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【GEEK通信】「ヘッドグラフィン360ラジカル4機種を旧モデルと比べて試打しました」
2019/04/18
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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。
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テニスに関する仕事をして、30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っている
中居が担当いたします。
------------------------------- 「ヘッドグラフィン360ラジカル4機種を旧モデルと比べて試打しました」
初代ラジカルが発売されたのは1993年なのですが、今でもはっきりと覚えています。
逆に忘れてしまったら、私の家内に叱られます。(私的なことで申し訳ありませんが結婚した年です。)
当時人気絶頂だったアンドレ・アガシ氏がドネーのプロワンからヘッドに電撃移籍してアガシ氏のために開発したラケットが初代ラジカルだったのです。
あれから26年経ちラケットもかなり進化しています。
フェース面積、フレーム厚、フレーム形状、ストリングパターン、材質が変わり、今回遂に26年間変えなかったグリップ形状を変更したのです。
31年続いているプレステージとこれまでのラジカルは偏平グリップを採用していてヘッドの特徴でもあったのですが、ラケットの進化とともに打ち方も変わってきており、ストロークの握りはセミウエスタンかウエスタングリップ(厚い握り)になっています。
30年前はイースタン(薄い握り)が普通でしたので、偏平グリップ(長方形に近い)がボールを押すように打てて良かったのですが、現在ではボールを潰すように引っ叩きますので、正八角形に近い形状の方が力が伝わりやすいのです。
新しいグリップは、スピードシリーズと同じ形状で馴染みのある方も多いと思います。
もし、昔の形状が良いという方はパレット交換で形を変えることもできますので、店舗でご相談ください。
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■グリップの一辺の長さをノギスで測りました
今までのラジカルのグリップ2
→27.5mm、33.3mm
グラフィン360ラジカルのグリップ2
→29.0mm、31.5mm
※中居調べ
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実際に写真でNEWモデルと旧モデルのグリップを写真撮影しましたが、なかなか伝わりにくものとなりましたので、ぜひお店に来られた際は、グリップの違いを体感してみてください。 前置きはこのくらいにして、「グラフィン360ラジカル」の4機種「PRO」「MP」「MPライト」「S」を早速試打していきましょう。 ストリングはヘッドのベロシティマルチ130を48ポンドで張り上げました。
スピードシリーズやインスティンクトシリーズは縦糸の間隔を均一化していますが、ラジカルシリーズはセンターフォーカスのため、張り上がりの面圧 は「58」と高めになっています。
比較対象として用意した前作グラフィンタッチラジカルMPと新作グラフィン360ラジカルMPの違いから見ていきましょう。
振動止めを付けずに打ってみると打球音が全然違いました。
前作のグラフィンタッチラジカルMPは高音で「パンパン」という打球音に対してグラフィン360ラジカルMPは「ボムッボムッ」と余韻が響かないような音になってます。
比べて打ってみると、グリップの違いが明らかでした。
やっぱり新しく採用した形状は正解だと思います。
フォアハンドのストロークの時に手のひらとの一体感があり、スピンをかけるときの力が伝わりやすく感じました。
打球音の通り前作は弾く感じで、新作は食いつく感じがしました。
食いつきの良さからストロークの安定感、安心感があります。
ボレーでものりの良さがローボレーの難しいショットもしっかり深くコントロールできました。
マイルドな打球感のせいで、簡単なラケットのイメージが先行しますが、ハードヒット時の破壊力はやはりプロモデルらしいボールの伸びを感じました。
次にグラフィン360ラジカルPROにチェンジしました。 打球感、打球音はそのままにストロークの威力が増し、リターンでストレートを狙うと相手のラケットを弾くシーンがありました。
流石に私には重た過ぎてサービスゲームが長くなると辛くなりました。
グラフィン360ラジカルMPライトにチェンジしました。 今度は軽過ぎたのかフレームショットが増えました。
慣れてくるとスピンがかかり、リターンは沈み、トップスピンロブは決まり中々良かったのですが、この日は風速10メートルの風が吹いており向かい風の時は押し戻されるようなボールになってしまい、負けないように力むとコントロールを失ってしまい軽量ラケットの難しさも感じました。
最後にグラフィン360ラジカルSにスイッチしました。 同じ軽量ラケットでも全く性能は異なり、1球目のリターンはバックネットまで飛ばしてしまいました。
フェース102平方インチ、フレーム厚25mmとパワーの出る設計ですので、ハードヒットしなくも十分に威力は出ました。
それでも、ラジカルシリーズ共通の打球感で25mmある中厚ラケットとは思えないしっとりした感触でした。
女性の中上級のプレーヤーにはパワーもあり、マイルドな打球感でもあり人気が出そうと感じました。
今回の改良点である、グリップ形状の変更、食いつき感のアップはストロークを主体に試合を組み立てるプレーヤーには良い方向に受け止めてくれると思います。
アンドレ・アガシ氏からアンディ・マレー氏に受け継がれたラジカル伝説を継承するのは誰なのか、ラケットの発売とともに楽しみになりました。
※発売4月下旬を予定しています
【GEEK通信】「ヘッドグラフィン360インスティンクトはカラーリングのように爽やかなラケットでした。」
2019/01/18
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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。
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テニスに関する仕事をして、30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っている
中居が担当いたします。
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「ヘッドグラフィン360インスティンクトはカラーリングのように爽やかなラケットでした。」
2018年最後のATPツアーファイナルズの決勝は、絶対王者のジョコビッチ選手と期待の若手ズべレフ選手の戦いでした。
ジョコビッチ選手はヘッドグラフィン360スピードPRO、 ズべレフ選手はヘッドグラフィン360スピードMPで、
同じシリーズのラケット対決を制したのはズべレフ。 彼らのラケットには、グラフィンという2010年に「グラフェンの開発、研究」をした科学者がノーベル物理学賞を受賞した画期的なカーボン繊維が使用されています。
ヘッド契約選手には、7位のチリッチ選手、16位のシュワルツマン選手、26位のガスケ選手、28位のベルダスコ選手に元1位で引退を発表したマレー選手もいて人気実力を兼ね備えたブランドなのです。※ランキングは1/7(月)現在のもの
高価な素材であるグラフィンの使いみちは、従来はシャフトのみに限られていましたが、今回はフェース面の12時、3時、9時の部分にも使用し、面の安定性を向上させました。 その結果、パワーアップに加えスピンのかかり具合もグンとアップしています。
先日発売されたグラフィン360を搭載した最新インスティンクト「グラフィン360インスティンクトMP」と「グラフィン360インスティンクトS」を試打してみました。
インスティンクトと言えば、シャラポワ選手とベルディヒ選手が使用していることで人気がある黄金スペックモデルです。
シャラポワ選手は現在ランキング30位ながらも、グランドスラムを達成しているレジェンドです。 ベルディヒは現在57位と順位を落としているが、自己最高4位を記録している実力のある選手です。
まず目を惹くのが、明るい水色のペイントです。
とにかく目立つカラーリングであることは、間違いないところです。 *「MP」のスペックはウエイト300gでバランス320mm
*「S」のスペックはウエイト285gでバランス320mm

ちなみに、設計が似ているグラフィン360エクストリームSのスペックは、ウエイト280gでバランス335mm。
通常は、エクストリームのように、ウエイトを軽くした場合、トップヘビーにして辻褄を合わせます。
そうすることで、300gと変わらないスイングウエイトになり、打ち負けず威力も出るのです。
ただし、振り子の原理を使ってますので、ストロークやサービスのようにグリップを支点としてヘッドが回ってくる場合は効果を発揮しますが、ボレーのようにヘッドをあまり動かさない場合には効果が出づらく、逆にヘッドが下がってしまったり、ヘッドが被ってしまったりすることがあり、ミスにつながることがあります。 グラフィン360インスティンクトSは、バランスを320mmとイーブンにすることで、スイングウエイトは小さくなります。
スイングウエイトか小さくなることで、格段に操作性能が上がり振り遅れがなくなり、ネットプレーでも反応が速くなります。
威力よりも確実性を重視しているのです。 実際に試打をした感触です。
「グラフィン360インスティンクトMP」については、
まず印象に残るのが、いい音がして気持ちいい打球感が手に残ることです。
爽快感と言ってもいいでしょう。
基本パワフルなラケットですが、スピン、スライスもよくかかるので、パワーを自在にコントロールできます。
ハードヒッターのストローカーからサービス&ボレーを得意としているプレーヤーまで幅広く使えるユーティリティラケットです。 「グラフィン360インスティンクトS」については、
気持ちいい打球感はそのままに、少し乾いた感触があります。
スイングウエイトが小さいお陰で、ビュンビュン自分のペースで振ることができ、フォロースルーの大きいスイングが可能です。
最大のメリットはサービスが思いっきり振り抜けるので、キレが増し、セカンドサービスも安定します。後半に威力が落ち気味だった人は、これで解決するでしょう。
ただし、相手に攻められて防戦に回った途端に威力が半減してしまい、浅いボールになることが気になりました。 メリットを生かしてデメリットを減らすには、マルチフィラメントのストリングをいつもより5ポンドくらい下げて張るといいと思います。
理想のフォーム作りにはうってつけのラケットだと思います。 グラフィン360インスティンクトは、見た目の通り、爽やかな打球感に、ネットプレーもしやすいオールラウンドなラケットで、特にダブルスが好きなプレーヤーにおススメなラケットでした。
【GEEK通信】「スピンが凄い!ヘッドグラフィン360エクストリーム」
2018/11/15
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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、
そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。
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中居が担当いたします。
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「スピンが凄い!ヘッドグラフィン360エクストリーム」
N市ベテランミックス大会に私の姉と組んで出場しました。
一回戦は相手が来ず、勝ち上がり、続く二回戦は第2シードとの対戦です。
私の姉はスクール中級クラスのレベルですが、実の姉ですので、遠慮なくプレーし、私のミスには叱咤がきます。
その積極性が良い方に転じ、6-1で勝利しました。
次の試合では、1-5とリードされ絶体絶命のところまでいきましたが、この日のために考えていた秘策を披露するときがやってきました。
0-15で相手の男性のサービスゲームでファーストがフォルトになりセカンドです。
ツツツーと2.3歩前進し、フォアに回り込んでトップスピンロブを打ちました。
放物線を描いたボールはベースライン1m手前のアレーに着弾しました。
前衛の女性もサービスを打った男性も動けませんでした。
絵に描いたノータッチエースでした。
15-30になり、さっきとまったく同じ軌道でデデャブじゃないかと思うくらいのトップスピンロブを打ち、ノータッチエースで得点しました。
このショットを密かに練習していました。
ついに日の目を見るときがきたのです。
ただし、この秘策はここからが重要なのです。
同じことを2度決められると3度目があるはずと相手は当然思います。
想定されることは、前衛がサービスラインくらいまで下がるか、サービスを打つ男性がセンター寄りからサービスを打ち、前衛の上を抜かれた場合に備えるかのどちらかです。
もし、このように立ち位置を変更してきたら、この秘策は大成功です。
案の定、前衛の女性がサービスラインまで下がりました。
トップスピンロブを打つと見せかけて前衛の足元にハーフバウンドで処理するボールを打ちネットに出ました。 フラフラと上がってきたボールをドライブボレーで決めました。
その後、流れが変わり6ゲーム連取で7-5で逆転勝ちを収めました。
もし、男性がセンター寄りに構えてサービスを打ってきた場合は、オープンスペースに深く打ってネットに出るか、ドロップ気味に短いボールを打ってネットに出るかする予定でした。
ここまでは順調だったのですが、決勝ではタイブレークの末に負けてしまいました。
決勝は一進一退で5-5なった頃、足の指先が痙攣してきました。なんとかタイブレークまできましたが、4-4の自分のサービスでダブルフォルトをしてしまい、 タイブレーク4-7で負けてしまいました。 ヘッドからグラフィン360エクストリームが発売になりました。
早速、MP(300g)とS(280g)を持ってコートに行きました。
前作より、フレームが厚くなったように見えますが、グロメットも黄色のため、膨張して見えるようです。
フレーム厚、ストリングパターンなど前作とまったく同じで、改良された点はグラフィン(最新のカーボン素材)がフェースの12時、3時、9時にも採用され、面の安定性と反発力が向上したことです。 300g、フェース100、フレーム厚26mmの黄金スペックと言えばは何と言ってもバボラピュアドライブでしょう。そのピュアドライブに最も肉薄しているのは、このグラフィン360エクストリームMPではないでしょうか。
スピンのかかりは同じかそれ以上に感じます。
ストローク、サービスのパワーもノータッチエースを狙えるレベルで、もちろんスピンがかからなかった際はアウトはしてしまいます。
MPのバランスポイントが325mmと、黄金スペックの平均320mmより5mmほどトップヘビーになっており、よりストロークを強化する設計になっています。
グラフィン360エクストリームSは、280gと軽量ですが、MPと比べてパワーは落ちるどころかもっとあるように感じます。
バランスポイント335mmとかなりトップヘビーになっていることがスイングスピードを上げているのでしょう。 軽量トップヘビーの良いところは、十分な態勢からスイングできる場合は、軽量だから振り始めはスムーズに始動でき、スイング後半はトップヘビーのために振り子の原理が働き、ヘッドスピードが上がっていきます。
ムチのような現象が起き、グリップを支点とした遠心力が大きくなります。
ただし、フラット系のボールでヘッドを返さずに押すように打つスイングだと威力が出ません。
同じ理由でボレーの動きもヘッドを走らせないので、威力は出ません。
逆にヘッドが被ってしまい安定感のないボレーになる可能性があります。
ボレーにはちょっとしたコツがあり、グリップをしっかり握り、インパクトの瞬間にヘッドを残してグリップを打球方向に突き出すようにすると、ヘッドが被りにくくなります。 ドライブボレーは非常にやりやすく、しかるべき際に取り入れても良いと思います。
グラフィン360エクストリームは、特徴的でハマる人も多いと思います。
特にストロークが得意な人にはオススメです。
ひとつだけ困ったことがありました。
この日プレーしたコートは、小さい虫がいっぱい飛んでおり、その虫達がラケットに群がってくるのです。
このラケットでは、ストリングとオーバーグリップは黄色にしない方がいいかもしれません。
【GEEK通信】「ナルゲンボトル始めました。」&「女性のためのラケットラジカルサクラとレヴォCV 3.0F LSを試打!」
2018/08/02
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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、
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テニスに関する仕事をして、30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っている
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「ナルゲンボトル始めました」
連日の猛暑続きで、テニスコートも空きが出ています。 区営や市営コートは普段ならまったく空きコートがない状況ですが、暑さのせいで、仮予約がキャンセルになるケースが増えており、私の地元でも、3面あるコートが全面空いていることがありました。
そこでテニス大好き人間を集めて、シングルス大会を行いました。
3面4時間6人でシングルスです。
途中ギブアップありで、ダメだなと思ったらリタイアできます。
総当たりで結果は、4勝1敗でした。
最後は足にケイレンが来ましたが、ナルゲン(1リットル)のおかげでなんとか最後までやりきりました。 ナルゲンは、ニューヨーク生まれのアウトドアブランドで、プラスチック製ボトルのメーカーです。
耐熱が-20℃から+100℃まで大丈夫なので、飲料を凍らせて持って行くこともできます。
飽和樹脂ポリエステル製のため、大変丈夫で、臭いも付かず、変色もおきません。
また、特殊なキャップシステムなので、パッキンがないのにもかかわらず液漏れしません。
横にしても逆さまにしても大丈夫です。
伊達公子さんは以前からナルゲンボトルの愛用者で、2018年の全仏オープン女子ダブルスで準優勝した二宮真琴選手もピンクのボトルを使用していました。                      *ナルゲン 広口 1.0L Tritan ウインザー価格:¥1,850(税込)
シングルスの試合の時は、ナルゲンのボトルにスマッシュウォーターを凍らせてカバンに忍ばせていました。
2リットルの水を全て飲み切ってしまい、5試合目にナルゲンボトルを取り出すと丁度良い具合に解けており、ピンクイオンのタブレットを4粒一気に口に放り込み、ガツガツと噛み砕きながら、スマッシュウォーターで流し込みました。
実は1ゲーム目で、足に痙攣がきて、チェンジコートの時に、相手に断って少し離れたところに置いてあったラケットバッグを取りに戻ったのです。
冷たいスマッシュウォーターで生き返りました。
その後は痙攣も治り、6-0で勝利しました。
ナルゲン、スマッシュウォーター、ピンクイオンでこの夏の猛暑を乗り切りましょう。
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「女性のためのラケットラジカルサクラとレヴォCV 3.0F LSを試打!」
その数日後、ダブルスのオフに参加したのですが、気温36℃の暑さのせいか、1人キャンセルが出てしまい、3人になってしまったのです。
私はシングルスでも良いのですが、後の2人はダブルス専門でシングルスはあまりやりません。
そこで、他のコートで休んでいる人を誘ってダブルスをやることにしました。
最初に来てくれた女性の方は、ヘッドのインスティンクトを使用していました。
女性「ラジカルサクラじゃないですか」
私「今日試打しようと思って、試打ラケットを借りてきました、良かったら使ってみますか」
今回は、ラジカルサクラとレヴォCV 3.0F LSを持ってきて、女性のためのラケットを試してみる予定でした。
                    <左>ヘッド ラジカルサクラ<右>スリクソン レヴォCV 3.0F LS
試合が終わって
女性「打ちやすいですね、振り抜きがいいので気持ちよく振れました」
私「サービスとストロークにキレがありましたね」
交代で、次に来てくれた女性がなんと知り合いでした。
私「あれ、Kちゃんなんでここにいるの」
Kちゃん「誘われて来ちゃいました。中居さんはプライベートですか」
私「そうそう、ここ地元なので、でも試打もやっているよ」
以前足立区で、一緒にテニスをしたことがあり、全くの偶然で再開しました。
Kちゃんはテニス歴2年にして、スクール上級レベルに達しています。
普通、男子ダブルスの中にひとり女子が入ると優しいボールを打つのですが、今回に限り、全力でプレーしました。 その理由は、さらに上達してもらいたい気持ちが一番で、次に会う時にはやられてしまいそうなので今のうちに、やってやれという気持ちが二番でした。
今回試打したヘッドラジカルサクラとスリクソンレヴォCV 3.0F LSのインプレッションです。
Kちゃんも使っていたラジカルサクラは、可愛いカラーとは裏腹に中身は、プロモデルらしいしっかりとした打球感のあるラケットでした。
フェース面積98平方インチでフレーム厚23mmのスペックからもわかる通り、当てただけではなかなか飛んでくれません。自分がしっかりとスイングしないと良いボールは打てません。
ウエイトが285gなので、スイングを速くしやすい分、スイートスポットを外さないようにケアすることが大事です。
しっかり振り抜けて芯に当たるとエース級のボールになります。
上達を目指すプレーヤーには強力な相棒となり非常に良いのではないでしょうか。 スリクソンレヴォCV 3.0F LSは、同じウエイトですが、自分のミスをカバーしてくれる優しいラケットでした。
兄貴分のレヴォCV 3.0Fは弾丸派の異名を持つように、歯切れのいいスカッとしたラケットです。
その妹分のこのラケットも、スカッとした打球感はそのままに、パワーを抑えめにコントロールやスピンに比重を置いた設計になっています。
スリクソンラケットらしく芯を外しても振動が少なく、エラーしてしまいそうなショットもなんとか返球できることが多々ありました。
ターゲットは女性ですが、ベテランの男性にもオススメできるラケットです。
ストリングを黒にしたら男性でもカッコいいと思うのですが、いかがでしょうか。
【GEEK通信】「ヘッドグラフイン360 スピードMPライトを試打」
2018/07/05
「ヘッドグラフイン360 スピードMPライトを試打」
ヘッドから新しいスピードが発売されましたが、「グラフイン360スピードMPライト」という今までにないスペックのラケットが追加されました。
重量275gでバランス330mm、フレーム厚23mmなのです。 このシリーズには「グラフイン360スピードS」があります。
重量285g、バランス320mm、フレーム厚25mmで、パワーがあり軽量で扱いやすいモデルとして定番アイテムです。                       <左>スピードS<右>スピードMPライト
「グラフイン360スピードMPライト」と「グラフイン360スピードS」をオンコートで比較してみました。
スイングウエイトはどちらも275で、シンセティックPPS130を46ポンドで張り上げました。
スピードMPライトは、振り抜きがよくスピンもよくかかり、ウォームアップでは良い感じでした。
ゲームでも使用してみましたら、特に良かったのが、サービスとスマッシュです。
自分から思いっきりスイングできるので、気持ち良いくらいにキレのあるボールが打てました。 特にスマッシュは、ノーミスでした。
ストロークについては、「スピードMPライト」はフレーム厚が23mmで「スピードS」の25mmより、薄く、飛びは抑えられるはずです。
スピンはよくかかり申し分無いのですが、私はスイングスピードがあまり無いので、途中失速して浅いボールになることもありました。
「グラフイン360スピードMPライト」は、重量のあるラケットを振るのが苦手な方で、それでもスイングスピードを上げて攻撃的に打ち合うストローカーがターゲットではないでしょうか。
例えば、ジュニアの女の子でフラットのスピードボールをバンバン打ち込む方や、ベテラン男性でグリグリフォアハンドを打つ方で、バックハンド、サービス、スマッシュがちょっと苦手なプレーヤーに特にオススメしたいラケットです。 スピードSは重量285gで25mm厚ですので、十分パワーはあり、力まなくても深いボールを打て、打ち負けることもほとんどありませんでした。
少し軽めのスピードを使いたい方は「スピードS」をオススメします。
今回は特別編でシューズも試してみました。↓↓↓↓ 普段は、アシックスのゲルレゾリューション7を履いているのですが、ニューバランスMCO896をテストしてみました。
ゲルレゾリューションシリーズは重量はありますが、ガッチリと足をホールドし、左右の動きのロスを少なくしたモデルです。
ニューバランスMCO896は、対照的に軽量で動き出しを早くし、1歩目の動きに違いが出るモデルです。
28cmで約360gと超軽量で、サービスからファーストボレーへのステップがスムーズで、ポーチに出るふりをしてからのポーチとか前衛の動きに良さを感じました。
また、炎天下の中4時間プレーしたのですが、ランニングシューズ並みのメッシュアッパーのため、通気性抜群で蒸れることなくとても快適でした。 ダブルス好きの方にオススメの一足です。
【GEEK通信】「ヘッドグラフイン360 スピードPROを試打。MPと比較。」
2018/06/29
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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。
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テニスに関する仕事をして、30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っている
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先日参戦した団体戦の同じチームに、よしもとクリエイティブエージェンシー所属のボルグものまね芸人のバモスわたなべさんが居ました。(写真)
実は、TenniSwitchという新しいテニス交友サイトがきっかけで知り合いになりました。 TenniSwitchは、主催者がコートを確保し、対戦相手やいっしょに練習する相手を募集するネットのサイトです。
主催者の評価を見ることができ、初めて参加する場合でも安心です。
また、ポイントを貯めてクーポンとして利用することも可能です。
日本で行われたデビスカップを見ていると、ぴちぴちのフィラのウエアを着たボルグが連日映っていて、変わった人がいるなと思っていました。
今回仲良くなり、色々と話をすることができました。
今後はボルグ以外の選手もレパートリーに加えて行くそうなので、どんな選手になるか楽しみですね。 =======================
「ヘッドグラフイン360 スピードPROを試打。MPと比較。」
遂に、ヘッドから「グラフイン360」が搭載された新しいスピードが発売されました。
発売まで、シークレットにしていたことが多く、名前からグラフインが360度フレーム全体に入っているものと思っていましたが、実は4カ所でした。
12時、3時、9時の位置と従来通りのシャフト部に使われています。 そもそもグラフインは2010年にノーベル賞を受賞したカーボン素材で、少量の材質で非常に高強度を実現できる画期的な新素材なのです。
よって大量に使う必要がないのです。
新しいスピードシリーズを実際に試打してみると、打球感は前作より柔らかく感じました。
フレーム厚が22mmから23mmと1mm厚くなっているので、フレームの剛性は上がるはずですが、柔らかく感じたのは、正面から見たフレームの肉厚が1mm薄くなっていることで起こるフレームのたわみのせいです。 ボールインパクトの瞬間、ストリングの凹みとともにフェースが内側に縮む動きがあります。フレームの肉厚が薄くなることで、その縮む幅が大きくなり、ホールド感が生まれます。おそらく、従来の材質でこれをやってしまうと、フェース面の歪み、ねじれが起こってしまい面ブレが発生してしまうものと思われます。
そこで、12時、3時、9時の位置に強度の強いグラフインを入れることで、面ブレを防いだのではないでしょうか。
その結果、パワーがありながら、ボールの喰いつきを向上させ、威力のあるコントロールされたスピンボールを実現できたのです。 フラット系のボールを打つ私が310gのPROを試打してみました。
前回のPROは、スイングスピードが速く、ボールを潰せるプレーヤーに特にオススメのラケットと感じましたが、 今回の新しいPROをいざ打ってみると、飛びすぎを気にせず、重さを使って押すように打て、伸びのあるボールが深く入っていました。
私のスイングスピードではボールを潰せないのでスピンはそこまでかかりませんでしたが、このノリの良い打球感は好きでした。
そしてフレーム厚が1mm厚くなったおかげでパワーアシストもあり、ボレーの反発力も向上していました。
前作はローボレーになるとボールが持ち上がらなくてネットすることがありましたが、新しいPROは、ローボレーも比較的ミスなく打てました。
ストリングパターンは18×20で変わってはいませんが、パッと見てわかるくらい縦糸の間隔が変わっています。 前作はセンターの8本の間隔が近く、サイドに行くにしたがって広くなっていました。
新しいPROは、縦糸18本の間隔が均等でセンター付近は前作よりかなり広くなっています。
ボールを潰すには細かい方が良いですが、ボレーのような柔らかいタッチが必要なショットは、少し粗めのパターンの方が喰いつきがよくなり、ボールを乗せて運べます。 新しいPROは、前作のグラフインタッチスピードPROとMPの丁度中間くらいの扱いやすさになっていると思います。
発売前に黒塗りのテストモデルを試打したときは、気がつきませんでしたが、MPのストリングパターンも大きく変わっていました。
16×19と本数は変わっていませんが、縦糸と横糸の間隔が違っています。
まず、ヨーク部分が6結だったのが8結になっています。これは縦糸をセンターに集中させるためです。
また、横糸の1本目と19本目がかなり、フレームギリギリになっており、横糸は間隔を広げています。
横糸の間隔が広くなると、スナップバックが起きやすく、スピンがかかりやすくなります。
打球感がぼやけないように、縦糸のセンターの間隔を細めて打球感をしっかりさせているのではないでしょうか。
結果、PROの難しさを若干無くし、MPのしっかり度を上げお互いがやや近づいたように感じました。
体力があって自分の100%を出し続けられる方は、PROが安定感があっていいでしょう。
私のように80%のプレーを続けながら、余力を残しておいてここぞという時に100%のプレーをしたい方はMPがおススメです。
【GEEK通信】「6代目スピードは負け知らず、スピード好きも納得の仕上がり」
2018/05/24
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実はわたくし、スピード好きなんでんです。
スピードと言っても、ヘッドのラケットのことです。
N・ジョコビッチ選手(セルビア)がヘッドと契約して、開発された初代スピード「ユーテックスピードMP16×19」はマイラケットとして永く使用していました。
ヘッドには他にも、プレステージシリーズやラジカルシリーズなど歴史のあるラケットがあるのですが、どうしても扁平なグリップ形状に馴染むことができませんでした。
ですが、スピードのグリップ形状は他社のラケットメーカーと同じ8角形になり、性能良し、デザイン良し、グリップ良しのベストなラケットになりました。
スピードシリーズ5代目となる「グラフィンタッチスピードMP」が発売される前に、契約コーチにのみ真っ黒な試打用ラケットが配られていました。
私は、どうしても打ちたくて、知り合いのコーチに頼んで、所属クラブまで打ちに行ってしまいました。(それ程スピード好きなのです。)
今回6代目の【NEW スピード】が発売予定となり、私中居は【黒塗りのテスト用ラケット】を手に入れることができたのです。 試打用セットの中には、黒塗りラケット、テスト用ストリングが2張り、ラケットバッグが入っていました。
テスト用ストリングは、マルチフィラメントのリフレックスMLT16とポリエステルのリンクスがあり、迷わずリフレックスMLT16を48ポンドで張り上げました。
張っていると、何故かいつものスピードを張るより、スムーズに張れる気がしました。 試打は4時間ダブルスのテニスオフで決行しました。
ウォーミングアップでは、振動止めをせずに打ったのですが、気になる振動自体は無く、良い感じです。
4試合すべて勝利したところで、重さによる疲労を感じたので、いつものレヴォCS10.0に持ち替えたところ、バックアウトのミス連発であと1ゲーム取られると敗戦になる自分のサービスで、改めてスピードに持ち替えました。
そこから3ゲーム連取して、なんとか連勝を5に伸ばし、最後の試合も勝って6戦全勝でした。
『NEWスピード』は、前作よりも飛びそうな、、、そして柔らかい打球感を覚えました。とにかく球持ちが長く、懐深く打てました。 ボレーのコントロールがよく、ドライブボレーの機会が数回あり、すべて決まりました。
リターンの精度も高く、サイドを抜いたり、足元に沈めたり自在にできました。 なんといっても全試合勝利できたように、安定感が抜群でイージーミスは数本でした。
パワー性能、スピン性能もあり、振動吸収性能も高いです。そしてコントロール性能を大きく感じました。
発売日、価格、デザインは未定ですが、お小遣いを用意しておいた方が良さそうです。
【GEEK通信】「ダブルススペシャリストの武器となるグラフィンタッチプレステージツアー」
2018/02/11
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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、
そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。
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テニスに関する仕事をして、30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っている
中居が担当いたします。
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「ダブルススペシャリストの武器となるグラフィンタッチプレステージツアー」
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関東地方に大雪を降らせた月曜日に、入間でテニスをしました。
8時半から始めたときは、まだ降っていませんでしたが、徐々に降り始めました。
今回の相手は、2年前に一度対戦したことがあるT井さんです。その時は0-6で一方的にやられました。
今回の対戦はシーソーゲームになり、タイブレークに突入、6-7(5)と取られました。
続く第2セットは5-1とリードしたところで、雪が強くなり、視界が悪くなりサスペンデッドになりました。
途中に笑えることがありました。
雪でコートもうっすら白くなってきていたのですが、一ヶ所だけ10cmくらいの真っ白な四角形ができているのです。
雪の塊かなと近づいて見てみると、背中に貼ってあったカイロでした。
恥ずかしいので、相手に気づかれないように、さっと拾ってポケットにしまいました。
この大雪で、この日以降オムニコートはほとんど使用することができず、予定していた会社のソフトテニス大会も中止になり、市営、区営コートに問い合わせましたが、できるところはありませんでした。
こんな時に便利なのが、テニスオフのキーワード検索です。
「ハードコート」とキーワードを入れるとハードコートで開催されるテニスオフだけ抽出されます。
それで選んだ新大久保でのシングルスオフに参戦しました。
対戦相手は中学、高校、大学とテニス部でやってきた30歳前後の長身の選手です。180kmは出てると思われるサービスにまったく歯が立たず、簡単にキープされました。
相手の選手も自分のサービスにタイミングが合わず、こちらもキープ。
セカンドサービスもダブルファーストのように打ってきて、どんどんネットに詰めてきます。
ロブは簡単にスマッシュを決められ、上はかなり自信があるようです。
新大久保のハードコートは大井のハードコートと並んで球足が速いことで有名です。
バウンドしてから、ツンっと滑ってくるので、普段オムニコートで慣れていると振り遅れてしまいます。
相手の体育会系選手も、ストロークの球は速くて、入るとエースなのですが、凡ミスも多く、こちらとしては一球でも多く返球するよう粘って粘って拾いまくりました。
5-5の40-40で、ノーアドの一球勝負になりました。
相手のファーストサービスはフォルト、セカンドサービスはダブルファーストで打ってきましたが、ボール1個分フォルトでゲームセット。
なんとか6-5で勝利しました。
・・・4人でシングルスをしていたのですが、残った30分はダブルスをやることになり、今回用意していた秘密兵器を取り出しました。
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秘密兵器 = 気になるラケット"ヘッドグラフィンタッチプレステージツアー"
秘密兵器のラケットとは【ヘッド グラフィンタッチプレステージツアー】で、私が今一番気になるラケットです。
プレステージといえば、「力のあるボールが打てる」、「打ち応えがある」などなどイメージがありますが、1987年に発売を開始してから30年続いている名器です。
コントロール性が良く、抜群の振り抜き感があります。そしてなんと言ってもデザインのカッコ良さもあります。
特に、経験のあるプレーヤーでフラット系のボールを打つ方には、信頼感が強いラケットです。            *コントロール性を最優先するプレーヤーのために設計された新プレステージシリーズ。
そのようなプレステージシリーズに、皆様に一度手に取っていただきたいスペックが発売されたのです。
それがグラフィンタッチプレステージツアーです。 フェースが99平方インチ、ウエイトが305g、ストリングパターン18×19本(プレステージMPは、95平方インチ、ウエイトが320g、ストリングパターン18×20)となっています。
*ここで少し気になったのが、プレステージMPが95平方インチのフェース表記になっていることです。
これまでのプレステージMPは、98平方インチと表記されていて、今回の登場で「フェイスが小さくなったのか」と思ったら、そうではないのです。
フェース面積の表記が外寸から内寸へ変わったのです。
前モデル・NEWモデルのMPはフレームの形は変わっていなく、いずれも外寸が98平方インチ、内寸が95平方インチです。
フェース面積の表示が変わるのは珍しいことではなく、10年間110平方インチと生産されたモデルから107平方インチに変わったこともあります。
気になるのは、98平方インチと表示しているラジカルは本当はどうなのか。
楕円形の面積の計算方法で、内寸を算出してみました。
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プレステージMP:95.17平方インチ
プレステージツアー:99.04平方インチ
ラジカルMP:97.34平方インチ
エクストリームMP:100.75平方インチ
インスティンクトMP:101.52平方インチ
※あくまで目視による計測ですので、参考までに。
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プレステージツアーを実際に使ってみた感想は、一言で言うと「プレステージのハードな先入観を払拭するモデル」と感じました。
フラット気味に打ったストロークが安定して深く入るので、アウトを気にせずハードヒットできます。
プレステージ特有のホールド感の良さから、スライスのかかりもよく、ストロークでのミスはあまり出ませんでした。
プレステージの特徴は、正面からのフレームの薄さとフルキャップグロメット採用による振り抜きの良さです。
特にサービスはその特徴を生かせるショットで、スピードを抑えてスライスをかけると、相手は返しにくそうでした。
ボレーのしやすさは、プレステージ30年の歴史の中でナンバー1ではないでしょうか。 強めにリターンを打ってネットダッシュを決める、こんなプレースタイルの方にはピッタリのラケットです。
ダブルスの対戦相手でこのラケットを使っていたら、要注意です。
【GEEK通信】「HEAD グラフィンタッチ ラジカルは音に注目」
2017/12/14
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「HEAD グラフィンタッチ ラジカルは音に注目」
全日本ベテランシングルス 女子40歳以上の部でベスト8のI塚さんと予期せぬところでシングルス対決をすることになりました。
いつものように、O村さんとシングルスをする予定だったのですが、新体連の全国大会を控えている女性プレーヤーのI塚さんと練習マッチをしてくれないかとO村さんからのお願いでいざ対戦。
早速試合がスタート…困ったことに彼女はまずミスをしてくれません。
逆にこちらの甘いボールは、ばんばんエースを取られてしまいます。
I塚さんのサービスで始まり、簡単にキープされ、逆にこちらのサービスをブレイクされ…あっと言う間に1-4のスコアになってしまいました。
フォアのストレートとバックのクロスがコーナーいっぱいに入っていきます。
ふと考えてみると、そればかりにやられていたので、そこをカバーするように展開を変えてプレーしました。
すると…4ゲーム連取することができ、逆転で5-4とリード。私中居にマッチポイントが来ました。
フォアボレーをアングルに落とし、足の速いI塚さんはギリギリ届き、力無いボールが返ってきました。
私はそこでバックボレーを対角線に深く打ったのですが、これが緩くても決まると思ったのが間違いでした。
I塚さんはまっしぐらに斜め後ろに走って、ギリギリのところで届きロブで返ってきました。
動揺してしまい、このポイントを落とし、流れが変わりこのゲームを落とし、5-5になってしまいました。
次のサービスをI塚さんがキープして5-6。必死で自分のサービスをキープし、タイブレークに突入しました。
タイブレークも接戦が続き、カウント7-6の時に、相手のバックにアプローチを打ってネットに出ました。クロスを予測していたら、ストレートにパッシングがきました。抜かれたと思った瞬間、ネットに当たり、力無いボールが自分の横にバウンドしました。最後はきっちり決めて、タイブレーク8-6で勝利しました。
丸々1時間戦の大熱戦をなんとか制しました。使用ラケットはスリクソンレヴォCS10.0。 ダブルス4時間のテニスオフの後に、同コートでシングルス2時間のテニスオフに参加しました。
その中で、HEADのラジカルシリーズを試打してみました。
※試打したのは、グラフィンタッチラジカルPROとグラフィンタッチラジカルMPの2機種 ラジカルと言えば、アンドレ・アガシが活躍していた25年前からヘッドラケットの中心的存在で、プリンスのグラファイト、ドネーのプロワンからヘッドに移籍し、開発されたのが1993年発売のラジカルツアーです。黒に黄色でかっこよかったですね。
2018年は、ラジカル発売25周年を迎えます。
1993年と言えば自分も忘れられないというか、忘れたら怒られる記念の年(※中居の結婚記念)です。車のナンバーも1993。
アガシは引退するまで一貫していたのが、オーバーサイズのこだわりでした。
「200km以上のサービスをフルスイングでスピンをかけてリターンすること」がアガシスタイルでしたので、スイートスポットの広さにこだわったのです。
初代ラジカルツアー(当時最高のスーパースターアガシとラケット契約を締結、アガシのために今まで無かった新しいフェイスサイズと独特のフレックスを持つ17種類もの専用プロトタイプを作成し"ラジカルツアー"が誕生。)
2代目ラジカルツアーT2(打球感とボールホールド性能を大きく進化させた「ツインチューブ・テクノロジー」を搭載。)
3代目ラジカルツアーTT(「ツインチューブ・テクノロジー」搭載モデルの進化版として、初代の黄色イメージを復活させて登場。)
4代目T iラジカル(ツアーシリーズとして初めてチタンを採用、ここからオレンジカラーに。)
5代目iラジカル(「インテリジェンス・テクノロジー」を採用。ジュニアで頭角を現し始めた「アンディ・マレー」がその後世界ランキング上位に名を連ねるまで愛用し続けたモデル)
6代目リキットメタルラジカル(リキッドメタル”液体金属採用”。凹凸フレームが特徴的)
7代目フレックスポイントラジカル(「フレックスポイント・テクノロジー」を搭載。)
8代目マイクロジェルラジカル(「マイクロジェル・テクノロジー」で新たに打球感を追求したモデル。)
9代目ユーテックラジカル(フレーム形状がボックスからラウンドに変更)
※10代目以降は、画像を掲載 10代目ユーテックIGラジカル(「インネグラ」を採用。ストリングパターンが16×19になる、ここまでのスペックは295g、325mm、21mmのフラットビーム)
11代目グラフィンラジカル(ラケットに革命をもたらした「グラフィンテクノロジー」を搭載。オーバーサイズがなくなる、新モールドを採用し、それまでの均一厚のフラットビームを一新、極バランス採用でバランスが315mmになる。)
12代目グラフィンXTラジカル(進化した「グラフィン」素材をにより更なる極バランスのよるパワーアップを図ったモデル。295g、315mm)
13代目グラフィンタッチラジカル(振動吸収性に優れた「グラフィンタッチ」を採用したフレームとなる。295g、320mm)
今回のモデルで13代目になります。
今作もいい意味で期待を裏切られました。
どれだけ改良されているか楽しみだったのですが、ラジカルプロを打ってみるとあまり変わっていないような感じです。 でもそれは、振動止めを外したラジカルMPを打ってみて、間違いだと気付かされました。
前作のグラフィンXTラジカルMPは、バランスポイントが315mmでしたが、最新作のグラフィンタッチラジカルMPでは、320mmに変更されていたのです。
グラフィンは2010年にノーベル賞を受賞した最新のカーボンで、少ない量でもかなり強固に設計できるので、シャフトにグラフィンを使うと、トップ部とグリップ部が重たくなり、やじろべえの原理の「極バランス」になります。
※バランスを変えることなく、少ない力で、より大きなパワーを生み出すことを可能にしたカーボン
そこで、バランスポイントを325mmから315mmにトップライトにしても、スイングウェイトは変わらなかったのです。
振動止めを外して打ったグラフィンタッチ ラジカルMPは、高音の清々しい音とともにパワーのあるボールが打て、スピン、コントロール、打球感も前作を凌駕していました。
グラフィンタッチが衝撃吸収に優れるので、振動止めは付けなくても手にくる負担はほとんどありません。
普段は振動止めを付けてプレーしているので、今回新たな発見がありました。
音によってショットの良し悪しがわかったのです。
ボールが当たる場所、勢い、角度で音はかわります。
テニスの上手な人は、予測が良いと言います。
恐らく、自分が打ったボールが相手を追い込むのか、イージーボールとなって攻撃されてしまうのかなどを、 打った瞬間に察知し、次のショットへの行動を早くしているのです。
その判断は、手に伝わる打球感だったり、音だったりで、目で見てからでは遅いのです。
今回、グラフィンタッチ ラジカルMPの良い音のおかげで、インパクトの瞬間に集中することができ、少しだけ予測することができました。
練習していけば、もっともっと予測ができるようになると思います。
2018年でシリーズ発売25周年を迎えた、今作のラジカルは、バランスポイントを5mm変え、ややトップヘビーにしたことで、ボールの伸びがよくなり、ストロークの展開が楽しくなりました。
グラフィンタッチ ラジカルシリーズを試打するときは、まずは振動止めを付けないで打ってみてください。
【GEEK通信】「HEADのパワー系モデル NEWエクストリームをレポート!」
2017/09/14
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テニスに関する仕事をして、30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っている、
Nが担当いたします。
第2回目は、HEAD エクストリームの体感レポートです!
ヘッドの中では、フレーム厚が最も厚い26mmのパワー系モデルです。
プレステージ<スピード<ラジカル<インスティンクト<エクストリームの順に厚くなっていきます。
このスペックはピュアドライブを筆頭に黄金スペックと呼ばれ、各メーカーが凌ぎを削るライバルが混在する大変なカテゴリーです。
その中で、エクストリームは存在感を維持しています。
2007年に初めて登場したときは、295g/325mm/27.25インチと微妙に黄金スペック(300g/320mm/27インチ)からずらしていました。
今回もまた、微妙に黄金スペックから外れています。
300g/27インチなのですが、バランスが325mmなのです。
フレーム形状も新しいモールドを採用していますが、一番目を惹くのが、トップ部に採用した「ファネルグロメット」で、ストリングの可動域を大きくし、トランポリン効果でスイートエリアを上方に拡大しています。 今回は入間市の4時間ダブルスのオフに参加して、エクストリームMPの試打を行いました。
NEWエクストリームの特徴は『打球感』
歯切れのいい打球感は音にすると「ギュギューン」といった感じです。
音がいいと気持ちよくなります。気持ちよくなると、動きもよくなって相乗効果が生まれます。
325mmとややトップヘビーのため、ストロークのパワーが強く、始めのうちは、アウトボールが多めでしたが、「ファネルグロメット」のおかげで、スピンをかけると、かなり落ちてくれます。
パワーがありながら、スピンがかかるので、バウンド後の弾みは高くなり相手のボールは浅くなることが増えました。 ゲームが始まり、まずはmyラケットのREVO CX4.0で数ゲームプレーしました。
テニスオフですので、ほとんどの方は初対戦です。
数ゲーム行い、周りの方には大体私の実力が知れ渡りましたので、ラケットをエクストリームMPに持ち替えて、自分のサービスゲームに向かいました。
フラットでセンターに打ったサービスがノータッチエースになり、周りの方からどよめきが起こりました。
明らかに、さっきよりサービスのスピードが速くなっていたからです。
…実は、自分もどよめいていました。
インパクトの手応えが明らかに違っていて、フォロースルーが大きくなっている感じを受けます。
その後はずっとエクストリームMPを使用しました。
最後に参加者全員の勝率を出すのですが、7人中なんと1位でした。
ヘッドエクストリームMPは、パワーとスピンが両立した爽快感抜群の仕上がりでした。
黄金スペックではありながらも、アクセントを効かせている『HEAD NEWエクストリーム』をぜひ試してみてください!