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【GEEK通信】「ダブルススペシャリストの武器となるグラフィンタッチプレステージツアー」
2018/02/11
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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、
そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。
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テニスに関する仕事をして、30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っている
中居が担当いたします。
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「ダブルススペシャリストの武器となるグラフィンタッチプレステージツアー」
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関東地方に大雪を降らせた月曜日に、入間でテニスをしました。
8時半から始めたときは、まだ降っていませんでしたが、徐々に降り始めました。
今回の相手は、2年前に一度対戦したことがあるT井さんです。その時は0-6で一方的にやられました。
今回の対戦はシーソーゲームになり、タイブレークに突入、6-7(5)と取られました。
続く第2セットは5-1とリードしたところで、雪が強くなり、視界が悪くなりサスペンデッドになりました。
途中に笑えることがありました。
雪でコートもうっすら白くなってきていたのですが、一ヶ所だけ10cmくらいの真っ白な四角形ができているのです。
雪の塊かなと近づいて見てみると、背中に貼ってあったカイロでした。
恥ずかしいので、相手に気づかれないように、さっと拾ってポケットにしまいました。
この大雪で、この日以降オムニコートはほとんど使用することができず、予定していた会社のソフトテニス大会も中止になり、市営、区営コートに問い合わせましたが、できるところはありませんでした。
こんな時に便利なのが、テニスオフのキーワード検索です。
「ハードコート」とキーワードを入れるとハードコートで開催されるテニスオフだけ抽出されます。
それで選んだ新大久保でのシングルスオフに参戦しました。
対戦相手は中学、高校、大学とテニス部でやってきた30歳前後の長身の選手です。180kmは出てると思われるサービスにまったく歯が立たず、簡単にキープされました。
相手の選手も自分のサービスにタイミングが合わず、こちらもキープ。
セカンドサービスもダブルファーストのように打ってきて、どんどんネットに詰めてきます。
ロブは簡単にスマッシュを決められ、上はかなり自信があるようです。
新大久保のハードコートは大井のハードコートと並んで球足が速いことで有名です。
バウンドしてから、ツンっと滑ってくるので、普段オムニコートで慣れていると振り遅れてしまいます。
相手の体育会系選手も、ストロークの球は速くて、入るとエースなのですが、凡ミスも多く、こちらとしては一球でも多く返球するよう粘って粘って拾いまくりました。
5-5の40-40で、ノーアドの一球勝負になりました。
相手のファーストサービスはフォルト、セカンドサービスはダブルファーストで打ってきましたが、ボール1個分フォルトでゲームセット。
なんとか6-5で勝利しました。
・・・4人でシングルスをしていたのですが、残った30分はダブルスをやることになり、今回用意していた秘密兵器を取り出しました。
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秘密兵器 = 気になるラケット"ヘッドグラフィンタッチプレステージツアー"
秘密兵器のラケットとは【ヘッド グラフィンタッチプレステージツアー】で、私が今一番気になるラケットです。
プレステージといえば、「力のあるボールが打てる」、「打ち応えがある」などなどイメージがありますが、1987年に発売を開始してから30年続いている名器です。
コントロール性が良く、抜群の振り抜き感があります。そしてなんと言ってもデザインのカッコ良さもあります。
特に、経験のあるプレーヤーでフラット系のボールを打つ方には、信頼感が強いラケットです。            *コントロール性を最優先するプレーヤーのために設計された新プレステージシリーズ。
そのようなプレステージシリーズに、皆様に一度手に取っていただきたいスペックが発売されたのです。
それがグラフィンタッチプレステージツアーです。 フェースが99平方インチ、ウエイトが305g、ストリングパターン18×19本(プレステージMPは、95平方インチ、ウエイトが320g、ストリングパターン18×20)となっています。
*ここで少し気になったのが、プレステージMPが95平方インチのフェース表記になっていることです。
これまでのプレステージMPは、98平方インチと表記されていて、今回の登場で「フェイスが小さくなったのか」と思ったら、そうではないのです。
フェース面積の表記が外寸から内寸へ変わったのです。
前モデル・NEWモデルのMPはフレームの形は変わっていなく、いずれも外寸が98平方インチ、内寸が95平方インチです。
フェース面積の表示が変わるのは珍しいことではなく、10年間110平方インチと生産されたモデルから107平方インチに変わったこともあります。
気になるのは、98平方インチと表示しているラジカルは本当はどうなのか。
楕円形の面積の計算方法で、内寸を算出してみました。
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プレステージMP:95.17平方インチ
プレステージツアー:99.04平方インチ
ラジカルMP:97.34平方インチ
エクストリームMP:100.75平方インチ
インスティンクトMP:101.52平方インチ
※あくまで目視による計測ですので、参考までに。
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プレステージツアーを実際に使ってみた感想は、一言で言うと「プレステージのハードな先入観を払拭するモデル」と感じました。
フラット気味に打ったストロークが安定して深く入るので、アウトを気にせずハードヒットできます。
プレステージ特有のホールド感の良さから、スライスのかかりもよく、ストロークでのミスはあまり出ませんでした。
プレステージの特徴は、正面からのフレームの薄さとフルキャップグロメット採用による振り抜きの良さです。
特にサービスはその特徴を生かせるショットで、スピードを抑えてスライスをかけると、相手は返しにくそうでした。
ボレーのしやすさは、プレステージ30年の歴史の中でナンバー1ではないでしょうか。 強めにリターンを打ってネットダッシュを決める、こんなプレースタイルの方にはピッタリのラケットです。
ダブルスの対戦相手でこのラケットを使っていたら、要注意です。
【GEEK通信】「ビーストO3 100は野獣というより、美女でした。」
2018/02/01
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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、
そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。
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テニスに関する仕事をして、30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っている
中居が担当いたします。
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「ビーストO3 100は野獣というより、美女でした。」
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シングルス対戦成績2勝20敗の強者のO村さんは、
道具へのこだわりが強く、ラケット、ストリングは7年くらい同じものを使用しています。
ある時、凡ミスが多く、どうしてか聞いたところ、いつも張ってもらっているストリンガーが、転勤になってしまい、新任のスタッフが張ることになったそうです。
いつもと同じストリングにいつものテンションに張ってもらったそうなのですが、どうも感触が合わないみたいなのです。
私「いつもとどう違うのですか。」
O村さん「ボールの喰いつきが悪く、弾きが速くなってしまうのです。」
私「いつもと同じテンションで張ったのですか。」
O村さん「スタッフの異動があって、別の人にお願いしたのですが。」
私「人が張るので、個人差は出てしまうものなのですね。ストリンガーさんは何か言っていましたか。」
O村さん「自慢じゃないですが、年間かなりの金額使うので、ゴールド会員なんです。ストリンガーさんも張り切って『しっかり張ります!』と言っていました。」
私「多分それが原因ですね。ストリンガーさんが張り切りすぎたのですね。」
O村さん「どういうことですか?張り切って張っては、ダメなのですか。」
私「機械が張るので、人は操作するだけで良いのですが、多分そのストリンガーさんは横糸をしごいていたんだと思います。」
横糸を通した後に、ストリングウォール(目直しをするドライバーみたいな工具)で必要以上に緩みを取ることをしごくと言います。
すると、いつもより硬く張り上がってしまい、喰いつきが無くなったり、球離れが速くなってしまうのです。
その後、O村さんはそのことをストリンガーに伝え、調子は戻ったそうです。
ストリンガーは、いつも同じように張らなくていけません。
これがなかなか大変です。
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ビーストO3 100 を打って
O村さんは、プリンスEXO3ツアーチーム100を7年使い続けており、常々「新しいラケットに替えたい」と言っていました。
そこで、今回、ビーストO3 100(280g)を用意しました。 試合前の練習でお願いしてビーストO3を打ってもらいました。
O村さん「最大フレーム厚が25mmなのに、喰いつきが良いですね。パワーもあって、ボレーがかなり楽です。」
試合は、1-6でスコンとやられました。
セカンドセットに入ると、O村さんは、ビーストO3に持ち替えてスタート。
ところが、機械のような正確なストロークが持ち味のO村さんにミスが目立つようになり、それに乗じて4-0リードしました。
たまらずO村さんは、いつものEXO3ツアーチーム100に持ち替え、そこから5ゲームを連取。                       (左)ビーストO3 100 (右)EXO3ツアーチーム100
4-5で時間切れになりました。
O村さん「打球感とか良いし、スピードも出るのですが、まだ慣れていないせいかアウトが多くなってしまいます。もう少し飛びを抑えたモデルはありますか。」
私「2月発売のビーストO3 98は、よりコントロールを重視したモデルなのでいいかもしれませんね。」
O村さん「楽しみですね。」 私が初めて、ビーストO3 100(280g)を打ったのは社内のテニス大会の時で、なんの知識も無く打ったのですが、
「なんじゃこれー!」と叫ぶほど衝撃を受けました。
打っている気がしないくらい、柔らかい打球感で「喰いつく」とは、まさにこのことを言うのでしょう。
「ビーストと言うと、荒々しい野獣のイメージが浮かんでましたが、実際に打ってみると、まるで正反対のしっとりとした美女のようなソフトなイメージがそれを打ち消しました。」
おそらくですが、ストリングを柔らかく張り上げた状態だったので、見事にラケットの特性を引き出していました。(40ポンドくらいでしょう)
喰いつきが良いと、良いことがいっぱいあります。
インパクトは1000分の4秒と言われていますが、そのわずかな時間がほんの少しでも長くなれば、コントロールは良くなるし、スピン、スライスもかけやすくなり、ストロークのみならずボレー、サービスも打ちやすくなります。
その喰いつきを良くしているのが、シャフトに採用されている「テキストリーム+トワロン」の効果です。 さらに、ストリング自体のたわみを大きくする新O3機能が喰いつきをさらに向上させる結果になっています。 O村さんのように繊細な方ほどラケット選びは大変です。
特に7年も同じラケットを使っていると、たとえ新しいラケットの方が優れていても、すぐには試合で使えないのです。
ガラケーからスマホに変えるときも、便利とわかっていても、ガラケーの方が使い勝手が良かったりすることがあると思います。
新しいものに変えるには、慣れるための時間が必要なのです。
O村さんの場合も、ボール受けている側からすれば、ビーストO3の方がボールの伸びがあって打ち返し辛いのですが、打っている本人はミスが出てしまってイヤなのです。
ラケットを替えるとき、自分の法則はプラスとマイナスで考えます。
ラケットを替えることで、良くなることはプラスで、その逆がマイナスで、トータルがプラスになれば、マイナスに目をつむります。
プラスが6個でマイナスが4個ならラケットを替えます。
皆さんもプラスだけとかマイナスだけにとらわれず、トータルの±で考えてみてください。 *下記のラケットは2月初旬に発売予定です!間もなく登場予定ですのでお楽しみに♪
↓↓↓
【GEEK通信】「たかが振動止め。されど振動止め。」
2018/01/26
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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、
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テニスに関する仕事をして、30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っている
中居が担当いたします。
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「たかが振動止め。されど振動止め。」
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N区で毎日開催しているテニスオフがあります。主催者のO川さんは、80歳にもかかわらず、誰よりも走ります。
先日、5時間ダブルスに参加したのですが、6人で3時間 ダブルスを回したのですが、なんと4人の方はそこで帰ることになったのです。
残ったのは、O川さんと自分の二人だけです。
私「どうしましょうか」
O川さん「シングルスでもやりますか」
私「いいですけど、O川さん体力大丈夫ですか?」
O川さん「体力は大丈夫なんですけど、ハンデもらえますか」
ということで、自分はダブルスコート、O川さんはシングルスコートのハンデ戦になりました。
結果は6-0でした。
O川さん「30-0ハンデで今度はお願いします」
また、結果は6-0でした。
2セットやったので、もう終了かなと思ったのですが、
O川さん「30-0のダブルスコートでもう一セットお願いします」
言っておきますが、O川さんは80歳です。
ここまですでに4時間以上やっているので、体力もそうですが、私の集中力が切れていきました。
ダブルスコートを守るのは結構辛いです。
おまけに、30-0スタートなので、一本のミスで40-0になってしまいます。
結果5-7の負けでした。
ちょうどここで、5時間経ちました。
私「O川さんの体力凄いですね、3セット目が最も動きが良かったですよ」
O川さん「毎日10km走っていますからね。」
私「今日も走るんですか。」
O川さん「これから走りますよ。マラソンやっていますので、大丈夫です。」
※O川さんは、東京マラソンなどの大きなマラソン大会に招待されて走っているレジェンドだったのです。
またO川さんは、音の出ない笛を吹いて、心肺機能を高めているそうです。
パワーブリーズという呼吸器をトレーニングするグッズがありますが、オリジナルで同じことをやっていたんですね。
私も80歳になってもバリバリテニスをしたいので、O川さんが目標です。
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皆さんは、振動止めを付けていますか。
トッププロを見てみると、使っているのがR・ナダル選手、N・ジョコビッチ選手、S・ワウリンカ選手、A・ズベレフ選手、錦織圭選手etc。
付けていないのが、R・フェデラー選手、A・マレー選手、G・ディミトロフ選手、M・チリッチ選手etc。まさに半々です。
実際の振動止めの効果や役割について考えてみましょう。
ストリングにボールが当たると、約35本の糸はそれぞれが振動します。
当たる位置によって、音が違って聞こえたり、手に伝わる振動も違っていきます。
振動止めを使わない選手は、その一球一球の違いを音や振動で感じることで、グッドフィーリングを確かめているのです。
良いところに当たるといい音がして手にもあまり響かない。
変なところに当たると音も良くなく、手に響き不快な振動を感じます。
付けない選手は全ての打球情報を体で感じたいのです。
付ける選手は、手に伝わる不快な振動を無くし、どこに当たっても同じ感覚でいたいのです。
振動を吸収するというよりも、異音がしないように音消しの役割が強いのです。
どちらがいいとか悪いではなく、好みなのです。
例えば、"コーヒーに何も入れないブラック派の人"は、"振動止めを付けないダイレクトな味わいが好きな人"で、
"砂糖とクリームを入れるのが好きな人"は、"振動止めを使うことによって生まれるマイルドな味わいが好みの人"で、
趣味趣向の違いみたいなものなのです。
とは言っても振動止めにも色々な機能、効果があるので、今回は"振動止め"を掘り下げてみましょう。
実際に振動止めはテニスエルボーや手首の怪我の予防になるのでしょうか。振動には低周波と高周波があり、高周波が腕に良くないと言われています。
高周波はラケットのフレームから発生するもので、低周波はストリングから発生するものです。
高周波を、止めるのはラケットメーカーが取り組んでいるので、その進化に任せるとして、現在自分ができることとして、テニック社から発売されている高周波振動を軽減してくれるバイブカットを使用することです。                        *ウインザー価格 1,026円(税込)
フレームに付けるので、打球音には影響を与えません。
自分がテニスエルボーになった経験から言えることは、少しのストリングの振動でも痛みを感じるということです。
予防にはなりませんが、テニスエルボーになってしまったら、付けた方が痛みの軽減になると思います。
振動止めの種類として"ワンポイント型"、"ワーム型"、"輪ゴム型"など様々ですが、プロの使用タイプを見てみると、ワンポイント型か輪ゴム型がほとんどです。
振動止めは付けるけども、打球感もほどほどに残しておきたいという気持ちからワンポイント型を選んでいます。
私もワンポイント型のキモニーのクエークバスターを使っていますが、カラーも豊富でラケットを変えても使い続けています。
(たまに、外れてしまってどこかに飛んでいってしまうこともありますが。)                             *ウインザー価格 648円(税込)                          *クエークバスター装着時
"輪ゴムタイプ"は、振動を止める効果は小さくなりますが、外れる心配はありません。
おそらくアガシが使用していたのが始まりだと思います。現在はキモニーのサウンドバスターが人気の振動止めの一つです。
*サウンドバスターの装着方法なのですが、ルール上一番外側のストリングのさらに外側に付けるのが、正解です。
一番下の横糸にまたいでしまうと、ルール違反になります。
縦糸のセンター2本に縛り付ける方法が、輪ゴムタイプを使っているプロの付け方になります。                          *ウインザー価格 540円(税込)
"ワームタイプ"は、縦ストリングを10本程度を止めるので、振動吸収には一番優れています。超軽量ラケットはこちらのタイプがオススメです。
トアルソンのショックバスターやプリンスのローバイブがこのワームタイプです。
私はもスリクソンレヴォCS10.0に替えてから、プリンスのローバイブに変更しました。                           *ウインザー価格 864円(税込)                          *ウインザー価格 648円(税込)                            *ローバイブ装着時
付けると重たくなってしまうという方には、ウインザーオリジナルがオススメです。
サンプラスが現役の時に付けていたものと同じリングタイプで、カラーも豊富なうえにガットの張替え時に無料でもらえるのです。
また、ホワイトが「UP」で色付きが「DOWN」になっているので、スムース、ラフがわかり、エンドキャップを見ずにトスが行えるのも魅力です。             *ウインザー価格 194円 ※ガットの張替えをしていただくと無料でお付けしています                          *マゼンタが追加されました
色々なラケットを試打しますが、まずは振動止めを付けない状態で試打します。
その方がラケットの良いところと、悪いところが、明確に伝わってきます。
その後、振動止めを付けて打つと、イメージが変化するラケットも少なくありません。
いつも使っているラケットの振動止めを外して打ってみてください。
本当のスイートスポットの位置がわかったり、本来の反発力が再確認できます。
一度スッピン状態のラケットを知っておくと、ストリングのセッティングを工夫できたり、ラケットの特徴を生かしたプレーができたり、新しい発見が必ずあります。
その後にいつもの振動止めを付けると、こんなに効果があるのかと思い、振動止めのありがたさを実感するはずです。
たかが振動止めされど振動止めなのです。
【GEEK通信】「ダブルスが楽しくなる ウイルソンの "ウルトラ105S CV" と "ウルトラ110" 」
2018/01/18
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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、
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テニスに関する仕事をして、30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っている
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「ダブルスが楽しくなる ウイルソンの "ウルトラ105S CV" と "ウルトラ110" 」
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テニスオフに参加した時に、ベテランの男性Aさんから声をかけていただきました。
Aさん「中居さんですよね。娘がジュニアの時にお世話になりました。」
Aさんとはどこかでお会いしたなと思っていたのですが、、、、
私「娘さんは、最近の成績はどうですか。」
Aさん「いやいや、もう子供が二人いてテニスどころじゃないですよ。」
…………なんと20年前の話でした。
当時のことも大切にするAさんはラケットも長く大切にされ、少し昔のモデルのラケットをお持ちでした。
「昔のモデルからなかなか替えられないんだよね。」という声もお聞きし、Aさんが手にしているラケットは"ウイルソンのスティーム105S"。
このラケットは「Sラケ」の最初のモデルで、ストリングパターンが16×15とかなり粗いパターンでした。
「Sラケ」は、横糸を少なくすることで、縦糸の動きを良くし、「スナップバック」というスピンがかかるストリングの動きを活性化させた画期的なラケットなのです。
そのスナップバックの効果が高く、ストリングの切断耐久性が落ちてしまうものも中にはあり、比較的ポリエステルを張るのがオススメのラケットでした。
その後、ウイルソンのラインナップの中で、プロスタッフ、バーン、ブレードには「Sタイプ」という、縦2本、横1本増やしたストリングパターン「18×16」が登場し、ストリングの耐久性も向上させたものに変化していったのです。
ただ困ったことに、「16×15」に慣れてしまったため、次のラケットに移行できないでいる方も多いのです。
Aさんもそのひとりです。
この日、私はウイルソンの試打ラケットを2本用意していました。
ウルトラ105S CV と ウルトラ110で、ウルトラ105S CVは「16×15」の幻のパターンが復活しているのです。
早速Aさんに打ってもらいました。
もうスティーム105Sに匹敵するラケットは発売されないと諦めていたAさんは気に入って下さり、質問を多く投げかけていただきました。
Aさん「このラケットの面積はいくつですか?」
私「スティームと同じ105です。」
Aさん「重さは何グラムですか?」
私「285gなのでスティームより4g軽くなります。」
Aさん「長さとフレーム厚は?」
私「27.25インチでスティームは27.5インチです。厚さは27mmでスティームより1mm厚くなります。」
Aさん「今のラケットよりもう少しヘッドが重たいといいのですが…」
私「バランス330mmなので、5mm程トップヘビーになります。」
Aさん「それで、16×15なら買うしかないですね。」
購入前提で検討するとのことでした。
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ウルトラ105S CVは、「16×15」のストリングパターンであること以上に、打球感のこだわりを感じました。
軽量、厚ラケ、オーバーサイズ(デカラケ)だともの足りないと感じる方も中にはいらっしゃいますが、このウルトラ105S CVは打ち応えのある打感で、カウンターヴェイルのおかげで余韻の変な振動がなく安心してハードヒットできました。                          *カウンターヴェイル
スピンは面白いようにかかり、アウトかなと思ったボールがベールライン際でストンと落ちる感じがします。
ただ飛び出し角度が上に出るので、相手の前衛にポーチされることがあり、慣れが必要です。
逆にスライスの伸びが良く、「ネットしたな。」と思ったボールが相手コートに入るので相手もびっくりしていました。
「ウルトラ105S CV」は、ボレーのしやすさが最大のメリットだと思います。
一瞬ストリングに喰いつき少しおいてから弾き出すので、コントロール、威力共に申し分なく、ミドルボレー、ローボレーが易しくできました。
パワーとスピンをアシストしてくれるラケットなので、少し力が無くても、「もう少しスピンをかけたい」と思っている方にドンピシャだと思います。
そして、スティーム105Sを使っている方はウルトラ105S Cvが非常にオススメです。 ウルトラ110は、270gで110平方インチのオーバーサイズ、カウンターヴェイルは入っていないスペックですが、打球感が柔らかかったです。
恐らく、スロートに採用されている「クラッシュゾーン」のおかげだと思います。
ゴムやシリコンで振動を止める機能は各メーカーで使用されていますが、縦ストリングの伸縮をさせるものはあまり無く、効果を感じやすい機能です。                       *クラッシュゾーングロメット
「ウルトラ110」の一番良いところは、ボレーの安定感+ボレーの切れ味です。
実際のゲームでも使用してみましたが、力が入りにくいバックハンドの高いボールを叩きつけたら、相手の頭上を越えていきました。(※それも、逆クロスにです。)
皆さんびっくりしていましたが、一番びっくりしたのは私でした。
270g、バランス335mm、スイングウエイト270前後のスペックで操作性能抜群です。ボレー、スマッシュなどのノーバウンドのプレーはとにかく使いやすいラケットです。
ストロークでのスピンのかかりもかなり良く、オーバーサイズ(デカラケ)、厚ラケとは思えない程安定感があります。
恐らく、ストリングパターンが16×18と粗めなこと、シャフト内側の骨のように隆起したパワーリブの効果があるのでしょう。                              *パワーリブ 軽量、厚ラケ、オーバーサイズ(デカラケ)は、34,000円から40,000円ほどの価格帯ですが、こちらのラケットは約30,000円ほどで、ユーザーにとって手に取りやすい要素の一つでもあります。
今回取り上げたラケット、気になった方はぜひ打ち比べてみてください。
【GEEK通信】「冬だからこそサングラスが必要です」
2018/01/11
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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、
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「冬だからこそサングラスが必要です」
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先日午前中にテニスをしたのですが、眩しくて全然テニスになりませんでした。
イージーボールをハイボレーした際、ボールが消えてしまい、フレームショットで大事なポイントを落としてしまいました。
夏の時期ならまだ太陽の位置が高いのですが、今の時期は太陽が低くなるので、目にダイレクトに入ってきます。
午前中と3~4時くらいは一番見えにくい時間帯です。
そこで必要になってくるのが、サングラスです。
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今回は、テニスに向いているサングラスを取り上げたいと思います。
サングラスと言ってもファッションで使うものもあれば、スポーツ用に特化したものもあります。
その違いはレンズです。
スポーツ用は、視野を広角に取るためにレンズにカーブを付けています。

正面だけを見るのであれば、平面のレンズでも良いのですが、
テニスの場合横向きでプレーすることが多いので、どうしても斜めに見ることがあります。
もし、平面のレンズですと、レンズを通した映像とレンズから外れた映像が同時に見えてしまい、距離感が分かり辛くなってしまいます。
テニス向きに作られているサングラスはやや幅広のものが多いのはそのためなのです。
次に重要なのが、レンズの可視光線透過率です。
可視光線透過率【100%】は裸眼の状態で、【0%】は真っ暗で何も見えない状態です。
【50%~90%】はナイターでも使えるかなり明るいレンズ、
【30%~50%】は曇りでも使えるやや明るいレンズ、
【20%~30%】は晴天曇天兼用でテニスに向いているレンズ、
【10%~20%】は晴天専用のやや暗めのレンズ、
【10%以下】はかなり暗いレンズになります。
眩しさを防ぎたい人は真っ黒なレンズが良いのですが、可視光線透過率が10%を切ると周りの景色が見辛くなってしまいます。すると、相手の動きやボールの動きがわからなくなってしまいます。
可視光線透過率が【20%~30%】くらいがテニスに向いているレンズになります。
サングラスを使用している方の中には、眩しいサイドだけサングラスをかけ、チェンジコートで外す方がいますが、
曇りの時でも、紫外線は晴天時の70%ありますので、目の健康を考えると曇りでもかけていた方が良いのです。
また、コントラストをはっきりさせる機能を持った(裸眼よりもかけた方が視界が良好になる)レンズもあり、サングラスはなるべく着けたままの方が良いのです。 テニスには、偏光レンズと調光レンズが大変便利です。
普通のレンズでは、何かに反射した光線を防ぐことができません。
偏光レンズは、コートの反射や視界に入る屋根などの反射を抑えギラギラを防ぎます。釣り(水面の反射)やスキー(雪面の反射)には必須品になっている機能です。
ラインが光って見え辛い状況がありますが、偏光レンズがあれば見やすくなります。また、ボールの輪郭もはっきりします。
調光レンズは、太陽光の強さによって明るさが変わることです。
通常ですと、濃さの違うサングラスを2つ用意し晴天用、曇天用で掛け替えるのですが、調光レンズであれば1つのレンズで複数の役割をしてくれます。
例えば、プリンスのPSU232のブラックレンズは、可視光線透過率が【12%~30%】となっており、太陽光が当たっている時は、レンズのカラーが濃くなり【12%】に近づき、曇っている時は、レンズのカラーが薄くなり【30%】に近づきます。
さらにこのPSU232のレンズには偏光機能もついているので、テニス用としては非常に適しているサングラスなのです。                   *プリンス PSU232 ウインザー価格10,195 円(税込)
プリンスPSU731プレミアムハイコントラストクールミラー偏光サングラスに採用されたレンズは、一見すると、ブルーで目立つマルチミラーレンズなのですが、かけて見ると視界が一転、落ち着いた静寂感のある視界に変わり、黄色だけが浮き出てくる映像に切り替わります。
このレンズには、紫外線だけではなく、赤外線をカットするフィルムが入っており、温度上昇を抑え込み、さらにコントラストを際立たせるフィルムなどの5層構造にする事で、黄色を認識しやすくしているのです。当然テニスでは、黄色のボールを追いかけますので、しっかりとボールをとらえることができます。
(相手のウエアが黄色なら、相手の動きもわかりやすくなり、判断が早くなるのですが、中々そういうシュチュエーションはないかもしれませんが…)                   ※参照:プリンス公式サイト   *プリンス PSU731プレミアムハイコントラストクールミラー偏光サングラス ウインザー価格12,960 円(税込)
アディダスのa124に搭載されているLSTレンズもテニスにオススメの機能です。
光の波長の乱れを調和させ、コントラストをはっきりさせ、相手の前衛後衛の距離感がわかりやすく、サングラスを通した映像がクリアになります。
アディダスにしかないオススメの機能が、カスタムフィットと言う機能で、ノーズパットが2段階、テンプルが3段階にクリック式で調整できます。
目と耳の位置は人によって違います。耳の位置が上の人はレンズが下向きになり、耳の位置が下の人はレンズが上向きになってしまいますが、アディダスはテンプルを3段階に調整することができるので、レンズの向きを正常な状態にすることが可能なのです。              *アディダス a124 ウインザー価格12,960 円(税込)
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【GEEK通信】「テニスが楽しくなるプリンス エンブレム120」
2018/01/04
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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、
そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。
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テニスに関する仕事をして、30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っている
中居が担当いたします。
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「テニスが楽しくなるプリンス エンブレム120」
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テニスオフを始めて1年くらい経った頃に、上級シングルスの募集があり参加しました。
それまでは、中級から中上級を選んで参加していましたが、曜日と時間の都合が良かったので、「上級でも大丈夫だろう」とたかをくくってエントリーしてしまいました。
3年前のことですが、今でも忘れない東京麻布のコートでHさんと対戦した時のことです。
Hさんは自分と同年代の方。左利きで正確且つキレのあるストロークを打ってきます。
全くミスをしてくれず、どうしたらポイントが奪えるのかイメージすら浮かびません。当然0-6で負けたのですが、10ポイントも取れてないと思います。
かなりショックを受けました。自分自身の不甲斐なさと浮かれて上級にチャレンジしたしたことに、落ち込みました。 もう上級には参加しないと心に決め、数日落ち込みましたが、もっともっと練習して上手くなろうと気持ちを切り替えました。
その日から取り組んでいるのが毎日の素振りです。
10回でも20回でも良いので続けることが大切です。テーマを決めて実行できたら次のテーマに移っていきます。 素振りも3年続けていると、じわじわですが、結果が出てきました。
そして昨年の2017年・・・・・勝てなかったレジェンド達に勝つことができました。(I稲さん、O村さん、M原さん、K原さん) 残りはHさんに挑むのみとなりました。
・・・・・ということで、芝浦中央公園にやってきました。
主催者のHさんとの試合でトスで勝ち、リターンを選ぼうと思ったのですが、夕方の太陽が眩しい位置になっていたので、コートを選択しました。Hさんはサービスを選び、リターンとコートを同時にゲットできました。
前回の対戦ではまったく歯が立ちませんでしたが、今回はラリーで押し込む場面が幾度とあり、そんな時Hさんはロブを上げてきます。
そこからまた、振り出しに戻されせっかく攻め込んでも決めきれません。気がつけば0-4になってしまいました。
次のHさんのサービスでチャンスが訪れました。それまではほぼファーストサービスが入っていましたが、このゲームではファーストサービスが入りません。
リターン位置を前にして、早いタイミングで打つようにしたところ、Hさんのミスを誘いました。
また、意表をついてドロップリターンも決まり、ダブルフォールトもあり、ゲームポイントを迎えました。
長いラリーの末、Hさんのボールがアウトし、ついに1ゲーム取ることができました。その後は2ゲーム連取され1-6での敗戦です。
たかが1ゲームですが、されど1ゲームです。3年間の素振りの効果が出た結果です。
Hさんは上級者では珍しくプリンスの軽量、オーバーサイズのO3を使っていて、気になったのでHさんに質問しました。
私「参考までに聞きたいのですが、ガットは何を何ポンドで張っているのですか?」
Hさん「ナイロンを50ポンドくらいですね。全然ガット切れないもので。」
(振動止めがウインザーオリジナルで、シューズケースもウインザー、ショッピングバックもウインザーだったので聞いてみました。)
私「ウインザーにはよく行くのですか?」
Hさん「渋谷店によく行っています。」
私「実はウインザーの池袋で働いてまして。」
と言って名刺を渡しました。
Hさん「そうなんですか、新美君とはよくやるんですよ。」
私「えっ、そうなんですか、新美はウインザーの中でもかなりうまいスタッフですよ。」
などと話が弾みました。
今回の課題は、何度かロブで逃げられた場面があり、チャンスをものにできなかったことです。 これからスマッシュの素振りをすることにします。
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プリンス エンブレム120がモデルチェンジしました。
今使っているスリクソンレヴォCS10.0に最も近い形状なので、期待して打ってみました。
フェース面積は120平方インチで、レヴォCS10.0が115平方インチですので、打てる面積はエンブレム120の方が広くなります。
ただ、レヴォCS10.0はデュアルブリッヂですので、125平方インチ程の広さはあります。
ウエイトは244gとレヴォCS10.0より11gも軽くなり、操作性能はエンブレム120の方がよくなります。
最大の特徴はテキストリームカーボンにトワロンを編み込んだことです。 トワロンを語る前に、まず、テキストリームカーボンについて復習していきましょう。
ノーマルのカーボンはシート状にするときに、樹脂で固めます。
カーボンは糸状の繊維の為、固めないと工業製品にはなりません。そのための接着剤としてレジン(樹脂)を使用するのですが、このレジンには反発力や衝撃吸収などの効果はまったくなく、ただの接着剤なのです。 テキストリームカーボンはこの接着剤の量を減らすことに成功した、F1のボディにも使用されている最新のカーボンなのです。
軽量でも強度が上がり、ラケットの製作において色々と自由度が広がります。 テキストリームカーボンの最も優れている点は、しなり戻りが速いことです。
通常、ラケットのしなりの頂点でボールは飛び出します。 しなり過ぎるとパワーを失い、しならないとコントロールが難しくなります。
テキストリームカーボンはしなり戻りが速いので、パワーとコントロールが融合し、スピンの効いたスピードボールを打つことが可能なのです。
今回テキストリームカーボンに更に配合されたトワロンは、ケブラー系の繊維でさらに戻りが速くなりました。
また、防弾チョッキにも使われる素材で、衝撃吸収に優れますので、腕にくる負担も少なくなります。
一般的にインパクトにおけるボールの接触時間は1000分の4秒といわれていますが、テキストリーム+トワロンは約1000分の5秒にまでなります。
わずかに1000分の1秒ですが、この差は小さいトランポリンと大きいトランポリンで跳ねたくらいの差になります。
実際に打ってみて、まず感じるのは244gとは思えないパワーに圧倒されます。
フレーム厚が30mmもあるので、しなっている実感はあまりないですが、戻りが速いというより、押し出しているように感じました。
O3タイプのストリングホールではなく、トラディショナルなストリングホールを採用しているので、120平方インチにもかかわらず、打球感がシャープで高音の響きを残して飛んでいきます。
個人的には、O3タイプが好きなので、エンブレム120のO3があったら打ってみたい気もしますが、きっとこのセッティングがベストなのでしょう。
サービスのスピードが最近落ちたなと感じている方、ボレーボレーで打ち負けてるなと悩んでいる方には悩みを解決してくれるラケットに仕上がってます。
控え目なデザインとは裏腹に、メリハリの効いた派手なボールが飛び出し相手の意表を突いたプレーができる楽しいラケットでした。
【GEEK通信】「ピュアドライブ110とピュアドライブ107は全く似ていない兄弟でした。」
2017/12/28
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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、
そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。
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テニスに関する仕事をして、30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っている
中居が担当いたします。
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「ピュアドライブ110とピュアドライブ107は全く似ていない兄弟でした。」
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『今度の土曜日暇だな。テニスやりたいな。でもコートの空きもないし、突然思い立ったので4人集めるのも大変だな。』ということはありませんか?
テニススクールやテニスクラブに所属していれば、その苦労は無いと思いますが、しばらくするといつも同じ人とのテニスになっているのではないでしょうか。
そこで私が利用している「テニスオフネット」についてご紹介したいと思います。
スマホやパソコンがあれば誰でも利用できるサービスで、料金はテニスにかかる費用だけでテニスオフに手数料はありません。
テニスコートを確保しているAさんが「何月何日〇〇テニスコートで4時間ダブルスをやります。中級程度の方5名募集」といった投稿をします。
その当日の練習内容、試合内容、料金、主催者のプロフィール、すでに参加決定者のプロフィールなどを確認して、参加希望のメールを送ります。
主催者から参加が認められれば、後は当日、指定されたテニスコートに集合して、はじめましてとなります。
テニスをやりたい人達が集まってテニスをするだけなので、その場限りの付き合いがほとんどですが、仲良くなって色々と話しをしたりすることもあります。
都道府県で分かれているのですが、東京都の土曜日の募集は200件以上あり、自分の家の近くで募集があったり、やりたい内容がピッタリだったり、色々と選ぶことができます。
テニスオフを利用すると、テニススクールやテニスクラブとはまた違った出会いがあり、知り合った方とまた違うテニスオフで再会したりと仲が深まったりもします。
また、色々な方とプレーをすることで、技術的に参考になることもいっぱいあったりと、テニスオフを利用するようになってから「一期一会」を大切にするようになりました。まだ利用したことがない方は是非一度チャレンジしてみてください。
======== 今日はダブルスのテニスオフにピュアドライブ110とピュアドライブ107を持参しました。
ピュアドライブ110は、255gでバランスが330mmです。現在、使用中のレヴォCS10.0も255gですが、バランスは360mmですので、ピュアドライブ110がかなりトップライトなのがわかると思います。
ピュアドライブ107は285gでバランスは320mmですので、ピュアドライブチームを107平方インチにしたスペックと感じます。まず目を引くのが光沢のある塗装です。
先行発売していた300gのピュアドライブがつや消しのマットな塗装に比べて、コート上で映えます。
その証拠に、テニスオフの参加者から
Aさん「それって新しいピュアドライブですよね」
Bさん「カッコイイですね、調子どうですか」
私「これ借りてきた試打用なので、よかったら使ってみてください」
AさんBさんは手に取り、次のゲームで使っていました。
Aさん「これ軽くていいですね、振り抜きが良くてサービスが決まりますね。何グラムなんですか」
私「255gです」
Aさん「そんなに軽いんですか、でも打ち負けなかったな」
Bさん「これパワーが凄いですね、107は何グラムなんでしょうか」
私「285gです」
Bさん「面が大きくてこのぐらいの重さのラケットが中々無いので、丁度いいですね。欲しくなっちゃいました」
皆さんの試打が終わったところで、自分もゲームで使ってみました。
ピュアドライブ110は、レヴォCS10.0と同じ重さとは思えないほど軽く感じました。バランスが30mmも違うと全く別物です。スイングウエイトも260前後(レヴォCS10.0は285前後)とかなり軽くなってます。
当然振り抜きは良く、リターンをバンバン振っても浅くなることはあってもアウトすることがなく、良い具合に沈んでくれます。
ネットプレーもしやすく、特にスマッシュは気持ちよく打てました。女性やベテランプレーヤーには快適なラケットに仕上がっています。
注意点は、ストリングのテンションを硬くしたり、ポリエステルを張ったりすると、打ち負け、弾かれ、衝撃が出てくるので、45ポンド前後を目安にすると良いと思います。
ピュアドライブ107は、ピュアドライブ110と全く似ていない兄弟です。まずパワーが段違いにあります。
しっかり振り切ったボールはかなり破壊力があり、相手のプレーヤーがファーストボレーの体勢に入る前にもう来ちゃったというショットが数回ありました。
良かったのは、ボレーのパンチが効いてる点です。ボレーボレーでは負ける気がしません。
合わせるだけで良いボールが飛んでくれるので、足元のボールもミスしませんでした。ポーチに出た時も、107あれば安心です。
黄金スペック(100平方インチ、300g)を使っている人で、ほんの少し軽く、ほんの少し大きめにしたいと思っている方は多いはずです。
上級ダブルスにはもってこいのラケットです。
【GEEK通信】「スリクソンレヴォCZシリーズは、玄人好みの仕上がりでした。」
2017/12/20
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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、
そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。
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テニスに関する仕事をして、30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っている
中居が担当いたします。
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「スリクソンレヴォCZシリーズは、玄人好みの仕上がりでした。」
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先日、社内バドミントン大会に参加しました。
これまでに、硬式テニス大会準優勝、ソフトテニス大会優勝と団体戦ながら社内大会では良い結果を残してきました。
ソフトテニスは人生で初めての経験でしたが、丸いボールをワンバウンドで打つ競技は硬式テニスと同じなので、なんとかなりました。。。。がしかし今回のバドミントンはまったく違う競技でした。
高校時代バドミントン部の友人とシングルスで勝負をしたことがあります。
1ポイントでも取れたら自分の勝ちというルールです。
40年前は現在のラリーポイント制とは違い、サービス権がないと点数が入らないルールでした。試合をしてみるとまったく歯が立たず、前に後ろにいいように振り回され、1ポイントも取ることができませんでした。その時、バドミントンはもうやらないと心に誓いました。
あれから40年ついにバドミントンをプレーする時がやってきました。
団体戦で4チームに分け、総当たり戦を行いました。バドミントン初心者は経験者とペアを組んで戦います。
始めのうちは、対戦相手も優しく打ってくれるのですが、得点か競ってくると段々と本気になっていきます。
試合中特に難しかったのは、サービスです。
経験者の方はバックハンドに構え、小さな動きで、短い球と深い球を相手に読まれないように打っていきます。
初心者には、バックバンドからのサービスは難しく、フォアバンドからのサービスになります。
どうしても腕の動作が大きくなるのと、短く打つことができず、毎回ワンパターンの深いサービスを打ってました。
20-19のこちらのマッチポイントで、自分のサービスを打った途端、深いサービスと読まれ、スマッシュを決められて20-20に。
最後はバックハンドにきた球を見事に空振りしてしまいゲームセット。
情けない結果になってしまいました。
次の試合も20-20となり、初心者同士のラリーの展開となりました。2試合目は相手のミスもありなんとか勝利しました。
3試合目は負けてしまいましたが、チームの頑張りのおかげで準優勝をすることができました。
バドミントンの難しいところは、スマッシュを打たれた時に、初速と終速の差が大きくタイミングが合わせづらいところと、スマッシュの打ち方から、ネット際のドロップショットが来ることです。
例えそれを取ったとしても、すぐに後ろのスペースに打たれてしまいます。
たった3試合だったのに、非常に疲れました。
テニスとは違う筋肉を使うので、翌日は右足の筋肉痛に襲われました。
今年は、パデルも経験したので、グランドスラム達成ですね。
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さて、ちょっと前になるのですが、スリクソン「レヴォCZ100S」「レヴォCZ98D」を試打しました。 前モデルは、「280g、285gでも全然使える」という新しい感覚でした。
2年前は、まだまだ男性の標準が300gでしたので、受け入れてもらえない場合も多々ありました。
今回のモデルは、前作と全く同じスペックでの発売ですが、2年前とは周りの環境が違い、285gは各メーカーから男性の標準スペックとして色々なラケットが発売されています。
最近のテニスは、より攻撃的になり、ベースラインより内側に入ってライジングでストロークを打ったり、ボレーにおいては、少しでも甘いボールはドライブボレーで打つなどして、相手に時間を与えないプレーが必要とされています。
ただ、そのためには操作性がよく、スイングスピードが上がったり、コンパクトなスイングでも威力が出ることが求められます。
まさに、2年前に発売した時は、その要求に応えられるラケットでしたが、ニーズとのギャップが多少大きかったかもしれません。
軽量でもパワーのあるラケットは、増えてきていますが、そのためには強固なフレームが不可欠です。
前作を打って感じたのは、スポットを外した時の衝撃です。
今回のモデルでは、その衝撃がなくなっており、打球感が柔らかくなっていました。
レヴォCZ100Sの「S」はスピンのSで、横糸18本と1本少なくして、スナップバックを利用し、スピン、スライスをかけやすくしています。
280gなのに、バランス320mmと、トップヘビーにせずにイーブンバランスにしたことで、スイングウエイトが軽くなり、左右に振られて苦しい体勢の時でも、しっかりとスイングができ、逃げのロブは少なくなります。ボレー、スマッシュも楽々でダブルスでネット勝負になると本領を発揮しそうです。

レヴォCZ98Dの「D」はフラットドライブのドライブを取ってDなのです。自分のスタイルにはこの「D」の方が合っていました。
スイングスピードが速くないので、ライジングでフラットドライブを打つように心がけています。後ろに下がってスピンをかけると、相手に十分な時間を与えてしまいます。
「D」はタイミングよく打つと、かなり威力のあるボールが出てくれます。
「S」がフレーム厚24mmに対して「D」は25mmで1mm厚目になっており、98平方インチの割にパワーがあるのです。

そのパワーはボレーの時により感じます。
当たった瞬間は乗りがあり、食いつき感があるのですが、その後弾き出す感じでボールが走ります。
サービスのスピードが出るので、思わず、そのままネットに出てしまうことも度々ありました。
最近は300gと280gないし285gのウエイトが選べるモデルが増えていますが、このレヴォCZシリーズは潔く、280gと285gしかありません。
軽量でありながら、300gのラケットに負けないパワー、軽量にありがちな空っぽな打球感の排除を開発当初から取り組んでいます。
その完成形がついに出来上がったのです。
デザインも上級者に好まれそうなマットな黒を基調にオレンジとレッドをさりげなく散りばめています。
自分の知り合いで、カリスマコーチのK合氏も使っていたり、試合で上手な人が使っているのを見かけることがあります。
試打する時は、2本比べるとわかりやすいので、友達とレンタルし、貸し借りしながら打ってみることをおすすめします。
【GEEK通信】「HEAD グラフィンタッチ ラジカルは音に注目」
2017/12/14
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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、
そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。
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テニスに関する仕事をして、30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っている
中居が担当いたします。
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「HEAD グラフィンタッチ ラジカルは音に注目」
全日本ベテランシングルス 女子40歳以上の部でベスト8のI塚さんと予期せぬところでシングルス対決をすることになりました。
いつものように、O村さんとシングルスをする予定だったのですが、新体連の全国大会を控えている女性プレーヤーのI塚さんと練習マッチをしてくれないかとO村さんからのお願いでいざ対戦。
早速試合がスタート…困ったことに彼女はまずミスをしてくれません。
逆にこちらの甘いボールは、ばんばんエースを取られてしまいます。
I塚さんのサービスで始まり、簡単にキープされ、逆にこちらのサービスをブレイクされ…あっと言う間に1-4のスコアになってしまいました。
フォアのストレートとバックのクロスがコーナーいっぱいに入っていきます。
ふと考えてみると、そればかりにやられていたので、そこをカバーするように展開を変えてプレーしました。
すると…4ゲーム連取することができ、逆転で5-4とリード。私中居にマッチポイントが来ました。
フォアボレーをアングルに落とし、足の速いI塚さんはギリギリ届き、力無いボールが返ってきました。
私はそこでバックボレーを対角線に深く打ったのですが、これが緩くても決まると思ったのが間違いでした。
I塚さんはまっしぐらに斜め後ろに走って、ギリギリのところで届きロブで返ってきました。
動揺してしまい、このポイントを落とし、流れが変わりこのゲームを落とし、5-5になってしまいました。
次のサービスをI塚さんがキープして5-6。必死で自分のサービスをキープし、タイブレークに突入しました。
タイブレークも接戦が続き、カウント7-6の時に、相手のバックにアプローチを打ってネットに出ました。クロスを予測していたら、ストレートにパッシングがきました。抜かれたと思った瞬間、ネットに当たり、力無いボールが自分の横にバウンドしました。最後はきっちり決めて、タイブレーク8-6で勝利しました。
丸々1時間戦の大熱戦をなんとか制しました。使用ラケットはスリクソンレヴォCS10.0。 ダブルス4時間のテニスオフの後に、同コートでシングルス2時間のテニスオフに参加しました。
その中で、HEADのラジカルシリーズを試打してみました。
※試打したのは、グラフィンタッチラジカルPROとグラフィンタッチラジカルMPの2機種 ラジカルと言えば、アンドレ・アガシが活躍していた25年前からヘッドラケットの中心的存在で、プリンスのグラファイト、ドネーのプロワンからヘッドに移籍し、開発されたのが1993年発売のラジカルツアーです。黒に黄色でかっこよかったですね。
2018年は、ラジカル発売25周年を迎えます。
1993年と言えば自分も忘れられないというか、忘れたら怒られる記念の年(※中居の結婚記念)です。車のナンバーも1993。
アガシは引退するまで一貫していたのが、オーバーサイズのこだわりでした。
「200km以上のサービスをフルスイングでスピンをかけてリターンすること」がアガシスタイルでしたので、スイートスポットの広さにこだわったのです。
初代ラジカルツアー(当時最高のスーパースターアガシとラケット契約を締結、アガシのために今まで無かった新しいフェイスサイズと独特のフレックスを持つ17種類もの専用プロトタイプを作成し"ラジカルツアー"が誕生。)
2代目ラジカルツアーT2(打球感とボールホールド性能を大きく進化させた「ツインチューブ・テクノロジー」を搭載。)
3代目ラジカルツアーTT(「ツインチューブ・テクノロジー」搭載モデルの進化版として、初代の黄色イメージを復活させて登場。)
4代目T iラジカル(ツアーシリーズとして初めてチタンを採用、ここからオレンジカラーに。)
5代目iラジカル(「インテリジェンス・テクノロジー」を採用。ジュニアで頭角を現し始めた「アンディ・マレー」がその後世界ランキング上位に名を連ねるまで愛用し続けたモデル)
6代目リキットメタルラジカル(リキッドメタル”液体金属採用”。凹凸フレームが特徴的)
7代目フレックスポイントラジカル(「フレックスポイント・テクノロジー」を搭載。)
8代目マイクロジェルラジカル(「マイクロジェル・テクノロジー」で新たに打球感を追求したモデル。)
9代目ユーテックラジカル(フレーム形状がボックスからラウンドに変更)
※10代目以降は、画像を掲載 10代目ユーテックIGラジカル(「インネグラ」を採用。ストリングパターンが16×19になる、ここまでのスペックは295g、325mm、21mmのフラットビーム)
11代目グラフィンラジカル(ラケットに革命をもたらした「グラフィンテクノロジー」を搭載。オーバーサイズがなくなる、新モールドを採用し、それまでの均一厚のフラットビームを一新、極バランス採用でバランスが315mmになる。)
12代目グラフィンXTラジカル(進化した「グラフィン」素材をにより更なる極バランスのよるパワーアップを図ったモデル。295g、315mm)
13代目グラフィンタッチラジカル(振動吸収性に優れた「グラフィンタッチ」を採用したフレームとなる。295g、320mm)
今回のモデルで13代目になります。
今作もいい意味で期待を裏切られました。
どれだけ改良されているか楽しみだったのですが、ラジカルプロを打ってみるとあまり変わっていないような感じです。 でもそれは、振動止めを外したラジカルMPを打ってみて、間違いだと気付かされました。
前作のグラフィンXTラジカルMPは、バランスポイントが315mmでしたが、最新作のグラフィンタッチラジカルMPでは、320mmに変更されていたのです。
グラフィンは2010年にノーベル賞を受賞した最新のカーボンで、少ない量でもかなり強固に設計できるので、シャフトにグラフィンを使うと、トップ部とグリップ部が重たくなり、やじろべえの原理の「極バランス」になります。
※バランスを変えることなく、少ない力で、より大きなパワーを生み出すことを可能にしたカーボン
そこで、バランスポイントを325mmから315mmにトップライトにしても、スイングウェイトは変わらなかったのです。
振動止めを外して打ったグラフィンタッチ ラジカルMPは、高音の清々しい音とともにパワーのあるボールが打て、スピン、コントロール、打球感も前作を凌駕していました。
グラフィンタッチが衝撃吸収に優れるので、振動止めは付けなくても手にくる負担はほとんどありません。
普段は振動止めを付けてプレーしているので、今回新たな発見がありました。
音によってショットの良し悪しがわかったのです。
ボールが当たる場所、勢い、角度で音はかわります。
テニスの上手な人は、予測が良いと言います。
恐らく、自分が打ったボールが相手を追い込むのか、イージーボールとなって攻撃されてしまうのかなどを、 打った瞬間に察知し、次のショットへの行動を早くしているのです。
その判断は、手に伝わる打球感だったり、音だったりで、目で見てからでは遅いのです。
今回、グラフィンタッチ ラジカルMPの良い音のおかげで、インパクトの瞬間に集中することができ、少しだけ予測することができました。
練習していけば、もっともっと予測ができるようになると思います。
2018年でシリーズ発売25周年を迎えた、今作のラジカルは、バランスポイントを5mm変え、ややトップヘビーにしたことで、ボールの伸びがよくなり、ストロークの展開が楽しくなりました。
グラフィンタッチ ラジカルシリーズを試打するときは、まずは振動止めを付けないで打ってみてください。
【GEEK通信】「ウインザーオリジナルオーバーグリップテープ 【ウインザック】を徹底分析してみました。」
2017/12/08
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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、
そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。
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テニスに関する仕事をして、30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っている
中居が担当いたします。
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「ウインザーオリジナルオーバーグリップテープ「ウインザック」を徹底分析してみました。」
なんと8タイプもあります!
ラケットメーカー、アクセサリー専門メーカー並の取り扱い量です。
ちなみに、ヨネックスは13タイプ、キモニーは15タイプと専門メーカーはかなり多いですが、ウイルソンは2タイプ、プリンスは7タイプ、ヘッドは4タイプですので、いかにウインザックが多いかが伝わるかと思います。
そもそも、グリップテープは何のために巻くのでしょうか。
1970年代、ラケットのグリップは天然のレザーしかなく、いかにしてそのレザーグリップをいい状態にするか、また高級なレザーに巻き替えるかを考えていました。
ヒマシ油でレザーを磨いたり、フェアウェイやラムキンなどの高価なレザーに交換したりしていた時に、ビタスゲルレイティスという選手が、ガーゼ状のテープを使い始めたのです。
それがグリップテープの始まりだと思うのですが、その後トーナグリップが発売され、オーバーグリップテープが世間に認知され、ウェットタイプや凸凹タイプなど種類が豊富になってきたのです。
現在では、オーバーグリップテープを巻いてない人を見るのはとても少なく感じます。
巻かない方のこだわりは、ボールが当たった感触を手のひらにダイレクトに伝わることを味わいたいのです。
特にグリップの八角形を直に感じたい方は天然レザーにこだわります。
そんな天然レザーにこだわりのある方には、「PKウエストプレミアムナチュラルレザーグリップ」がおすすめです。
極上のカーフスキンを使用し、巻き上がったあとの凹凸が出づらいように、内側を丁寧に面取りしてあります。 今回の「ウインザック徹底分析」にあたり、8タイプすべて使ってみました。
タイプ1:ウェットレギュラー(0.5mm)《A-W1L》
一番オーソドックスなウェットタイプ、あまり汗をかかない方にオススメ。カラーも8色と豊富!
お買い得な4本セットもあります。※ホワイト・ブラック・ピンク・スカイブルーのみ タイプ2:ウェットパンチ(0.5mm)《A-W6L》
小さな穴を無数に開けることで、汗の吸収が早くなり、また、手のひらとグリップが引っ付かなくなりややドライタイプに近いサラッと感があります。
カラー7色。
お得な4本セットもあります。※ホワイト・ブラックのみ タイプ3:ウェットパンチ(0.65mm)《A-W13L》
0.65mmとやや厚めにしたことで、握ったときの弾力感があり、衝撃吸収にも優れます。
表面はタイプ2同様でサラッとしたウェットタイプ。 タイプ4:ウェットレギュラー凸凹(0.5~2.6mm)《A-W12L》
タイプ1のウェットレギュラーに幅4.5mm高さ2.1mmのウレタンのコブを使用した凸凹タイプ。
非力でグリップが安定しない方にオススメ。
密着感ナンバー1。カラー5色。 タイプ5:ウェット凸凹(0.5~2.6mm)《A-W4L》
タイプ2のウェットパンチに幅4.5mm高さ2.1mmのウレタンのコブを使用した凸凹タイプ。
カラー7色。 タイプ6:ウェットセミ凸凹(0.5~2.6mm)《A-W5L》
タイプ2のウェットパンチに幅3.5mm高さ2.1mmのウレタンのコブを使用した凸凹タイプ。
凸凹の幅を細くしたことで、手のひらとの密着感があります。
カラー5色。 タイプ7:ウェットセミダブル凸凹(0.5~2.6mm)《A-W7L》
タイプ2のウェットパンチに幅3.5mm高さ2.1mmのウレタンのコブを2重に配置した凸凹タイプ。
握力の弱い方にオススメ。
カラー4色。 タイプ8:ウェット厚(1.0mm)《A-W11》
通常(0.5mm)の2倍の厚さ(1.0mm)のウェットタイプ。
ワンサイズグリップを太くしたい方は便利です。重ねを少なくするのがコツです。
カラー2色。 すべて使ってみた結果、それぞれに違いがあり、自分に合うもの合わないものを確認ができました。
今まで凸凹タイプは使用したことはありませんでしたが、凸凹タイプの良さを確認できました。
ストロークの時に、真ん中を外してもグリップが回らず、安定していました。
ただ自分はボレーの時に、グリップチェンジがしづらく感じましたが、コブの小さいセミ凸凹タイプは、ボレーも問題ありませんでした。
一番のお気に入りは、タイプ3のウェットパンチ(0.65mm)《A-W13L》で、やや厚めでクッションがあり、無数に穴が空いてるので、汗も吸収が早く快適でした。
お手頃価格のウインザーオリジナル【ウインザック】を是非一度お試しください。
店頭に握れるサンプルを用意してますので、お気に入りを探すのも楽しいですよ。
【GEEK通信】「バーン100ツアーCVは突然変異ながら、進化を感じました」
2017/12/02
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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、
そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。
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テニスに関する仕事をして、30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っている
中居が担当いたします。
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ベテランJOPランキングは、35歳から5歳刻みで85歳まであります。
大会は、AからFまでのランクがあり、
(A)全日本ベテランテニス選手権大会 
(B)関東オープンテニス選手権大会
(C)毎日テニス選手権
(D)東京オープンテニス選手権大会
(E)千葉県テニス選手権大会 
(F)川崎市民テニス選手権大会
などのグレードで1年間の獲得ポイント数の上位50人が全日本の大会に出場できます。
上位26名は本戦ストレートインでき、24名による予選で2勝した6名が本戦に上がれます。
日本各地で毎週の様に、試合が開催されており、強豪選手があまり出場しない地方大会を回って少しでもポイント獲得を狙うツワモノもいっぱいいます。
35歳から55歳までは、雨天順延になると棄権する方が多く、みなさん仕事をやりくりしながら、休みを取っているので、日程が変わると大変です。
60歳以上は仕事がひと段落して自由な時間を取れる方が増えるのか、ドロー数も多くなります。
ベテランJOPランキングの詳細はこちらをご覧ください 
日本テニス協会硬式サイト【ベテランJOPランキングページ】
「ベテランJOPポイント」とは、選手登録者に対して付与されるポイント(下記4種類)のトータルポイントで順位が決定し、(公財)日本テニス協会より公表されたランキングのことです。
ベテランA~Dグレード対象大会のポイント上位3大会
ベテランE1~E2グレード対象大会のポイント上位1大会
ベテランF1~F2グレード対象大会のポイント上位1大会
スポーツマスターズのポイント
(最大6大会の合計、公表は不定期です。)
全日本の常連の方でも、ポイント加算の為に、EランクやFランクの小さな大会に出てきますので、ランキング下位の人も大変です。
また、仮にFランクで優勝し続けたとしても、加算できる大会が1大会だけなので、ポイントを積み上げる為には、グレードを上げた大会に出場しなくてはならず、ランキングを上げるのは中々大変なのです。
今から10年前、意気揚々と45歳のベテランJOPに参戦したときのことです。
小金井公園で行われるFグレードの大会にエントリーしました。
その時に1回戦で当たったK原さんに5-8で負けたのですが、以前にも埼玉で対戦したことのある方でした。
その後、千葉トーナメントでも1回戦で当たり、同じ相手に3連敗してしまったのです。
勝ち上がって当たるのなら、まれにあると思いますが、1回戦から3度当たるというのは非常に稀なことです。
その後K原さんとは仲良くなり、テニス談義をするようになりました。 先日、10年ぶりに練習試合をやろうということになり、北区のコートに行ってきました。
なんとなんと、ファーストセットを6-2で取ってしまいました。
セカンドセットは4-6で取られ、サードセットに入ると雨が降ってきました。
2-2のところでサスペンデッドになり、今回は引き分けに終わりました。
一度も勝ったことがなかった相手にセットを取れたことは、純粋に嬉しいことでした。
10年間の間に少し成長できたのかもしれません。
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ウイルソンから新しく発売されたバーン100ツアーCVを試打してみました。
このモデルは伊藤竜馬選手モデルで、フェイス面積100平方インチ、ウエイト293g、バランス330mm、長さが27.25インチ、フレーム厚が22mmというかなりこだわりがありそうなスペックです。
第1球を打った瞬間「えっ」となりました。
かつて、ウイルソンのラケットでこんな打球感のモデルはなかったと思います。
ガットのど真ん中に穴が空いているかのような、吸い付くようなフィーリングで、非常に柔らかさを感じました。
プロモデル特有の「ガツン」とくる感触をイメージしていたので、いい意味で裏切られました。
カウンターベイルの衝撃吸収と、フレームのしなりがまったりした打球感を作っているのでしょうか。
自ずと、当たりが長くなり、手のひらで押す手応えがあり、イメージした弾道通り糸を引くように飛んで行きます。
スピン、スライスも予想した通りのかかり具合で、変にかかり過ぎることもなく、かと言ってかけ損なうこともなくいい感じです。
ボレーはエースを取るというよりも、きっちり深く滑るボールを打つといった感じで、スライス回転を多めにしてコントロールする打ち方に合っていると思います。
抜群にスピードの出るラケットではありませんが、余計なアウト、余計なネットはせず、気がつくと相手が先にミスをしてくれるようなラケットです。
名前、デザインはバーングループの一本ですが、バーン100ツアーCVは一匹オオカミ的な、他のラケットには似ていない存在感のあるラケットでした。
【GEEK通信】「ガット張りの面圧と張力の違いをわかりやすく解説します」
2017/11/27
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テニスに関する仕事をして、30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っている
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今回は、ガット張りの面圧、張力について考えていきたいと思います。
・【面圧】とは、張り上がったラケットのど真ん中の張りの強さのことです。
・【張力】とは、張り上げるときのストリングマシーンの引っ張る強さのことです。

一般的に「何ポンドで張る」というのは、マシーン張力のことで、引っ張る強さのことですが、
実は引っ張る強さ(張力)は、ストリングの種類、ラケットの種類によって出来上がった強さ(面圧)はかなり変わってしまいます。
あと多少ですが、ストリングマシーンの種類でも違いがあります。
*ウインザーでは、ラケットを張り上げた際、全て面圧を計測しています。 なかなか覚えづらいので、下記のように5段階で表示しています。
①弱い
②やや弱い
③普通
④やや強い
⑤強い

私も初心者の頃、面圧と張力の意味が全くわかりませんでした。当時の先輩からわかりやすく説明してもらいました。
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先輩「ちょっと高級なステーキを食べに行ったとしよう。肉の焼き具合を指定するときに、『レア』『ミディアムレア』『ミディアム』『ウェルダン』と4段階になっているのを知っている?」
私「聞いたことはあります。」
先輩「例えば『ミディアムレア』をオーダーしたとして、あとは料理人にお任せすれば、いい焼き具合になって出てくるでしょ。」
私「はい、そうですね。」
先輩「もし、強火で5分焼いてくださいとオーダーしたらどうなる?」
私「怒られます。」
先輩「そうじゃなくて!」
私「肉の厚みも、コンロのメーカーもわからないので、どんな焼き具合になるのか不安です。」
先輩「そうでしょう。『ミディアムレア』のオーダーが面圧で、強火で5分が張力なんだ。」
私「???」
先輩「肉の厚みがラケットのフェース面積やストリングパターンで、コンロのメーカーがストリングマシーンだとしたらどうなる?」
私「なるほど!強火で5分が50ポンドで引っ張る張力なんですね。肉の厚みやコンロの種類によって、レアになったり、ウェルダンになったりするわけですね。」
先輩「例えば、面圧を50と指定した場合、引っ張る強さ(張力)は面積が大きいと強くなり、面積が小さいと弱くなり、ストリングパターンが粗いと強くなり、細かいと弱くなります。」
私「初心者の自分には、ラケットの面積やストリングパターンを考えて張力を指定するのは難しいですが、 いつもと同じ面圧でと指定するだけでいいのは嬉しいですね。」
=============
張力の指定は、前回と全く同じラケット、同じストリングであれば、同じ面圧に張り上がるのでいいのですが、もし、初めて使うラケット、初めて張るストリングの場合、前回と同じ張力で張っても同じ面圧にはならないことがあるのです。
料理人がオーダー通りに、ステーキをいい焼き具合にしてくるのは、肉の種類や厚みを長年の経験がいかされているからです。
ウインザーでは、面圧オーダーが③なら、どんなラケット、どんなストリングでも③の面圧になるように張り上げます。
これは、長年にわたるデータの蓄積があるからできることなのです。

ウインザーのテンションシールには、日付、ストリング名、テンションが明記されていますが、張力の横に③とか④とかが記入されており、張り上がった後に必ず面圧を測定して記入しています。                      *テンションステッカー。張力の横に④が記載
もし、ラケットを替えたり、ストリングを替えたりした場合、同じ張力で張っても同じ面圧になるとは限りません。
そういう場合は、一度面圧指定で注文するか、同じ面圧にするためには、何ポンドで張ればいいかスタッフにご相談ください。
また、ウインザーでは、張り替えの際、極力フレームの変形を防ぐことに細心の注意を払っています。
張り上げる前のフレームの大きさを計測し、張り上がった後のフレームの大きさを計測し、変形していないか必ず確認しております。

ぜひ何ポンドで張るということだけでなく、張り上がった後の面圧にも注目してみてください!
現在の面圧が気になる方は、すぐに測定できますので、お気軽にスタッフまでお声をお掛けください
【GEEK通信】レヴォCS10.0はシングルスの方がいいかも
2017/11/19
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テニスに関する仕事をして、30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っている
中居が担当いたします。
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トラックマンでナンバー1に選ばれたレヴォCS10.0によって自分のテニスがどんどん変わっていっています。
皆さんも是非トラックマンイベントがありますので、チャレンジしていただき道具でテニスが変わるのを実感してみてください。(イベント告知は最後にあります。)
10/18投稿の「魔法の謎を解く」でレヴォCS10.0を徹底的に分析しました。
その結果はダブルスでは最高、シングルスでは少し課題が残りました。
その課題はストリングです。

今回は試打用ではなく、自分のラケットにする決断をして、現在使用中のレヴォCX4.0と比較するために、ストリングも同じものを張ってみようと思います。
現在使用しているストリングは、
バボラ「ブラスト+VS」(写真)で、RPMブラスト125とVSタッチ130のハイブリッドです。
縦にVS横にブラストにしていて、錦織やフェデラーと同じナチュラル縦パターンのハイブリッドです。 いざストリングを張り始めたら大変なことになりました。
レヴォCX4.0は張力42ポンドで張り、面圧は53ポンドでした。
レヴォCS10.0は張力45ポンドで張り始めました。
ところが、このラケットは縦糸が異常に長く、縦の最後の糸を張ると、ストリングの長さがギリギリで最後の結びができません。
ここで考えること5分、縦を50ポンド、横を45ポンドで張ってみることにしました。面圧も51でほぼ狙い通りとなりました。
ストリングは伸縮性があり、強く張ると少し伸びるのです。結果、なんとかギリギリ結ぶことができました。
通常のストリングは12mあり、縦横の長さに合わせカットするのですが、ハイブリッドで販売されているものは、縦横ともに6mにカットされていて、普通のラケットなら問題ないのですが、レヴォCS10.0のように、縦が長く横が短い(横糸は18本)ラケットはハイブリッドは向いていませんでした。 今回シングルスの実験をするにあたって、一番数多く対戦していて、好不調の波のないO村さんを選びました。
O村さんは30代後半のストローカーで、フォア、バック共に正確なコントロールでコーナーをついてきます。
こちらが守りに入って少し下がり気味になると、すかさずドロップショットを打ってきます。
過去30戦くらいやっていて1勝しかできていません。
ほとんどの試合で取れても2ゲームです。

1勝したときは、サービスが絶好調で全てサービスゲームをキープし、タイブレークで勝利しました。
ウォーミングアップでこちらのラケットに気づいたO村さんは
「あれっラケット変えましたか。厚ラケですね。」
私「スピードとか回転数とかデータが出る機材でラケットを選ぶイベントがあって、このラケットが一番いいデータだったんです。」
O村さん「ショートラリーなのに球が伸びてきますね。」
この試合では、1セット目にレヴォCS10.0を使い、2セット目にレヴォCX4.0を使ってその違いを比較してみようと思います。
第1ゲーム相手のダブルフォールトでブレイクに成功し、サービス、ストロークの威力がいつも以上で、なんと3-0とリードしました。
相手のO村さんは劣勢でも絶対諦めない人で、2つ返され3-2です。 その後キープ、キープで5-4のサービスゲーム。
なんとかキープし、6-4で勝利しました。
続けて第2セットに入るときに、ラケットをレヴォCX4.0にチェンジしました。
O村さん「ラケット替えるんですか、その必要あります?」
私「これも、仕事なもので」 結果は1-6で完敗。
その後、10ポイントタイブレークはレヴォCS10.0に戻しましたが、5-10で取られてしまいました。
しかし、ラケットを替えながらプレイしたおかげで、ハッキリと違いがわかりました。
パワーの違いがストロークに出ました。
レヴォCS10.0は深く伸びのあるボールが打て、対等にストロークで渡り合え、隙あらばネットに出ることができました。
レヴォCX4.0は、今の自分のプレーでは浅いボールになってしまい、常に劣勢な状態でプレイしなければならず、ポイントが取れません。 翌日、ベテランの大会で活躍しているM原さんとのシングルスマッチを行いました。
市民大会ではほぼ優勝、県大会でベスト4レベルの方で、過去10回くらいやってますが、一度も勝ったことはありません。
フォア、バックともにスピンでミスがなく、精密機械のようなストロークを打ってきます。
M原さん「ラケット変えたんですね。」
やっぱりすぐバレてしまいます。
昨日と同じくだりがあり、さあゲーム開始です。
第2ゲームのサービスをブレイクされ、気がつけば0-3です。
いつもだとズルズル行ってしまうのですが、精密機械のようなストロークを返し続けていると、こちらにもチャンスボールが来ました。
ネットに出てボレー、ネットに出てスマッシュ、短くなったボールをストロークでエース、左右に振ってからのドロップショットなどなど、決まりだし、
3-3に追いつきました。
その後も長いラリーがありましたが、苦しい場面でもスライスが深く返ってくれて、劣勢を立て直すことができ、なんとなんと6ゲーム連取の6-3で取ってしまいました。
第2セットは、レヴォCX4.0に持ち替えてスタートしたのですが、いきなりブレイクされてしまいました。
あまりにも、ボールの勢いがなくなり、右に左にエースを取られてしまい、たまらずレヴォCS10.0にもどしてしまいました。
本来の目的は、1セット使い、レヴォCS10.0との違いを検証することでしたが、1ゲームで十分でした。
次のゲームはブレイクバックしたのですが、M原さんのギアが上がり2-6で第2セットは取られました。
10ポイントタイブレークは5-10で、前日と同じ結果になってしまいました。
しかしながら、O村さん、M原さん二人のレジェンドから ファーストセットを取ったことは、非常に価値があります。
セカンドセットは時間切れになることがあるので、ファーストセットに全力を注ぐのが、慣例になっています。
今回の検証でわかったことは、レヴォCS10.0はシングルスもいいとこだらけでした。
むしろ、シングルスの方がより良さがわかった気がします。

メリット
・ストロークのミスが少ない
・ボールの伸びがある
・追い込まれたときのスライスの返球が浅くならない
・ボレーが簡単
・スマッシュが簡単
・サービスのキレがある
・アウトかなと思ったボールが入る
・体の負担が少ない
デメリット
・音が独特
・ハイブリッドは張れないことがある
デメリットを気にしない方はぜひこのラケットを使った方がいいと自信を持ってお勧めできます!
【GEEK通信】「プロスタッフ97CVとプロスタッフ97LCVはラケットの王道。」
2017/11/10
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テニスに関する仕事をして、30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っている
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以前JOPの大会に出場していたIさんとのシングルスマッチを先日行ってきました。
前回の対戦は0-6という結果でした。
Iさん「試合が近いので、セミアドで、セットオールの時は10ポイントタイブレークでやりたいのですが。」
私「試合の予定はないので、そのルールで大丈夫です。」
今回の対戦にあたり、秘密兵器を仕込みました。
ウイルソン 『プロスタッフ 97 CV』と『プロスタッフ 97 L CV』の2機種です。
プロスタッフはコナーズの頃から使っており、大好きなラケットなのです。
コナーズ?と言う方の疑問にお答えします。
初代プロスタッフミッド85は、ジミー・コナーズがスチールラケットのT-2000からカーボンラケットへの移行を考え、ウイルソンとともに開発したラケットで、実際コナーズも黒塗りのプロスタッフミッド85を試合で使用していましたが、実際には使うことはありませんでした。
その後ウイルソンからエスチューサに契約変更があり、なんとカーボンそれも中厚のラケットを使いびっくりさせられました。
プロスタッフミッド85は、完成されたラケットとの評価が高く、当時コナーズと付き合っていたクリスエバートやエドバーグが使い、サンプラス、クーリエといった世界ランキング1位になった選手から愛されていました。
カウンターヴェイルを採用する前のプロスタッフ97は、私もマイラケットとして使用していました。 打球感が気持ちいいのと、パンチの効いたボレーが打てるので気に入っていましたが、肘を痛めてしまい使用を止めていました。
カウンターヴェイルが入った新作を試打してみると、気持ちいい打球感はそのままに、嫌な振動だけを取り除いている感じでした。
これならば、肘の負担を気にせず使えます。
ボールのノリ感が増しており、フラット系のストロークに伸びを感じ、デルポトロ選手のイメージで打てました。 カウンターヴェイルが入ることで完成形になった気がします。
先日、あるお客様からお電話をいただきました。 「プロスタッフ 97 CVを買ったんだけど」から始まり、「凄くいいね」とお褒めのお電話をいただきました。
その後の内容を要約すると、
・プロスタッフシリーズは全部使ったけども97CVが一番いい
・振動がないだけではなく打球感がいい
・スピンスライスのコントロールがしやすい
・ボレーのタッチがよくキレもある
・サービスの威力かあり、キープ率が上がった

「2本目買うときはまたお願いします」と電話は終わり、このラケットの良さを伝えるため、わざわざご連絡をいただいた嬉しいお電話でした。 テニスラケットに相当なこだわりを持つK兄弟の弟さんは、大のフェデラーファンでプロスタッフ好きなのですが、340gは重たすぎて使えないとのこと。
そこで、同じ真っ黒デザインのプロスタッフ97LSをまずは購入しました。
しかし、スピンエフェクト(18×16のストリングパターン)がどうしてもプレースタイルに合わず諦めることになりました。
しかし!この秋に、290gでカラーがブラックのプロスタッフ 97 L CVが発売されました。
K君は、相当真っ黒のプロスタッフにこだわっていましたので、このラケットの発売が気にならない訳がないですね!
プロスタッフ 97 L CVが登場したことで、選択肢がより広がったと思います。
プロスタッフ 97 L CVを打った感触は、プロスタッフ 97 CVに比べ少し硬く感じました。
ただカウンターヴェイルを使用しているので、振動の余韻は少なく、歯切れの良さが増した感じです。
本来、ウエイトを軽くすると打ち負け感が出てきますが、フレーム厚を23mm(プロスタッフ97CVは21.5mm)にしてあるので、打ち負ける感じは受けませんでした。
290gというウエイトの操作性の良さで、サイドに振られてもしっかり振り抜けて、ストレートにもクロスにも逆襲できます。
315gは重たいなと思っていた方は、プロスタッフ 97 L CVをお勧めします。
熱烈ファンの方もそうでない方も、素晴らしいラケットに仕上がっていますので、ぜひ検討してみてください。
特別にスピンがかかることもなく、特別にパワーがあるわけでもなく、自分の打った分だけ飛ぶという感じです。
それって意外といいことではないでしょうか。 そうそう、Iさんとの試合の結果は…
第1セットは、プロスタッフ97CVで6-3、
第2セットは、プロスタッフ97LCVで6-2と
快勝しました。
やっぱりプロスタッフはいいラケットです。
基本に立ち返って、テニスの王道をいっている感じがします。
【GEEK通信】【聖蹟桜ヶ丘店内開催のトラックマンイベントレポートです!】
2017/11/02
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聖蹟桜ヶ丘店にて、WINDSOR TENNIS LAB(TRACKMAN)のイベントが10/21(土)・22(日)で開催されました。
先日、私もトラックマンでデータ解析をしてもらい、スリクソンレヴォCS10.0が合っていることが判明し、早速使い始めているこの頃です。
参加者は、男性の20代や30代が多いと思ったのですが、意外にも小学校高学年から中学年、また女性の40代、50代も多くいらっしゃいます。
親御さんが熱心で、これから選手を目指していく上で、より子供の成長が期待できるラケットを見つけるために参加しているとのことです。 カウンセリングスタッフによるデータ解析のアドバイスで、お客様の好みやプレースタイルを見極めて、次に打ってもらうラケットを選定していきます。
自分のラケットを含めて5~6本程打っていただくのですが、ある女性のお客様に対して、カウンセリングスタッフが最後に選んだラケットを見てビックリしました。
「ウィルソン ウルトラXP110 S」でした。
なぜビックリしたかというと、すでに廃盤になったラケットで、聖蹟桜ヶ丘店の店頭に並んでいなかったからです。 試打ラケットの用意はありましたので、計測をしていただいたところ、結果はスピード、回転数共にダントツの数字が出ました。
お客様もかなり打ちやすかったようです。 トラックマンスタッフの頭の中には、「ウルトラXP110 S」の他店舗の在庫状況と、このラケットで間違いないという判断がありました。
お客様は即決でこのラケットの購入を決め、廃盤商品のため半額で買えること、ナチュラルガットへのグレードアップが無料なこと、トラックマン参加費2,000円分の割引券が使用できることで、大満足のお買い物と感じていただけました。
純粋に、お客様が気持ちよく打てて、快適にテニスが上達するラケットをトラックマンという最新の技術とラケット知識が豊富なスタッフがサポートすることで、よりベストな選択ができるお客様のためのサービスが「WINDSOR TENNIS LAB」なのです。 先日池袋店に張り替えにご来店された30歳前後の男性の方から相談がありました。
ストリングの種類とテンションの強さに悩んでいて、プレースタイル、プレー頻度、ストリングの変遷などを聞いていたところ、スマートセンサーを使用していることがわかりました。
そこで、ストロークのスイングスピードがどのくらいか判明し、かなり参考になりました。
その速さから、かなりの上級者だと思われ、話しの流れでトラックマンのイベントのことを伝えると、是非参加したいとおっしゃいました。
もちろん、スマートテニスセンサーのスイングスピードのデータのみから、お勧めするストリングやテンションを絞り込むことはできません。
ですが、スマートテニスセンサーも使用されていて、かなり深く色々試行錯誤をされている様子はわかりましたので、トラックマンイベントをお勧めしました。
トラックマンはどんなラケットでも、何本でもデータが取れるので、ラケット選びには最適な機器です ※イベントでは、時間の関係で本数は5~6本程度となります。
私の場合もそうでしたが、
①まずは今使っているラケットが合っているのがどうかが気になります。
②次に、合っていないのであれば、どのラケットが一番自分に適しているのか知りたくなります。
トラックマンはシンプルにデータという形で示してくれます。ですが、あくまでデータを示すのみ。
出てきたデータがどういうことなのか、お客様に分かりやすくお伝えするのが、カウンセリングチームです。

トラックマンのデータを元に、実際の打球、プレースタイル、ご予算などを鑑みて、推奨するラケットを選び出します。
事前ヒアリング 約5分、トラックマンでの打球計測 約20分、計測データを基にラケットのご提案とご相談 約15分。
濃密な40分ですが、あっという間です。 「試合に勝てない」「スクールのクラスが上がらない」など、、、実はラケットのせいかもしれません。
是非一度、トラックマンでご自分のこと確かめてみてはいかがでしょうか。 次回トラックマンイベントは11/18(土)11/19(日)に聖蹟桜ヶ丘店にて開催予定です。
毎回定員になりますので、お早めにご予約ください。
【GEEK通信】「これははまりそう、パデル初体験」
2017/10/27
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皆さんは、「パデル」というスポーツをご存知でしょうか。
40年前に、スペインで生まれ南米やヨーロッパなどでも広がりをみせています。
簡単に言うと、テニスとスカッシュを混ぜた感じです。
少し狭くしたテニスコートの回りを強化ガラスとフェンスで覆ったものがパデルコートです。
スペインではテニスの3倍にあたる400万人のパデル人口があり、ナダル選手やジョコビッチ選手もプレーを楽しんでいるらしいのですが、日本にはまだ、数カ所しかコートがなく、まだまだ普及には時間がかかりそうなのです。
ウインザーラケットショップではパデルを応援しており、その一貫でスタッフで体験してみようということで、善福寺公園にある「PADEL TOKYO」にお邪魔しました。
場所は歴史のある善福寺公園テニスクラブの敷地内にあり、テニスコート6面(オムニコート2面、クレーコート4面でオムニコートはフットサルと兼用)とパデルコート2面があり、リニューアルしたばかりの立派なクラブハウスがあり、とても雰囲気のいい施設です。
集まったメンバーは吉野を除いてパデル初体験の初心者集団です。 今回、指導していただくのは、パデルに魅了されて、パデルアジアという会社を立ち上げ、東京に初めてパデルコートを作った熱い男、玉井社長です。
玉井社長とは、テニスの縁で顔見知りですが、パデルで関われるとは思ってもいませんでした。
早速、レンタルラケットを借りて、ウォーミングアップです。
パデルラケットは、テニスラケットの半分くらいの長さで、ガットはなく、カーボン製の平らな面でボールを打ちます。
ボールはテニスボールとほとんど同じで、正式なものはテニスに比べ0.1気圧低いものを使用します。
体の近くで打つことになるので、ボールを捉えることはテニスより簡単で空振りすることはあまりありません。
打ったときの手応えがダイレクトで、音も「バチン」と大きく、気持ちいい打球感です。
ボレー、スマッシュはテニスとほぼ同じで、ストロークに違いがあります。
ガットがないので、トップスピンはかかりません。
フラットからややスライス系の打ち方になります。
2バウンドしてはいけないのは、テニスと同じで、違うところは、壁に当たって跳ね返ったボールを打てることです。
このショットを「レボテ」と言います。
相手にスマッシュやハイボレーを足元に打たれた場合、テニスでは返球するのが難しいショットになりますが、パデルの場合はそのボールをスルーし、壁から跳ね返ったボールで反撃できます。
30分くらい練習したところで、玉井社長から「試合しましょう!」の声がかかりました。 パデルのいいところは、初心者でもすぐに試合ができることです。
始めのうちは、テニスの癖で全てのボールをバウンドする場所に追いかけてしまい、ミスをしていましたが、徐々に「レボテ」のコツがわかってきました。
次なるミスは、なんでもかんでもレボテしようとして、ゆるいボールでも壁に当たるのを待ってしまい、跳ね返ってこないこともありました。
玉井社長から「相手がスマッシュの態勢に入ったら、逆にネットに向けてダッシュしてください」
スタッフ「怖くてできませーん」
玉井社長「ネット近くまで跳ね返ってくるので、逆にチャンスになるのです」
スタッフ「がんばりまーす」
2時間の体験でしたが、楽しくてあっという間でした。
ラケット以外は、テニスシューズ、テニスウエアでできますので、テニス経験者は手ぶらで行ってラケットをレンタルすればOKです。
パデルのいいところ
・テニス経験が無くても手軽に始められます
・テニスコートより狭く、ダブルスのため動きが少なく、体力はあまりいらない
・ガラス張りで1面ごとに仕切られているため、周りで観戦しやすく盛り上がりやすい
・上級者と初級者がいっしょでも楽しめます
・テニスに比べ、プレーヤーの距離が近く、対戦相手の表情や感情がわかり、テニスにはない楽しみ方ができる
・アンダーサービスなので、女性やご高齢の方でも、若い人と混じっても、安心してできます
などなど
体験前にパデルの動画を見てイメージを膨らませていたのですが、その中で日本のトップ選手が競い合う東京オープンというビッグな大会があります。
なんと優勝したのは、スマッシュウォーターの社長のT野さん、ペアの方は日本ランキング1位のO山さん。
この二人、親近感のある体形でこれから始める人に勇気を与えてくれます。
残念ながら準優勝のK端さんは、何度かテニスをしたことがあり、知り合いでした。
テニスは上手ですが、プロ選手ではありませんが、パデルでは、トップ選手になっています。
相当努力したと思うのですが、これから始める人の目標になると思います。
是非一度体験してみてください、テニスとはまた違った楽しさを発見できると思います。
気になった方は、こちらのサイトもぜひご覧ください。
PADEL TOKYO
http://www.padelasia.jp/
【GEEK通信】「魔法の謎を解く!」
2017/10/18
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トラックマンでマイラケットの『スリクソン レヴォ CX 4.0』を除いた、NO.1ラケットに選ばれたのは、なんと「スリクソン レヴォ CS 10.0」でした。
魔法のラケットと呼ばれるレヴォCS10.0の魅力に取り憑かれてしまったようです。
2002年にダンロップスペースフィールプライムOSとして登場し、その後ダンロップとして7作、スリクソンとして2作を発売し、現在発売中のモデルが9代目という、15年続く超ロングヒットラケットなのです。 初代モデルは245g、365mm、フレーム厚26mmでしたが、9代目は255g、360mm、フレーム厚28mmとなっており、試行錯誤しながら現在の完成形に辿りついたのです。 初代モデルには、スーパーラージも存在していて、フェース面積125平方インチで235gという画期的なものでした。
『魔法のラケット』と呼ばれることもある、このロングヒットラケットの謎に迫ってみたいと思います!
10.0の最大の特徴は、デュアルブリッジシステムで、スロート部が2段構造になっているところです。 発売以来、一貫してこの部位の仕様を変更せず貫いているところから見て、10.0の秘密はこのデュアルブリッジシステムにあると見て間違いないと思います。
ラケットの規格にストリング面全長39.37cm未満、ストリング面全幅29.21cmという規定があります。
ストリングが長くなればなるぼど、ストリングのたわみも大きくなり、パワーも大きくなります。
小さいトランポリンより、大きいトランポリンの方が飛びは良くなるのと同じ理屈です。
というわけで、パワーが出過ぎてしまわないように、パワーを制限するために規定があるわけですが、10.0のストリングの全長は約41cmあります。
これは規定より長いのですが、デュアルブリッジシステムの採用で、内側の柔らかいナイロン樹脂までの37cmをストリング全長とみなされます。
実際は41cmありますので、規定より長くなり、ストリングのたわみが大きくなり、パワーがアップしています。
さらに、デュアルブリッジのナイロン樹脂とストリングは接触していませんので、フェース下部のスイートエリアが拡大し、ボレーやスライスなどの手元付近を使うショットの伸びがよくなります。
トラックマンでサービスのスピードが10km以上速くなったのは、このストリングのたわみが大きくなった為と255gの軽さでスイングスピードが上がった為と推測されます。
通常、パワーを求めたラケットは、スイングのゆっくりな方には丁度いいのですが、スイングの速い方はストロークが飛びすぎてしまい安定感に欠けてしまいます。
ストリングはミクロスーパー16が50ポンドで張られています。 この謎は、実際に試合に使って行きながら、探ってみましょう。
お店にある試打用ラケットを用意しました。 連休を利用して、初日はシングルス、2日目はダブルスで使用してみました。
シングルスは、3面7名4時間の総当たり戦です。
4時間もシングルスをやる人達の中に、初心者や体力のない人はいるはずもなく、6試合やったのですが、どの試合も気が抜けませんでした。
結果は、3勝3敗で、まずまずといったところでした。
サービスが速くなることに、期待しすぎてしまい、いつも以上に力んでしまいダブルフォールトが多かったのが反省材料です。
よかったのがリターンでした。
スイートスポットが広いので、左利きの体に食い込むサービスをフォアハンドで普通にリターンできました。
左右に振られたときの、スライスの返球が生きたボールで返り、粘りのある守りができました。
回り込んでのストレートの場面で、ラケットが軽すぎるのか、思った以上に速くスイングしてしまい、サイドアウトになったりしましたが、慣れてきた後半は修正ができました。
2日目は2面9人4時間のダブルスです。
50代中心のベテランダブルスで、ランダムに対戦し、9勝1敗でした。
前日と打って変わって、サービスの調子がよく、エース狙いではなく、コース狙いが結果として力みがなくなり、スピードも意外と出たのだと思います。
ボレー、スマッシュはラケットでこんなに違うんだと疑う程、難しいボールを簡単に返せました。
ロブでこんなにエースが取れるのかと、嬉しくなる程、ロブリターン、ロブボレー、トップスピンロブが決まりました。
かと言って、強打のストレートリターンも狙い通り打て、欠点らしきものはダブルスでは見つかりませんでした。
デカラケ、厚ラケなのに、なぜハードヒットしてもアウトせずにコントロールできるのでしょうか。
シングルス4時間、ダブルス4時間使うことで、段々とその謎がわかってきました。

ストロークのスピンがよくかかり、アウトかなと思ったボールも入っていることが、多かったように感じました。
この理由は、2つあります。 1つ目は、フェースの縦方向が長いにもかかわらず、ストリングパターンが16×18と横糸が少なく、ストリングの横の密度はかなり粗くなっています。
よって、スナップバックが起きやすくなり、スピンのかかりがよくなると推測されます。 2つ目は、フェースのセンターで打っているボールが、実は上の方で当たっているのと同じだということです。
デュアルブリッジシステムの4cm下が本来のストリングの端ですので、ストリングのたわみの頂点は、センターより4cm手元になり、ど真ん中で打ったボールはトップで打った感じになり、思ったより飛ばなくなっていると推測されます。 以上の2点から、デカラケ、厚ラケなのに、バックアウトを気にせず、普段通りにプレーできるのです。
苦しい場面での返球もいいボールとなり、サービスまで速くなる魔法のようなラケットは、しっかりと振れる、若い人達が使ってもいいラケットではないかと感じました。
ちなみに、参加者9人中2名が10.0を使用していました。
また、隣のコートでは4人中3人が10.0を使用しており、みんな気持ちよさそうに打っていました。
今後は自分のラケットとして、ストリングを含めさらなる研究をしていこうと思います。
【GEEK通信】「『トラックマン』VS『試打歴30年』の戦いの結果は!?」
2017/10/12
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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、
そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。
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テニスに関する仕事をして、30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っている
中居が担当いたします。
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最近MLB(メジャーリーグベースボール)をよく見ます。
スタントンとかジャッジの豪快なホームランを見るとスカッとします。
中継を見ていると瞬時に、打球速度、打球方向、回転数、飛距離が画面にデータとして映し出されます。
また、ダルビッシュの球速、フォーシームの回転数をメジャー平均と比較してデータ化し楽しませてくれます。
その他にも、走塁や守備でもデータ化しています。
今までは投手の球速しか数字化されませんでしたが、ここ数年急激に進化しています。
メジャーリーグ30球団で【スタットキャスト】というシステムを導入しており、その元となっているのが、
トラックマンです。 トラックマンは、軍事用の弾道追尾レーダーとし開発されたもので、対象物に電波を当て帰ってくる電波の誤差を元に速度、方向、回転数などを割り出す仕組みで、ドップラー効果を応用したものです。
スポーツでは、ゴルフ、野球で採用されており、変わり種ではハンマー投げでも使われています。
テニスではホークアイはあるものの、トラックマンは試合の中では使用されていません。
しかしながら、ラケット選びのツールとしてウイルソンが採用し話題になりました。
球速、回転数、発射角度、方向、着弾距離をラケットを変えながら平均データを割り出すと、自分に合ったラケットが分かってくるのです。
ゴルフ、野球は遠くへ飛ばすことでアドバンテージが取れる競技ですが、テニスは飛び過ぎはNGで、限られたコート内に収めながらも、威力のあるボールを打たなくてはなりません。
そこで大事なのが、着弾距離で、ベースラインに収まっているかどうかをジャッジします。
スピードが出ても、回転数が低ければ、ベースラインをオーバーしていまいますし、スピード、回転数が申し分なくても、打ち出し角度が安定しなければ、ネットもアウトも出てしまいます。
安定して同じところに、着弾しているラケットが自分に合っているということです。
現在使用しているラケットが自分に最適なのか、別のラケットが最適なのか?
比較することで、最も快適で、さらに試合で勝てるラケットに巡り合うことができるのです。
人間はわがままで、贅沢な生き物です。
正確なデータが取れることがわかると、すべてのラケットメーカーで試してみたくなるものです。
「ウインザーはそんなテニスプレーヤーの為に、トラックマンを自社でスタンバイさせました。」 「トラックマンはこんなに凄い」ということを読者の皆様にお伝えできればと思い、スタッフでのトラックマン テストに参加しました。
とは言っても、曲がりなりにも30年以上テニス関係の仕事をし、ほぼ全てのラケットは試打してきました。
今使っているスリクソンレヴォCX4.0は数あるラケットの中から選びに選び抜いた一品です。
結局のところ、トラックマンのデータ解析でも、レヴォCX4.0がナンバーワンになるに違いありませんが、その確認ができるだけでも十分価値があります。
聖蹟桜ヶ丘店のスタッフ新美率いるトラックマンチームと合流し、GEEK中居のナンバーワンラケットを探る旅がスタートしました。
まずは、マイラケットのレヴォCX4.0を皮切りに、データと打っているフォームなどから、次のラケットはこれ、次はこれという具合に、黄金スペックとやや軽めの黄金スペックを10機種くらい打ちました。
球出しのボールをフォアハンドで的に向かって、10球ハードヒットし、スピード、回転数、打ち出し角度、コース、着弾地点のばらつきを見て、安定感のあるものを選び出します。 ナンバーワンに選ばれたのは、
「スリクソン レヴォCX4.0」でした。
内心はヒヤヒヤしていましたが、やはり30年間、何千本ものラケットを試打してきたのは、伊達ではありませんでした。
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スタッフ 新美
「最後に、これも打ってもらえないでしょうか?」とスリクソン レヴォ CS10.0をそっと差し出しました。 あるプレーヤー層では、魔法のラケットと呼ばれ、ダンロップの時代から10年以上続く名品です。
特にボレーとスライスは、打ちやすさは鉄板ですが、今回はフォアハンドストロークのハードヒットだけですので、不利なような気がします。
中居 「じゃあ一応打ってみますか。」
トラックマンの結果は、レヴォCX4.0と甲乙つけ難い高得点を叩き出したのです。
中居 「本当に?実際のボールを見てどうでした?」
新美 「中居さん、いいボールが出てましたよ!」
中居 「う~ん…。あ、トラックマンはサービスも計測できましたよね?最後にこの2本でサーブを打たせてください。」
(結果)
レヴォCX4.0は、110~120kmの間、なんと、レヴォCS10.0は、130kmオーバー連発でした。
中居 「ラケット変えるだけで、サービスが10km速くなるのは魅力ですね。筋トレしても10kmは速くならないですからね。」
スタッフ新美 「中居さん、このラケットのイメージを、データを基に払拭させてください。もっと色々な方にも広めましょう。」
中居「は、はい。そうですね。頑張ります。」
と言うことで、ナンバーワンラケット(番外編)はスリクソン レヴォ CS10.0に決定しました。
このように、自分の打球をはっきりとデータ化してくれる『トラックマン』!
ぜひ体験してみてください!きっと新しい自分を発見できると思います!
【GEEK通信】「本気のミズノの自信作、Fツアーの実力は?」
2017/10/07
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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、
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テニスに関する仕事をして、30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っている
中居が担当いたします。
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自宅の倉庫を整理していると、昔のテニス雑誌が出てきました。
思わずパラパラとめくってしまったのが運の尽きでした。 その後1時間は昔を思い出して読みふけってしまいました。
今から26年前の1991年の全米オープンを覚えている方はいるでしょうか。
男子はエドバーグ選手がクーリエ選手を破り初優勝!
女子はセレス選手がナブラチロワ選手を破り初優勝! コナーズ選手が39歳でベスト4に入り、全米は大盛り上がりした大会でした。
ベッカー選手、サンプラス選手、アガシ選手、マッケンロー選手も出場していて役者の揃った大会でした。
その中でこんな記事を見つけました。 すみません、わざとらしかったでしょか。
帽子をかぶってガット張っているのが、何を隠そう私、中居です。
全米オープンのオフィシャルストリングがテクニファイバーで、当時の日本の代理店がミズノでした。
自分はミズノの依頼を受けて、全米オープンのオフィシャルストリンガーとして派遣されたのでした。
ストリングブースは、選手が食事をするスペースの一角にあり、(体育館並みに広い)ストリンガーと選手の距離は近く、コナーズ選手、エドバーグ選手、サンプラス選手はよく来てました。
ストリングマシーンは9台で、ひな壇のような場所で、横に3台、縦に3台のど真ん中で張っていました。
自分以外は外国人(自分が外国人ですが)で、わからないことは片言の英語でコミュニケーションを取っていました。
選手は張りたてを求めるので、早朝から張り始め、だいたい夜の10時過ぎまで張っていました。
残業のときは、ピザが出るのですが、1/4カットなのに、日本の1ホールくらいあります。
美味しいのですが、さすがに1週間続くと飽きてしまいますね。
一回戦、二回戦、三回戦と半分ずつ選手は減っていきます。
基本自分が張った選手のラケットは自分が張ることになるのですが、選手が負けてしまうと段々と張る本数が減ってきます。
フィッツジュラルドと言うダブルスの選手のストリンギングをしていましたが、なんと優勝してしまいました。
オフィシャルホテルから会場までは、シャトルバスで移動です。ある日ストリングチームのボスから、明日は遅番でいいぞ。と言われたのですが、その時間だとオフィシャルバスは出ていません。
地下鉄で会場まで行かなくてはなりません。
ニューヨークの地下鉄は、東京以上にわかりにくく、やっと覚えた路線に乗ったのですが、途中で事故があり乗り換えるはめに、苦労して目的の路線に乗り安心したのか、うたた寝してしまいました。
慌てて降りた駅はひとつ手前で、歩いて会場まで向かったのですが、この一駅はかなり距離がありました。
途中にニューヨークメッツの球場があったり、いい経験をさせていただきました。
ストリングブースには、受付カウンターがあり、選手はそこにラケットを預けるのですが、ある日本人の小柄で可愛らしい女の子が自分のところに、直接ラケットを持ってきました。
日本人を見て安心したのでしょうか。
まだあどけなさの残る普通の子でしたが、後に全仏オープンのミックスダブルスで優勝する平木理化さんでした。 この当時、ミズノのラケットはイワン・レンドル選手やメアリージョーフェルナンデス選手など、数名の使用があり、プロシリーズは人気のモデルでした。
あれから、20数年、ついにミズノが本腰を入れてきました。
前作のC ツアーから本気で硬式ラケットを作っているのはわかってました。
ただ、ターゲットが狭いところを狙っていましたが、今回のF ツアーは、黄金スペックど真ん中で勝負してきたのです。
ウエイトが300g、285g、270gの3機種で、機能はすべて同じもので、早速、順に打ち比べてみました。
ラケットの形状とスペックで、打つ前にだいたい予測はつきますが、このFツアーは『いい意味で』予測を裏切られました。
思ったより、柔らかく
思ったより、飛びがよく
思ったより、スピンがかかる!

個人的に特に良かったのが、285g。
振り抜きがよく、バックハンドに振られた時でも、スピンで返球することがたやすくでき、300gよりスイングスピードが上がるのか、スピンのかかりも285gの方がかかってました。
通常285gだとバランスを325mmに設定するのですが、あえて320mmに設定しており、その分スイングウエイトが軽くなり、無理な体勢からでもしっかりと振り抜くことができたのです。
ではなぜ、
思ったより、柔らかく
思ったより、飛びがよく
思ったより、スピンがかかる!だったのか検証していきましょう。 思ったより、柔らかく感じたのは、グリップに内蔵した「VAポリマー」のおかげで振動吸収が良くなったと推測されます。 思ったより、飛びがよく感じたのは、従来のものよりフレーム剛性を上げた新断面形状の採用のためと推測されます。 思ったより、スピンがかかると感じたのは、ブースターグロメットとストレートドリルの採用で、ストリングの可動域が拡大したためと推測されます。
ウエイトが3種類あるので、すべてのカテゴリーのプレーヤーが同じメリットを感じながら無理なくプレーできるのもいいところです。
カルロビッチ選手、バクダディス選手、バディスタ=アグ選手、コールシュライバー選手、綿貫陽介選手らは、ミズノのウエアかシューズを着用している選手です。
以前に比べかなり増えています。ミズノの注目度も益々高まりそうです!
本気のミズノがつくった『F ツアー』ぜひ一度打ってみてください!
あなたもきっと、『おっ!』と感じるはずです!
【GEEK通信】「久しぶりの楽天ジャパンオープンを大満喫!!」
2017/10/04
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テニスに関する仕事をして、30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っている
中居が担当いたします。 テニスGEEK通信を始めて、早1ヶ月となりました。
今まで、『担当N』として発信をしておりましたが、改めまして自己紹介をさせていただきます。
9月より、WINDSOR NEWSの新しいコンテンツ『テニスGEEK通信』を担当いたします【中居】と申します。
普段は池袋店に勤務をしながら、テニスギア情報をマニアックに、GEEKにお届け致します。
今から10年前、家族4人でジャパンオープンを観戦しに行きました。
家族でテニスをやるのは私だけなので、後にも先にもこの1回のみです。
あるメーカーさんの招待で、VIP席でのテニス観戦とラウンジでの軽食付きの贅沢なセットでした。
テニス好きには最高のシュチュエーションも、テニスに興味のない3人はすぐに飽きてしまったようです。
VIP席は1席1席の間が空いており、会話もしづらく、休憩することにしました。
このラウンジが居心地がよく、テニス観戦よりほとんどここにいた気がします。
その時、サプライズで錦織選手が登場したのです。
この当時、錦織選手は18歳で、ツアー初優勝を飾り、テニス界では大騒ぎになっていました。
登場時間も5分くらいで、全員にサインすることはできず、マネージメントする方から
「サインはお子様だけしますので、並んでください」 ということで、まだ小学生だった子供達を無理やり並ばせました。
これで子供達も少しはテニスに興味が湧くに違いないとこの時は思いました。
あれから10年、残念ながらテニスに興味は湧かなかったようです。
それなのに、体育の授業でテニスがあると、
「なんで、テニス教えてくれなかったの?」と理不尽なことを言われてしまいました。
錦織選手の活躍のおかげで、テニスを「観戦するスポーツ」として捉えている人は増えているそうです。
プロ野球やサッカーのように、ファンやサポーターとしてテニスも見ている人が増えるのはとてもいいことです。
楽天ジャパンオープンテニスを見に、7,8年ぶりに有明に来ました。
コロシアムには娘の入学式で来たのですが、テニスを見るのは久しぶりです。
国際展示場駅から陸橋を渡ってくると、テニスコートではスティーブ・ジョンソン選手が練習しており、道路を挟んで右側にはビーチテニスの大会を行っていて、 ちょうど男子の決勝戦を行っている最中でした。
チョットのぞいてみると、以前にビーチテニスラケットのチューンナップをしたことがあった「郷田さん」が決勝戦で試合をしていました。
なんと優勝していました。凄い人だったんですね。 余談はさておき、久しぶりのテニス観戦スタートです。
試合開始まで1時間あるので、各メーカーのブースをチェックすることにしました。
ヘッドブースでは、ちょうどシュワルツマン選手がサイン会をやっており、写真を撮らせてもらい、その後ウイルソンのブースに来ました。
フェデラー選手コーナーを堪能し、錦織選手コーナーに来てみると、歴代の使用済ラケットが飾ってありました。
ストリングの変遷の過程がわかり面白かったのと、ストリングのテンションをチェックしてみると、過去のモデルから最近のモデルに向けて徐々に柔らかくなっているのがわかり大変興味深かったです。 プリンスのブースに行くと、14番コートで試打できると聞き早速お邪魔しました。
ビーストO3 100が打ちやすく、11月の発売が待ち遠しく感じました。
参加特典としてグリップテープをゲット。 練習コートでは、ドナルド・ヤング選手と綿貫陽介選手が練習していました。
残念ながら綿貫選手は予選で負けてしまったので、本戦で見ることはできません。
それにしても、綿貫選手のトスはかなり高いですね。同じ目線で見ているとよくわかります。 いよいよセンターコートで試合が始まりました。
添田選手とマンナリノ選手との試合です。
試合は7-5.7-6でマンナリノ選手が勝ち、残念ながら添田選手は負けてしまいましたが、応援は素晴らしかったですね。
海外の試合で観客の掛け声に合わせて手拍子をすることがよくあります。
「レッツゴーロジャーレッツゴー」パンパン
「レッツゴーラファレッツゴー」パンパン
などですが、この試合でもその掛け声がありました。
日本人の応援も世界基準になってきたようです。
久しぶりのテニス観戦は満喫できました。
今なら家族4人で来ても、盛り上がることができる気がします。
大会も後半戦に入りますので、ぜひ皆さんも会場へ足を運んでみてはいかがでしょうか。