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池袋店 ブログ

GEEK通信「ダンロップCX200ツアーはスライスだけで勝てるかも」
2021/01/29

----------------------- ■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。 ウインザーラケットショップ池袋店スタッフの中居が独自の目線で話題の商品を紹介します。 テニスに関する仕事をして30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っているシニアプレーヤーです。 ----------------------
「ダンロップCX200ツアーはスライスだけで勝てるかも」
ダンロップCX200、CX200ツアー、CX400、CX400ツアーを試打してみました。

いつもなら、簡単な方から順番に打つのですが、今回は難しい方から順番に打つことにしました。
すると新しい発見があったのです。
まず始めは、CX200ツアー(16×19)で95平方インチ、310g、フレーム厚20.5mmのかなりシビアなスペックの鈴木貴男プロモデルです。

今回もダブルスのゲームで使用したのですが、バックハンドのスライスが凄いことになりました。
相手のセカンドサービスをスライスでリターンすると、レーザービームのようにボールが伸びていき相手は振り遅れて返球できませんでした。
相手の実力不足ではありません。
何十回と対戦している上手な方で、自分の球筋を知っている方です。
偶然出たまぐれ当たりかもしれないと思い、次のリターンもバックハンドスライスで打ったところ、またしても振り遅れてまともにラケットに当たってませんでした。
その後もサービスエースは出るし、ボレーも決まるし、鈴木貴男プロになったようでした。
鈴木貴男プロ直伝(YouTubeにて)のスライスサービスでは、スイートスポットの内側で打つとスライスサービスの切れが増す作戦を実行しました。


(Youtubeチャンネル:スターテニスアカデミーより引用)

ジュースコートから、ワイドにスライスサービスを打つとノータッチエースと思ったのですが、僅かにネットに触れレットになったのです。
相手はリターンのポジションを右に寄せてスライスを警戒しています。
普通はセンターにコースを変えるのですが、あえてワイドにスライスサービスを打つと、相手は一歩も動けず、「まいったっ。」の声がしました。
レットしたときより、さらに鋭角に決まりました。

次に使用したのが、CX200で98平方インチ、305g、フレーム厚21.5mmのタイプです。



CX200ツアーを打った後なので、凄く楽に打てて、易しいラケットのように感じました。

決して易しいラケットではないのですが、前作に比べ打ち応えがソフトになり、球持ちが長くなっているので簡単なラケットと錯覚したのです。

難しい方から打つとこういう効果があったんですね、新しい発見です。

CX200も前作は硬いラケットの印象がありましたが、今作は打球感がマイルドでスピン、スライス、フラットの打ち分けが無理なく行なえ、どのショットも思ったところにコントロールできました。

次に使用するのは、新しいラインナップのCX400ツアーです。100平方インチ、300gでCX400より1mm薄い23mm厚のフレームになります。



CXシリーズはコントロールを重視したシリーズですが、やはり100平方インチを求める声も多かったと思います。

従来はCX400一択だったため、少し軽く感じる、少しフレームが厚く感じるなどの声もあったので、CX400ツアーは待っていた人も多かったと思います。

一般的な黄金スペックとは違って、フレームのしなりがあり、飛びの距離感をラケット任せにすることなく、自分のスイングで調整できるところが良い点です。

最後に使用したのが、CX400で、100平方インチ、285g、フレーム厚24mmのスペックで、スリクソンのレヴォ4.0を使っていた者としては、安心のスペックです。


まったり感は懐かしい感じもしましたが、パワーは以前よりも増しており、スピードボールで早い展開に持っていけるように進化していました。

これで4本の試打は終わったので、マイラケのエンブレム110に持ち替えるところなのですが、どうしてもあのCX200ツアーのスライスが脳裏に残っており、もう一度使ってみました。

やっぱり、スライスは不思議なほど伸びていきます。
ボレーにも同じことが言えて、バウンド後の伸びがよく、リターンからの得点パターンが確立できました。
95平方インチ、310g頑張ればまだ使えそうです。
【関連動画:CXシリーズ(2021モデル)インプレッション】
【GEEK通信】「プリンス白ツアー5機種で5連勝」
2020/11/16
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【GEEK通信】「プリンス白ツアー5機種で5連勝」

今年の全米オープンの1回戦を覚えているでしょうか。
なんと大坂なおみ選手と土居美咲選手が対戦!
2時間越える熱戦で2ー1で大坂なおみ選手が勝ったのですが、注目したポイントはどちらも白いラケットを使っていて、全米オープンのコートに映えていて、カッコ良かったことです。

白いラケットと言えばプリンスではないでしょうか。スペクトラムコンポにラフターが使っていた白いベンデッタ、杉山愛さんが使っていたハリアーを思い出します。

そして、この度新しいツアーシリーズが真っ白で発売されました。

前作のブラック×グリーンのモデルからどのように変わったのか全5機種をダブルスのゲームの中でテストしていきましょう。 ※ちなみに、全仏オープンで優勝したポーランドのイガシフォンテクは、ブラック×グリーンのツアー100 (290g)を使っていました。
ツアーO3 100(290g)、ツアー100(290g) ツアーO3 100(310g)、ツアー100(310g) ツアー95 の順番でテストしていきます。
ウォーミングアップをしていると、隣でプレーしている女性と目が合いました。
中居「あれー、Nさんじゃないですか」
Nさん「、、、あっ中居さんですか」
いつも自分がガット張りをしているNさんでした。
この日はダブルスのペアの方とテニスオフに参加したとのことでした。

ペアのAさん「その白いラケットはこの前発売されたツアーですか」
中居「よかったら打ってみてください」

Aさんはブラック×グリーンのツアーO3 100を使っていました。この日のルールは、勝ったペアは勝ち残りで、次のゲームでは勝ったペアを解消して対戦相手になります。強いプレーヤー同士がペアになって勝っても、次戦ではライバルになり、勝ち続けるのは難しくなります。

1試合目、ツアーO3 100(290g)でスタート。
あれっこんなに柔らかい打球感だったかな。 意外とパワーがあって打ち負けない。 スライスのリターンが伸びて相手が取りづらそう。 サービスの振り抜きがよくて、セカンドサービスもよく跳ねる。 勝利しました。

2試合目、ツアー100(290g)でスタート。
音がよくて打球感が気持ち良い。 さらにパワーがアップしてるように感じます。 ボレー、スマッシュがミスなく決まります。 フラット系のボールに威力があり、ストレートが抜けました。 勝利しました。

3試合目、ツアーO3 100(310g)でスタート。
やっぱり20g重たくなると、振りが鈍ります。いきなりダブルフォルト2連続でサービスダウン。 リターンは逆にエースが飛び出しました。 ジュースコートでリターン、サウスポーのスライスサービスがセンターに入り、前に出ながらバックハンドでブロックリターンをセンターに、ど真ん中を抜けて行きました。 勝利しました。

4試合目、ツアー100(310g)でスタート。
重さに慣れてきたのか、ダブルフォルトなしでサービスキープ。 リターンの破壊力があり、前衛アタック成功。 トップスピンロブも決まり、勝利しました。

5試合目、ツアー95でスタート。
95平方インチ、当たるか心配でしたが、ストローク、ボレー、スマッシュは普通通り打てました。 サービスは逆に威力が増し簡単にキープ。 芯に当たると気持ち良いですね。 勝利し、なんと5連勝。

5試合連続でプレーしたので、そろそろ疲れが出てきたので、マイラケットのビタス115(260g、115平方インチ)に戻したのですが、タイミングが合わず、バックアウト連発で負けてしまいました。 その後にレヴォCS10.0でも敗戦。
結局、その日はツアーシリーズでプレーしてました。 毎回ペアや相手が変わりますので、勝ち負けは参考にはなりませんが、ツアーシリーズが打ちやすかったのは事実です。

O3タイプとノーマルタイプの違いは、柔らかい打球感で振りやすさを重視すれば、O3タイプが良いと思います。

強打すれどもコントロールを重視したい方は、ノーマルタイプが良いと思います。
特に310gを使う体力のある方ならノーマルタイプがおすすめです。
ツアー95に関しては、フラット系のボールが中心のストローカーやサービスの威力で押す方におすすめです。

参加者のAさんは女子連Bの強者です。
私「新しいツアーO3はどうでしたか」
Aさん「ボワンボワンしますね」
私「ダメでしたか」
Aさん「ボワンボワンして、柔らかくて凄く良かったです。今のよりソフトに感じました。絶対買います。」
私「お待ちしております」
てっきり、ダメなのかと思いました。

ボワンボワンは褒め言葉なのですね。
今回のストリングはナイロンのトップスピンXXが張ってありましたが、柔らかい打球感でパワーアップしていることが白ツアーの特徴ですので、柔らかいのが苦手、パワーがあり過ぎてアウトしてしまうという方は、ポリエステルを張ることで、柔らか過ぎずに、パワーをコントロールできるようになると思います。

デザインに惚れて、使いやすさに驚かされ、結果もよく、こんなテストは久しぶりです。
バボラ ピュアドライブ New release!
2020/09/24
9/24(木)入荷しましたーーー(^^)/ これまでのモデルよりもさらにバージョンアップして登場しました! 詳しくは下記をチェックしてみてください♪
>>>スペック情報はこちらへ(バボラ×ウインザー特設サイト)
【GEEK通信】【ブリヂストン】「ブリヂストンさん、36年間ありがとうございました。」
2020/08/06
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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは
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「ブリヂストンさん、36年間ありがとうございました。」 
ブリヂストンが年内(2020年)をもってテニス事業から撤退することを発表しましたが、私がテニス関係の仕事についたのが1983年でブリヂストンがテニス事業をスタートさせたのが1984年でほぼほぼ同じ時間を共有してきたのと、個人的にもブリヂストンのIさんとダブルスのペアを組んでいたことがあったりと、ラケット、シューズ、ボールをヘビーに使わせていただいたので、思い出を振り返ってみようと思います。

ブリヂストンは創業者の石橋さんの名前を逆さまに英語にしたのは、知っている方も多いと思いますが、創業時は「ブリッヂストンタイヤ」という名称でした。
文字変換の間違いで「ブリジストン」となっていることがありますが、キーボード上では「J I」ではなく「D I」と打ち込んでください。
1984年にテニス事業に参入し、テニスラケットのB9とテニスボールのXT-8が発売されました。翌年に発売したB10/01は福井烈さんが使用し、大ヒットしグッドデザイン賞も受賞しました。
B10/01、B10/02、B10/03、B10MID、B10RなどB10シリーズでブリヂストンのテニスラケットはどんどん市場を広げて行き、硬派なテニスプレーヤーから支持される様になっていきました。
厚ラケ全盛の中発売したフラットフレーム設計のRV-1は、薄いフレームでも厚ラケに負けないパワーが出る画期的なラケットでした。
フラットフレームとは、普通のラケットにあるグロメットがはまる凹型の溝がなく、フラットな状態のフレームに全周繋がったバンパーグロメットを装着するもので、溝がないために内側に撓む動きが大きくなり、包み込んでから弾き出す画期的な構造でした。
新しいブランドながら、安易に厚ラケをコピーするのではなく、独創的な発想で勝負できるラケットメーカーになったのです。

アンチ厚ラケの方も多く、ブリヂストンの知名度は上がっていきました。 
現役時代の福井さんは、日本ランキング1位を9年間続けた無敵の選手で、引退した後にユーザーイベントなどで大変お世話になりました。
引退して10年くらい経った時に、あまりにも動きが良いので、聞いたことがあります。
中居「今でも現役に復帰したら、日本のトップを取れるんじゃないですか」
福井さん「誰も見たいと思わないでしょう」

きっと自信はあったと思います。 
ブリヂストンラケットを使用する選手も増えてきて、橘清孝プロ、小泉幸枝プロ、神尾米プロなどを輩出しました。
橘プロは1987年にデビスカップ代表になっており、長きに渡って活躍される選手でした。
小泉プロは、元日本ランキング4位で、全日本ベテランの40歳以上5連覇、45歳以上5連覇、50歳以上5連覇、55歳以上5連覇、60歳以上2連覇と22連覇を継続中で、それだけでも大変な記録なのですが、22年間、1セットも落としてないのが凄いことです。
もはや、同年代のライバルはナブラチロワぐらいではないでしょうか。

神尾プロは、世界ランキング24位と輝かしい成績を残した選手ですが、同時期に伊達公子さん、沢松奈生子さんが活躍していたので3番手の選手となっていました。怪我などもあり25歳の若さで引退しました。
引退後もブリヂストンと関わりを持ち、メディアの仕事や後進の育成に努めています。
 
大御所の田村伸也さんにも大変お世話になりました。
教え魔と言う言葉がよく似合う方で、いつもいつも熱いレッスンをしてくださいまして、終了時間が過ぎても話が終わらないのは日常茶飯事でした。
こんな逸話があります、レッスン終了後に飛行機で移動しないといけなかったのですが、その日はいつも以上に熱くなってしまい、結局、飛行機に間に合わなくなってしまったというのです。
それくらい熱いレッスンをされていたということです。

フラットフレーム設定の続編として、RZプロ、RZ、ZD-V、ZD-R、RV110R、RV100Tなどが発売され、自分も大好きだったBX、BXプロと続き、1994年に発売したプロビームはブリヂストン史上一番記憶に残るラケットとして今でも語り継がれています。
スロートに1本横バーを入れ、I型断面構造を採用し、電車の線路の様なH型にする事で、ねじれに対して非常に強い構造になり、ボールヒット時のブレを極限まで抑えることに成功しました。
伝説となったプロビームの魂を受け継いで2005年に発売されたXブレードは2020年まで続き、XブレードBX、XブレードRZで終焉を迎えます。


2012年に発売された4代目Xブレードに採用されたセプトングリップは画期的なアイデアでした。
通常のラケットのグリップは、、ラケット本体のカーボンの上にウレタンを八角形に成型しエンドキャップで蓋をする様に被せるのですが、セプトングリップは、特殊なゴムとプラスチックでエンドキャップを一体成型し、カーボンの上から差し込みます。
エンドキャップのぐらつきは一切ありません。

「BX」「RZ」と過去にヒットしたラケットのネーミングを持ってきたのはブリヂストンファンへのオマージュだったのかもしれませんね。
36年間、ラケット造りに一貫していたことは、ブームに左右されずに、ユーザー目線の打ちやすいラケットを妥協せずに造っていたことです。
ミーハーなラケットは造らず、硬派な印象があります。
 
ボールに関しても「XT-8」「ツアープロ」「NX1」はファンが多く、これじゃないと困ると思っている方も多いと思います。
XT-8の思い出は、やはり「毎トー」です。学生の頃からから、夏の大会と言えば毎トーで、毎トーと言えばXT-8でした。 
大変レベルが高く、早稲田の学生に当たったり、その後にプロになるジュニアに当たったり、ベテランになって出た大会では1回戦でシード選手に当たったり、負けてる記憶しかありませんが、良い思い出です。
真夏の大会で3セットマッチなので、ファイナルセットで記憶がなくなることもありました。
また、大会使用球のXT-8を持参する草トーがあったりして、テニスバッグに必ず1缶入れていたのが「XT-8」でした。
 
最後に、記念モデルラケットとして、形状はプロビーム、中身はXブレードBX、デザインは30周年記念で発売したBLACK×GOLDのXブレード310リミテッドで是非発売してください。
絶対買います。
 
36年間ありがとうございました。
【GEEK通信】【ヨネックス】「ラクラケ、アストレル3モデルで手強いベテランプレーヤーになろう」
2020/07/30

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【ヨネックス】「ラクラケ、アストレル3モデルで手強いベテランプレーヤーになろう」


ヨネックスアストレルの3モデル(100、105、115)を試打してみました。

伊達公子さんは20代の頃からフレーム厚の厚いモデルを使用しており、ラケットのパワーを上手く利用したテニスを極めていました。
ライジングショットが持ち味で、体格の大きい外国人のパワーボールを速いタイミングで返球し、守っているようで攻撃していたのです。
大変高度な技術が必要なショットで、ラケットがそれを支えていたことは間違いない事実です。
1度目の引退から12年後に現役復帰し、それから10年間プレーを続けたのですが、ラケットのフェースサイズも大きくなり、フレーム厚も厚くなり、最後はアストレル105を手にしていました。 
そして、引退から3年、伊達さんとヨネックスが共同開発したラケットが完成したのです。


ターゲットは30代以上のテニス愛好者で、「テニスを楽しみ、好きになってもらえるラケット」をテーマに作り上げました。
ヨネックスと言えばアイソメトリックシェイプの四角いフェース形状ですが、一般的な円形フェースの場合、16本の縦糸のセンター2本が最も長く、一番ボールが飛ぶ場所です。サイドに向けて1本ずつ短くなっていきますので、徐々に飛びが落ちていきます。


アイソメトリックシェイプは、センター10本のストリングの長さがほぼ均一ですので、ど真ん中を外しても飛びがあまり変わらないのです。
また、リアクトレジン複合カーボンを使用し、粘りのある打球感を実現しています。
通常、軽量化するためにはカーボン繊維を強度化する必要があり、軽くなればなるぼど硬い打球感になってしまいます。
しかし、アストレルはカーボンを固める樹脂に着目し、高強度でありながら柔らかさを実現したのです。
接着剤に機能を求める発想が素晴らしいと思いました。
グリップには二つの機能を持たせています。
振動吸収素材のVDMとテーパーがかかったエルゴパワーグリップです。
VDMとは特殊なメッシュ素材をグリップ内部に装着し快適な打球感を実現するシステムで、VCOREプロとEゾーンに採用され高評価を得ています。
エルゴパワーグリップは、伊達さんの現役時代のコーチの提案で、力の伝達が良くなるテーパー形状を試して気に入ってからは、このグリップ以外ではプレーできないくらいになってしまったそうです。
握力の弱い方でも力が入り易くなります。


アストレル115、105、100の順に試打してみました。
【アストレル115】
普段使っているビタス115も柔らかい打球感なのですが、アストレル115はそれ以上にマイルドな打感でした。
手にした瞬間はラケットが短く(26.5インチ)ジュニアラケットのような感覚ですが、実際に打ってみるとパワーがあり、短いといえども打ち負けることはありませんでした。
ボレーやスライスなどの体の近くで打つショットは非常に安定していました。
16×17の粗いストリングパターンのおかげで、スイングスピードがなくても、スピンがかかり、苦しい体勢でも打ち負けません。

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【アストレル105】
次に打った105は、ストローク、ボレー、サービスどれを取っても打ち易く、まとまっている感じでした。
振動がここまでないと少し物足りなく感じてしまうくらいでした。
なんと言っても軽さのデメリットである、打ち負け感がなく265gでも十分にマジな男子ダブルスで使用できると思います。


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【アストレル100】
最後に今回のモデルから新設した100平方インチを打ちました。
100平方インチで280gの激戦区に敢えて挑んできたのには、理由がありました。
ほとんどの100平方インチ、280gのラケットは300gがメインモデルの軽量版です。
要するに、男性向けモデルのやや簡単仕様なのですが、アストレル100は逆で、105平方インチ、265gがメインモデルのしっかりタイプです。
しっかりタイプといえども、原型が「ラクラケ」ですから、振動がこない、良く飛ぶ、スピンがかけやすいなど簡単なのです。
27.5mmの厚めのフレームに16×18のスナップバックを狙った粗めのストリングパターンがそれを可能にしています。


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黄金スペックを使ってきた40代、50代の方にもっと肩の力を抜いてプレーすることを提案するモデルです。
決して初心者用ではありません。
厚ラケのパワーをコントロールする技術を持った人が使うラケットです。
デカラケ、厚ラケを上手く使いこなしているベテランプレーヤーって手強くないですか。
そのようなベテランプレーヤーになりたいあなたに使っていただきたいモデルです。

 
【GEEK通信】【ヘッド】「予想の遥か上を通過していくエクストリームデビュー」
2020/07/23

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【ヘッド】「予想の遥か上を通過していくエクストリームデビュー」
ヘッド黒塗りラケットの正体は、グラフィン 360+エクストリームツアーでした。
エクストリームと言えば、フェース面積100平方インチでフレーム厚26mmと決まっていましたが、なんと、フェース面積98平方インチ、フレーム厚は上から22mm-23mm-21mmのまったく新しいモールドです。

2019年大躍進したイタリアのベレッティーニ選手が使用していて、より攻撃的にプレーできるモデルに変貌を遂げています。
従来のエクストリームファンの方も安心してください。エクストリームMPはまったくスペックの変更は無く、テクノロジーの改良のみになります。
追加されるモデルがエクストリームMPライトで、エクストリームSは大幅にスペック変更されます。
テクノロジーの改良は、5時7時の位置をしなるようにした 360+とスナップバック効果を容易にするスピングロメットとスナップバック効果を狙ったオープンストリングパターンの採用です。

グラフィン 360+エクストリーム全5機種を持って、いつものテニスオフに行きました。
エクストリームPWR → S → MPライト → MP → TOURの順でゲーム中に使ってみました。
「PWR」はいつも使っているビタス115とレヴォCS10.0と同じ、115平方インチなのでなんの違和感もなくゲームができました。上方向に広がるFANストリングパターンを採用しているので、上で打ったときにボールの食いつきが良く、スライスサービスはよく曲がり数本エースが取れました。

>>>オンラインショップページはこちらへ(エクストリームPWR)
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「S」は、2020モデルから105平方インチ、275gに変更になっています。打ってみると非常にボレーがしやすく、ハーフボレーやバックハンドハイボレーなどの難易度の高いボレーも難なく打てました。普段はやらないのですが、ハーフボレー時にドライブをかけてノータッチエースが取れました。あまりにもボレーが簡単なので思わず出てしまいました。

※エクストリームSについてはウインザーでは取り扱いがございません。あらかじめご了承ください。
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「MPライト」は、2020モデルから追加された285g、バランス325mmの「MP」の軽量版です。300gを使いこなせる方は「MP」でいいのですが、300gでスイングスピードが上がらない方は無理せずこの「MPライト」を使いましょう。このシリーズの最大の特徴はスピンですので、重たいものをゆっくり振るよりも軽いものを速く振る方がラケットの長所を生かすことができるのです。

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「MP」は、エクストリームシリーズのやっぱり中心的存在で、パワーがありながら、スピンもよくかかり、攻撃的なプレーに自然となります。バックハンドのリターンの時に思い切りストレートに打ったら、前衛のすぐ横を通過してベースラインギリギリに入りました。相手はウォッチしたようでボールが入ったことにびっくりしていました。

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「TOUR」は、黒塗りで打った印象と大分違っていました。黒塗りの時はナイロンで今回はポリエステルで張ってあり、いきなり第一球目のリターンがネットのかなり下にいってしまいました。

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「PWR」「S」「「MPライト」「MP」は基本、従来のエクストリームのパワーがあり、簡単に打てる易しさもありました。「TOUR」には簡単に打てる易しさはありません。気を抜くとネットのかなり下にいってしまうのです。
プレステージMPやラジカルプロと同等なレベルだと思って打たないと、その性能は引き出せません。
ただし、その向こう側には、プレステージMPよりパワーがあり、ラジカルプロよりスピンがかかるとんでもないポテンシャルが隠されているのです。
  今回初めてエクストリームのデザインを見たのですが、グリップが黄色に唖然として、その黄色にペンキのようなグレーを合わせており、2度びっくりさせられました。
でも不思議なことにテニスが終わる頃には、カッコイイと素直に思う自分がいるのです。
性能もデザインも予想の遥か上を通過していきましたが、皆さんの評価が気になるところです。