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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは
テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。
ウインザーラケットショップ池袋店スタッフの中居が独自の目線で話題の商品を紹介します。
ウインザーラケットショップ池袋店スタッフの中居が独自の目線で話題の商品を紹介します。
テニスに関する仕事をして30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っているシニアプレーヤーです。
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「Sラケの魅力再発見!クラッシュ、ブレード、ウルトラ三つ巴試打」
ここ最近気に入って使っているラケットの共通点は、ストリングパターンが16×18なんです。
スリクソンレヴォCS10.0しかり、スノワートビタス115しかり。 16×19が平均的なパターンですので、横糸が1本少ないのが好みなんです。
ジョコビッチ選手も市販モデルから横糸1本少なくしています。
ディミトロフ選手は18×17のオリジナルストリングパターンにしています。
横糸が少ないメリットは、スナップバックが大きくなることです。 スナップバックとは、縦糸が横方向にズレて元の位置に戻ってくる現象で、スピンのかかりと、飛びに影響を与えます。
縦糸が横方向にズレる時に、横糸との摩擦が発生し、摩擦が大きいとスナップバックが小さくなり、戻りも遅くなります。
縦糸が横方向にズレる時に、横糸との摩擦が発生し、摩擦が大きいとスナップバックが小さくなり、戻りも遅くなります。
スナップバックを活性化する方法は、
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①ポリエステルを張る
②ストリングに潤滑剤を塗布する
③ハイブリッドで横糸を、細くする
(縦糸を細くすることでも、スナップバック効果は同じですが、縦糸の役割の飛びのコントロールに影響が出てしまうので、横糸を細くする方が賢明)
④横糸の本数を少なくする
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ざっとこんなところです。
ざっとこんなところです。
①から③は現在使用しているラケットに、手を加えるだけですので、すぐにでもできるのですが、④は今使用中のラケットの横糸を抜いて張るのではなく、元々18×16や16×15のストリングパターンのラケットを使うことです。
スナップバック効果がスピンに影響を与えるという内容の論文が発表されたのが2005年頃で、ウイルソンはいち早く縦糸より横糸が少ないストリングパターンのラケットにパテントを取得したのです。そしてSラケットと呼ばれるようになりました。
こうして発売されたラケットがスティーム99Sとスティーム105Sです。
初めて打った時は、大変驚きました。
いつもより上方向に飛び出し、「あっ、バックアウトか」と思った瞬間に急激にドロップし、ベースラインギリギリに着弾したのです。
スライスを打てば、ネットの下からホップするように伸びていきます。
スライスサービスを打てば、曲がり過ぎてフォルトの連続でした。
早速スティーム105Sを買ったのですが、良いこともいっぱいあったのですが、自身にとって使いこなせなかった部分もあり、半年使用して諦めてしまいました。
使いこなせなかったのは、飛び出し角度が思ったより上方向に出てしまい、相手前衛にポーチされてしまうのです。
また、当時はナイロンマルチフィラメントを張っていたので、数回使うと切れてしまったことです。
この原因は、ストリングパターンが16×15とかなり粗かったことです。
Sラケの第一弾だったので、「スピンエフェクト」の効果を広く周知させるために、あえてスカスカの16×15にしたのではないでしょうか。
その後はSラケと言えば18×16が当たり前のストリングパターンになりました。
縦糸を18本にしたことで、問題だった、飛び出し角度も打ち手の思った角度になり、ストリングの耐久性もかなり向上しました。
横糸16本も縦糸に対して2本少なく、十分スナップバック効果がありました。
その後はSラケと言えば18×16が当たり前のストリングパターンになりました。
縦糸を18本にしたことで、問題だった、飛び出し角度も打ち手の思った角度になり、ストリングの耐久性もかなり向上しました。
横糸16本も縦糸に対して2本少なく、十分スナップバック効果がありました。
このストリングパターン「18×16」で現在発売されているSラケ3機種を改めて比較してみました。
クラッシュ100S、ブレード98S、ウルトラ100Sにシンセティックガットパワー16(ナイロンモノフィラメント)を縦48ポンド横52ポンドで張り上げました。
Sラケは横糸を3ポンドから5ポンド上げることで、変形を防いでいます。
通常、縦糸を張った時にラケットフェースは少し横に広がります。横糸を張って元の形状に戻していきます。
しかしながら、Sラケの場合横糸が少ないので、元の形状に完全に戻らないので、横糸を強く張ることで横糸の少なさを補っているのです。
通常、縦糸18本のラケットは横糸が20本ですので、Sラケの18×16だと4本少ないので1本1ポンドとみなし4ポンド上げています。
クラッシュ100Sは、最もラケットのしなりが大きく、ストリングに食いついている時間も長くなります。ストロークでは、振り遅れてもクロスに持って行けそうです。ボレーでは、ミスはしませんが、なんとなく決まらないジレンマを感じます。体力があって足の速いシングルスプレーヤーで、相手より1球でも多く打ち返すタイプのシコラーには使って欲しくないラケットです。自分の苦手にするタイプなので、想像するだけでイヤになります。
ブレード98Sは、スピンも良いのですが、スライスがさらに良いのです。伸びるスライス、曲がるスライス、止まるスライスなどフレームの縦しなりが幅を広げてくれます。打球感が素直で、良いショットも悪いショットも包み隠さず伝わってきます。Sラケの中では、最もコントロールしやすいラケットです。スピン一辺倒ではなく、フラット、スライスを織り混ぜて試合を作るテクニシャン向けモデルです。
ブレード98Sは、スピンも良いのですが、スライスがさらに良いのです。伸びるスライス、曲がるスライス、止まるスライスなどフレームの縦しなりが幅を広げてくれます。打球感が素直で、良いショットも悪いショットも包み隠さず伝わってきます。Sラケの中では、最もコントロールしやすいラケットです。スピン一辺倒ではなく、フラット、スライスを織り混ぜて試合を作るテクニシャン向けモデルです。
ウルトラ100Sは、反発力がありスピードボールで勝負できるラケットですが、スピンをかけないとバックアウトも気になります。ただし、スピンをかけた時の落ち方はものすごく、スティーム105Sを初めて打ったときの驚きを思い出しました。爆発的な反発力をスピンに転化すると、バウンド後の跳ね上がりが大きくなり、相手をベースライン後方に下げることができます。自分のフォームに合うのか、ボレーのしやすさは秀逸です。スライス回転を多めにかける打ち方なんですが、ボレーでもスナップバックが起こるみたいで、吸い付いてから弾き出す感覚です。
今回は、ナイロンモノフィラメントを張りましたが、スナップバック効果と切断耐久性を考えるとポリエステルを張るのがベストではないでしょうか。
当然プレースタイルや好みに合わせて、ナイロンマルチフィラメントもナチュラルガットもラケットの性能を妨げることはありませんのであくまでも中居個人の感想です。


ウルトラ100、ウルトラ100L、ウルトラ100S、ウルトラ108の4機種です。(ウルトラ100ULは今回試打の機会はございませんでした)
お馴染みのクラッュゾーンもボリュームアップし、とにかくストリングの撓みを縦も横もアップしたのです。
ウイルソンスタッフの道場さんと横山さんは、YouTubeでもお馴染みで、読者の皆さんも知っている方も多いのではないでしょうか。
横山さん「あーあれですか!(笑)大変だったんですよ。中々入らなくて、入っても跳ねて出ちゃったり。今日も撮影しますからね、中居さんが持っているペットボトルも使いますからね。」
試打の後は、#ULTRAできるチャレンジを行いました。
こちらのギーク通信は、メーカーからの協賛、依頼は一切ありません。
そもそも黄金スペックとは、ピュアドライブが大ヒットし、300g、100平方インチ、26mm厚が黄金比のような美しい形をしていることを黄金スペックとテニスグッズライターのM氏が名付けたことからスタートしています。
個人的に大和スペックのラケットと呼べるのは、ヘッドグラフィン360+スピードMP(300g、100平方インチ、23mm)、バボラピュアストライク100(300g、100 平方インチ、23mm厚)、ヨネックスVコアプロ100 (300g、100 平方インチ、21mm)などです。
今後、大和スペックのラケットは増えてくる予感がします。
体力があまり無くスイングがゆっくりな方は、ボールとラケットの接触時間が長い方がミスが出にくくなります。
クラッシュ100Sは18×16のストリングパターンを採用したスピンエフェクト機能を搭載した「Sラケ」です。
トップスピンロブが前衛の頭上を越えて、急激に落下し、バウンド後バックネット方向に跳ねるので相手の後衛もカバーできません。
D型をしたシャフトが特徴で、ラケットのしなり、ねじれをパワーに転化するテクノロジーが詰まっています。
**以下は中居の個人の見解です**
今回のブレードは、クラッシュと共通する部分は多いですが、クラッシュはしなることで予想以上にボールが飛ぶイメージですが、ブレードはしなることでご自身のイメージ通りの飛びを実現しているようです。
きっかけは、炭酸ガスの温泉に入ったときに気持ちよく、温泉を出た後も血流が良くなっているのか冬なのにずっと暖かさが続きました。
テニスコートでクラッシュを使用しているプレーヤーをよく目にします。
ある発見がありました。
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なぜ、ハードヒットすると浅くなるのかというと、クラッシュ特有のウッド並みのしなりが原因と考えます。
ダブルスのゲームで使ってみたのですが、普通に打つだけでリターンがよく沈みます。
ダブルスでスピンを操りたい男性におススメの一本です。
大好評のウイルソンクラッシュに、クラッシュ98、クラッシュ100L、クラッシュ108の3モデルが追加になるので、早速打ってみました。
クラッシュの卓越したしなりは、フェース面が小さめでフレーム厚が薄めのラケットと相性が良さそうだということを常々思っていましたが、、、ついに出ました。
■クラッシュ98は、中身が詰まった感覚があり、しなりと相まって、ひと昔前のラケットの打球感に感じました。
■クラッシュ100ツアーは、中空系の打球感でありながらしなりの大きいラケットで、慣れないと力の入れ具合が難しいところがあります。
■クラッシュ100は、フェース100平方インチ、フレーム厚24mm、ウエイト295g、バランス310mmのクラッシュシリーズ5アイテムのど真ん中のモデル。
■クラッシュ100Lは、是非女性に使っていただきたいラケットです。
■クラッシュ108の特徴はバランスが335mmということで、クラッシュ100Lは、同じ280gで315mmですから、20mmも違います。
ウイルソンのラケット「クラッシュ」の開発背景として、
店頭にあるラケットを隅々計測しましたところ、、、最もしなるラケットはプリンスファントム100XRJのRA値61でした。こちらのラケットはフレーム厚が16mmと薄いのでしなって当然なのです。
話を戻しますが、クラッシュを実際に打ってみると打球感はそんなに柔らかくは感じませんでした。
(ただし、私はストロークで芯を外してしまうことが比較的あり、本来なら飛ばないはずのボールがねじれが起きないために十分に威力のあるボールが打てるのです。)
通常の設計より15mm程トップライトになっています。これはシャフトから手元にかけてねじれないようにカーボン量を凝縮しているからと思われます。
「ウイルソン ウルトラツアー3機種の試打速報」※発売は2018年12月、一部モデルは2019年1月に発売予定
クラッシュゾーンとは、スロートのグロメット(ストリング6本)に採用したダンパーで、2.7%スイートエリアを広げることができます。
ウルトラシリーズに採用されている機能を搭載したので、錦織圭選手モデルもウルトラのネーミングを付けないと統一感がありませんので、今回発売されるモデルはウルトラツアー95CVに決定しました。
今まで錦織圭選手が使用しているラケットは艶ありで、販売しているラケットは艶無しでした。
ウルトラツアー3機種はどれも仕上がっています。
*12月発売予定
*2019年1月発売予定
*12月発売予定
①DUOコントロール:NXTコントロール×4Gラフ
*テニスライズ代表の河合氏
DUO CONTROL: 4G ROUGHとNXT CONTROLのハイブリッド。コントロール性能を最大限に引き出し快適な
DUO POWER: ALU POWERとNXT POWERのハイブリッド。パワーを最大限に引き出し快適な打球感を
DUO FEEL:ELEMENTとNXT のハイブリッド。極上なソフトフィーリングを最大限に引き出しタッチショットで
*よしもとクリエイティブエージェンシー所属の バモス!わたなべ さん
話が変わりますが、ラーメンを食べる前にコショウをかけたり、パスタを食べる前にタバスコや粉チーズをかけたりする方がいますが、これは料理人に対して大変失礼なことと聞きます。
フェデラー様お見それしました、振動止めの必要がありませんでした。
そして実はボレーが一番良かったです。
価格は決して高くはありません。
軽量ラケットには無い中身の詰まった打球感を感じたい方。
たった0.3ポイント、1000分の3のこだわりが勝敗を分けるのでしょう。
*NEWプロスタッフシリーズ
33度の炎天下の中、AさんBさんそれぞれ2セットずつ行う予定でスタート。
<右>よしもとクリエイティブエージェンシー所属のボルグものまね芸人
*ウインザー池袋店にご来店下さいました♪
6.5mあれば余裕で張ることができます。
横糸の4Gソフトですが、私が求める横糸のポリエステルの役割は、縦糸のナチュラルのフィーリングを生かし、ポリエステル自体はあまり主張しないことです。
縦糸のスナップバックを助長し、ストロークの飛びすぎを抑えてくれる役割としてポリエステルを使っているので、ポリエステル自体の特性よりも、縦糸の邪魔をしないポリエステルを求めています。
*カウンターヴェイル
ウルトラ110は、270gで110平方インチのオーバーサイズ、カウンターヴェイルは入っていないスペックですが、打球感が柔らかかったです。
*クラッシュゾーングロメット
*パワーリブ
軽量、厚ラケ、オーバーサイズ(デカラケ)は、34,000円から40,000円ほどの価格帯ですが、こちらのラケットは約30,000円ほどで、ユーザーにとって手に取りやすい要素の一つでもあります。

先日、10年ぶりに練習試合をやろうということになり、北区のコートに行ってきました。
打球感が気持ちいいのと、パンチの効いたボレーが打てるので気に入っていましたが、肘を痛めてしまい使用を止めていました。
テニスラケットに相当なこだわりを持つK兄弟の弟さんは、大のフェデラーファンでプロスタッフ好きなのですが、340gは重たすぎて使えないとのこと。
そうそう、Iさんとの試合の結果は…