でした。
 
最後に、記念モデルラケットとして、形状はプロビーム、中身はXブレードBX、デザインは30周年記念で発売したBLACK×GOLDのXブレード310リミテッドで是非発売してください。
絶対買います。
 
36年間ありがとうございました。
【GEEK通信】【ヨネックス】「ラクラケ、アストレル3モデルで手強いベテランプレーヤーになろう」
2020/07/30

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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは
テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。
ウインザーラケットショップ池袋店スタッフの中居が独自の目線で話題の商品を紹介します。 
テニスに関する仕事をして30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っているシニアプレーヤーです。
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【ヨネックス】「ラクラケ、アストレル3モデルで手強いベテランプレーヤーになろう」


ヨネックスアストレルの3モデル(100、105、115)を試打してみました。

伊達公子さんは20代の頃からフレーム厚の厚いモデルを使用しており、ラケットのパワーを上手く利用したテニスを極めていました。
ライジングショットが持ち味で、体格の大きい外国人のパワーボールを速いタイミングで返球し、守っているようで攻撃していたのです。
大変高度な技術が必要なショットで、ラケットがそれを支えていたことは間違いない事実です。
1度目の引退から12年後に現役復帰し、それから10年間プレーを続けたのですが、ラケットのフェースサイズも大きくなり、フレーム厚も厚くなり、最後はアストレル105を手にしていました。 
そして、引退から3年、伊達さんとヨネックスが共同開発したラケットが完成したのです。


ターゲットは30代以上のテニス愛好者で、「テニスを楽しみ、好きになってもらえるラケット」をテーマに作り上げました。
ヨネックスと言えばアイソメトリックシェイプの四角いフェース形状ですが、一般的な円形フェースの場合、16本の縦糸のセンター2本が最も長く、一番ボールが飛ぶ場所です。サイドに向けて1本ずつ短くなっていきますので、徐々に飛びが落ちていきます。


アイソメトリックシェイプは、センター10本のストリングの長さがほぼ均一ですので、ど真ん中を外しても飛びがあまり変わらないのです。
また、リアクトレジン複合カーボンを使用し、粘りのある打球感を実現しています。
通常、軽量化するためにはカーボン繊維を強度化する必要があり、軽くなればなるぼど硬い打球感になってしまいます。
しかし、アストレルはカーボンを固める樹脂に着目し、高強度でありながら柔らかさを実現したのです。
接着剤に機能を求める発想が素晴らしいと思いました。
グリップには二つの機能を持たせています。
振動吸収素材のVDMとテーパーがかかったエルゴパワーグリップです。
VDMとは特殊なメッシュ素材をグリップ内部に装着し快適な打球感を実現するシステムで、VCOREプロとEゾーンに採用され高評価を得ています。
エルゴパワーグリップは、伊達さんの現役時代のコーチの提案で、力の伝達が良くなるテーパー形状を試して気に入ってからは、このグリップ以外ではプレーできないくらいになってしまったそうです。
握力の弱い方でも力が入り易くなります。


アストレル115、105、100の順に試打してみました。
【アストレル115】
普段使っているビタス115も柔らかい打球感なのですが、アストレル115はそれ以上にマイルドな打感でした。
手にした瞬間はラケットが短く(26.5インチ)ジュニアラケットのような感覚ですが、実際に打ってみるとパワーがあり、短いといえども打ち負けることはありませんでした。
ボレーやスライスなどの体の近くで打つショットは非常に安定していました。
16×17の粗いストリングパターンのおかげで、スイングスピードがなくても、スピンがかかり、苦しい体勢でも打ち負けません。

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【アストレル105】
次に打った105は、ストローク、ボレー、サービスどれを取っても打ち易く、まとまっている感じでした。
振動がここまでないと少し物足りなく感じてしまうくらいでした。
なんと言っても軽さのデメリットである、打ち負け感がなく265gでも十分にマジな男子ダブルスで使用できると思います。


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【アストレル100】
最後に今回のモデルから新設した100平方インチを打ちました。
100平方インチで280gの激戦区に敢えて挑んできたのには、理由がありました。
ほとんどの100平方インチ、280gのラケットは300gがメインモデルの軽量版です。
要するに、男性向けモデルのやや簡単仕様なのですが、アストレル100は逆で、105平方インチ、265gがメインモデルのしっかりタイプです。
しっかりタイプといえども、原型が「ラクラケ」ですから、振動がこない、良く飛ぶ、スピンがかけやすいなど簡単なのです。
27.5mmの厚めのフレームに16×18のスナップバックを狙った粗めのストリングパターンがそれを可能にしています。


>>>オンラインショップページ(アストレル100)はこちらへ
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黄金スペックを使ってきた40代、50代の方にもっと肩の力を抜いてプレーすることを提案するモデルです。
決して初心者用ではありません。
厚ラケのパワーをコントロールする技術を持った人が使うラケットです。
デカラケ、厚ラケを上手く使いこなしているベテランプレーヤーって手強くないですか。
そのようなベテランプレーヤーになりたいあなたに使っていただきたいモデルです。

 
【GEEK通信】【ヘッド】「予想の遥か上を通過していくエクストリームデビュー」
2020/07/23

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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは
テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。
ウインザーラケットショップ池袋店スタッフの中居が独自の目線で話題の商品を紹介します。 
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【ヘッド】「予想の遥か上を通過していくエクストリームデビュー」
ヘッド黒塗りラケットの正体は、グラフィン 360+エクストリームツアーでした。
エクストリームと言えば、フェース面積100平方インチでフレーム厚26mmと決まっていましたが、なんと、フェース面積98平方インチ、フレーム厚は上から22mm-23mm-21mmのまったく新しいモールドです。

2019年大躍進したイタリアのベレッティーニ選手が使用していて、より攻撃的にプレーできるモデルに変貌を遂げています。
従来のエクストリームファンの方も安心してください。エクストリームMPはまったくスペックの変更は無く、テクノロジーの改良のみになります。
追加されるモデルがエクストリームMPライトで、エクストリームSは大幅にスペック変更されます。
テクノロジーの改良は、5時7時の位置をしなるようにした 360+とスナップバック効果を容易にするスピングロメットとスナップバック効果を狙ったオープンストリングパターンの採用です。

グラフィン 360+エクストリーム全5機種を持って、いつものテニスオフに行きました。
エクストリームPWR → S → MPライト → MP → TOURの順でゲーム中に使ってみました。
「PWR」はいつも使っているビタス115とレヴォCS10.0と同じ、115平方インチなのでなんの違和感もなくゲームができました。上方向に広がるFANストリングパターンを採用しているので、上で打ったときにボールの食いつきが良く、スライスサービスはよく曲がり数本エースが取れました。

>>>オンラインショップページはこちらへ(エクストリームPWR)
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「S」は、2020モデルから105平方インチ、275gに変更になっています。打ってみると非常にボレーがしやすく、ハーフボレーやバックハンドハイボレーなどの難易度の高いボレーも難なく打てました。普段はやらないのですが、ハーフボレー時にドライブをかけてノータッチエースが取れました。あまりにもボレーが簡単なので思わず出てしまいました。

※エクストリームSについてはウインザーでは取り扱いがございません。あらかじめご了承ください。
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「MPライト」は、2020モデルから追加された285g、バランス325mmの「MP」の軽量版です。300gを使いこなせる方は「MP」でいいのですが、300gでスイングスピードが上がらない方は無理せずこの「MPライト」を使いましょう。このシリーズの最大の特徴はスピンですので、重たいものをゆっくり振るよりも軽いものを速く振る方がラケットの長所を生かすことができるのです。

>>>オンラインショップページはこちらへ(エクストリームMP LITE)
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「MP」は、エクストリームシリーズのやっぱり中心的存在で、パワーがありながら、スピンもよくかかり、攻撃的なプレーに自然となります。バックハンドのリターンの時に思い切りストレートに打ったら、前衛のすぐ横を通過してベースラインギリギリに入りました。相手はウォッチしたようでボールが入ったことにびっくりしていました。

>>>オンラインショップページはこちらへ(エクストリームMP)
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「TOUR」は、黒塗りで打った印象と大分違っていました。黒塗りの時はナイロンで今回はポリエステルで張ってあり、いきなり第一球目のリターンがネットのかなり下にいってしまいました。

>>>オンラインショップページはこちらへ(エクストリームTOUR)
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「PWR」「S」「「MPライト」「MP」は基本、従来のエクストリームのパワーがあり、簡単に打てる易しさもありました。「TOUR」には簡単に打てる易しさはありません。気を抜くとネットのかなり下にいってしまうのです。
プレステージMPやラジカルプロと同等なレベルだと思って打たないと、その性能は引き出せません。
ただし、その向こう側には、プレステージMPよりパワーがあり、ラジカルプロよりスピンがかかるとんでもないポテンシャルが隠されているのです。
  今回初めてエクストリームのデザインを見たのですが、グリップが黄色に唖然として、その黄色にペンキのようなグレーを合わせており、2度びっくりさせられました。
でも不思議なことにテニスが終わる頃には、カッコイイと素直に思う自分がいるのです。
性能もデザインも予想の遥か上を通過していきましたが、皆さんの評価が気になるところです。